
「低体温男子になつかれました。」は、極度の冷え性を抱えた年下エンジニアが、たったひとりの先輩にだけ全力で甘えてしまう年の差オフィスラブです。ヒロインの緒方琴里は28歳のWebディレクターで、17歳の失恋を引きずったまま、ぽっちゃり体型へのコンプレックスから恋愛を避けてきました。雨の日に凍えていた後輩の手を握って温めた、そのたった一度のお節介から二人の距離は一気に縮まっていきます。この記事では、電子分冊版34話までのネタバレあらすじ、相馬が塩対応を貫いてきた理由、高峰との三角関係の決着、そしてストアごとに巻数の表示が食い違う理由まで、まとめて整理してお届けします。
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「低体温男子になつかれました。」あらすじ・ネタバレ
作品名:低体温男子になつかれました。
作者:三星マユハ
出版社:シーモアコミックス(恋するソワレ)/ハーパーコリンズ・ジャパン(プティルコミックス)
ステータス:連載中
巻数:電子分冊版34巻配信中/紙の単行本は既刊3巻(2026年8月時点、4巻は2026年8月24日発売予定)
連載媒体:コミックシーモア
メディアミックス
2025年5月8日から6月26日にかけて、TOKYO MXほかで全8話の実写ドラマが放送されました。相馬亮介役を曽野舜太さん、緒方琴里役を箭内夢菜さんが務め、身長差と体温差を活かした距離の描き方が話題になっています。Blu-rayは2025年10月1日に発売済みで、オープニング主題歌は宮川愛李さんの「仮、おとぎ話」です。
その手、あたたかいですね ー ひとことから始まる年の差ラブ
緒方琴里は、Web制作会社イデーに勤める28歳のWebディレクターです。仕事は堅実にこなし、後輩の面倒もよく見る一方で、自分の恋愛だけはずっと後回しにしてきました。理由は高校時代の失恋で、体型をからかわれた記憶がそのまま自己評価の低さに直結しています。
そんな職場に、全方位へ塩対応をすることで有名な後輩がいます。入社2年目のバックエンドエンジニア・相馬亮介は、極度の冷え性で年中寒さに震えている24歳です。ある雨の日、震える彼を見かねた琴里が、いつものお節介でその手を握って温めました。
この一件を境に、相馬は琴里にだけ心を開きます。オフィスで手を繋ぎ、嫌味を言う上司から庇い、「俺にとっては全部かわいいので」と真正面から言葉を投げてくる後輩に、恋愛から遠ざかっていた琴里は完全に振り回されていきます。
冷たい体を持つ男性と、平熱高めの世話焼き女性。体温という一点だけで結ばれた二人が、どこまで近づいていくのかを追う物語です。
【ネタバレ注意】深掘りあらすじを見るにはここをタップ
雨の日、握った手から始まった「なつかれ」(1〜2話)
Web制作会社イデーに勤める28歳のWebディレクター・緒方琴里は、17歳のときの失恋を引きずり、ぽっちゃり体型へのコンプレックスから恋愛を遠ざけて世話焼き役に落ち着いていました。ある雨の日、社内で塩対応と噂される入社2年目のバックエンドエンジニア・相馬亮介が、極度の冷え性で震えているところに出くわします。見かねた琴里がお節介から彼の手を握って温めたことをきっかけに、相馬は琴里にだけ心を開き、オフィスでも手を繋いで甘えるようになりました。同僚が琴里の体型をからかった場面では相馬が声を荒らげて庇い、その流れのまま「俺にとっては全部かわいいので」と突然の告白をします。長く恋愛から距離を置いてきた琴里は、この一言で完全にパニックに陥りました。
1ヶ月のお試し交際と、10年ぶりに現れた高峰(3〜6話)
告白に固まる琴里へ、相馬は1ヶ月の期間限定という形でのお試し交際を提案しました。臆病な自分を変えたいという気持ちに背中を押され、琴里はこれを受け入れます。正式な交際前にもかかわらず相馬の距離の詰め方には遠慮がなく、急ぎの仕様変更で残業が続いた夜には和菓子を手土産に手伝いへ現れました。仮眠室でのじゃれ合いの延長で、頬に触れるはずだったキスが唇に届いてしまい、琴里は相馬を強く意識し始めます。そんな折、取引先アバスの営業担当として姿を見せたのが、高校の同級生・高峰智哉でした。彼こそ、当時琴里が想いを寄せながら「あいつだけはねーわ」という陰口を耳にしてしまった相手、つまりトラウマの張本人にあたります。
お試しを終えて、正式な恋人へ(6〜8話)
琴里の様子から原因が高峰にあると察した相馬は、彼を強烈にライバル視して甘え方をエスカレートさせます。懇親会や販促イベントで顔を合わせるうち、高峰の当時の発言が不器用な照れ隠しだったこと、そして今も好意が残っていることが匂わされました。嫉妬に苦しんだ相馬は一時期琴里へ冷たく接してしまい、琴里は理由がわからないまま深く戸惑います。イベント会場で体型をいじる客を高峰が完璧にフォローする場面も挟みつつ、琴里は自分の気持ちと正面から向き合い、相馬を好きだと自覚しました。話し合いの席で相馬が隠していた嫉妬の苦しさを打ち明け、琴里も想いを言葉にしたことで、二人はお試し期間を終えて正式な恋人同士になります。学生時代の友人たちとの飲み会で交際を知った高峰は、ショックを受けながらも「琴里が幸せならそれでいい」と身を引きました。
シスコン弟の襲来と、理沙が隠していたこと(9〜12話)
恋人としての時間が甘く進む中、琴里の部屋に、料理人を目指す学生の弟・緒方海里が突然やってきます。姉を溺愛する海里は見知らぬ男に姉を奪われたことが許せず、「姉ちゃんをたぶらかすな」と相馬に噛みつきました。相馬がふさわしい男か見極めると言って居座る海里に対し、相馬も負けじと同じ部屋へのお泊まりを宣言します。三人が川の字で寝る夜を含め、事あるごとに衝突が起きますが、そのぶつかり合いを通して相馬の本気は少しずつ伝わっていきました。一方で琴里は、同期で親友の上原理沙が既婚者の本宮との関係に思い悩んでいることに気づきます。相馬から「何かあってからでは遅い」と背中を押された琴里が一歩踏み込んだことで、理沙はイデーに現れた本宮とはっきり決別し、関係を清算しました。
温泉旅行、そして生まれて初めての嫉妬(13〜21話)
相馬の提案で、二人は温泉街への一泊二日の旅行に出かけます。体型を気にして混浴を断った琴里が個室風呂でのぼせてしまい、心配して駆けつけた相馬に裸を見られるという事故も起きました。それでも旅を経て二人の距離はさらに縮まり、関係が深まった21話では、社内の別の女性と話す相馬の姿を見た琴里が、生まれて初めて嫉妬と独占欲を自覚して戸惑います。琴里のわずかな変化にすぐ気づいた相馬は「嫉妬してくれたんですね」と愛おしそうに受け止め、「琴里さんだけがいい」と改めて想いを伝えました。読者の間で語り草になっているのがこのあたりの流れで、二人の信頼と熱が一段上がる区切りになっています。
同棲スタートと、突然の部署異動打診(34話の到達点)
その後も相馬の一途な溺愛は続き、琴里もありのままの自分を少しずつ受け入れられるようになっていきました。そして二人はついに共同生活へ踏み出し、新居での暮らしをスタートさせます。寒がりの相馬が暖房を28度に設定したがるなど、体温差から生まれる小さなすれ違いも含めて、幸せそのものの日々が描かれました。ところが同棲が始まった矢先、オフィスで相馬に部署異動の打診が舞い込みます。関係がもっとも安定したタイミングで仕事の岐路が訪れ、二人の生活がどう変わるのかを残したまま、物語は最新話へと続いています。
みさき「低体温男子になつかれました。」ガチ評価・徹底考察

- 塩対応と甘えの落差を毎話きちんと描き分ける構成
- 肩のラインや肉づきまで逃げずに描くリアルな作画
- 当て馬役を消費しない、丁寧に造形された三角関係
- ヒロインが奥手なぶん、進みの遅さをもどかしく感じる場面も
「みさきの総評」 ー 冷たい手が、私にだけ伸びてくる
体温という一点だけで二人を結びつけた設定が強く、甘さとコンプレックスの痛みの配分が最後まで崩れません。恋愛初心者にも寄り添う一作です。
「低体温」という言葉が二重に効いている理由

この作品のタイトルにある「低体温」は、単なるキャラクター設定にとどまりません。相馬亮介という人物の体と心の両方を言い当てた言葉として機能しており、そこを押さえると物語の組み立てが見えやすくなります。
冷たい手のひらが結んだ、たったひとつの例外
相馬の冷え性は、体質の話であると同時に、彼が人を遠ざけてきた理由そのものでもあります。冷たい体を笑われた経験が、他人と関わっても良いことはないという結論に彼を導きました。塩対応という評判は、その結論を守るための防具として機能していたわけです。
だからこそ、雨の日に琴里が取った行動の意味が変わってきます。琴里は相馬の冷たさを面白がりもせず、理由を詮索もせず、ただ黙って手を温めました。彼にとってそれは、自分の弱点をそのまま受け取ってもらえた初めての瞬間だったと考えられます。
相馬が琴里にだけ懐くという現象は、恋愛的な一目惚れというより、防具を外しても大丈夫だと確認できた相手が一人だけ現れた、という順序で理解すると腑に落ちます。手を繋ぎたがるという行動が繰り返し描かれるのも、彼にとって体温を分けてもらう行為が、そのまま安心の確認だからでしょう。
面白いのは、琴里の側も「平熱が高い」以上の意味を持たされている点です。世話焼きで、誰にでも温度を配ってしまう性格。その配りすぎる体質が、相馬という一人だけには決定的に効いてしまいます。
「1ヶ月のお試し」は、どちらのための猶予だったのか
告白の直後に相馬が持ち出した1ヶ月の期間限定という提案は、一見すると琴里への配慮に見えます。恋愛経験のない彼女がパニックにならないよう、退路を残してあげた、という読み方です。
ただ、その後の相馬の距離の詰め方を追っていくと、別の側面も浮かんできます。彼は期間限定という言葉を盾に、正式な交際なら踏み込みすぎになる行動を次々と実行していきました。仮眠室での出来事も、この猶予期間だからこそ起きた事故です。
つまりこの1ヶ月は、琴里が逃げる余地であると同時に、相馬が最短距離を走るための助走路でもありました。二重の機能を持たせたからこそ、読者は焦れったさと急展開を同時に味わうことになります。
期間限定という枠組みには、もうひとつ効果があります。終わりが決まっている関係だからこそ、琴里は「このまま終わらせたくない」という自分の本音に、期限に追われる形で向き合わざるを得ませんでした。臆病な人物を動かすための装置として、よくできた設計だと思います。
高峰智哉は当て馬ではなく、もうひとりの「照れ隠し」担当です
高峰は、琴里のトラウマを作った張本人として登場します。ところが物語が進むにつれ、彼の陰口が不器用な照れ隠しだったことが明かされ、単純な悪役では終わりません。
ここで効いてくるのが、相馬との対比です。相馬は好意をまっすぐ言葉にして伝えるタイプで、高峰は好意を反対の言葉に変換してしまったタイプ。同じ「好き」という感情を持ちながら、表現の仕方だけが正反対に振れています。
高校生の高峰が選んだ表現は、結果として一人の女性の10年を奪いました。読者が相馬の直球ぶりに安心するのは、高峰という比較対象が置かれているからです。二人を並べることで、素直さそのものが恋愛における価値なのだと示す構造になっています。
高峰が最後に身を引く場面が丁寧に描かれているのも、この構造を締めくくるためでしょう。彼は10年越しに素直な言葉を口にし、そのうえで退場します。当て馬として消費されるのではなく、遅れて素直になった人として扱われている点に、この作品の誠実さが出ています。
登場人物・キャラクター分析
主要キャラクター
緒方 琴里(おがた ことり)

広告・Web制作会社イデーに勤める28歳のWebディレクターです。真面目で世話焼き、平熱高めのお節介体質ですが、17歳の失恋以来、体型に強いコンプレックスを抱えて恋愛を避けてきました。相馬の全肯定に戸惑いながら、少しずつ自分を許せるようになっていきます。
相馬 亮介(そうま りょうすけ)

イデーの入社2年目、24歳のバックエンドエンジニアです。極度の冷え性を抱え、周囲には無口で素っ気ない態度を取りますが、琴里にだけは最初から全力で甘えます。ありのままの琴里を肯定し続ける姿勢が、この作品の甘さを支える柱になっています。
高峰 智哉(たかみね ともや)

取引先アバスの営業担当で、琴里の高校時代の同級生です。仕事ができて誰にでも紳士的なイケメンでありながら、当時の陰口で琴里のトラウマを作った張本人でもあります。相馬にとっては最大のライバルとして立ちはだかりました。
緒方 海里(おがた かいり)

琴里の年の離れた弟で、料理人を目指す学生です。姉を溺愛する極度のシスコンで、相馬を敵視して真っ向からぶつかっていきます。物語のテンポを上げるツッコミ役としても働く人物です。
上原 理沙(うえはら りさ)

イデーの同期にあたるWebディレクターで、琴里の親友です。姉御肌でサバサバした性格のムードメーカーですが、既婚者との関係に一人で悩みを抱え込んでいました。
脇を固める重要人物たち
相馬 綾人(そうま あやと)

亮介の兄で、京都の和菓子屋を営む社長です。弟との間に複雑な確執を抱えた、影のある人物として登場します。
津田 圭一(つだ けいいち)
イデーの部長です。デリカシーを欠く発言が飛び出すこともありますが、琴里と相馬の関係を生温かく見守っています。
畑 まひる(はた まひる)
イデーのWebデザイナーです。明るく柔らかい空気をまとった、親しみやすい同僚として描かれます。
大隈 吾郎(おおくま ごろう)
イデーのエンジニアです。お調子者ではあるものの憎めない性格で、オフィスの空気を和ませる役回りを担います。
本宮(もとみや)
上原理沙が関係を持っていた既婚男性です。長く理沙を悩ませてきましたが、彼女自身の決断によって関係は清算されます。
「わかる」と「ちょっと待って」が同時に湧く作品
自分のことのように刺さる、という声
読者レビューでもっとも多いのが、ヒロインへの共感です。体型がコンプレックスだという読者から、主人公の気持ちがそのまま自分の気持ちと重なったという声が繰り返し寄せられています。恋愛経験がないという設定も、距離を縮めていく過程を自分ごととして追える理由になっているようです。
もうひとつ支持を集めているのが、相馬の特別扱いです。みんなには塩対応なのに彼女にだけ甘い、一途で浮気の心配もない、という点にキュンとしたという感想が並びます。付き合った直後に喜びを隠しきれていない相馬が可愛かった、という具体的な場面への言及も目立ちました。
作画への評価も高く、背景まで丁寧に描かれている点や、肩のラインやお腹の肉づきをリアルに描いていることを挙げる声があります。当て馬役の高峰にノックアウトされた、当て馬がこんなにかっこいいと困る、という嬉しい悲鳴も見られました。
ぽっちゃり設定と作画のずれには、率直な指摘も
一方で最も多い違和感の指摘は、ぽっちゃりと言いながらそれほど太って見えない、中肉中背では、というものです。骨格のバランスが良くて綺麗な人にしか見えない、という感想もありました。この設定と絵柄のずれは、作品の入り口でつまずく読者が一定数いる部分だと言えます。
ヒロインの奥手さへの指摘も見受けられます。マフラーを巻いてあげる場面がお母さんにしか見えなかった、この年齢なら頬にキスくらいできるのでは、といった率直な意見です。急に懐かれたり手を握られたりするのはイケメンだから許される、という現実的な視点からの声もありました。
とはいえ、こうした指摘の多くは作品を追い続けたうえでのものです。お試し期間を設けた点は良いと思った、という言葉が同じレビューに添えられていることも多く、引っかかりを抱えながら結局は続きを読んでしまう作品だという評価に落ち着いています。
疑問を解消(Q&A)
読む前に気になりやすいポイントを、ネタバレなしのものから順にまとめました。後半にはネタバレを含む回答も用意していますので、必要な方だけ開いてご覧ください。
みさき「低体温男子になつかれました。」を一番お得に読む方法・まとめ
体温という一点だけで、ここまで書ける
「低体温男子になつかれました。」は、冷たい体と閉じた心を同じ言葉で表現し、そこに平熱高めのお節介女子をぶつけるという、シンプルで強い設定を最後まで手放さない作品です。塩対応と甘えの落差、ぽっちゃり体型を逃げずに描く作画、そして当て馬を消費しない誠実さ。この3つが噛み合って、王道の年の差ラブでありながら読み応えのある一作に仕上がっています。
読み方の面では、形態の違いを押さえておくと迷いません。最新話まで追いたい方は電子分冊版が最も早く、まとめて読みたい方は電子特装版か紙の単行本という選択になります。紙は2026年8月時点で既刊3巻、4巻が2026年8月24日に発売予定という状況で、電子版の到達点にはまだ届いていません。続きが気になる方は電子版のほうが確実です。
琴里が自分を許していく過程は、体型や過去にコンプレックスを抱えている方ほど深く刺さるはずです。相馬の「全部かわいいので」という言葉がどこまで本気なのか、ぜひご自身の目で確かめてみてください。
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