「花秘める君のメテオール」ネタバレ ー ステラの正体と、両想いになるのは何話か

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花秘める君のメテオール
コミック・トライアル作成のイメージ画像

妹の身代わりに「怪物の花嫁」となった子爵家の養女ステラが、幽閉された吸血鬼ラビと出会います。「花秘める君のメテオール」は、血を吸われても死なない少女が、愛するほど暴走する呪いに向き合う物語です。

この記事では、ステラの正体と、両想いになるのは何話かを答えから先に書いています。分冊版と単行本の巻数の違いや、ピュセルとジゼルのその後にも触れています。急ぐ方はQ&Aへ、順を追って読みたい方はネタバレあらすじへ。ネタバレ部分はすべて折りたたんであります。

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もくじ

「花秘める君のメテオール」あらすじ・ネタバレ

作品名:花秘める君のメテオール
作者:珠森ベティ/グルナ編集部(編集)
出版社:ライブコミックス(COMICエトワール)/紙はフレックスコミックス(フレックスコミックス エトワール)
ステータス:連載中
巻数:既刊6巻・分冊版は第39話まで配信(2026年9月時点)
連載媒体:COMICエトワール(きら星ポータル)

メディアミックス

2023年12月22日の配信開始にあわせて、ブックライブ公式YouTubeチャンネルでボイスコミックが公開されました。出演は大塚剛央さんと本渡楓さんで、ステラとラビの出会いの場面を声つきで楽しめます。アニメ化や実写化は発表されていません(2026年9月時点)。

あらすじ ー 妹の身代わりに、呪われた怪物の花嫁へ

平和で豊かな大地を持ち、「光の王国」と呼ばれるヴァレンティン王国には、百年に一度、国のどこかに幽閉された「呪われた怪物」へ花嫁を生贄として捧げるという習わしが隠されていました。

クインウィッチ子爵家の長女ステラは、幼い頃に両親を亡くして養女に迎えられ、心優しい家族に囲まれて暮らしていました。ところが妹のリリネットが「怪物の花嫁」に選ばれてしまいます。ステラは妹の身代わりとして、怪物のもとへ向かうことを自分で決めました。

屋敷で待っていたのは、血に塗れた吸血鬼のラビです。人々から化け物と疎まれ、すべてを諦めて生きてきたラビは、困っている人を放っておけないステラを鬱陶しそうに突き放します。

ステラは「現実は何もしなければ何も起こらない」と考え、できることを諦めずに続ける少女でした。家族を守るために選んだ道の先で、彼女はラビが抱えてきた深い孤独に少しずつ触れていきます。

「花秘める君のメテオール」のネタバレあらすじ ー 死なない花嫁の謎と、告白の第33話で起きたこと

【ネタバレ注意】「花秘める君のメテオール」の最新話まで読む(タップで開きます)

身代わりの花嫁と、血を吸われても生きていた夜(1巻・第1〜6話)

「怪物の花嫁」に選ばれた妹リリネットの身代わりとして、ステラはラビが幽閉された屋敷へ向かいます。第2話で、衛兵の命をもてあそぶようなラビの振る舞いに思わず手をあげたステラは、逃げる衛兵とぶつかって口元を切り、その血を見たラビの瞳が紅く染まりました。第3話でラビに血を吸われたステラは、何事もなかったように起き上がりました。これまでラビに吸血されて生き残った者はおらず、騎士団長オスカーの口から、ラビの出生の秘密とこの国の忌まわしい歴史が語られます。

死なないステラは、同じく花嫁として集められたピュセルとジゼルに気味悪がられます。心ない言葉を浴びたステラは、もっとひどい言葉を浴び続けてきたラビに思いを馳せますが、手を差し伸べようとして拒まれてしまいました。第5話、生き延びたいピュセルとジゼルは「魔法の死の蜜」を使ってラビを殺そうと企みます。第6話でステラはラビを庇い、死の蜜が塗られたかんざしで胸を傷つけられて意識を失いました。

毒のかんざしと、ラビが賭けた吸血(2巻・第7〜12話)

死の淵にあってもステラは、ラビが傷つかなくてよかったと微笑みます。第8話、ラビはステラの命を救うため、死の蜜の魔力に染まった彼女の血を自ら吸うという賭けに出ました。もだえ苦しみながら毒を引き受けるラビの姿に、ステラはある感情を抱きます。第9話で危機を脱したステラは、吸血の傷跡を確かめるラビの不器用な優しさに気づきました。

第10話でステラは、ラビの生贄として彼のそばにいることを自分で選びます。暗殺に失敗して逃げようとしたピュセルたちに厳しい罰が下されかけると、ステラはオスカーに抗議し、ラビも思いがけない言葉を口にしました。第11話、家族への手紙を鳥に奪われたステラを、柔らかな空気をまとう美しい騎士が助けます。第12話ではステラに手を引かれ、ラビが生まれて初めて太陽の下に出ました。

吸血衝動の夜と、ステラが気づいた恋(3巻・第13〜18話)

第13話で、ラビが「呪われた怪物」と呼ばれる所以がついに明かされます。その悲惨な境遇を知ったステラは、呪いを解く方法を探そうと提案しました。第14話、突然の吸血衝動に襲われたラビは、身を差し出そうとするステラを拒み、彼女を穢すまいと一人で苦しみます。見かねたステラは自ら肌を晒し、二人は吸血の愉悦に溺れていきました。

第15話でラビは、吸血に身を委ねるステラに初めての感情を抱き、二人は呪いを解こうと前を向きます。第17話では、ピュセルたちが呪いを解くために力を貸してくれることになりました。ひたむきに寄り添うのはラビに恋をしているからなのかと問われ、ステラは初めて自分の気持ちに向き合いました。第18話、以前手紙を取り戻してくれた美しい騎士が再び現れ、その正体が明かされます。

第一王子エリオスの登場と初めての口づけ(4巻・第19〜23話)

第19話では、ヴァレンティン王国の第一王子エリオスとラビの間に不穏な空気が漂います。ステラに自然に手を差し伸べるエリオスを見て、ラビは独占欲をむき出しにしました。第20話、エリオスの言葉に苛立ちを募らせたラビは、紅潮したステラの表情が誰に向けられたものかと激しく嫉妬します。そしてステラがエリオスの名を口にした瞬間、ラビはその唇を奪いました。

初めての口づけに溺れた二人ですが、第21話のステラは、自分がラビにとってどんな存在なのかと思い悩みます。ラビのほうも、初めて抱く感情に戸惑っていました。第22話、孤独だったラビにとってステラは初めてできた「大切」な存在になり、二人は呪いを解く手がかりを求めてシャルルフェローの街へ出発しようとします。第23話、関係がゆっくりと変わっていく二人の前に、見知らぬ旅人の一行が現れました。

運命の鏡と「真実の愛になれば終わる」という警告(5巻・第24〜28話)

第24話、運命を映し出すと言われる鏡に、ステラは「眠りから目覚めることができずにいる自分」の姿を見ます。幼い頃に見た悪夢が自分の運命を示しているのではと不安を覚えながら、ステラは平静を装いました。第25話では、美しくもどこか妖しい女性が、「この恋が真実の愛になれば、すべて終わってしまう」という謎めいた言葉を残して姿を消します。直後に明かりが消え、暗闇に悪夢を重ねて震えるステラに、ラビは寄り添おうとしました。

第26話、二人は夜の密室で過ごすことになります。ステラを怖がらせまいと距離をとるラビに、ステラはかえってその意味を意識し、胸の高鳴りを抑えられません。第27話、ステラの心も身体もすべてが欲しいと望むラビは、彼女の身体に一つずつ口づけを落とし、ステラはそれを拒みませんでした。第28話、夜が明けても昨夜のラビを思い返していたステラは、ある女性がエリオスの部屋から出てくるのを目撃します。

フィンの案内とシャルルフェロー、告白の行方(6巻の到達点)

第29話、エリオスを傷つけてしまったかもしれないと考え込むステラの前に、彼女を「吸血鬼のお姫サマ」と呼ぶ謎の男が現れ、突然襲いかかります。男は「狼殺し」の異名を持つフィンで、第30話では一転してシャルルフェローまでの道案内を申し出ました。危険を承知でついていくと決めたステラに、ラビは優しく寄り添います。第31話、森を抜けてシャルルフェローに着いた一行はピュセルの元乳母アヴァの家を訪れ、ステラはそこでラビが着ていたものに似たマントを見つけました。

募る恋心をきちんと言葉にして伝えようと決めたステラですが、第32話でラビに抱きしめられ、想いを口にしようとしたその瞬間、ラビの様子が豹変します。第33話のステラは、血を吸われすぎたせいで激しい頭痛と倦怠感に苦しみながら、姿を消したラビを探しに外へ出ました。「俺とステラは天と地よりも遠い」と遠ざけようとするラビに、ステラは胸に秘めてきた恋心を打ち明けます。呪いを抱えたラビから離れるのではなく、その呪いも一緒に背負うと伝えたところで、単行本6巻は幕を閉じます。

この場面は第33話(単行本6巻)。コミックシーモアなら第33話から読めます。

さいとうさん
血を吸われても平気なステラの秘密も気になりますが、愛するほど呪いが暴れるなんて、二人はこの先どうなってしまうんですか。

みさき
そこは6巻の時点でもまだ答えが出ていない部分です。ただ、第33話でステラが選んだ言葉を読むと、二人がこれから何を背負っていくのかが見えてきますよ。

疑問を解消(Q&A)

刊行の形や原作の有無など、読み始める前に迷いやすい点を整理しました。ネタバレを含む質問は、質問そのものをタップすると回答が開きます。

「花秘める君のメテオール」は完結していますか?単行本は何巻まで出ていますか?

完結しておらず、COMICエトワールで連載が続いています。2023年12月22日にブックライブで配信が始まった作品で、分冊版は第39話まで配信されています(2026年9月時点)。

単行本は紙と電子の特装版がどちらも6巻まで出ており、6巻は2026年5月15日に発売されました。7巻は2026年12月15日に発売予定と公式に告知されています(2026年9月時点)。

「花秘める君のメテオール」はどこで読めますか?

紙の単行本はフレックスコミックスから6巻まで刊行されています(2026年9月時点)。6巻の収録は第33話までなので、その先を読むには電子の分冊版を使うことになります。分冊版を配信しているのはコミックシーモアやブックライブなどで、どちらも第39話まで揃っています(2026年9月時点)。

分冊版と特装版(単行本)は何が違いますか?

分冊版は1話ずつ配信される形で、ストアでは「(17)」のように話数がそのまま巻数として表示されます。特装版は5〜6話分を1冊にまとめた単行本の電子版です。

収録範囲は、1巻が第1〜6話、2巻が第7〜12話、3巻が第13〜18話、4巻が第19〜23話、5巻が第24〜28話、6巻が第29〜33話です。ストアによっては、特装版に描き下ろしイラストなどの特典が付く巻もあります。

最新の展開を追いたいなら分冊版、区切りのよいところまでまとめて読みたいなら特装版、と使い分けるのがわかりやすい選び方です。

原作の小説はありますか?

原作小説はありません。作者のクレジットは珠森ベティ先生(編集はグルナ編集部)で、小説を漫画にしたコミカライズではなく、漫画として描き下ろされている作品です。

先の展開を知る手段は漫画本編に限られるため、続きは分冊版の配信を追う形になります。

【⚠️ネタバレ注意】ステラが吸血されても死なない理由(正体)は明かされていますか?

6巻(第33話)の時点では明かされていません。第3話で、これまでラビに吸血されて生き残った者はいなかったと語られ、ステラだけが変わらない様子で起き上がります。第32話から第33話でも、呪いの暴走で血を吸われすぎて激しい頭痛に苦しみながら命をつないでいます。

手がかりとして描かれているのは、幼い頃から見る悪夢と、第24話で運命を映す鏡に「眠りから目覚めることができずにいる自分」が映る場面です。なお第8話の「魔力に染まった血」は、死の蜜の毒に侵された血を指しており、ステラの生まれつきの体質を説明するものではありません。

→ この場面は第3話(単行本1巻)。コミックシーモアで確認する

【⚠️ネタバレ注意】ステラとラビが両想いになるのは何話ですか?

ステラが自分の恋心をラビに打ち明けるのは第33話(単行本6巻)です。ラビの気持ちはそれ以前から態度で示されており、第20話では嫉妬に駆られたラビがステラの唇を奪い、二人は初めて口づけを交わしています。

第32話でステラが想いを伝えようとした瞬間にラビの様子が豹変し、第33話では血を吸われすぎて苦しむステラを、ラビが遠ざけようとします。そのラビにステラが向き合い、胸に秘めてきた恋心を言葉にしました。

→ この場面は第33話(単行本6巻)。コミックシーモアで確認する

【⚠️ネタバレ注意】ラビの暗殺を企てたピュセルとジゼルは、その後どうなりますか?

二人は第5話で「魔法の死の蜜」を使ったラビの暗殺を企て、第6話ではラビを庇ったステラがそのかんざしで傷を負います。第10話で逃亡を図った二人に厳しい罰が下されかけると、ステラがオスカーに抗議して庇いました。

第17話では、ラビの呪いを解くために二人がステラに力を貸す側へ回ります。シャルルフェローへの旅にも加わり、第31話ではピュセルの元乳母アヴァの家を訪れたステラのそばにいます。

→ この場面は第17話(単行本3巻)。コミックシーモアで確認する

さいとうさん
分冊版と単行本で数字がずれていた理由が、ようやく分かりました。ステラの正体がまだ謎のままというのも、かえって続きを読みたくなります。

みさき
6巻は第33話の告白で締めくくられるので、区切りとしてもきれいです。まずはそこまで追いかけて、ステラの言葉をご自身の目で受け止めてみてください。

ガチ評価・徹底考察

花秘める君のメテオール
画像
総合評価
( 4.5 )
メリット
  • カラーの色づかいから瞳や唇の描き込みまで繊細で、一枚の絵として眺めても見応えのある作画です。
  • 家族に虐げられた令嬢ではなく、愛されて育ったうえで自ら妹の身代わりを選ぶヒロインが、物語を前へ動かします。
  • すべてを諦めていた吸血鬼が、戸惑いながら独占欲と優しさを覚えていく過程を、口づけや吸血の場面に重ねて描いています。
デメリット
  • 呪いの影が常に漂い、ステラの善良さも好みが分かれるため、明るい恋愛だけを読みたい人には重く感じられます。

「みさきの総評」 ー 愛するほど呪いが牙をむく、残酷で美しい純愛
作画の美しさで惹きつけ、真実の愛で呪いが解けるというお伽話の約束を裏返す構成で読ませる作品です。ステラの芯の強さが、暗い設定を支えています。

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愛するほど暴走する呪いと、死なない花嫁の謎

6巻までを読むと、この作品は甘い場面を重ねるたびに謎と不穏さも一緒に積み上げていく作品です。答えが出ていない3つの謎を、作中の描写から整理します。

吸血されても死なないステラの正体は、6巻時点で明かされていない

第3話ではっきりするのは、ラビに吸血されて生き残った者がこれまでいなかったこと、そしてステラだけが変わらない様子で起き上がったことです。同じ花嫁たちはそれを気味悪がり、ステラ自身も理由を知りません。その理由は、単行本6巻(第33話)の時点でもまだ語られていません。

読み違えやすいのが、第8話の「魔力に染まった血」という表現です。これは「魔法の死の蜜」の毒に侵された血を指していて、ステラが生まれつき特別な血を持っているという説明ではありません。ここを体質の答えと受け取ると、作中でもう謎が解けたように見えてしまいます。

手がかりとして置かれているのは、幼い頃から見続けている悪夢と、第24話で運命を映す鏡に「眠りから目覚めることができずにいる自分」が映る場面です。ステラは幼くして両親を亡くし、クインウィッチ家に養女として迎えられました。実の家族については多くが伏せられたままで、出自と体質が結びつくのかどうかが、今後の焦点になりそうです。

第32話から第33話では、呪いの暴走で血を吸われすぎても、ステラは命をつないでいます。死なない体は二人を結びつける救いであると同時に、ラビが加減を失ってしまう危うさとも隣り合っている、というのが私の読みです。

「真実の愛」でほどけない呪いという逆転の仕掛け

お伽話では、真実の愛の口づけが呪いを解きます。ところが本作は第25話で、謎の女性に「この恋が真実の愛になれば、すべて終わってしまう」と告げさせました。恋の成就がそのまま救いになる、という約束を最初から疑わせる一言です。

二人の関係が深まる節目には、決まって影が差します。第20話の初めての口づけの後、ステラは自分がラビにとってどんな存在なのかと悩み、第27話で互いを求め合った翌朝には、エリオスの部屋から出てくる女性を目撃しました。そして第32話、ステラが想いを言葉にしようとした瞬間に、ラビの様子が一変します。

ステラは第13話で、ラビの境遇を知ってすぐに呪いを解く方法を探そうと提案しています。解くための旅の途中で、愛が深まるほど相手を傷つけてしまう仕組みに行き当たる流れは、恋が実った瞬間を物語の解決にしないという作品の姿勢の表れです。

第33話でラビは「俺とステラは天と地よりも遠い」とステラを遠ざけます。それでも恋心を打ち明けるステラの選択は、呪いが解けるのを待つより先に、呪いごとラビを引き受けると決めた瞬間として読めます。

謎の女性とフィンは、ラビの過去をどこまで知っているのか?

第25話の女性は、美しくもどこか妖しい雰囲気をまとい、警告だけを残して姿を消しました。名前も目的も、6巻の時点では明かされていません。

第29話に登場するフィンは、ステラを「吸血鬼のお姫サマ」と呼び、二人の事情を知っているそぶりを見せながら襲いかかります。ところが第30話では、一転してシャルルフェローまでの道案内を申し出ました。「狼殺し」という異名の由来も、まだ語られていません。

二人に共通しているのは、ステラとラビより先に呪いの事情を知っているかのような振る舞いです。ラビの出生の秘密は第3話でオスカーが語り、第13話で「呪われた怪物」の所以も明かされましたが、誰がどのように呪いを仕組んだのかまでは描かれていません。

一行が向かったシャルルフェローは、呪いを解く手がかりを求めて目指した街です。その道案内をフィンが務めていること自体、旅の行き先に彼の過去が重なっていくのではないかという予感を強めています。

登場人物・キャラクター分析

主要キャラクター

ステラ・クインウィッチ

ステラ・クインウィッチ

クインウィッチ子爵家の長女で、幼い頃に両親を亡くして養女に迎えられました。妹リリネットの身代わりとして「怪物の花嫁」になり、ラビに血を吸われても命を落とさない不思議な少女です。できることを諦めずに続ける芯の強さで、周囲から疎まれてきたラビの孤独に正面から向き合います。6巻では、呪いを抱えたラビに自分の恋心を打ち明けました。

ラビ

ラビ・ヴァン=ヴァレンティン

「呪われた怪物」として屋敷に幽閉されてきた吸血鬼です。人々から化け物と疎まれ、すべてを諦めて生きてきましたが、ステラと過ごすうちに初めての感情を知り、独占欲と不器用な優しさを見せるようになります。ステラを「大切」に思うほど呪いの影が濃くなり、6巻では自ら彼女を遠ざけようとしました。

エリオス

エリオス・ドール=ヴァレンティン

ヴァレンティン王国の第一王子です。ステラに自然に手を差し伸べる姿がラビの嫉妬をかき立て、二人の間には不穏な空気が流れます。5巻では部屋から見知らぬ女性が出てくる場面が描かれ、ステラが彼を傷つけてしまったのではと思い悩むなど、物語に揺さぶりをかける存在です。

ピュセル・パプリチオ

ピュセル・パプリチオ

伯爵家の令嬢で、ステラと同じく花嫁として集められた一人です。生き延びるためにジゼルと「魔法の死の蜜」でラビの暗殺を企てますが、ステラに庇われたことをきっかけに、呪いを解くための協力者へと変わっていきます。ステラに恋心を自覚させた相手でもあります。

フィン

「狼殺し」の異名を持つ謎の男です。ステラを「吸血鬼のお姫サマ」と呼んで襲いかかったかと思えば、シャルルフェローまでの道案内を買って出ます。二人の事情を知っているそぶりを見せており、ラビの過去とどうつながるのかが気になる人物です。

脇を固める重要人物たち

リリネット・クインウィッチ

リリネット・クインウィッチ

クインウィッチ家の次女で、ステラの妹です。「怪物の花嫁」に選ばれたことが物語の始まりとなり、ステラが身代わりを決意する理由になりました。

オスカー・ジャルジャック

オスカー・ジャルジャック

王宮の騎士団長で、花嫁たちとラビの屋敷を管理する立場にあります。ラビの出生の秘密と国の忌まわしい歴史をステラに語った人物です。

ジゼル・ブランネージュ

ジゼル・ブランネージュ

男爵家の令嬢で、花嫁の一人です。ピュセルとともにラビの暗殺を企てましたが、のちにステラの味方としてシャルルフェローへの旅に加わります。

謎の女性(なぞのじょせい)

美しくもどこか妖しい雰囲気をまとう女性です。5巻でステラに、恋が真実の愛になればすべて終わるという警告を残して姿を消しました。名前も目的もまだ明かされていません。

アヴァ

ピュセルの元乳母で、シャルルフェローの街に暮らしています。一行が訪れた彼女の家で、ステラはラビが着ていたものに似たマントを見つけました。

クインウィッチ子爵(くいんうぃっちししゃく)

ステラの養父にあたります。血のつながらないステラを実の娘のリリネットと分け隔てなく育て、ステラが迷わず家族のために動ける土台をつくった人物です。

絵に心をつかまれ、切なさに好みが分かれる物語

一枚絵のような作画と、自分で運命を選ぶヒロインへの共感

読者の感想でまず目立つのは、作画への称賛です。表紙やカラーの色づかいに惹かれて手に取り、髪や瞳の色、衣装や小物の描き込みに見入ったという声が多く、漫画のコマを一枚の絵として眺めても美しいと評する人もいます。広告で見かけて試しに読み始め、そのまま続きを買い進めたという感想も複数ありました。

物語面では、ヒロインの立ち位置が支持されています。家族に虐げられた令嬢が差し出される話ではなく、愛されて育ったステラが自分で身代わりを選ぶところに、よくある展開とは違う魅力を感じたという声が見られます。家族と離ればなれになる場面で涙が止まらなかった、絶望的な状況でも前を向く姿が頼もしいという感想も、この設定があってこそ生まれたものです。

心を閉ざしていたラビが、戸惑いながらステラに心を開いていく過程に、続きが気になって止まらなくなったという読者も少なくありません。表情とコマ割りだけで心情が伝わる、テンポに無駄がないという評価は、甘い場面と切ない場面を丁寧に描き分けていることの裏返しでしょう。

「いい子すぎる」「息苦しい」という声の受け止め方

一方で、ステラの素直さや前向きさを「いい子すぎる」と感じる読者もいます。純粋でポジティブな性格がかわいい反面、読んでいて少し疲れる、鼻につくことがあるという率直な感想です。

物語全体に悲劇の予感が漂い続けることに息苦しさを覚えるという声や、吸血鬼ものなので血の描写そのものが苦手だという声もあります。ラビを不憫に見せるための展開が続くと感じ、話の評価は厳しくつけたうえで作画だけを高く評価した感想もありました。

ただ、ステラの善良さは、この物語では呪いに押しつぶされないための支えとして働いています。息苦しさも、愛するほど暴走する呪いという仕掛けが効いているからこそ生まれるものです。甘さだけでなく痛みごと読みたい人にとっては、好みが分かれるこの部分こそが読みどころになるはずです。

「花秘める君のメテオール」を一番お得に読む方法・まとめ

呪いごと相手を選ぶ恋を、第33話まで見届けてほしい

「花秘める君のメテオール」の魅力は、美しい作画で描かれる甘い場面と、そのたびに差し込む呪いの影との落差にあります。死なない花嫁と、すべてを諦めていた吸血鬼が距離を縮めるほど、物語は二人に難しい選択を突きつけてきます。

第33話でステラが選んだのは、呪いが解けるのを待つことではなく、呪いを抱えたままのラビを選ぶことでした。妹を守るために身代わりを決めた物語の始まりから、ステラは一貫して自分の手で道を選んできた少女であり、その積み重ねが告白の場面に重みを与えています。

ステラの正体や謎の女性の目的、フィンの過去など、答えの出ていない謎はまだ多く残っています。単行本7巻は2026年12月15日に発売予定なので(2026年9月時点)、分冊版で先の展開を追いかけるか、単行本で区切りよく読み進めるか、自分に合う読み方を選んでみてください。

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みさきからの推薦

さいとうさん
「花秘める君のメテオール」、ときめきが来たと思ったらしみじみした余韻にも持っていかれました。こういう読み心地の作品、他にもありますか。
みさき
誰かが救われていく話としての作りが効いているんですよね。近い読み心地の3作品を選びました。
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