なろうにない「敵国の公爵様に愛されすぎて暗殺できません!」はどこで読める?9巻までのネタバレあらすじ

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敵国の公爵様に愛されすぎて暗殺できません!
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妹の命を人質に取られ、愛してしまった夫を殺せと命じられる ー 「敵国の公爵様に愛されすぎて暗殺できません!」は、そんな出口のない覚悟から始まる異世界ラブストーリーです。テレビ朝日の漫画バラエティ番組「バズマンTV」の企画から誕生したオリジナル作品で、小説家になろうにも他の投稿サイトにも原作は存在しません。溺愛系の名手・琴子先生がストーリー原案を、藍川さくら先生が作画を担当し、ブックライブが独占配信しています。

この記事では、原作小説を探している方に向けて「なぜ見つからないのか」「では続きはどこで読めるのか」をはっきりさせたうえで、最新9巻までのネタバレあらすじ、護衛騎士ゼノの不穏な本性、妹ルーチェの奇病に隠された仕掛けまで解説します。10巻は2026年7月17日に配信されました。

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もくじ

「敵国の公爵様に愛されすぎて暗殺できません!」あらすじ・ネタバレ

作品名:「敵国の公爵様に愛されすぎて暗殺できません!」
作者:琴子(原作)/藍川さくら(漫画)
出版社:ライブコミックス(COMICエトワール)
ステータス:連載中
巻数:単話版10巻まで配信中(2026年7月時点・紙の単行本は未発売)
連載媒体:ブックライブ

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原作小説もなろう版も存在しない ー テレビ番組発のオリジナル作品

この作品を「小説家になろう」で探しても見つかりません。存在しないからです。本作はテレビ朝日の漫画バラエティ番組「バズマンTV」の企画として、ライブコミックス編集部とテレビ朝日が共同で制作したオリジナル作品で、2025年7月18日の放送回でその制作過程が紹介されました。先行する原作小説はなく、漫画そのものが物語の出発点になっています。

ストーリー原案を担当しているのは、溺愛系で数々の話題作を送り出してきた琴子先生です。小説を読んでいるような密度があるのはそのためですが、文字で結末を先回りする手段はどこにもありません。

読める場所も限られています。配信はブックライブと、同じBookLiveが運営するブッコミの2つだけ。Kindle、コミックシーモア、ebookjapan、めちゃコミック、ピッコマ、LINEマンガ、DMMブックスでは配信されていません。「探しているのに見つからない」のは、作品が消えたわけでも打ち切られたわけでもなく、探している場所が違うだけです。最新話は毎月第3金曜日に更新され、10巻は2026年7月17日に配信されました。

なお2026年7月時点で、アニメ化・実写化に関する公式発表はありません。

妹の命と引き換えに渡された、「誘惑」という名の刃

ウィレット王国の第二王女レティシアは、亡き母が踊り子だったという一点を理由に、継母である王妃と異母姉アルマから使用人以下の生活を強いられてきました。背中には熱いお茶を浴びせられた傷跡が無数に残っています。それでも彼女が耐えたのは、魔力に体を蝕まれる奇病を患う実妹ルーチェを守るためでした。ルーチェの症状を和らげられるのは正妃か魔術師長のみ。治療は王妃の許可と監視のもとでしか行われず、レティシアに逆らう手段はありません。

ある日、王妃はレティシアに密命を下します。長年対立してきた隣国プレヴェール王国の最強騎士、シルヴェスター・クレイン公爵と政略結婚し、誘惑して暗殺せよ ー 将来の戦争において最大の障害となる男を、先に排除しておくための計画でした。拒めば妹の治療は止まります。レティシアは護衛騎士ゼノを伴い、敵国へ嫁ぐ旅に出ました。

到着した公爵家で待っていたのは、数時間の放置と、血にまみれた姿で現れる美貌の青年でした。籠絡すべき相手に近づこうとするレティシアに、シルヴェスターが返した第一声は「俺はあなたと夫婦ごっこをするつもりはありません」。使用人たちからも敵国の王女として敵意を向けられ、冷や飯を出される日々が始まります。それでも彼女は動じません。王宮で受けてきた仕打ちに比べれば、この程度は耐えられる範囲でした。

殺すために近づいた相手が、生まれて初めて自分を人として扱ってくれる ー その皮肉に、レティシアはまだ気づいていません。

【ネタバレ注意】深掘りあらすじを見るにはここをタップ

妹を人質に、敵国へ嫁ぐ(1巻・第1章)

王妃はルーチェの治療を人質に取り、レティシアにシルヴェスター・クレイン公爵の暗殺を命じます。表向きは停戦協定に基づく政略結婚、真の目的は敵国最大の戦力の排除でした。レティシアは護衛騎士ゼノとともにプレヴェール王国へ向かいます。敵国に到着した彼女を待っていたのは、数時間の放置でした。ようやく現れたシルヴェスターは血にまみれていながら息をのむほど美しく、そして敵国から送られてきた花嫁を強く警戒していました。「俺はあなたと夫婦ごっこをするつもりはありません」と突き放され、レティシアは相手の美貌に内心で動揺しながらも、この男をどうにか油断させなければならないと覚悟を新たにします。

儀典書六冊を一晩で暗記した花嫁(2巻・第2章)

公爵家での生活は完全な孤立から始まりました。夫の態度は屋敷全体に伝染し、使用人たちはレティシアに冷や飯を出すなどの嫌がらせを重ねます。それでも彼女は「王宮よりはマシ」と意に介さず、暗殺の機会をうかがい続けました。この時期、唯一そばで話を聞いたのが護衛騎士のゼノです。一週間が過ぎたある日、シルヴェスターが突然現れ、「明日、結婚式を執り行う」と一方的に告げます。彼はプレヴェール王国の儀礼が記された分厚い儀典書を六冊渡し、翌朝までに全て暗記するよう要求しました。レティシアは一睡もせずに読み込み、翌日の式で一切のミスなく作法をこなします。市井の人々を魅了する彼女の姿に、シルヴェスターは初めて驚きの色を見せました。

フォークを握った王女と、傷跡を見せ合った夜(3〜4巻・第3章)

式後の祝宴でも、貴族たちは示し合わせたように新婦を無視し続けます。そこへシルヴェスターの幼馴染である公爵令嬢ヴァレリー・ターンブルが現れ、あなたが来なければ自分が妻になっていたと宣戦布告を突きつけました。緊迫した空気の中、権力を笠に着た放蕩貴族が令嬢を無理やり連れ去ろうとする事件が起きます。誰もが波風を立てまいと目を伏せる中、レティシアだけがフォークを手に取り、毅然と貴族の前に立って令嬢を救い出しました。この行動を目撃したシルヴェスターは初めて彼女を庇う側に回ります。一方でゼノは「あの男は必ず俺が消してやる」と、シルヴェスターへの殺意を口にしていました。その後、王宮からの命令で監視の目が光る中、二人は初夜を迎えます。暗殺の機会を作りたいレティシアは自ら「一度だけでも、抱いてくれませんか?」と迫りました。シルヴェスターが戦場で刻まれた自らの傷跡を自嘲気味に見せると、レティシアも服をずらし、虐待でつけられた背中の傷を見せて「お揃いだと思って」と微笑みます。監視人が退出したため関係には至りませんでしたが、この夜、二人を隔てていた壁は崩れ始めました。

倉庫の陰謀、そして「殺せない存在」への反転(5〜7巻・第4章)

シルヴェスターの態度が和らぐと、今度はレティシアを妬むメイドたちが動き出します。シルヴェスターが四大公爵家との会議で不在となり、ゼノも意図的に持ち場を離れた隙に、彼女たちは「不貞の証拠を作る」ためレティシアを倉庫に閉じ込め、男性使用人に襲わせようと画策しました。身動きの取れないレティシアは、倉庫の壁に魔法を放って水道の配管を破壊し、水漏れという異常事態で外部に助けを求めます。新婚への配慮で会議から早く戻っていたシルヴェスターは異変を察知し、迷わず重い扉を破壊して突入しました。間一髪で救い出された彼女を抱きかかえ、彼は守り抜く決意を固めます。加害者たちは解雇されましたが、その裏でゼノが動いていました。彼はこの危機を把握しながら、レティシアが孤立して自分だけに依存する状況を望んであえて救助を遅らせ、事後に加害者たちへ容赦ない制裁を下していたのです。事件の後、レティシアは詫びとして「これから毎晩、一緒に寝てくれませんか」と願い出ます。同じベッドで交わされた対話で、シルヴェスターは父に媚びて泣き暮らす一方で自分には辛く当たった母のせいで女性嫌いになったと明かしました。レティシアも自らの虐待の過去を語ります。この時点で、彼女にとってシルヴェスターは暗殺対象から「絶対に殺せない存在」へと反転していました。

剣術大会で折れた二本の剣(8〜9巻・9巻の到達点)

プレヴェール王国で乗馬競演会と剣術大会が開かれ、レティシアは公爵夫人として参加します。夫婦の距離を縮められると期待したものの、シルヴェスターは多忙で別行動が続き、思うように時間を作れませんでした。剣術大会でシルヴェスターは「最強の騎士」の異名どおり他の参加者を全く寄せ付けず、快進撃を続けて優勝を果たします。剣を振るう彼の姿にレティシアは思わず見惚れ、目が合っただけで顔を赤らめるほどでした。暗殺すべき相手に惚れ込んでいる自分の変化に、彼女は激しく戸惑います。誰もが完全優勝を確信したその時、無名の挑戦者として名乗りを上げたのがゼノでした。試合が始まると、ゼノはシルヴェスターと互角以上の剣術を見せます。両者は互いの体に手傷を負わせるほどの死闘を繰り広げ、二本の剣が同時に折れて引き分けに終わりました。この一戦で、ゼノがただの護衛ではなく規格外の実力を隠していたこと、そしてシルヴェスターへの敵意とレティシアへの執着が誰の目にも明らかになります。物語は、この折れた剣の場面から10巻へ続きます。

さいとうさん
「誘惑して暗殺する」だけでも息が詰まりそうなのに、味方だと思っていた護衛騎士まで怪しいなんて。剣が同時に折れるって、二人ともただ事じゃないですよね。

みさき
あの引き分けは、ゼノが今まで実力を隠していた事実の証明でもあります。守るためではなく、何のために強さを隠してきたのか ー そこを考えながら8巻と9巻を読み返すと、印象がかなり変わりますよ。

ガチ評価・徹底考察

敵国の公爵様に愛されすぎて暗殺できません!
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総合評価
( 4.5 )
メリット
  • 溺愛ロマンスに「暗殺任務」という消せない秘密を重ね、甘さと緊張感が同時に走り続ける構造
  • 藍川さくら先生の作画が、キャラクターの感情の揺れを一コマごとに伝えてくる
  • 護衛騎士の歪んだ愛情がサスペンスとして機能し、三角関係の行方を読ませない
デメリット
  • 1話あたりのページ数が少なめで、物語の進行に物足りなさを感じる場面がある

「みさきの総評」 ー 甘くなるほど、彼女の逃げ場が消えていく
殺すはずだった相手に救われる矛盾が積み上がり、次の更新を待つ間ずっと落ち着かなくなる作品です。

甘くなるほど、逃げ場がなくなる

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二人の距離が縮まるほど、レティシアの立場は苦しくなります。作中に置かれた手がかりから、三つの疑問を追いかけます。

ルーチェの奇病は、治すつもりのない病です

この病には不自然な点があります。魔力が体を蝕むという症状に対し、和らげられるのは正妃か魔術師長のみ。しかも治療は王妃の許可と監視のもとでしか行われません。本来なら他の術師を当たる、別の治療法を探すといった手が打たれるはずですが、王妃はその一切を許していません。

つまりこの「治療」は、医療行為の形をした支配装置です。ルーチェの体調が王妃の匙加減ひとつで決まる限り、レティシアは何を命じられても従うしかありません。暗殺という常軌を逸した密命を彼女が受け入れた理由は、忠誠でも恐怖でもなく、この構造そのものにあります。

注目したいのは、王妃が一度もルーチェの「完治」に言及していない点です。完治すればレティシアを縛る鎖は消えます。権力の拡大のためなら手段を選ばないこの人物にとって、妹の回復は望ましい結末ではありません。病が自然発症だったのか、それとも誰かの手が加えられたものなのか ー その問いに、まだ答えは提示されていません。

そうなると、ルーチェを救う道は二つに絞られます。王妃の支配下から物理的に引き離すか、プレヴェール王国側の医療や魔術へ手を伸ばすか。どちらの道もシルヴェスターの力を必要とします。レティシアが彼を「殺せない」と感じた瞬間は、恋心の芽生えであると同時に、妹の生存確率が変わった瞬間でもありました。

最強の騎士が、敵国の花嫁に心を許した三つの瞬間

敵国から送り込まれた政略結婚の相手を、警戒心の塊だった男がなぜ受け入れたのか。読者が引っかかるのは当然の疑問ですが、彼が惹かれたのはレティシアの「誘惑」ではありません。むしろ誘惑らしい誘惑は、ことごとく空振りしています。

シルヴェスターの態度が変わったポイントは三つに絞れます。一つ目は、儀典書六冊を一晩で暗記して式を完璧に遂行した知性と根性。無理難題を突きつけて追い返すつもりが、正面から超えられました。二つ目は、祝宴で見知らぬ令嬢のために体を張った場面。誰も動かない中で一人だけ動く人間を、彼は初めて見たはずです。三つ目が、互いの傷跡を見せ合った夜でした。

三つ目が決定的だった理由は、彼の過去にあります。父に媚びて泣き暮らしながら、自分には辛く当たった母 ー その記憶が彼を女性嫌いにしました。彼が拒んでいたのは女性そのものではなく、「媚びる人間」です。打算で近づく相手を見抜く目は持っていました。けれど、自分と同じ傷を持ちながら媚びずに立っている人間への耐性は、持ち合わせていませんでした。

「お揃いだと思って」という一言が刺さるのは、それが誘惑ではなかったからです。レティシアはあの瞬間、暗殺任務を忘れていました。彼女の言葉が本物だったからこそ、彼の壁は崩れました。彼が惹かれた過程は、感情的に見えて、実はきれいに筋が通っています。

なぜゼノは、今になって剣を抜いたのか?

9巻の剣術大会で、ゼノはシルヴェスターと互角に打ち合い、二本の剣が同時に折れるまで戦い抜きました。ここで確定したのは、彼が最強と謳われる騎士に匹敵する実力を、それまでずっと隠していたという事実です。

問題は、その強さがレティシアを守るために使われてこなかったことです。倉庫の陰謀では、彼は危機を把握しながら持ち場を離れ、救助を遅らせました。助けたのはシルヴェスターです。一方でゼノは、事後に加害者たちへ独自の制裁を下しています。守る力はあった。使わなかっただけです。読者から「肝心なところで役立たず」と苛立ちを向けられている理由は、この一点に尽きます。

彼の行動を時系列で並べると、目的が透けて見えてきます。レティシアが孤立し、絶望し、自分だけに依存する ー その状態を維持することが、ゼノにとっての「守る」です。彼女が幸福になることではありません。祝宴で「あの男は必ず俺が消してやる」と口にした時点で、彼の愛情がどこを向いているかは示されていました。

そう考えると、剣術大会での名乗りは衝動ではなく宣言だったことになります。隠してきた力を、よりによってシルヴェスターの前で、レティシアが見ている場所で解放した。あの引き分けは、次に本気で振るう時の予告でもあります。ゼノはレティシアが「可哀想な王女」であり続けることでしか、自分の居場所を保てない人間です。彼女がシルヴェスターとの愛で自由を手にした瞬間、ゼノは騎士としての存在意義を失います。折れた二本の剣が何の合図だったのか ー 10巻からの展開で最も目が離せないのはここです。

登場人物・キャラクター分析

主要キャラクター

レティシア

レティシア

ウィレット王国の第二王女。母が踊り子だったことを理由に、継母の王妃と異母姉アルマから使用人以下の扱いを受けて育ちました。背中には熱いお茶を浴びせられた傷跡が無数に残っています。それでも耐え続けたのは、魔力に体を蝕まれる奇病を患う実妹ルーチェを守るためでした。自己評価は低く、自分の幸福を勘定に入れる習慣がありません。その一方で、理不尽を前にすると誰よりも先に動きます。祝宴で令嬢が連れ去られそうになった場面では、貴族たちが目を伏せる中、ただ一人フォークを握って割って入りました。暗殺という残酷な密命を背負いながら、その手が届く距離にいる相手をどうしても憎めない ー 彼女の葛藤が物語の中心にあります。

シルヴェスター・クレイン

シルヴェスター・クレイン

プレヴェール王国の公爵で、敵国からも恐れられる最強の騎士。息をのむほどの美貌を持ちながら、初対面のレティシアには「俺はあなたと夫婦ごっこをするつもりはありません」と冷たく言い放ちました。その拒絶には理由があります。父に媚びて泣き暮らしながら、自分には辛く当たった母 ー その記憶が彼を女性嫌いにしました。だからこそ、誰にも媚びずに立っているレティシアは、彼の予想の外側にいた人間でした。儀典書六冊を一晩で暗記した聡明さ、見知らぬ令嬢のために体を張った気高さ、そして互いの傷跡を見せ合った夜。三つの瞬間を経て、彼の拒絶は溺愛へと反転していきます。不器用ですが、一度認めた相手は全力で守り抜く人です。

ゼノ

ゼノ

23歳。レティシアの護衛騎士として、幼い頃から彼女の傍にいた青年です。敵国への輿入れにも同行し、孤立無援の屋敷で唯一レティシアの悩みを聞く味方として振る舞い続けます。けれど、その献身は少しずつ形を歪めていきます。祝宴でシルヴェスターへの殺意を口にし、レティシアが襲われる危機を知りながら救助を遅らせ、事後には加害者たちへ独自の制裁を下しました。レティシアが絶望して自分だけに依存する ー ゼノが望んでいるのはその状態です。剣術大会でシルヴェスターと互角に打ち合い、剣が同時に折れるまで戦い抜いたことで、彼が規格外の実力を隠していたことも明らかになりました。読者の間で「推しが決まらない」と言われる一方、「肝心なところで動かない」と苛立たれてもいる、評価の割れる存在です。

脇を固める重要人物たち

ルーチェ

ルーチェ

ウィレット王国の第三王女で、レティシアの実妹。魔力が体を蝕む奇病で病床にあります。この病を和らげられるのは正妃か魔術師長のみという設定が、そのままレティシアを縛る鎖として機能しています。体が弱く、置かれた立場も過酷でありながら、笑顔を絶やしません。遠く離れた姉のために手作りのお守りを用意するような子です。レティシアにとって唯一の生きる理由であり、読者からも「妹ちゃんの病気が良くなってほしい」と願われている人物です。

王妃

王妃

ウィレット王国の正妃であり、レティシアとルーチェの継母。権力の拡大のためなら手段を選びません。長年レティシアを虐げたうえ、ルーチェの治療を人質に取ってシルヴェスターの暗殺を強要しました。物語のすべての不幸の起点にいる人物です。ルーチェの「完治」に一度も言及していない点が、この人物の本質をよく表しています。

アルマ

アルマ

ウィレット王国の第一王女で、レティシアの異母姉。妾の子である妹を妬み、使用人のように扱い、熱いお茶を浴びせるといった仕打ちを平然と繰り返してきました。母である王妃と並ぶ、レティシアの王宮時代を象徴する存在です。

ヴァレリー・ターンブル

プレヴェール王国のターンブル公爵家令嬢で、シルヴェスターの幼馴染。自分こそが彼の妻になるはずだったと信じており、結婚式の祝宴でレティシアの前に立ちはだかりました。表向きは淑やかに、裏では棘のある言葉を選ぶ人です。敵国から嫁いできたレティシアにとって、屋敷の外にも敵がいることを突きつける存在になりました。

国王

ウィレット王国の国王で、レティシアとルーチェの実父。かつてレティシアの母を寵愛していましたが、彼女の死後は娘たちへの関心を完全に失いました。王妃とアルマによる虐待も、理不尽な暗殺命令も、知りながら見て見ぬふりを貫いています。何もしないことで、この物語を成立させてしまった人物です。

「暗殺者のはずなのに、応援せずにいられない」

作画に呼び止められ、ヒロインの強さで沼にはまる

購入のきっかけとして最も多く挙がっているのが作画です。「絵に惹きつけられて無料版を読んだら、気になりすぎて購入していた」という声のように、広告で見かけた一コマから試し読みへ、そのまま購入へ、という導線がはっきり語られています。「絵がとても綺麗なので見てるだけで幸せでした」という感想もあり、藍川さくら先生の画がこの作品の入口として機能しているのは間違いありません。

ただ、読者を留まらせているのは絵だけではないようです。「よくある虐げられた主人公が溺愛されるストーリーっぽいけれど、主人公がか弱いだけのお姫様ではない」「少し賢さと逞しさがあり、好感が持てました」といった声が並びます。読んでいて「がんばれ」と声をかけたくなる、という感想もありました。虐げられた過去を背負いながら卑屈にならないヒロイン像が、既視感のある設定を別物に変えています。

シルヴェスターの冷たい第一声についても、読者の目は意外に冷静です。「自分の母親のせいで拒んだ理由があったのは、他作品のダメ夫と比べて許せそう」と、拒絶の背景まで読み解く声が出ています。好感度マイナスから始まるからこそ、心が動く瞬間の落差が効く ー その構造を読者自身が言語化しているのが、この作品の反響の特徴です。そしてゼノについては「ただの溺愛ストーリーには登場しないイケメンヤンデレそうな護衛くんがツボ」「従者よお前もか?といった感じで先の展開が読めません」と、歓迎と警戒が入り混じった熱が集まっています。

1話が短い、護衛が働かない ー それでも読むのをやめられない

不満の声もはっきり出ています。最も多いのが分量と価格のバランスで、「ストーリーが短い。この値段でこの内容?と非常に残念」「他の漫画に比べて圧倒的にページが少ない」という指摘が複数寄せられています。物語も作画も評価しながら、1話あたりの読み応えに物足りなさを感じる方は少なくありません。

もう一つがゼノへの苛立ちです。「主人公がメイドに水かけられたり、誘拐されたりしてるのに、大人しくして本当に役立たず」という声には、かなりの熱がこもっています。使用人への処罰が甘いという指摘や、「公爵夫人らしい考え方を身につけてほしい」という要望も出ていました。

興味深いのは、これだけ不満を書きながら誰も離脱していない点です。「続きが気になり、4刊まで購入してる」と言いつつ、次の話の話をしています。ページ数への不満は「もっと一気に読みたい」の裏返しであり、ゼノへの苛立ちは「この男を信用していいのか」という緊張感が正しく効いている証拠です。実際、ゼノの不作為は無能ではなく意図的なものだったと後の巻で明かされます。まとめ買いで一気に読めば、1話の短さはテンポの良さに変わり、苛立ちは伏線として回収されていきます。

疑問を解消(Q&A)

「敵国の公爵様に愛されすぎて暗殺できません!」について、読み始める前に気になるポイントをまとめました。

原作小説はありますか?「小説家になろう」で読めますか?

存在しません。本作はテレビ朝日「バズマンTV」の企画から生まれたオリジナル漫画で、小説家になろうを含め、先行する原作小説はどこにもありません。琴子先生の書き下ろしです。ストーリー原案を担当しているため小説のような読み応えがありますが、文字で結末を先回りする方法はなく、続きを知る手段は漫画を追いかけることだけです。

どこで読めますか?Kindleやコミックシーモアでは配信されていませんか?

ブックライブと、同じBookLiveが運営するブッコミの2つだけです。Kindle、コミックシーモア、ebookjapan、めちゃコミック、ピッコマ、LINEマンガ、DMMブックスでは配信されていません。ライブコミックス編集部とテレビ朝日が共同制作し、ブックライブが独占配信する形でリリースされた作品のためです。探しても見つからないのは、作品側ではなく探す場所の問題です。ブックライブはアプリのインストールも会員登録もなしで、ブラウザからすぐ試し読みできます。

何巻まで配信されていますか?更新日はいつですか?

2026年7月17日時点で単話版10巻まで配信中です。最新話は毎月第3金曜日に更新されます。紙の単行本は発売されておらず、電子書籍限定の作品です。物語は連載中で、完結していません。

他の異世界恋愛作品と何が違いますか?

「虐げられた王女が溺愛される」という王道の枠に、「夫を殺さなければ妹が死ぬ」という期限つきの脅迫を直結させている点です。二人が幸せになるほどヒロインの逃げ場が消えるため、甘い場面ほど緊張が高まります。加えて、護衛騎士の歪んだ愛情がサスペンスとして機能しており、恋愛の行方と生死の行方が同時に動き続けます。

重い展開が苦手でも読めますか?

冒頭の虐待描写と暗殺命令はかなり重いのですが、ヒロインが早い段階から反撃に出るため、耐えるだけの展開は長く続きません。フォークを手に貴族へ立ち向かう場面が3〜4巻にあり、そこから物語の空気が変わります。読者からも「か弱いだけのお姫様ではない」という声が多く、うつむいたままのヒロインが苦手な方でも読み進めやすい構成です。

【⚠️ネタバレ注意】妹ルーチェの病気の正体は何ですか?

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ルーチェの病は「魔力が体を蝕む奇病」で、症状を和らげられるのは正妃か魔術師長のみという設定です。しかも治療は王妃の許可と監視のもとでしか行われません。この極端に狭い条件が、レティシアを暗殺任務に縛りつける人質システムとして機能しています。9巻時点で病の正体そのものは明かされていませんが、王妃が一度も「完治」に言及しない点は不自然です。治すつもりのない治療が続く限り、レティシアは王妃に逆らえません。

【⚠️ネタバレ注意】護衛騎士ゼノはレティシアの味方ですか?

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表向きは忠実な護衛ですが、本心はレティシアへの異常な独占欲に支配されています。祝宴でシルヴェスターへの殺意を口にし、メイドたちがレティシアを倉庫に閉じ込めて襲わせようとした危機では、それを把握しながら持ち場を離れて救助を遅らせました。彼女が絶望して自分だけに依存する状況を望んだためです。そのうえで、事後に加害者たちへ独自の制裁を下しています。9巻の剣術大会ではシルヴェスターと互角に打ち合い、剣が同時に折れる引き分けに持ち込みました。守る力はあったのに、使わなかった ー それがこの男の本性です。

さいとうさん
なろうを探しても見つからないはずですよね。原作がないぶん、誰も結末を知らない状態で追いかけられるのは贅沢かもしれません。

みさき
連載中の今しか味わえない読み方です。毎月第3金曜日を待つ側に回ると、レティシアの葛藤が自分の時間の感覚と重なってきますよ。まずは1話の緊張感に触れてみてくださいね。

「敵国の公爵様に愛されすぎて暗殺できません!」を一番お得に読む方法・まとめ

嘘の刃を握った王女が、本物に手を伸ばすまで

殺すために近づいた相手に救われ、殺せなくなっていく ー この一行の構図に、妹の命、護衛騎士の狂気、敵国同士の緊張が幾重にも絡みます。琴子先生のストーリー原案が物語に密度を与え、藍川さくら先生の作画がキャラクターの瞳に宿る揺れまで運んでくる。読者が「絵に惹かれて読んだら止まらなくなった」と口を揃えるのは、その二つが噛み合っているからです。

1話あたりのページ数が少ないという声は確かにあります。ただ、その不満を書いている読者ほど次の話の話をしているのがこの作品の面白いところで、まとめ読みに切り替えると短さはテンポの良さに変わります。冷たかった公爵がいつ、どの一言で崩れるのか。その瞬間を自分の目で確かめる快感は、追いかけた人だけのものです。

原作小説はありません。誰も結末を知らない状態で、レティシアの決断をリアルタイムで見届けられるのは連載中の今だけです。9巻で折れた二本の剣が何を呼び込むのか、10巻から確かめてください。

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※本作はブックライブ独占配信のため、Kindle・楽天Kobo・ebookjapan・コミックシーモア・DMMブックスなど他のストアでは取り扱いがありません。同じBookLive運営のブッコミでも読めます。

みさきからの推薦

さいとうさん
「敵国の公爵様に愛されすぎて暗殺できません!」、衝撃で言葉が出ませんでした。読み終わったあとも余韻が残って、似た作品が他にも読みたくなりました。
みさき
分かります。敵国の公爵様に愛されすぎて暗殺できません!はそういう作品ですよね。同じ手触りで読める3作品を選んでみたので、ご紹介します。
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