「最上紳士、異世界貴族として二度目の人生を歩む」99巻までのネタバレと評価|評価が割れる理由まで解説

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最上紳士、異世界貴族として二度目の人生を歩む
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中身が四十歳の紳士に入れ替わった嫌われ者の公爵令息が、異能でも権力でもなく礼節と努力で評価をひっくり返していく異世界学園ファンタジーです。転生初日に婚約破棄を告げられたアデルは、三か月の節制と学習で見違える姿になり、接触した相手の異能を再現するという制約付きの力を手にします。

この記事では、単話版99巻(2026年8月時点)までの流れをネタバレ込みで整理し、読者の評価が割れている理由や、原作小説との進み方の違いまで踏み込みます。単話版と電子限定特装版のどちらを選ぶべきかも、あわせてまとめました。

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もくじ

「最上紳士、異世界貴族として二度目の人生を歩む」あらすじ・ネタバレ

作品名:最上紳士、異世界貴族として二度目の人生を歩む
作者:洸夜(原作)/なたがわせ(漫画)/アンブル編集部(編集)
出版社:ライブコミックス(COMICアンブル)
ステータス:連載中
巻数:単話版 既刊99巻(2026年8月時点)/電子限定特装版 既刊10巻(2026年8月時点)
連載媒体:COMICアンブル(きら星ポータル)

メディアミックス

原作は洸夜さんによるWeb小説で、漫画版はその完全コミカライズにあたります。原作は小説家になろうとカクヨムに掲載され、カクヨム版は全174話・約60万文字まで進んだところで更新が止まりました(最終更新は2024年8月18日)。

アニメ化や実写化は2026年8月時点で発表がありません。注目したいのは原作と漫画版の距離で、漫画版はすでに原作の終盤にあたるクリフォト教国編まで到達しています。原作に大きなストックが残っている状態ではないため、この先の展開を追う場所は電子ストアの単話配信になります。

あらすじ ー 四十歳の紳士が、嫌われ者の公爵令息として目を覚ます

誰よりも紳士的な心を持った四十歳の営業マン、最上紳士(もがみしんじ)。道路に飛び出した少女をかばい、身代わりになって命を落とした彼は、自らを神と名乗る少年に気に入られ、異世界へ送り出されます。目を覚ました先は、世界最高の魔力量を抱えながら異能をひとつも発現できない公爵家の長男、アデル・フォン・ヴァインベルガーの身体でした。

ところがこのアデル、傍若無人で使用人からも忌み嫌われる問題児です。転生初日には婚約者のリーゼロッテから婚約破棄を突きつけられ、紳士としての人生は最悪の位置から再スタートします。それでも彼は取り乱しません。女性の名誉を守るには自分に非がある形にするのが筋だと考え、破棄をその場で受け入れてしまいます。

そこから始まるのは、異能でも家柄でもなく、節制と学習と所作で自分を作り直す三か月です。学園に入学する頃、アデルは誰もが振り返る青年に変わっていました。周囲は態度を一変させ、かつての婚約者リーゼロッテも、その変化から目を離せなくなります。

やがて彼は、接触した相手の異能を自分の魔力で再現する力に目覚めます。無条件の万能ではなく、強い相手と正面から戦って触れなければ手に入らない力です。紳士としての振る舞いと、この面倒な力を武器にしたアデルの二度目の人生が、聖ケテル学園から動き出します。

ネタバレあらすじ ー 元のアデルの魂が消えるまでと、クリフォト教国で続く戦い

【ネタバレ注意】「最上紳士、異世界貴族として二度目の人生を歩む」の最新話まで読む(タップで開きます)

紳士の死と、三か月で作り直した身体(1〜3巻・転生編)

最上紳士は、車道に飛び出した少女をかばって轢かれ、四十歳で命を落とします。その死に方を気に入った神を名乗る少年の手で、彼は異世界の公爵家長男アデル・フォン・ヴァインベルガーとして目を覚ましました。アデルは世界最高の魔力量を持ちながら異能を発現できず、肥満と傲慢さで周囲から見放されていた十五歳です。転生初日、許嫁のリーゼロッテが屋敷を訪れ、婚約破棄を告げます。紳士は反論せず、自分のような大馬鹿者のせいで破棄された形にするほうが彼女の名誉が守られると考えて受け入れました。その日から三か月、彼は食事の管理と鍛錬、そして貴族としての知識の詰め込みに費やし、金髪碧眼の引き締まった青年へ姿を変えます。

聖ケテル学園と、模擬戦で目覚めた再現の力(4〜10巻・入学編)

十五歳になったアデルは、魔力量が最高位という理由だけで聖ケテル学園の最上位クラス「フィナール」に編入されます。教室にはリーゼロッテもいて、変わり果てたアデルに動揺しながらも素直になれません。入学早々、粗暴な生徒デリックに襲われかけていたミーシャ・ラングレーを助けたことで、アデルは五騎士の一人ヴァイスから襲撃を受け、これを拳だけでいなします。その一件を見ていた五騎士筆頭のシュヴァルツ・ラインハルトは、アデルの魔力量を明かしたうえで模擬戦を持ちかけました。異能を持たないまま殴り合いを挑んだアデルは、追い詰められた末にシュヴァルツの黄金の剣とそっくり同じものを生み出します。接触した相手の異能を自分の魔力で再現する異能、英雄達の幻燈投影(ファンタスマゴリー)の覚醒でした。

新人戦の激闘と、忍び寄る薔薇十字団(11〜23巻・新人戦編)

学園に居場所を得たアデルは、ミーシャたちの親衛隊に囲まれながら学年対抗の新人戦へ挑みます。リーゼロッテは風の異能を操るリビエラ・ボードウィルと死闘を演じ、アデルは対戦相手のオスカーと激突しました。相手の異能に違和感を覚えたアデルは、あえて武器を捨てて肉弾戦に持ち込み、押し切って勝利します。閉幕後のパーティーの裏では、闇の組織である薔薇十字団の構成員「顔なし」がアデルの姿に化け、リーゼロッテを連れ去ろうとする事件が起きました。異変に気づいたアデルはリビエラと連携して間一髪で彼女を救い出し、顔なしを退けます。この頃、隣国オルブライト王国の第一王女シャルロッテが留学生として現れ、アデルへ猛烈なアプローチを始めました。

五騎士就任、そして無敗で終えた学園対抗戦(24〜40巻・対抗戦編)

学園代表である五騎士の選考会が始まり、空席だった青騎士と赤騎士の座を懸けた戦いが動き出します。アデルは電撃を操るレイ・アルヴァーンに追い詰められながらも、再現した異能で逆転して青騎士の座を得ました。リーゼロッテもコレットとの模擬戦を制し、赤騎士としてアデルと並びます。学園対抗戦の会場でアデルは、かつて自分を冷遇していた実父ディクセンと再会し、その変貌ぶりで父を絶句させました。本戦ではベルナードを一蹴して快進撃を支え、決勝ではオスカーの新たな能力に防戦を強いられます。それでも粘り切って逆転勝利を収め、聖ケテル学園は無敗で優勝を飾りました。

本物のアデルとの別れと、決闘で守った未来(41〜60巻・舞台と決闘編)

優勝から一か月後、アデルは学園をアピールする舞台の演出を任され、リーゼロッテやエミリアを起用した劇を成功させます。ところが公演の後、記憶のないままリーゼロッテを抱きしめている自分に気づき、彼は精神世界で本物のアデルの魂と対面しました。本物のアデルは身体を奪われたことを恨むどころか感謝を告げ、最後にリーゼロッテへ自分の言葉で想いを伝えたいと願います。最上紳士は一日だけ身体を返し、想いを伝え終えた本物のアデルの魂は静かに消えました。目覚めた彼はリーゼロッテに転生の事実と、前世で失った女性・陽向朔(ひなたさく)の記憶まで打ち明けます。その後、リーゼロッテとの婚姻を望むディシウス王国の第二王子ギルバートとの決闘に臨み、圧倒的な魔力量を戦術に変えて退けました。

クリフォト教国で続く、三姉妹との戦い(99巻の到達点)

新学期、世界の破滅をもたらすとされるクリファの復活を巡って情勢が動き出します。国別異能対戦の前夜祭でアデルはヴァルダンブリーナ帝国の第一皇子カエサル・レギオンと出会い、対戦では十二体の騎士に囲まれながら魔力供給(エイル)を活かして半数をなぎ倒しました。カエサルは敗北を認めつつ余裕を崩さず、その直後にクリフォト教国の教皇アイリスが拉致されます。アジトを突き止めて救出に成功したアデルは、クリファの復活を止めるため教国への遠征を決めました。護衛選抜試験を突破したガウェイン、ヴァイス、リーラらと乗り込んだ先は、枢機卿ルドルフ・ピエールらによる派閥争いの渦中でした。そこへ謎の石を守る三姉妹が立ちはだかり、影を操るルナと処刑場を作り出すディアナの異能が一行を苦しめます。99巻ではガウェインとリビエラの連携が処刑人に致命傷を与えたものの、ディアナは笑みを崩さず、戦いは続いています。

さいとうさん
転生ものって最初から強いイメージでしたけど、この作品は三か月みっちり鍛えるところから始まるんですね。

みさき
そこがこの作品の入口です。異能が使えないまま学園に放り込まれる展開が長いぶん、覚醒した瞬間の効き方が違いますよ。

ガチ評価・徹底考察

最上紳士、異世界貴族として二度目の人生を歩む
画像
総合評価
( 3.5 )
メリット
  • 礼節を崩さない主人公の振る舞いが最後まで一貫している
  • 努力で外見と評価を作り替える成り上がりの筋道が丁寧
  • 接触して初めて使えるという異能の制約が戦いを組み立てる
デメリット
  • 表紙と本編の作画に落差があり、背景やバトル描写が簡素

「みさきの総評」 ー 力ではなく所作で勝つ、という一点を最後まで手放さない作品
作画への不満は正直あります。それでも主人公の筋の通し方が気持ちよく、読み進める理由になります。

紳士であることを貫く選択が、そのまま物語の推進力になっている

画像
「最上紳士、異世界貴族として二度目の人生を歩む」© なたがわせ / BookLive
(きら星ポータル https://kirapo.jp/ambre/titles/mogamishinji より引用)

この作品の主人公は、強さで状況を変えません。所作と判断で変えます。その構造がどこに表れているのかを、三つの角度から見ていきます。

チートより先に、三か月の節制が置かれている

転生ものの多くは、目覚めた時点で主人公に強い力が渡されます。本作はその順番を入れ替えました。アデルに与えられたのは世界最高の魔力量だけで、それを使う手段がありません。使えない力を抱えたまま、彼は食事の管理と鍛錬、貴族としての学習に三か月を費やします。

この三か月があることで、学園に入ってからの周囲の反応に説得力が生まれます。使用人が態度を変えるのも、リーゼロッテが動揺するのも、目の前で結果が出ているからです。読者レビューでも、努力で作り替えた成り上がりだから応援できるという声が目立ちます。

一方で、その三か月が短く描かれているために、元のアデルの設定が薄まったという指摘もあります。悪役令息に転生した意味が消えてしまったという感想は、この作品を語るときに必ず出てくる論点です。どちらの見方も同じ場面を根拠にしているところが、この導入の面白さでもあります。

触れなければ使えない、という異能の制約

アデルの異能である英雄達の幻燈投影は、接触した相手の異能を自分の魔力で再現する力です。コピー能力と聞くと万能に思えますが、条件がかなり厳しく設定されています。強い相手と正面から戦い、触れて解析しなければ、その力は手に入りません。

結果として、アデルは毎回まず殴り合いに付き合うことになります。シュヴァルツとの模擬戦でも、オスカー戦でも、最初のうちは押されっぱなしです。読者は「どこで触れるのか」を見る側に回り、戦闘が力比べではなく手順の勝負に変わります。

もうひとつの異能である魔力供給(エイル)も、この設計を補強しています。自分が強くなる力ではなく、枯渇した仲間に魔力を渡す力です。誰かを助けるための力を二本立てで持たせているところに、この主人公の人物像がそのまま出ています。

なぜ最上紳士は、身体を一日だけ返したのか

転生ものでは、元の身体の持ち主がどうなったのかは触れられないまま進むことが珍しくありません。本作は41巻以降で、そこに正面から時間を割きます。精神世界で対面した本物のアデルは、身体を奪われたことを責めず、感謝を告げたうえでひとつだけ願いを口にしました。

リーゼロッテに自分の言葉で想いを伝えたい、という願いです。最上紳士はそれを聞いて一日だけ主導権を明け渡します。この判断は、彼が三か月かけて磨いてきた振る舞いの延長線上にあります。自分の恋を先に進めるより、消えていく相手の心残りを優先したわけです。

本物のアデルの魂が消えた後、最上紳士はリーゼロッテに転生の事実と、前世で失った陽向朔の記憶まで打ち明けます。ここを通過して初めて、彼は自分の恋に踏み出せるようになりました。序盤の婚約破棄から数えて長い距離を歩いた末の一歩で、恋愛面のもどかしさに苛立っていた読者ほど、この巻の重さが刺さるはずです。

登場人物・キャラクター分析

主要キャラクター

アデル・フォン・ヴァインベルガー

アデル・フォン・ヴァインベルガー

ヴァインベルガー公爵家の継嗣で、聖ケテル学園の最上位クラスに在籍しています。中身は交通事故で命を落とした四十歳の営業マン、最上紳士です。誰に対しても敬意を崩さない振る舞いと、接触した相手の異能を再現する英雄達の幻燈投影が武器で、現在はクリファの復活を止めるためクリフォト教国で戦っています。

リーゼロッテ・フォン・レーベンハイト

リーゼロッテ・フォン・レーベンハイト

レーベンハイト公国の第一王女で、アデルの元婚約者にあたるヒロインです。王女らしい気高さを持ちながら、アデルの前だけは素直になれません。炎の異能である灼熱世界(ムスペルヘイム)を操り、実力でも学園の上位に立ちます。長い遠回りを経てアデルと想いを通わせ、教国へも同行しています。

シュヴァルツ・ラインハルト

シュヴァルツ・ラインハルト

五騎士の筆頭である黒騎士で、学園でも別格の実力者です。アデルを最上位クラスへ招き、魔力量の事実を突きつけたうえで模擬戦を仕掛け、異能の覚醒を引き出しました。黄金の剣を生み出す正統なる王者の剣(カリブルヌス)の使い手で、アデルが最初に再現した異能もこれにあたります。

ヴァイス・フェンリスヴォルフ

ヴァイス・フェンリスヴォルフ

五騎士の一人である白騎士で、アデルの上級生にあたります。好戦的でおどけた態度をとりますが勘は鋭く、シュヴァルツへの忠誠心は誰よりも厚い人物です。電気人形を生み出す戦死者を選定する乙女(ヴァルキューレ)を操り、教国では影を操るルナと限界まで削り合う激戦を演じました。

ガウェイン・ボードウィル

ガウェイン・ボードウィル

ボードウィル伯爵家の長男で、アデルと同学年の熱血漢です。常にアデルをライバル視しながら、誰よりも深く信頼しています。護衛選抜試験を突破するために過酷な鍛錬を自らに課した努力家で、99巻では双子の妹リビエラとの連携でディアナの処刑人に致命傷を与えました。

脇を固める重要人物たち

ミーシャ・ラングレー

ミーシャ・ラングレー

入学早々にアデルへ助けられ、そこから好意を寄せるようになった同学年の生徒です。リーゼロッテへの遠慮から気持ちを口には出さず、アデル親衛隊の一員として陰から支え続けています。

リビエラ・ボードウィル

リビエラ・ボードウィル

ガウェインの双子の妹で、風属性の異能の使い手です。新人戦ではリーゼロッテと死闘を演じ、リーゼロッテ誘拐未遂の場面ではアデルと連携して彼女を救い出しました。教国編でも前線に立っています。

デリック・アルヴァーン

デリック・アルヴァーン

ミーシャを襲おうとしてアデルに制止された粗暴な生徒です。この一件がヴァイスの襲撃、そして薔薇十字団が絡む事件へつながっていくため、序盤の展開を動かす役どころになっています。

コレット

コレット

五騎士の代表選考会で、赤騎士の座をかけてリーゼロッテと戦った女生徒です。アデルの隣に立つ資格を巡る戦いという側面もあり、リーゼロッテの覚悟が試される一戦になりました。

シャルロッテ・オルブライト

シャルロッテ・オルブライト

隣国オルブライト王国の第一王女で、留学生として聖ケテル学園に現れます。模擬戦をきっかけにアデルへ一目惚れし、求婚を含む猛烈なアプローチを繰り返しますが、当のアデルは紳士的に受け流し続けています。

オスカー

オスカー

他校に所属する強豪で、新人戦と学園対抗戦の二度にわたってアデルと激突しました。二度目の対戦では新たな能力でアデルを防戦に追い込んでおり、現時点で最も手強い同世代のライバルにあたります。

エミリア

エミリア

シャルロッテとの戦いで魔力が尽き、アデルの魔力供給によって窮地を脱した生徒です。その後はアデルが手がけた舞台にも出演しており、学園生活の側の華やかな場面を支えています。

カエサル・レギオン

カエサル・レギオン

ヴァルダンブリーナ帝国の第一皇子で、帝国最強と称される実力者です。国別異能対戦でアデルと激突し、十二体の騎士を呼び出して追い詰めました。世界の厄災であるクリファの存在をアデルに告げた人物でもあります。

評価が真っ二つに割れる、その理由

主人公の立ち居振る舞いに惚れ込む声

好意的な感想でいちばん多いのは、主人公の余裕への賛辞です。中身が四十歳だから当然とはいえ、女性へのエスコートも、格上への礼も、崩れる場面がありません。若い身体に入った大人の落ち着きが心地よいという声や、こんな紳士が現実にいるのかと突っ込みつつ感心してしまうという声が並びます。

原作小説の読者からは、すべてに敬意を払う態度そのものが好きだという感想も出ています。前の宿主のひどい振る舞いからの落差が効いているぶん、礼儀正しさが単なる設定ではなく物語の仕掛けとして働いているわけです。人生の底にいたときにこの作品で少し元気が出た、と書き残している読者もいました。

作画とテンポへの不満、それでも読まれている理由

厳しい評価はほぼ二点に集中しています。表紙の絵と本編の絵に差がありすぎるという指摘と、1話あたりの分量が少なく話が進みにくいという指摘です。背景が白く、バトルの描写が追いついていないという声も繰り返し出ており、電子ストアの平均点が伸び悩む原因はここにあります。

裏を返せば、その評価を承知のうえで単話版99巻(2026年8月時点)まで読み続けている読者がいるということでもあります。話の切り口とキャラクターの筋の通し方が、絵に対する不満を上回っている状態です。絵の水準を最優先する読者には勧めにくい一方、主人公の一貫性を楽しみたい読者には向いています。単話版の試し読みで絵の印象を先に確かめてから判断すると、失敗が少なくなります。

疑問を解消(Q&A)

購入前に引っかかりやすい点をまとめました。単話版と特装版の違いや、原作小説との進み方の差も整理しています。

どんな話ですか?

少女をかばって命を落とした四十歳の営業マンが、異世界の嫌われ者の公爵令息アデルに転生し、礼節と努力だけで周囲の評価を作り替えていく異世界学園ファンタジーです。接触した相手の異能を再現する力を軸にした異能バトルと、元婚約者リーゼロッテとの恋愛が並行して進みます。

単話版と電子限定特装版は何が違いますか?

単話版は1話ずつ配信される形式で、1話165円(2026年8月時点)です。電子限定特装版は単話版をまとめた合本で、1冊660円(2026年8月時点)になります。収録範囲は1巻が単話版の第1巻から第7巻、2巻以降は8巻分ずつという区切りです。内容が重複しているだけで話の抜けはありません。単話版が99巻、特装版が10巻まで出ている状態(2026年8月時点)で、特装版10巻の収録は単話版79巻までなので、最新の展開まで追いたい場合は単話版を選ぶことになります。

原作小説はどこで読めますか?漫画版と進み方は違いますか?

原作は洸夜さんによるWeb小説で、小説家になろうとカクヨムに掲載されました。カクヨム版は全174話・約60万文字で、最終更新は2024年8月18日です。ここが誤解されやすい点で、漫画版は単話版99巻(2026年8月時点)ですでに原作終盤のクリフォト教国編まで到達しており、原作に残るストックはわずかです。先の展開を知るために原作へ移るという読み方は、現時点ではあまり成立しません。原作は主人公やヒロインの心理描写が厚く、漫画版は変貌のビジュアルと異能バトルの見せ方に重心を置いた作りという違いのほうが大きくなっています。

打ち切りの心配はありますか?

漫画版は2026年8月時点で連載中です。公式ポータルのきら星ポータルでは2026年8月に最新話が更新されており、電子ストアの単話配信もそれを追う形で続いています。1話あたりの分量が少ないため進みが遅く感じられますが、配信が止まっている状況ではありません。

どこで読めますか?

紙の単行本は刊行されておらず、電子配信のみの作品です。販売は1話ずつの単話版と、単話版をまとめた電子限定特装版の2種類に分かれています。配信しているのはコミックシーモアやブックライブ、ebookjapanなどで、この記事で触れたクリフォト教国編まで読み進めるなら単話版を選ぶことになります。

【⚠️ネタバレ注意】本物のアデルの魂はどうなりますか?

ネタバレ回答を見る(タップして開く)

41巻以降の展開で、最上紳士は精神世界で本物のアデルの魂と対面します。本物のアデルは身体を奪われたことを恨まず感謝を告げたうえで、リーゼロッテに自分の言葉で想いを伝えたいと願い出ました。最上紳士は一日だけ身体の主導権を返し、想いを伝え終えた本物のアデルの魂は完全に消えます。その後、最上紳士はリーゼロッテに転生の事実と、前世で失った女性・陽向朔の記憶までを打ち明けました。

【⚠️ネタバレ注意】薔薇十字団の黒幕は判明していますか?

ネタバレ回答を見る(タップして開く)

単話版99巻(2026年8月時点)の段階では、首領の正体は明かされていません。判明しているのは、リーゼロッテの誘拐未遂に構成員の顔なしが関わっていたことと、世界の破滅をもたらすクリファの復活を狙う勢力が動いていることまでです。クリフォト教国では枢機卿ルドルフ・ピエールが襲撃の内通者について語り始めますが、その説明自体が出来すぎているとしてアデルたちは疑いを向けています。

さいとうさん
特装版だけ買えばいいと思っていました。最新話まで追うなら単話版なんですね。

みさき
そこは分かれ道です。序盤をまとめて読みたいなら特装版、先の展開が気になるなら単話版という選び方になります。

「最上紳士、異世界貴族として二度目の人生を歩む」を一番お得に読む方法・まとめ

絵より先に、主人公の筋の通し方で判断してほしい一作

本作は評価がきれいに割れる作品です。表紙と本編の作画の差、1話あたりの分量の少なさという弱点ははっきりしています。それでも99巻(2026年8月時点)まで読み続ける読者がいるのは、主人公が最後まで礼節を手放さないという一点が最初から最後までぶれないからです。

三か月の節制で身体を作り直し、触れなければ使えない異能を武器に戦い、消えていく元の持ち主のために一日を差し出す。派手さで押し切る転生ものとは組み立てが違います。異世界転生を読み飽きた人ほど、この主人公の判断の仕方に引っかかるはずです。

もうひとつ知っておきたいのは、漫画版が原作の終盤に追いついている点です。原作の更新が止まっている以上、この物語の先端は漫画版のほうにあります。迷っている場合は、試し読みで絵の印象を先に確かめてから決めるのが確実です。そのうえで先の展開まで追いたいなら、1話単位で買える単話版が扱いやすい形になります。

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本作の単話版は1話165円(2026年8月時点)なので、気になる話を何話分もクーポンの枠内に収められます。1話ずつの購入にも使えるうえ、有効期限は7日間あるため、どこから読むか決めてから登録しても間に合います。

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さいとうさん
「最上紳士、異世界貴族として二度目の人生を歩む」、爽快感のあとに温かさまで来て忙しかったです。この勢いのまま次を読みたいです。
みさき
分かります。最上紳士、異世界貴族として二度目の人生を歩むは読み終えたあとが長い作品ですよね。同じ余韻を引き継げる3作品をご紹介します。
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