現代の東京、400人に1人が宇宙人という世界。平凡な高校生の郡司晃は、父の死の真相を追って宇宙人管理組織「AMO」に入隊する。超再生能力を持つ美形同級生・天空橋翔とバディを組み、謎めいた上司・雨宮零士の下で任務に挑む。宇宙人との戦いと共存、そして晃自身に秘められた力の謎が交錯するSFアクション。
「東京エイリアンズ」はどこで読める？
「東京エイリアンズ」は月刊Gファンタジーにて連載中。
既刊9巻。
以下の方法で読むことができます
- 電子書籍：Kindle、eBookJapan、Renta!などで配信中。
多くの電子書籍ストアでは、無料で試し読みできます。 - 紙の書籍：全国の書店で発売中。オンライン書店でも購入可能です。
作品基本情報
タイトル：「東京エイリアンズ」
著者：NAOE
ジャンル：
SFアクション
学園バトルファンタジー
ミステリー要素を含むヒーローもの
ターゲット読者層：
少年少女
男女問わずSF・ファンタジー作品を好む読者
キャラクター性とストーリー展開を重視する読者
謎解きや伏線回収を楽しみたい読者
主要キャラクター
郡司 晃（ぐんじ あきら）
高校1年生の主人公です。父親を幼い頃に亡くしており、現在は伯母の世話になって生活しています。普段は平凡な生活を送っていましたが、電車内での宇宙人との遭遇をきっかけにAMOに加入することになります。
正義感が強く心優しい性格で、宇宙人に対しても偏見を持たず接する特徴があります。入隊試験では驚異的な力を発揮し、周囲の物体を消滅させる能力を見せましたが、本人はその記憶がありません。
天空橋 翔（てんくうばし しょう）
晃と同じ高校に通う美形の男子生徒です。学校では特進コースに所属し、その美貌とミステリアスな雰囲気から女性の人気が高く、入学1週間でファンクラブができるほどでした。
実はAMO特別機動隊員として活動しており、9年前にハクギンに襲われた際、リバリバ星人の能力が覚醒し、超再生能力を持つようになりました。妹は現在も昏睡状態で、彼女を目覚めさせるためにAMOに所属しています。
雨宮 零士（あまみや れいじ）
AMO関東支局特別機動隊の責任者です。晃の父親と共に働いていた過去があり、晃をAMOに勧誘します。晃の中に特別な能力をもつ”何か”がいると推測しており、何か隠し事をしているような謎めいた雰囲気を持っています。
撫子 ライカ（なでしこ らいか）
AMOの抹殺対象とされている宇宙人です。高い身体能力を持ち、晃と関わりを持つようになります。実は対惑星攻撃兵器として造られた存在で、リリカという双子の姉妹がいます。
兵吾 夏希（ひょうご なつき）
AMO関東支局特別機動隊所属で、雨宮の補佐官を務めています。雨宮の内面についても詳しく、時に厳しい態度で接することもあります。
用語集
AMO（Alien Management Organization）
地球にいるエイリアンたちを管理している秘密組織です。アメリカに本部があり、宇宙人が地球に入る際の入星手続きを行う窓口となっています。日本国内では、北海道から九州・沖縄まで、全国に支部が設置されています。
警視庁の地下に秘密裏に存在し、宇宙人の管理や彼らが起こす事件の解決を行っています。
リバリバ星人
超再生能力を持つ宇宙人の種族です。天空橋翔はハクギンに襲われた際にこの能力を得て、致命的な傷を負っても再生できるようになりました。ただし、再生の際には激しい苦痛を伴います。
ハクギン
獣型の宇宙人で、晃の父親の命を奪い、雨宮零士の片眼と片足を奪った存在です。天空橋翔とその妹にも瀕死の重傷を負わせています。他の星に住む人々からは不自然なほど知られておらず、9年前に姿を消してからは目撃例がありません。
α-XENO（アルファ・ゼノ）
宇宙の創造主と言われる遺伝子の名称です。撫子ライカから言及された存在で、他の宇宙人の名前と比べて格段に格が高いとされています。
不法入星
宇宙人が正規の手続きを経ずに地球に入ることを指します。AMOの審査を無視して秘密裏に地球に潜入する行為は大罪とされ、違反者は「違法在住宇宙人」として問答無用で逮捕の対象となります。
あらすじ
宇宙人との衝撃的な出会い
平凡な高校生の郡司晃は、ある日の帰り道で異変に遭遇します。乗り込んだ電車の中で、背中から触手の生えた老婆に捕まり連れ去られそうになります。その老婆の正体は地球外生命体・クネクネ星人でした。その場に現れた同級生の天空橋翔によって事態は収束しますが、晃は宇宙人の存在とAMO（エイリアン管理組織）の存在を知ることになります。
父の死の真相と新たな道
AMOの関東支局特別機動隊責任者・雨宮零士から、父親の郡司晃雄がAMOの隊員であったこと、そして9年前にハクギンという宇宙人によって殺害されたという事実を知らされます。
父親が見ていた世界を知りたいという思いから、晃はAMOへの入隊を決意します。入隊試験では驚異的な力を発揮し、雨宮は晃の中に特別な能力を持つ”何か”がいると推測します。
天空橋翔の秘密
天空橋翔との初任務で、暗殺型エイリアンの攻撃により天空橋は粉々になってしまいます。しかし、天空橋は9年前にハクギンに襲われた際、リバリバ星人の超再生能力を得ており、致命的な傷からも再生することができました。雨宮は天空橋を兵器として扱っていましたが、晃は天空橋の人としての価値を認め、守ろうとします。
タイムスリップの謎
天空橋の記憶によると、9年前に晃が未来からやってきて彼を救ったという不可解な出来事があったようです。しかし、晃自身はそのことを覚えていません。この謎は物語の重要な伏線となっており、晃の正体や能力に関する大きな謎を示唆しています。
撫子ライカとの出会い
AMOから抹殺対象とされている宇宙人・撫子ライカと出会います。
ライカは晃のパスケースを持ち逃げしますが、後に再会した際、晃はライカが犯人ではないと直感的に判断します。実はライカには双子の姉妹リリカがおり、地球での事件の真犯人はリリカでした。
雨宮零士の謎
雨宮零士は晃の父親と共に働いていた過去があり、晃の中に潜む力に強い関心を示しています。また、自身の子供を失った過去を持ち、その経験が彼の行動に影響を与えています。晃の父親の死に関して「殺してしまった」と告白するなど、謎めいた言動が目立ちます。
情報屋コンビの登場
憂炎と明明という情報屋のコンビが登場します。憂炎は宇宙人と地球人の情報を扱う謎めいた存在で、明明は中国出身の少女です。この二人は闇取引の情報を提供するなど、物語の展開に重要な役割を果たしています。
兵吾夏希の過去
AMO関東支局特別機動隊所属の兵吾夏希は、幼なじみの佐藤千鶴と再会します。しかし、この再会は悲劇的な結末を迎えることになります。兵吾の母親や雨宮零士にまつわる過去の記憶が明らかになります。
闇オークション事件
多発する宇宙人による地球人の拉致・誘拐事件の背後には、闇オークション組織の存在がありました。被害者として捕らわれの身となった郡司を救出するため、天空橋は憂炎・明明の情報屋コンビに接触します。救出には天空橋の命を危険にさらす必要がありました。
鬼崎将斗の登場
郡司や天空橋と同じ学校に通う鬼崎将斗は、実は宇宙人であることが判明します。地球来訪の目的が「嫁探し」だと明かされ、新たな展開をもたらしています。
今後の展望
闇オークション組織との対決が本格化し、郡司の中の宇宙人の謎にも迫っていくことが予想されます。また、雨宮零士の過去や真意、ハクギンの正体、そして9年前の出来事の真相も明らかになっていくと考えられます。天空橋翔との絆がさらに深まり、新たな試練に立ち向かっていくことになるでしょう。
見どころ
謎めいた雨宮零士の存在感
AMO関東支局特別機動隊の責任者として登場する雨宮零士は、この作品の中で最も謎めいた魅力を放つキャラクターの一人です。片目と片足を失いながらも圧倒的な強さを持ち、時に冷徹な判断を下す彼の言動には常に深い意図が隠されています。
特に、天空橋翔を「兵器」として扱う姿勢や、郡司晃の中に潜む何かを引き出そうとする様子は、読者の中で賛否両論を巻き起こしています。
進化するバディ関係
郡司晃と天空橋翔のバディ関係の発展は、この作品の大きな見どころです。当初は戸惑いがちだった二人の関係が、共に戦い、互いを理解し合う中で深まっていく過程が丁寧に描かれています。特に、天空橋の「自分は兵器だから」という自己否定的な考えに対して、晃が「君が傷ついてもいい理由にはならない」と告げるシーンは印象的です。
撫子ライカ編の衝撃展開
AMOから抹殺対象とされる撫子ライカの登場は、物語に新たな展開をもたらしました。美少女として登場したライカですが、その背後には対惑星攻撃兵器としての重い宿命と、双子の姉妹リリカとの複雑な関係が隠されていました。この展開は、単なる敵対関係ではない、宇宙人たちの持つ複雑な事情を浮き彫りにしています。
NAOEが描く美麗なキャラクターデザイン
NAOEの描く繊細な線と表情豊かなキャラクターは、物語の魅力を一層引き立てています。主人公の郡司晃の目の表情や、天空橋翔のミステリアスな雰囲気など、細部まで丁寧に描き込まれています。
伏線と謎が織りなす物語展開
9年前の事件の真相、晃の父親の死、晃自身の正体など、物語には数々の謎が張り巡らされています。特に、天空橋が「9年前に晃に助けられた」という記憶を持っているという展開は、時間を超えた不思議な繋がりを示唆し、私たちの想像力を掻き立てます。
宇宙人との共存という設定を軸に、個性的なキャラクターたちの成長と、謎めいた過去の真相が絡み合う重層的なストーリーを展開しており、読めば読むほど新たな発見がある作品です。
感想・考察
宇宙人との共生と人間性の探求
地球人と宇宙人の共生という設定を通じて、人間性の本質を深く掘り下げています。
特に印象的なのは、天空橋翔が「目的のために動くただの生物兵器」と自分を蔑ろにする場面です。そこで晃が「君が傷ついていい理由にはならない」と声をかける展開は、種族の違いを超えた命の尊さを問いかけています。
秘密が織りなす複雑な人間関係
雨宮零士という人物の存在は、物語に深い影を落としています。
彼は晃の父親の死に関わっているらしく、さらに晃に対して何か企んでいるような素振りを見せます。このように、登場人物たちが抱える秘密が、互いの信頼関係に微妙な緊張をもたらしているのが興味深いポイントです。
現代社会への問いかけ
400人に1人が宇宙人という設定は、現代社会における多様性や共生の問題を象徴的に表現しています。
日常生活の中に潜む「異質なもの」との関わり方を、読者に静かに問いかけているように感じられます。晃が宇宙人に対して偏見を持たず接する姿勢は、現代社会に必要な寛容さを示唆しているのではないでしょうか。
読者の声
おすすめのバディものです
最初は、導入やキャラの立ち位置などを見て、某呪術の呪い的なものを「宇宙人」に入れ替えただけの後発作品かな？ と思っておりましたが、そんなことはありませんでした。
どちらかというと『メン・イン・ブラック』……のほうが近いですね。
作画は丁寧かつ美麗。
出てくる男の子たちが可愛い＆カッコいい。
だんだんと気持ちの通じ合うバディになっていく過程の描き方も唐突感がなく、地に足のついた展開は素晴らしい！
すでにかなりの良作だと感じました。
おすすめは、主人公の晃くん。
ネガで可愛い彼の成長と、ツッコミ力強化（笑）に今後も期待しています。
Amazonより引用
相変わらず絵が綺麗
前作とは売って変わってファンタジーな世界。
主人公君も色々訳ありそうで今後の展開が楽しみです。2巻は来年…遠いなぁ～w
1話に前作のキャラが居たり、クリスのおケツとか笑える部分が多々あります(* ‘ ˘ ` *)
そして最終目的になりそうな宇宙人めっちゃ好きw
手懐けたいw
てか、手懐けて欲しい！w
男キャラ達みんなイケメンで目の保養になるので読み返しつつ次巻楽しみに待ちます(｀-ω-‘)✧
Amazonより引用
ライカ編終幕。
ライカ編はとりあえず一段落ですが、作者コメント的にまた再登場するみたいですね。好きなキャラなので是非再登場してほしい。また日常を交えつつ宇宙人とのあれやこれやを描いていくようです。やっぱり面白い漫画。
Amazonより引用
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作者について
NAOE
なおえ
日本の漫画家。2013年、スクウェア・エニックス「月刊Gファンタジー」にて『青春×機関銃』を連載。2015年7月にはテレビアニメ化された。その他の作品に『東京エイリアンズ』など。
作者のSNSリンク
「東京エイリアンズ」まとめ
- 連載状況：「東京エイリアンズ」はスクウェア・エニックス「Gファンタジー」2020年4月号から連載中
- 作者：NAOE
- コミックス情報：現在9巻まで発売。
- 読むには：割引クーポンを使えば、eBookJapanでお得に読める
- 作品の魅力：美麗な作画と迫力のあるバトルシーン、緻密な伏線、そして地球人と宇宙人の共存という独特な世界観が特徴
- キャラクター：主人公の郡司晃を中心に、謎めいた天空橋翔、不穏な雰囲気を漂わせる雨宮零士など、個性的なキャラクターが魅力的に描かれている
- テーマ性：種族を超えた絆、正義とは何か、秘密と真実の追求などが主要なテーマとして描かれている
- ジャンルの新規性：SFファンタジーでありながら、人間ドラマや友情、成長といった要素も織り交ぜた新しい形のバトルアクション作品
- 読者の感想：キャラクターデザインの美しさ、伏線の緻密さ、ストーリー展開の面白さが高く評価されている
- 今後の展望：晃の正体、天空橋兄妹を救った人物の真相、雨宮の秘密など、多くの謎の解明が期待される