
「呪いの痣」を隠して生きてきた令嬢フィーナと、突然求婚してきた公爵クラウディオ。「私を溺愛しすぎる旦那様は今夜も触れてくれません」は、妻を深く愛しながら触れない夫と、その理由を知らない妻の物語です。
この記事では、クラウディオが触れない理由と二人が結ばれるのは何巻かを、最終17巻の結末まで答えから先に書いています。急ぐ方はQ&Aへ、順を追って読みたい方はネタバレあらすじへ。ネタバレ部分はすべて折りたたんであります。
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「私を溺愛しすぎる旦那様は今夜も触れてくれません」あらすじ・ネタバレ
作品名:私を溺愛しすぎる旦那様は今夜も触れてくれません
作者:東條サクラ/グルナ編集部(編集)
出版社:ライブコミックス(COMICエトワール)
ステータス:完結
巻数:全17巻(分冊版)・合本版全4巻(2026年9月時点)
連載媒体:COMICエトワール(きら星ポータル)
原作小説はある?単話版17巻と合本版4巻の違い
本作は漫画作品で、原作としてクレジットされた小説はありません。小説版も刊行されておらず(2026年9月時点)、物語はCOMICエトワールで配信された漫画版がすべてです。紙の単行本は出ていないため、電子書籍でのみ読める作品となっています。
配信形態は2種類あります。分冊版は1巻に1話ずつを収めた全17巻で、2025年9月に最終巻が配信されて完結しました。価格は1冊165円(2026年9月時点)です。ストアによっては1話をさらに細かく分けて配信しているため、話数の表記が多く見える場合もあるので注意してください。
合本版は全4巻で、1巻に分冊版1〜4巻、2巻に5〜8巻、3巻に9〜12巻、4巻に13〜17巻を収録しています。各巻に描き下ろしのおまけが付き、3巻には「フィーナのマイブーム」、4巻には「がんばれケインくん」がそれぞれ2ページずつ入っています。価格は1冊550〜660円(2026年9月時点)で、収録話そのものは分冊版と変わりません。
あらすじ ー 呪いの痣を暴かれた令嬢と、震える手の求婚
令嬢フィーナには、幼い頃に胸元へ刻まれた「呪いの痣」という秘密がありました。世間から忌み嫌われる痣を婚約者にも明かさず、彼女はささやかな幸せを守って暮らしています。
ところが、二人の仲を妬んだアニス嬢の策略で痣の存在が知れ渡り、フィーナは婚約も家での居場所も失ってしまいます。絶望の淵に立つ彼女の前に現れたのは、魔獣を容赦なく討伐すると噂される公爵クラウディオでした。
冷ややかな噂とは裏腹に、クラウディオは震える手でフィーナを抱きしめ、突然結婚を申し込みます。こうして公爵夫人となったフィーナですが、夫は彼女を心から大切にしながら、なぜか夜を共にしようとしません。
溺愛されているのに、触れてはもらえません。心当たりのない求婚と矛盾した愛情の理由は、フィーナ自身が忘れてしまった過去につながっていました。
ネタバレあらすじ ー 触れない理由が明かされる8巻と、二人が結ばれる14巻
【ネタバレ注意】「私を溺愛しすぎる旦那様は今夜も触れてくれません」の結末まで読む(タップで開きます)
痣の暴露と震える手の求婚(1〜2巻・婚約破棄編)
フィーナは幼い頃に胸元へ刻まれた「呪いの痣」を誰にも明かさず、婚約者ハリーとの穏やかな日々を送っていました。ところが二人の仲を妬んだアニス嬢に嵌められ、大勢の前で痣の存在を暴かれてしまいます。呪いを恐れたハリーは態度を一変させて婚約を破棄し、痣が知れ渡ったフィーナは家での居場所まで失いました。絶望の中にいた彼女の前に現れたのが、魔獣を容赦なく討伐すると噂される公爵クラウディオ・ブライオスです。冷たい声で彼女を問いただしたかに見えた彼は、次の瞬間フィーナを強く抱きしめ、2巻で結婚を申し込みます。心当たりのない求婚に戸惑いながらも、フィーナは緊張で震えている彼の手を取ることに決めました。
「抱くつもりはない」と告げられた初夜(3〜5巻・白い結婚編)
公爵家に嫁いだフィーナは、ブライオス公爵夫人としての役目を果たそうと覚悟を決めて初夜に臨みます。しかしクラウディオは彼女を愛おしみながらも、抱くつもりはないと告げて夜を共にしませんでした。4巻では、妻を誰にも傷つけさせまいとする彼がフィーナを社交界から遠ざけ、真意を知らない彼女は自分が妻として認められていないのだと思い詰めていきます。すれ違う二人を見かねて、従兄弟のケインがクラウディオの不器用さを指摘する場面も描かれます。5巻でフィーナは勇気を出して夫の寝室に押しかけ、本心を打ち明けました。拒みきれずに彼女を招き入れたクラウディオは、幼い頃から恋心を抱いていたことを伝えつつ、抱かないのではなく抱けないのだと明かします。その理由は、二人の過去にあるようでした。
嫉妬と口づけ、明かされる幼い日の出会い(6〜8巻・過去告白編)
フィーナの想いを受け入れたクラウディオは、6巻から寝室を共にするようになります。彼女のドレスが元婚約者ハリーの好みだと知った夜には、普段の冷静さからは想像できない嫉妬を見せました。7巻では抑えきれずに口づけを交わし、フィーナがドレスのお礼にお返しのキスをすると、彼は驚くほど純情な反応を返します。それでもフィーナの優しさに触れるたび、クラウディオの表情には苦しさがにじんでいました。8巻でついに彼は、自分は許されていい人間ではないと口にし、フィーナが忘れていた幼い日の出会いを語り始めます。幼いフィーナが魔獣に襲われたとき、彼はその場にいながら守りきれず、呪いの痣を負わせた責任は自分にあると考えてきました。触れなかったのは愛していないからではなく、罪悪感から自分に触れる資格がないと思い込んでいたためです。
赤い花の庭園と「私があなたを幸せに」(9〜10巻・庭園編)
過去をすべて打ち明けたクラウディオは、フィーナをキズモノにしてしまった責任感から、かえって彼女を遠ざけるようになります。必ず迎えに来ると言い残して距離を置く夫に、フィーナは深く気落ちしていました。見かねた執事が彼女を公爵家の庭園へ誘うと、そこには一面の赤い花が咲き乱れています。花にまつわる秘密を知ったフィーナは、クラウディオの想いが幼い日から一度も変わっていなかったことを悟りました。苦しみながらも誠実に自分を愛し続けてくれた人を、今度は自分が幸せにしたいと彼女は考えるようになります。10巻でフィーナはその決意を言葉にし、自分があなたを幸せにしてもいいかと彼に想いを伝えました。守られるだけだったヒロインが、自分から手を伸ばす転換点となる巻です。
舞踏会のルシェルと払いのけた手(11〜13巻・舞踏会編)
11巻でフィーナは、公爵夫人として初めて舞踏会に出席します。令嬢たちから意地の悪い視線を向けられますが、もう理不尽に耐える必要はないというクラウディオの言葉に支えられ、堂々と振る舞い抜きました。12巻では、かつてクラウディオの婚約者候補と噂されていた令嬢ルシェルが現れ、いつまで妻の座にいられるのかとフィーナを揺さぶります。焦りを覚えたフィーナは妻の役目を早く果たそうと、自ら初夜を申し入れました。13巻で二人は口づけを重ね、深く求め合うところまで進みました。ところがクラウディオの手が胸元の痣へ伸びた瞬間、フィーナは過去の傷から思わずその手を払いのけてしまい、愛する人にすら自分のすべてを晒せないことに打ちのめされます。
呪いごと抱きしめる夜と世界一の夫婦(14〜17巻・17巻の到達点)
14巻で、呪いの衝動を抑えきれなくなったフィーナは、動物のように暴れ出してしまいます。クラウディオはその姿から目をそらさず、もう待たないと告げて彼女を抱きしめ続けました。どんな姿でも受け入れてくれる彼に、フィーナは初めて自分のすべてを見せたいと思えるようになり、二人はこの夜に心も身体も結ばれます。15巻は翌朝から始まり、浮かれるフィーナが思わず本音をこぼす甘い日々が描かれます。16巻では仕事続きで帰りの遅い夫とすれ違い、いちゃつくのは夜の寝室だけという制限をフィーナ自ら課したものの、その約束に自分が耐えられなくなってしまいました。最終17巻で、抱きしめてほしいという願いが届いたかのようにディオは彼女を抱き寄せ、呪いの痣が残した深い傷を二人で乗り越えた末に、世界で一番幸せな夫婦として物語は幕を閉じます。
結末は最終17巻。ブックライブなら1巻から一気に読めます。
みさき疑問を解消(Q&A)
読者から寄せられることの多い疑問に、答えから先にお伝えします。ネタバレを含む質問は末尾にまとめ、質問をタップすると開く形にしました。
【⚠️ネタバレ注意】クラウディオが妻に触れない本当の理由は何ですか?
幼い頃の出来事への罪悪感です。8巻で彼自身が明かすとおり、二人は幼少期にすでに出会っており、フィーナが魔獣に襲われて呪いの痣を負った場にクラウディオも居合わせていました。守りきれなかった自分に彼女へ触れる資格はないという思い込みが、溺愛しながら触れない態度の正体でした。
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【⚠️ネタバレ注意】二人が結ばれるのは何巻ですか?
14巻です。13巻で痣に触れられかけたフィーナが夫の手を払ってしまい、14巻で呪いの衝動に暴れる彼女をクラウディオが抱きしめ続けたことで、フィーナは自分のすべてを見せる決心をします。続く15巻はその翌朝から始まり、二人が心身ともに結ばれたことが分かる構成です。
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【⚠️ネタバレ注意】最終回の結末はどうなりますか?
ハッピーエンドです。フィーナは呪いの痣が残したトラウマをクラウディオとともに乗り越え、ありのままの自分をさらけ出せるようになります。最終17巻では、二人が世界で一番幸せな夫婦になったことが語られて物語は完結しました。
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みさきガチ評価・徹底考察

- 触れない理由が8巻で回収される明快な構成
- 妻の前でだけ赤面する公爵の純情なギャップ
- 1巻1話・全17巻で区切りよく読み切れる手頃さ
- 序盤は理由が伏せられ、もどかしい展開が続く
「みさきの総評」 ー 理由を知った後にこそ読み返したくなる一作
序盤のもどかしさは8巻で意味が反転し、後半はヒロイン自身の傷と向き合う物語へ移ります。全17話で二人の救済を描き切った、密度の高い溺愛譚です。
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「触れない」という設定が物語を動かす仕組み
題名そのものが謎の提示になっている本作は、「触れない」の意味が巻を追うごとに書き換わっていきます。その仕掛けを3つの角度から読み解いてみましょう。

罪悪感とトラウマは同じ傷の表と裏
本作の「触れない」は、前半と後半で持ち主が入れ替わります。1〜8巻で触れないのはクラウディオで、理由は幼い日の記憶にあります。フィーナを守りきれなかったという思いが、彼から妻に触れる資格を奪っていました。
一方、13巻で触れられることを拒むのはフィーナの側です。痣を暴かれて婚約を失った経験が、愛する夫の手さえ払わせてしまいます。ここで読者は、二人が同じ一つの出来事から別々の傷を負っていたことに気づかされます。
片方だけが救われても、この関係は完成しません。前半ではフィーナが夫の罪悪感を受け止め、後半ではクラウディオが妻の恐れを抱きとめるという順番で、二人は一度ずつ救う側に立ちます。この往復が、甘さだけで押し切る溺愛ものとの違いを生んでいます。
赤い花に託された、言葉にできない求愛
クラウディオは言葉で愛を伝えるのが得意な人物ではありません。求婚のときに震えていた手や、キスへの純情すぎる反応など、彼の気持ちはいつも言葉より先に態度に表れています。
9巻の赤い花の庭園は、その不器用さを物語の仕掛けに変えた場面です。本人が罪悪感から距離を置いている最中に、執事の案内で花の秘密に触れたフィーナは、夫が語れずにいた長年の想いを受け取ります。
告白を本人の口から聞かせない選択には意味があります。自分を責め続けている限り、クラウディオの言葉はどうしても謝罪の色を帯びてしまうからです。花という第三者を通すことで、フィーナは罪悪感を差し引いた愛情だけを受け取れました。10巻で彼女が自分から想いを伝えられたのは、この順番があったためでしょう。
終盤が駆け足に見えるのはなぜか
読者の感想には、大きな山場がないまま結末を迎えたという声があります。確かに本作では、陰謀の黒幕との対決や大がかりな報復劇といった派手な展開が物語の軸になっていません。
これは、物語の中心が外の敵ではなく二人の内側にあるためです。本当の山場は13巻から14巻にかけての、フィーナが自分の痣と向き合う夜にあります。暴れる彼女をクラウディオが抱きしめ続ける場面は静かですが、題名が掲げた問いに最終的な答えを出す場面でもあります。
全17話という短さも、この設計に噛み合う長さでした。問いは「なぜ触れないのか」と「なぜ触れさせられないのか」の二つに絞られ、それぞれが答えにたどり着いた時点で物語は役目を終えます。15巻以降の甘い日常は、長い緊張をほどく余韻として置かれたものです。派手さより感情の決着を重く見る読者なら、この締めくくりに満足できると思います。
登場人物・キャラクター分析
主要キャラクター
フィーナ

幼い頃に胸元へ刻まれた「呪いの痣」を隠して生きてきた令嬢です。素直で優しく、ひどい仕打ちを受けても前を向こうとする芯の強さを持っています。後半では守られる側から、夫を幸せにしたいと自ら動く女性へと変わっていきます。
クラウディオ・ブライオス

魔獣を容赦なく討伐すると恐れられる公爵で、フィーナの夫です。冷たい噂とは裏腹に、妻の前では照れて赤面する奥手な一面を持っています。幼い日の出来事への罪悪感を抱え、愛しながらも妻に触れられずにいました。作中では愛称の「ディオ」でも呼ばれます。
ケイン
クラウディオの従兄弟です。奥手な公爵に遠慮なく突っ込みを入れ、すれ違う夫婦の状況を言葉にしてくれます。合本版4巻には、彼が主役の描き下ろしおまけ「がんばれケインくん」が収録されました。
脇を固める重要人物たち
ハリー

フィーナの元婚約者です。穏やかな関係を築いていたものの、痣の存在を知ると態度を一変させて婚約を破棄しました。フィーナが人を信じられなくなる大きな原因をつくった人物です。
アニス

ハリーとフィーナの仲に嫉妬した令嬢です。策略によってフィーナの痣を大勢の前で暴き、物語の発端をつくります。手段を選ばない振る舞いに、読者の怒りが集中する人物でもあります。
ルシェル

クラウディオの婚約者候補と噂されていた令嬢です。12巻でフィーナを挑発し、焦ったフィーナが自ら初夜を申し入れるきっかけをつくりました。二人の関係を一歩進める役割を担います。
フィーナの実父(じっぷ)
フィーナの父親です。痣が世間に知られた後、娘を家から遠ざけようとし、フィーナは実家での居場所も失います。彼女が孤立無援の状態でクラウディオと出会う背景をつくった人物です。
執事(しつじ)
ブライオス公爵家に仕える執事です。気落ちするフィーナを赤い花の庭園へ案内し、主人が語れずにいた想いに彼女を導きました。口数の少ない主人を陰で支える存在として描かれます。
もどかしさも含めて愛される、不器用な二人への反響
赤面するヒーローと背中を押す従兄弟に集まる声
好意的な感想で目立つのは、クラウディオの赤面や純情な反応への支持です。冷たい公爵という噂と、妻の前でだけ見せる照れ顔の落差に惹かれ、その表情を楽しみに読み進めているという声が複数あります。絵柄の美しさを挙げる読者も多く、作画が物語への入口になっていることがうかがえます。
従兄弟ケインの存在も好評でした。読者には夫の本心が見えているのに、フィーナには伝わっていません。このもどかしさを作中で代弁し、クラウディオに突っ込んでくれる役回りに、胸のすく思いをした読者は少なくないようです。
アニス嬢の暴挙や元婚約者の手のひら返しに強い憤りを覚えたという感想もあり、その怒りがそのまま、フィーナに幸せになってほしいという応援に変わっています。不憫な出発点が、読者を物語に引き込む原動力として働いています。
序盤の「なぜ?」とテンポに戸惑う声も
否定的な声で最も多いのは、序盤で理由が明かされないことへの戸惑いです。なぜ初対面で求婚したのか、なぜ愛しているのに触れないのかが伏せられたまま進むため、感情移入できずに置いていかれたという感想が見られます。試し読みの範囲では判断がつかず、続きの購入を保留した読者もいました。
テンポの遅さや山場の小ささを指摘する声、フィーナが痣を隠したまま婚約していた点に引っかかるという意見もあります。ただ、これらは作品の設計と表裏の関係です。理由を伏せる前半があるからこそ8巻の告白が効き、痣を隠してきた負い目があるからこそ、後半でフィーナがそれを夫に晒せるかどうかが物語の問いになります。答えがどこで出るかを知ったうえで読めば、もどかしさは待つ楽しみに変わるはずです。
「私を溺愛しすぎる旦那様は今夜も触れてくれません」を一番お得に読む方法・まとめ
触れられない夜の先にある、二人だけの答え
題名が掲げる「触れてくれない」は、焦らしのための設定ではありませんでした。8巻で明かされる罪悪感、13巻で浮かび上がるフィーナ自身の恐れ、そして14巻の夜に二人が出した答えまで、全17話はこの一つの問いに向き合い続けています。
派手な陰謀や大逆転を期待すると、物足りなく映るかもしれません。その代わり、赤面する公爵のいじらしさや、赤い花に託された長年の想いといった静かな場面の一つひとつに温度があります。1巻に1話ずつの分冊版で少しずつ追うのも、合本版で一気に読むのも、どちらの読み方にも合う作品です。
傷を抱えた二人が、互いに一度ずつ相手を救い合う物語です。もどかしさの先にある結末を、ぜひご自身の目で見届けてください。
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