
白い髪と赤い瞳。それだけの理由で、生まれた日に「死んだこと」にされた王女がいます。塔に閉じ込められ、雪の日に城を追い出され、それでも彼女は自分の足で立ちました。武器は、誰にも教わらずに本から集めた薬の知識だけです。
この記事では「追放姫は大魔術師に拾われる」の基本情報からネタバレあらすじ、登場人物、読者の評価、そして巻数の食い違いや読める場所まで、購入前に知りたいポイントをまとめてお届けします。
作品名:「追放姫は大魔術師に拾われる」
作者:絹上愛子(きぬがみまなこ)
ステータス:連載中
分冊版:54話(2026年8月現在)
電子限定特装版:8巻(第1話〜第46話を収録)
紙の単行本:なし(電子配信のみ)
連載媒体:COMICエトワール(ライブコミックス)
「追放姫は大魔術師に拾われる」あらすじ・ネタバレ
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あらすじ ー 塔から追われた王女が、拾われるまで
占星術で国の方針を決めるタダン国では、ドラゴンと同じ白い髪と赤い瞳を持つ者が忌み子として恐れられていました。王女アイラは、その姿で生まれてしまいます。父である国王は彼女を死産と偽り、城の奥の塔に閉じ込めました。
話し相手は乳母だけ。その乳母も病で亡くなり、アイラは一人になります。それでも彼女は諦めませんでした。乳母が遺した秘密の抜け道を使い、夜ごと王城の図書館へ通って、文字と薬学を独学で身につけていきます。いつか外で薬売りとして生きるためです。
ところがその姿を妹のルナに見つかり、告げ口によってアイラは雪の降る日に城から追放されてしまいます。森の山小屋で薬師として細々と暮らし始めた彼女の前に現れたのが、隣国クワンドールの大魔術師クロでした。
アイラが何気なく触れただけで、クロのかけた高度な魔術が消える ー その体質に興味を持ったクロは、彼女を自分の国へ誘います。虐げられてきた少女が、初めて一人の人間として扱われる場所へ向かう。物語はここから動き出します。
「ネタバレ」あらすじ ー 幽閉の塔から、王太子の毒殺未遂まで
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塔の中で、本だけが味方だった少女
タダン国の第二子として生まれたアイラは、ドラゴンと同じ白い髪と赤い瞳を持っていました。かつてドラゴンの脅威に苦しんだこの国では、その姿は災いの象徴です。国王は対外的に死産と発表し、アイラを城の離れの塔へ幽閉しました。教育も与えられず、外の世界を知る手段もありません。唯一そばにいたのが乳母で、彼女だけがアイラに人の温もりを教えました。その乳母が病で世を去るとき、アイラに図書館へ通じる秘密の抜け道を託します。一人になったアイラは夜ごと抜け道を使い、誰にも知られないまま文字を覚え、薬学の本を読み込んでいきました。塔の窓から見える空だけが、彼女の知る「外」でした。
妹の密告と、雪の日の追放
ある夜、図書館で本を読むアイラの姿を、妹のルナ・ヴェジリートが目撃します。周囲の期待を一身に受けて奔放に育ったルナは、姉を見下すことで自分の立場を確かめてきた人物でした。ルナはアイラが規則を破って城内を歩き回っていると国王に告げ口し、姉が罰を受けるよう仕向けます。忌むべき娘が城を徘徊していたと知った国王は激怒し、勝手に死ぬなら国に災いは及ばないだろうと判断して、アイラの追放を決めました。雪の降る中、身一つで城の外へ放り出されたアイラは、森の奥で荒れ果てた山小屋を見つけ、そこを住処にします。生まれて初めて見た広い空の下で、彼女は生き延びる方法を考え始めました。
薬売りの日々と、大魔術師クロとの出会い
アイラは山小屋を拠点に薬師として働き始めます。自分の腕にわざと傷をつけては新しい薬を試すという危険な方法で、知識を実地の技術へ変えていきました。素性を隠すために髪を黒く染め、ヴェールで顔を覆って街へ薬草を売りに出ますが、世間を知らない彼女は薬屋の主人に不当な値で買い叩かれ続けます。そんな折、タダンを訪れていた隣国クワンドールの大魔術師クロと偶然出会いました。クロが用心のため扉にかけていた魔術を、アイラが触れただけで打ち消してしまったのです。魔術を無効化するという特異な体質に、クロは強い関心を示しました。やがて薬屋の主人に無実の罪を着せられ暴力を振るわれかけたアイラを、クロが魔力で救い出し、自分の国で働かないかと持ちかけます。
魔術書の封印と、シルバー王子の警告
クワンドールへ向かう道中、髪の染料を落として本来の白髪に戻ったアイラに、クロは「神秘的だ」と言いました。自分の姿を肯定されたのは初めてでした。クワンドールは魔法が生活に溶け込んだ国で、人々はアイラの赤い瞳を恐れません。ありのままで街を歩ける喜びに、彼女は涙をこぼします。クロの屋敷に迎えられたアイラは、世界樹の秘密が封じられた「ファウストゥスの魔術書」の封印解除を頼まれました。長年クロが手を焼いていた強力な封印は、アイラが触れるとあっさり解けます。研究に没頭するクロと入れ替わるように訪ねてきたのが、クワンドールの王子シルバーと従者オルドでした。二人は、多くの恨みを買っているクロにとって、防御魔術まで消してしまうアイラの体質は最大の弱点になると警告します。自分の存在がクロを危険にさらすと知ったアイラは深く悩みますが、後ろ暗い過去を打ち明けてなお自分を必要としてくれるクロのそばに残ることを、自分の意思で選び取りました。
王城の薬師見習いと、燭という病
クロの手配で、アイラはクワンドール王城の見習い薬師として働き始めます。薬師長のトキと若手のフィスは彼女を温かく迎えました。しかし城内には、魔力が失われていく不治の病「燭」を患う人々がいます。あるとき、燭に侵され追い詰められた男が、クロに治療を求める仲介をアイラに迫り、断られると「お前がクロをたぶらかしている」と逆恨みして魔術で襲いかかりました。一方、第二医務室の医長ヴィクトは、見習いのはずのアイラがタダンの秘匿された薬学知識を持っていることを不審に思い、彼女がタダン王族ではないかと疑い始めます。オルドからも探りを入れられたアイラは、正体が露見してクロに迷惑をかけることを恐れ、「役に立たなければ居場所を失う」という思いに追い詰められて、休まず働き続けるようになりました。
祭りの夜と、禁域に近づく影
クロを崇拝する野良魔術師サラは、彼が国の魔術師として飼い慣らされていることが許せず、アイラに激しい敵意を向けます。祭りの場でサラが突然クロにキスをし、アイラは自分の気持ちの正体がわからないまま立ち尽くしました。やがてその祭りに野良魔術師が襲撃を仕掛け、逃げ惑うアイラは、クロの繰り出す圧倒的な魔法を初めて目にします。捕らえられた野良は、国と世界樹の秘密を知りたがっていました。同じ頃、立ち入りが禁じられた禁域へ侵入する者が現れます。クロは侵入者を捕らえ、世界樹の秘密の一端を見せました。その処置は国王の耳に入り、クロは呼び出されます。魔術書の解読が急に進んだことも疑われ、アイラの関与を怪しむ声が城内に広がっていきました。そして禁域にしか存在しない素材「竜骨」が、街に出回っているという情報が入ります。
謎の少年セトと、通じない魔術
竜骨の偽物を作ることに成功したアイラたちは、調査のため禁域へ向かいます。そこでアイラの前に現れたのが、セトと名乗る少年でした。彼はアイラの魔術無効化のことも、魔術書の解読のことも知っていて、「一緒に行こう、俺が君を守る」と手を差し出します。駆けつけたクロが対抗しますが、なぜかセトには魔術が通じません。傷つくクロをアイラは必死にかばい、「クロは君を利用しているだけだ」というセトの言葉を否定しました。この一件のあと、アイラは自分がいなければクロは傷つかなかったと思い詰め、クロもまた彼女を守る方法がわからずに距離を測りかねます。すれ違いのすえアイラが倒れ、そこでようやく二人は、互いを大切に思うからこそ噛み合わなくなっていたことに気づきました。その後、セトを追う中でクロは、彼が何百年も前の魔術師ファウストゥスと関わりを持つ存在であることを知ります。
王太子の毒と、シダカワ草の真相(54話まで)
クロが旅立ったあと、アイラはヴィクト医長から、二年前から体調を崩している王太子の不調の原因を探るという大仕事を任されます。王室専用薬草園に配属された彼女は、担当薬師のレオに睨まれながらも、王太子の食事と薬の調査を進めました。温室に出入りするソフィアという女性が育て始めた希少植物を見て、アイラは違和感を覚えます。それが本来とは異なる毒性を持つよう、故意に毒草として仕立てられたシダカワ草だったのです。アイラはヴィクトとレオに仮説を伝え、王太子の病の原因を突き止めました。同じ頃、セトを追い詰めたクロはついにファウストゥスと対峙します。魔力を回復するため姿を消す直前、ファウストゥスはクロに「アイラは危ういから見ていてやれ」という言葉を残しました。城へ戻ったクロは、自分を犠牲にしてでも彼を守ろうとしたアイラを叱ります。弱点になりたくないと反発する彼女へ、クロは手を伸ばしました。
みさきガチ評価・徹底考察

- 不遇な生い立ちを嘆かず、独学の薬学で自分の居場所を作っていくヒロインの歩み方
- 恋愛の進み方が丁寧で、二人の距離が縮まる過程を一段ずつ確かめながら読める
- 燭という奇病、世界樹、禁域という設定が恋愛とは別の軸できちんと機能している
- 展開がゆっくりで、結末や関係の進展を早く知りたい読者には物足りない
「みさきの総評」 ー 塔の窓から見た空が、いつか自分のものになる日まで
虐げられた少女が知識で立ち上がる話でありながら、彼女を救うのは力ではなく、対等に扱ってくれる誰かの目線だと教えてくれる一作です。
「遅い」と言われる物語が、なぜ手放せなくなるのか

(きら星ポータル https://kirapo.jp/etoile/titles/tuihouhime より引用)
本作のレビューを並べると、賛否がきれいに割れます。丁寧で尊いという声と、展開が遅くて退屈という声です。面白いのは、この二つが同じ現象を指していることです。何を丁寧に描いているのか、その中身を三つの角度から確かめていきます。
恋の自覚が遅いのは、二人とも心の育ち方が止まっていたからです
アイラは生まれてすぐ塔に閉じ込められ、人と関わる経験をほとんど持たないまま大人になりました。好意を向けられたときに、それが何なのかを判別する材料が彼女にはありません。
一方のクロは、圧倒的な力を持つがゆえに畏怖され、長く孤立してきた人物です。人を遠ざけることに慣れた彼にとっても、自分の感情に名前をつける作業は簡単ではありません。恋愛が進まないのではなく、進めるための言葉を二人とも持っていないというのが正確なところです。
だから作者は、言葉の代わりになるものを積み重ねます。熱を測るために触れた額、暗い森で見つけた夜光草、名前を呼ぶときの間の取り方。読者は台詞ではなく、こうした細部で二人の変化を追うことになります。
時間をかけないと成立しない描き方です。展開の遅さは、この方法を選んだことの代償でもあります。
魔術無効化は、なぜ戦闘で使われないのか
触れた魔術をすべて打ち消す。文字にすると最強クラスの能力ですが、アイラがこの力で敵を倒す場面はほとんどありません。使われるのは、封印を解くとき、結界に触れるとき、隠されたものの前に立つときです。
つまりこの体質は攻撃手段ではなく、閉ざされた扉を開ける鍵として設計されています。同時にそれは、そばにいる者の守りまで消してしまう性質でもあります。シルバーとオルドがアイラを危険視したのは、この一点でした。
強い力を持っているのに、その力が守りたい相手を無防備にする。この矛盾を抱えたまま、アイラはクロのそばにいることを選びます。能力が物語を進める道具ではなく、彼女の選択を苦しくするための装置になっているところに、この作品の設計の細かさが出ています。
同じ赤い瞳に対する、二つの国の答え
タダン国は占星術を国の指針とし、かつてのドラゴンの脅威を理由に、白い髪と赤い瞳を忌み子として扱います。クワンドール国では、同じ姿が「神秘的」と受け止められます。
アイラは何ひとつ変わっていません。変わったのは、彼女を見る側の国の物差しだけです。この対比があるから、クワンドールの街を歩いて涙をこぼす場面が効いてきます。救いは彼女の内側から湧いてきたのではなく、外側の基準が変わったことで訪れました。
逆に言えば、基準さえ変われば人はこれほど簡単に人を切り捨てるということでもあります。追放される側の理不尽さを、読者が最後まで忘れられない作りになっています。
登場人物・キャラクター分析
主要キャラクター
アイラ・ヴェジリート

本作の主人公で、タダン国の王女として生まれながら、その姿を理由に死産と偽られて幽閉されていた少女です。触れた魔術を打ち消す体質を持ちますが、本人はそれを長く自覚していませんでした。自己評価は低く、人を疑うことを知りません。それでいて芯は驚くほど強く、追放されたその日から生き延びる算段を立て始めます。薬学の知識はすべて独学で、自分の体を使って効き目を確かめてきました。現在はクワンドール王城の薬師として、王太子の不調の調査を任されるまでになっています。
クロ

クワンドール国に属する当代一の大魔術師で、本名は明かされていません。口が悪く合理主義で、人付き合いを避けて生きてきました。アイラを拾ったのも当初は体質への興味からでしたが、彼女を研究対象ではなく一人の働き手として扱い、意思を尊重し続けます。過去に多くの恨みを買っており、そのことを自覚しているからこそ、自分に近づく人間を遠ざけてきました。アイラに対する気持ちの変化に本人が最も鈍く、周囲に指摘されて初めて固まるという場面が何度も描かれます。
ルナ・ヴェジリート

タダン国の王女で、アイラの実の妹にあたります。国の期待を一身に受けて育ち、我が儘で気が強く、姉を見下すことで自分の価値を確かめてきました。アイラが図書館に出入りしていることを国王に告げ口し、追放のきっかけを作った人物です。その後も街で再会したアイラの赤い瞳を人前で暴露し、窮地に追い込もうとしました。ただしクロにその振る舞いを冷たく指摘され、思い通りにならない現実を突きつけられています。
シルバー

クワンドール国の王子で、気さくで飄々とした話し方をしますが、国の治安と魔力の均衡を冷静に見据えています。アイラの体質がクロの防御魔術まで消してしまうと最初に指摘し、そばに置く危険を警告した人物です。同時に、彼女が魔術書の封印を解いた事実は正当に評価し、王城で働くことを認めました。クロの気持ちに本人より早く気づき、あっさり口に出してしまう役回りでもあります。
セト

物語の中盤、禁域の調査中にアイラの前に現れた謎の少年です。魔術無効化のことも魔術書の解読状況も知っており、アイラを迎えに来たと告げます。クロの魔術が彼にはなぜか通じず、その正体は長く伏せられたままでした。追跡の過程で、タダンとの関わりや、何百年も前の魔術師ファウストゥスとの繋がりが少しずつ浮かび上がってきます。敵とも味方とも言い切れない立ち位置のまま、物語の後半を動かしている存在です。
脇を固める重要人物たち
サラ

空を飛ぶ力を持つ野良の女魔術師で、クロを崇拝しています。彼が国に属して穏やかに暮らしていることが気に入らず、昔の孤高の姿に戻ってほしいと願っています。アイラに対しては激しい嫉妬を向け、森での口論では手も出しました。祭りの場で突然クロにキスをするなど、二人の関係をかき回す役割を担っています。
国王

タダン国の統治者で、アイラの実の父親です。占星術と古い伝承を絶対の基準とし、赤い瞳で生まれた娘を災いとみなして幽閉しました。追放を決めたときも、勝手に死ぬなら国に害はないという理屈でした。血縁より秩序を優先する人物として描かれています。
乳母
塔に閉じ込められたアイラを、我が子のように育てた唯一の大人です。文字や物事の考え方を教えたのも彼女でした。病で亡くなる前、図書館へ通じる秘密の抜け道をアイラに託しています。登場する場面は多くありませんが、彼女がいなければアイラは追放後に生き延びられませんでした。
オルドー

シルバー王子に仕える優秀な従者です。クロの安全を最優先に考え、アイラに対して魔術無効化の体質を誰にも明かさないよう厳しく言い渡しました。アイラの出自についても独自に探りを入れており、彼女を緊張させる存在でもあります。冷たく見えて、判断の根拠は常に国と主君の安全にあります。
トキ
クワンドール王城の薬師長です。温厚な人柄で、見習いとしてやってきたアイラを歓迎し、成長を後押ししてきました。祭りの場面では踊り子の衣装を借りに行こうと言い出すなど、場を和ませる役回りも担っています。アイラが王城で居場所を得られたのは、この人の受け入れ方によるところが大きいです。
フィス

王城の若手薬師で、お調子者ながら面倒見のよい人物です。アイラとクロの関係を面白がってからかい、結果としてクロの嫉妬を引き出してしまいます。ただし肝心な場面では、アイラがクロを大切に思っていることを本人に伝え、こじれた関係を動かしました。
ヴィクト医長

第二医務室の医長で、実は大貴族の出身です。薬を出す前に患者と向き合えとアイラを叱り、彼女を薬師として一段引き上げました。同時に、見習いには不釣り合いな知識の出どころを疑い、タダン王族ではないかと探りを入れています。厳しさと期待を同時に向けてくる、扱いの難しい上司です。
ソフィア
王室専用薬草園の温室に出入りする女性です。担当薬師のレオとともに温室を管理しており、アイラとも言葉を交わす間柄でした。しかし彼女が育て始めた希少植物シダカワ草に、アイラは重大な違和感を覚えることになります。王太子の不調を追う調査は、この温室で大きく動きました。
読者の評価と反響 ー 「遅い」と「尊い」が同じくらい並ぶ作品
健気なヒロインと、心がほどけていく過程に集まる声
高く評価されているのは、まずアイラという人物です。理不尽に迫害されながら卑屈にならず、本から得た知識で自分の道を作っていく姿に、応援したくなったという感想が目立ちます。庇護欲を刺激されるという言い方をする読者も多く、彼女の素直さが作品の入口になっているようです。
次に多いのが、クロとの関係についての声です。長く生きて心が動かなくなった魔術師と、人と関わった経験が少なすぎるヒロイン。どちらも感情の自覚が遅いからこそ、心がほどけていく過程が細かく描かれていて良いという読み方が共有されています。二人の間に割って入るのではなく、壁になって見守りたいという表現が繰り返し出てくるのが印象的でした。設定の作り込みや魔法表現のデザインを評価する意見も少なくありません。
「丁寧すぎて退屈」「絵柄が表紙と違う」という抵抗感も
一方で、抵抗を覚える読者もいます。最も多いのは展開の遅さで、丁寧さの裏返しとして中だるみを感じるという指摘です。序盤でアイラが搾取され続ける描写がつらく、読んでいて疲れるという声もありました。教育を受けていないはずのアイラが薬学書を読みこなす点に納得できず、1話で離脱したという意見も見かけます。
絵柄については、表紙の美しさと本編のタッチに差を感じる、引きのコマで男性キャラの作画が気になるという感想が一定数ありました。もっとも、素朴な描線がアイラの純粋さに合っているという受け止め方もあり、ここは好みが分かれるところです。無料で読める範囲で確かめてから判断するのが確実です。
疑問を解消(Q&A)
購入前に気になりやすいポイントを、検索ニーズの高い順にまとめました。ネタバレを含む質問は最後にまとめています。
みさき「追放姫は大魔術師に拾われる」を一番お得に読む方法・まとめ
遅いのではなく、丁寧に積み上げている物語です
「追放姫は大魔術師に拾われる」は、生まれた瞬間に居場所を奪われた少女が、追放されてもなお自分の手で立つ場所を作り、やがて「ここにいていい」と言ってくれる人に出会うまでを描いた物語です。そこに至るまでの時間が長いのは、彼女が失ったものが大きかったからです。
恋愛の進展を待つ読み方をすると、たしかにもどかしく感じます。ただ、アイラが誰かに褒められて驚く場面、クロが自分の気持ちに名前をつけられずに黙り込む場面、そのひとつひとつが積み上がった先に54話の言葉があります。近道をしていたら、あの一言はここまで重くなりませんでした。
物語は今、王太子を狙った毒とセトの正体という二つの謎が同時に動き始めた段階です。世界樹と禁域をめぐる話がここから本格化していくので、追いかけ始めるにはちょうどいい時期になっています。紙の単行本が出ていない作品なので、読むなら電子ストアからになります。
購入するなら「コミックシーモア」がお得!
初回購入70%OFFクーポン ー 合計2,000円分まで何冊でも
本作の分冊版は1話143円からなので、十数話ぶんがクーポンの枠内に収まります。1話ずつの購入にも使えるうえ、有効期限は7日間あるため、どこから買うか決めてから登録しても間に合います。まとめて読みたい方は、660円の電子限定特装版に使うのも手です。
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