「他人は地獄だ」最終回の結末ネタバレ!ジュンの生死と住人の正体、ハシラが勧める肉の中身

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他人は地獄だ
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地方から上京したユウが、格安の下宿で奇妙な隣人たちに少しずつ追い詰められていく。「他人は地獄だ」は、住人の正体に触れた青年が心を壊されていく物語です。

この記事では、最終回の結末とジュンは死亡するのかを、下宿の住人たちの正体や死亡キャラの一覧、ハシラが勧める肉の中身とあわせて、答えから先に書いています。急ぐ方はQ&Aへ、順を追って読みたい方はネタバレあらすじへ。ネタバレ部分はすべて折りたたんであります。

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もくじ

「他人は地獄だ」あらすじ・ネタバレ

作品名:他人は地獄だ
作者:ヨンキ
出版社:LINE WEBTOON(LINEマンガ)
ステータス:完結
巻数:全94話・本編88話と外伝6話(2026年10月時点)
連載媒体:LINEマンガ(韓国版はNAVER WEBTOON)

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メディアミックス

最初の映像化は韓国の連続ドラマで、2019年8月から10月にかけてOCNで全10話が放送されました。主演はイム・シワン、共演はイ・ドンウクです。

日本では2024年11月15日に実写映画が公開され、監督は児玉和土さん、W主演は八村倫太郎さんと栁俊太郎さんが務めています。この映画を全6話に特別編集したドラマ版は、2025年1月24日からDMM TVで独占見放題配信されました。

あらすじ ー 壁の薄い下宿に住む、奇妙な隣人たち

大学の先輩であるカン社長の会社でインターンとして働くことになり、地方から上京してきたユウ。住まいに選んだのは、家賃の安さだけが取り柄の古い下宿でした。部屋は狭く壁も薄いものの、初めての一人暮らしにユウは胸を弾ませます。

ところが、住人たちはどこか様子がおかしいのです。やけに馴れ馴れしい管理人のフク、殺気立った目で睨んでくる204号室のヤマ、甲高い声で笑う206号室のマル、そして隣の203号室から話しかけてくるハシラ。ある日、ヤクザ風の男がユウにだけ「ここの住人には気をつけろ」と耳打ちします。

職場でも、先輩社員のクマオとの関係がこじれ、ユウには気の休まる場所がありません。幽霊も怪物も出てこない、それでも読み進めるほど息苦しくなる。本作の怖さは、隣に住む「他人」そのものにあります。

「他人は地獄だ」のネタバレあらすじ ー 住人の正体と死亡キャラ、ユウが迎える結末

【ネタバレ注意】「他人は地獄だ」の結末まで読む(タップで開きます)

忠告された下宿と、差し出された肉(序盤・入居編)

上京したユウが入居したのは、下宿の202号室でした。初日から管理人のフクには私生活を詮索され、204号室のヤマには理由もなく睨まれ、206号室のマルはこちらを見て意味もなく笑います。唯一まともに見えた205号室のヤクザ風の男は、ユウに「住人には気をつけろ」とだけ告げて去っていきました。

隣の203号室のハシラは、穏やかな口ぶりでユウに近づいてきます。共用の台所で「母が作った」という肉料理を勧められたユウは、一口食べて吐き気をこらえきれません。ハシラはその肉を平然と食べ続け、皿の上の肉に向かって、恋人を呼ぶような甘い声で話しかけるのでした。職場では教育係のクマオに冷たくあしらわれ、ユウの神経は昼も夜も休まらなくなっていきます。

205号室の空白とジュンの入居(中盤・失踪編)

ある夜の騒ぎのあと、忠告をくれたヤクザ風の男が姿を消します。ユウはマルが大きなゴミ袋を運び出す姿を目撃し、住人たちへの疑いを強めました。空いた205号室には、19歳の大学生ジュンが入居してきます。忠告の意味を確かめる相手を失ったユウにとって、話の通じる新しい隣人の存在は救いに見えました。

明るく話の通じるジュンと打ち解けたことで、ユウは久しぶりに息をつけるようになります。しかしハシラはジュンにも肉を勧め、平気な顔で食べる彼に、それが人の肉だと告げました。住人への不満を口にしていたユウの前にも、ハシラは物陰から無言で現れます。眠っているはずの自室に誰かが入り込んでいた痕跡もあり、ユウは下宿のどこにいても監視されている感覚から逃れられなくなりました。

職場も恋人も失っていくユウ(中盤・崩壊編)

追い詰められたユウは、嫌がらせを続けるクマオをマグカップで殴りつけ、カン社長の会社を去ることになります。夜道で絡んできた高校生たちを、助けを乞われても殴り続けたのもこの頃でした。一方、下宿の秘密に近づいたジュンは住人たちに捕らえられ、冷蔵庫に保管されていたヤクザ風の男の遺体を見せられたうえで命を奪われます。

心配して上京した恋人のメグは、変わり果てたユウの様子に戸惑います。ユウをかばってハシラに面と向かって嫌がらせをやめるよう釘を刺したカン社長は、その夜、自宅まで尾行してきたハシラに殺されました。バスターミナルで物乞いの男を執拗に殴るユウを見たメグは、泣きながら一人で故郷へ帰ってしまいます。職場も恋人も失ったユウの周りには、もう誰も残っていませんでした。

拘束された夜と住人たちの末路(終盤・反撃編)

偶然再会した軍隊時代の後輩アキラに付き添われ、ユウは荷物を取りに下宿へ戻ります。ところがアキラは酔いつぶれて眠り込み、ユウの携帯は壊れてしまいました。隣室から、メグもこの下宿にいると嘘をついて挑発したハシラは、戻ってくると信じていたと笑いながらドアを開け、ユウを縛り上げます。

ハシラは拘束したユウにジュンの首を見せ、メグとアキラを自分の手で殺せば助けてやると持ちかけました。見張りを任されたフクが酔っ払いの訪問に気を取られた隙に、ユウは縄をほどいて椅子で襲いかかり、フクの息の根を止めます。続いて204号室でアキラの財布をあさっていたヤマを見つけ、命令に従っただけだという命乞いも聞かずに刺し殺しました。201号室ではアキラが遺体となって見つかり、屋上ではマルがハンマーでハシラを襲って裏切ります。頭を割られたはずのハシラは起き上がり、逆にマルを殴り殺したあと、ユウの前で崩れ落ちました。

ハシラの正体と病室のユウ(最終話の到達点)

血まみれで下宿を出たユウに、手を差し伸べる通行人はいません。その後ろには、なぜかハシラがついてきていました。ハシラは、暴力を振るいながら本当は楽しんでいたのだろうとユウに語りかけ、逆上したユウはカッターで彼の顔を切りつけました。ユウこそが自分の「最高の作品」だと言い残したハシラとともに、ユウはトラックにはねられたように描かれます。

目を覚ましたユウは病院で刑事の聴取を受けます。防犯カメラにはカン社長とハシラが一緒にエレベーターへ乗る姿が残っており、殺人は妄想ではなかったことが裏づけられました。ところがハシラの遺体は、すでに下宿の中で見つかっていたのです。脱出したあとユウの前に現れたハシラは、すべてユウ自身が生み出した幻覚でした。クマオは刑事にユウを犯人扱いする証言をし、ユウの母は息子を追い込んだと自分を責め、メグは泣きながら謝ります。悪魔の仕業ではなく人間がやったことだと刑事たちが言葉を交わすなか、病室に取り残されたユウがこちらを見つめる場面で物語は幕を閉じます。

結末は第88話(最終話)。eBookJapanで全94話をまとめて読めます。

さいとうさん
最後に追いかけてきたハシラが幻覚だったなんて……。住人はいなくなったのに、ユウはまだ逃げられていないんですね。

みさき
そこがこの作品の後を引くところです。ハシラの体は下宿で止まっても、ユウの頭の中では生き続けている。題名の意味が、読み終えたあとに一段深く刺さってきますよ。

疑問を解消(Q&A)

読み始める前に気になる点と、読み終えたあとに残りやすい疑問をまとめて答えます。結末や死亡キャラに触れる質問は最後にあり、タップするまで答えが開かない形にしてあります。

「他人は地獄だ」はどんな漫画?幽霊は出てくる?

幽霊や怪物は登場しません。古い下宿に住む人間たちの不気味な言動と、職場の人間関係に追い詰められていく青年を描いたサイコスリラーです。暴力や遺体の描写がはっきり出てくるため、流血表現が苦手な方は序盤の雰囲気を確かめてから読み進めてください。

「他人は地獄だ」はどこで読めますか?

紙の単行本は刊行されておらず、電子配信のみの作品です。1話ずつの配信で、連載元のLINEマンガのほか、eBookJapanでも本編と外伝をあわせた全94話が揃っています(2026年10月時点)。どちらも最終話まで配信済みのため、途中で続きが読めなくなる心配はありません。

「関係の終末」「悪夢の形相」はどの順番で読めばいい?

作中の時系列は「関係の終末」→「他人は地獄だ」→「悪夢の形相」の順です。「関係の終末」は本作の約1年前、「悪夢の形相」は本作から9年後を描いています。ただし「関係の終末」は本作の住人の過去を明かす前日譚なので、初めての方は発表順どおり「他人は地獄だ」から読むほうが、下宿の謎を新鮮な気持ちで味わえるのでおすすめです。

韓国ドラマ版・日本映画版と原作はどう違う?

2019年の韓国ドラマ版は、主人公の名前がユン・ジョンウになり、イ・ドンウクが演じる歯科医ソ・ムンジョという原作にない人物が物語の鍵を握ります。2024年の日本映画版は舞台をシェアハウス「方舟」に移し、恋人を訪ねて上京する流れなど、導入から日本向けに組み直された作品です。住人の顔ぶれや展開も原作とは異なるため、映像版を見た方でも原作は別の作品として楽しめます。

【⚠️ネタバレ注意】最終回の結末は?ユウは生き残るのですか?

ユウは最後まで生き残りました。拘束を解いたユウは管理人のフクと204号室のヤマを自らの手で殺し、206号室のマルは裏切りに失敗してハシラに殺されました。そのハシラも頭の傷がもとで下宿の中で息絶えており、脱出後にユウを追ってきたハシラは幻覚だったことが病室で明かされます。住人はいなくなっても、ユウの心にはハシラが残り続けるという救いのない結末です。

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【⚠️ネタバレ注意】ジュンは死亡するのですか?

ジュンは死亡します。下宿の秘密に近づいたジュンは住人たちに捕らえられ、冷蔵庫の中にあったヤクザ風の男の遺体を見せられたあとで命を奪われました。終盤、ユウを拘束したハシラはジュンの首を見せつけ、ユウを絶望の底へ突き落とします。

→ この場面は全94話の中盤から終盤。eBookJapanで確認する

【⚠️ネタバレ注意】ハシラが勧めてくる肉の正体は?

人の肉です。序盤でユウが吐き出した肉について、ハシラは中盤でジュンに対し、それが人の肉だとはっきり告げています。失踪したヤクザ風の男の遺体が冷蔵庫に保管されていたことも判明し、下宿の台所で何が調理されていたのかが一本の線でつながります。

→ この場面は全94話の序盤から中盤。eBookJapanで確認する

さいとうさん
ドラマや映画を先に見ていても、原作は別物として読めるんですね。3部作の順番も気になってきました。

みさき
まずは本作から入るのがおすすめです。下宿の住人たちがどこから来たのかを知りたくなったら、そのとき前日譚に進めば、同じ場面がまったく違って見えてきますよ。

ガチ評価・徹底考察

他人は地獄だ
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総合評価
( 4 )
メリット
  • 幽霊を使わず、隣人の言動だけで恐怖を積み上げる
  • まともだった青年が追い詰められていく心理の描写が細かい
  • 前日譚・後日譚と響き合い、住人の過去まで追いかけられる
デメリット
  • 全編が陰惨で後味が重く、終盤には都合のよい展開もある

「みさきの総評」 ー 一番怖いのは、隣の部屋ではありませんでした
殺人鬼の住人より、壊れていくユウ自身が怖い。人の悪意に削られる過程を、最後まで目をそらさず描き切った一作です。

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ユウを壊したのは誰だったのか

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住人を倒してもなお、ユウが解放されないのはなぜか。ハシラの執着、下宿の外の人間たち、そしてラストの幻覚の3点から読み解きます。

「最高の作品」と呼んだハシラの執着

ハシラはほかの獲物をあっさり処分する一方で、ユウだけはなかなか殺そうとしません。隣の部屋から声をかけ、肉を勧め、眠るユウの部屋に忍び込んでは、じっくり楽しみたいとささやく。ハシラにとってユウは、殺す対象というより手をかけて仕上げる素材でした。

ハシラは自分を、解体し、分解し、組み立て直す仕事をしている人間だと語っています。その言葉どおり、彼が壊そうとしたのはユウの体ではなく、人を殴ることをためらう心のほうでした。拘束したユウに、恋人と後輩を自分の手で殺せば助けると持ちかけたのも、ユウに一線を越えさせるための仕上げだったと読めます。

結果として、ユウは住人を手にかけ、脱出後もハシラの声を聞き続けます。ハシラ本人は下宿で息絶えていたのに、「作品」は完成してしまった。ハシラの執着の怖さは、死んだあとにまで及ぶ点にあります。

下宿の外にいた「他人」は誰か?

本作が単なる殺人鬼ものに終わらないのは、下宿の外でもユウが削られ続けるからです。初日からユウを敵視するクマオ、先輩風を吹かせて説教を重ねるカン社長、ユウの訴えを本気で受け止めない周囲の人々。一人ひとりは殺人鬼ではなくても、ユウが逃げ込める場所を少しずつ奪っていきます。

象徴的なのが最終話のクマオの証言です。殴られた恨みから、彼は刑事にユウを犯人だと言い立てます。助けを求めても誰も手を差し伸べず、傷ついたあとには好き勝手に語られる。題名の「他人」が指しているのは、下宿の住人だけではありません。

その一方で、カン社長は最後にユウをかばってハシラに立ち向かい、命を落としました。嫌な面と善い面を併せ持つ普通の人間が、ほんの少しのすれ違いで地獄の一部になってしまう。その描き方に、作者の冷静なまなざしがあります。

ラストの幻覚が地獄の続きを告げている

脱出後にユウを追ってきたハシラが幻覚だったと分かった瞬間、読者はそれまでの場面を読み返さずにいられません。幻のハシラは、ユウが暴力を楽しんでいたと言い当てます。ユウ自身が認めたくなかった本音を、ハシラの姿を借りて突きつけていたわけです。

病室でユウがこちらを見つめて終わる最後の一コマは、事件が片づいても地獄は閉じていないことを示しています。住人を一人残らず失った下宿よりも、ハシラを抱え込んだユウの頭の中のほうが、よほど逃げ場がない。救いのない結末と言われる理由はここにあります。

この幻覚が消えるのか、ユウがその後どう生きたのかは、9年後を描く「悪夢の形相」へと引き継がれていきます。本作だけで閉じない余白も、後を引く読後感を生む一因です。

登場人物・キャラクター分析

主要キャラクター

ユウ

ユウ

本作の主人公です。大学の先輩であるカン社長の会社でインターンとして働くため上京し、下宿の202号室に入居します。もとはおとなしい青年ですが、住人たちの奇行と職場の軋轢に神経をすり減らし、次第に暴力へ手が伸びるようになりました。最後は住人の手を逃れて生き延びるものの、心に残ったハシラの影から逃れられないまま物語を終えます。

ハシラ

ハシラ

203号室の住人で、下宿の殺人鬼たちを率いる存在です。丁寧な口調で親しげに近づき、相手の情報を引き出しては心理的に追い込んでいきます。自らを解体と組み立て直しを仕事にする者だと語り、ユウを自分と同じ側へ引き込むことに異様な執着を見せました。裏切ったマルを返り討ちにしたあと、下宿の中で息絶えます。

フク

フク

下宿の管理人です。表向きは面倒見のよい女性ですが、住人の私生活に無遠慮に踏み込み、ユウを下宿に縛りつけます。ハシラとは親子のような関係で、彼から拘束したユウの始末を任されました。縄をほどいたユウに襲われ、命を落とします。

ヤマ

ヤマ

204号室の住人で、ユウに殺気立った視線を向け続ける男です。住人たちの指示で汚れ仕事を担っていました。終盤、アキラの財布をあさっているところをユウに見つかり、命令に従っただけだと命乞いをしながら刺し殺されます。

マル

マル

206号室の住人です。甲高い声で笑い、夜中にゴミ袋を運び出すなど、遺体の処理を担う役回りでした。ハシラの衝動的な殺人に不満を募らせ、屋上でハンマーを振るって裏切りますが、生きていたハシラに逆に殴り殺されます。

脇を固める重要人物たち

ジュン

ヤクザ風の男が消えたあと、205号室に入居した19歳の大学生です。明るく話の通じる性格で、孤立していたユウにとって下宿で唯一の味方になりました。秘密に近づいたことで住人たちに捕らえられ、命を奪われます。

ヤクザ風の男

ヤクザ風の男

かつて205号室に住んでいた粗暴な男です。住人の異常さに気づいていた数少ない人物で、入居したばかりのユウに住人への警戒を促しました。その後、姿を消し、遺体は下宿の冷蔵庫で見つかります。

カン社長(かんしゃちょう)

カン社長

ユウの大学の先輩で、ユウをインターンとして呼び寄せた会社の社長です。説教くさく無神経な面がある一方、困窮するユウにお金を渡すなど面倒見のよさも持っています。ユウをかばってハシラに釘を刺したことで目をつけられ、自宅で殺害されました。

クマオ

クマオ

カン社長の会社の社員で、ユウの教育係です。初日からユウを敵視し、無理な量の仕事を押しつけ続けました。ユウに殴られて会社を去らせる原因となり、事件後は刑事にユウを犯人扱いする証言をします。

メグ

ユウの恋人です。連絡を取り合いながらユウを気にかけ、心配して会いに来ますが、暴力的になったユウの姿に耐えきれず一人で故郷へ帰りました。事件に巻き込まれることなく無事で、最終話ではユウに泣きながら謝ります。

アキラ

ユウの軍隊時代の後輩です。偶然再会したユウの話を聞き、荷物を取りに下宿へ付き添いますが、酔いつぶれて眠り込んでしまいました。その後、201号室で遺体となって見つかります。

「人がいちばん怖い」と、読んだ人ほど口をそろえる

ポジティブな評価 ー 身近にいそうな怖さと、変わっていく主人公

もっとも多いのは、幽霊が出るホラーより人間のほうがよほど怖いという声です。意味の分からない行動や不気味な笑い声が積み重なり、読んでいるこちらまで落ち着かなくなる。「こういう人、いそう」と思わせる住人たちの妙な生々しさに、鳥肌が立ったという感想も目立ちます。

他人よりも、環境に染まって自分が変わっていくことのほうが怖かった、という読み方も印象的です。最初は違和感だったものがいつの間にか「普通」にすり替わっていく過程を、静かで残酷だと受け止めた読者がいます。主人公が狂っているのか周りが狂っているのか分からなくなる感覚そのものを、本作の魅力に挙げる声もありました。

心理描写の細かさを評価する感想も多く、犯罪心理を学んだのではと思うほどだという声まであります。怖いのに続きを読む手が止まらない、という中毒性への言及が繰り返し見られるのも、この作品らしい反響です。

ネガティブな評価 ー 読む時期を選ぶ重さ

不満としてまず挙がるのは、全体が陰惨で読むと気持ちが疲れるという点です。一人暮らしを始めたばかりの人や、職場で理不尽な思いをしている人は精神的にこたえるので控えたほうがいい、という注意喚起もあります。独特の絵柄も好みが分かれ、最初は取っつきにくかったという感想も少なくありません。

ただ、こうした重さは作品が狙って積み上げたものでもあります。下宿と職場の両方から逃げ場を奪っていく息苦しさがあるからこそ、ユウの変化に説得力が生まれています。心に余裕のある時期を選んで読めば、この後味の悪さこそが忘れがたい読書体験になるはずです。

「他人は地獄だ」を一番お得に読む方法・まとめ

隣の部屋のドアを、あなたは開けられますか

「他人は地獄だ」は、幽霊も呪いも使わずに、壁一枚向こうの人間だけで読者を震え上がらせる作品です。下宿の住人の不気味さと、職場や身近な人との小さなすれ違いが重なり、ユウは少しずつ追い詰められていきます。

読みどころは、住人の正体が明かされる終盤の緊張感だけではありません。まともだった青年が変わっていく過程の生々しさと、住人が消えてもなお終わらないラストが、読み終えたあとまで尾を引きます。

紙の単行本はなく、読むなら電子配信の全94話です。気になった方は、前日譚の「関係の終末」、9年後を描く「悪夢の形相」へと続く3部作の入り口として、まずは本作から手に取ってみてください。

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みさきからの推薦

さいとうさん
「他人は地獄だ」、救いのなさのあとにやるせなさまで来て忙しかったです。こういう読み心地の作品、他にもありますか。
みさき
読む人を揺さぶる作品を探すなら、ジャンルより読み口で選んだほうが外しません。読後感が近い3作品を並べました。気になったものからどうぞ。
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