
メイクを始めたばかりの高校1年生・都本あこと、女子を遠ざけることで知られる1学年上の超絶イケメン・愛川遥巳が、体操服のキスマークという最悪の出会いから近づいていく学園恋愛の物語です。
この記事では、遥巳が女子を避ける理由となった遥巳としおりの過去と、6巻の夜のプールの写真がもたらした波乱を、答えから先に書いています。急ぐ方はQ&Aへ、順を追って読みたい方はネタバレあらすじへ。ネタバレ部分はすべて折りたたんであります。
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「恋するリップ・ティント」あらすじ・ネタバレ
作品名:恋するリップ・ティント
作者:楠なな
出版社:集英社(マーガレットコミックス)
ステータス:連載中
巻数:既刊6巻(2026年9月時点)
連載媒体:マーガレット(リマコミ+)
メディアミックス
5巻の発売にあわせて、声優の島崎信長さんと岡本信彦さんが出演するPVが2026年4月に公開されました。アニメ化やドラマ化については、2026年9月時点で公式の発表はありません。
あらすじ ー キスマークが残した、最悪で忘れられない出会い
恋もメイクもよく分からないまま高校生になった都本あこは、恋人ができて見違えるほど垢抜けた親友・真菜の姿に刺激を受け、自分も変わろうとリップ・ティントを塗り始めます。慣れない手つきで厚く塗ったまま校内を歩いていたその日、廊下で男子生徒と正面からぶつかってしまいました。
相手は1学年上の愛川遥巳。実家の美容室のヘアカット動画がSNSで100万回以上再生され、校内で知らない人はいないほどの有名人でありながら、女子を寄せつけないことでも知られる先輩です。あこが謝ろうとすると、遥巳は唇の跡が付いた体操服をその場で脱ぎ、「その服いらないから捨てておいて」と冷たく言い放ちました。
最悪の第一印象を残したあこでしたが、その後、遥巳が女子生徒に盗撮されている現場を目にして、彼が置かれている状況に気づき始めます。冷たい態度の裏にあるものを知りたくて、あこは自分から遥巳に近づいていくことに。
ティントは唇の奥まで色が入り、一度付くと簡単には落ちないリップです。不慣れなメイクから始まった出会いが、あこと遥巳の関係をどう染めていくのか。1巻はその始まりを、楠なな先生の繊細な作画で丁寧に描いています。
「恋するリップ・ティント」のネタバレあらすじ ー 遥巳としおりの過去から、6巻の夜のプールの写真まで
【ネタバレ注意】「恋するリップ・ティント」の最新話まで読む(タップで開きます)
最悪の出会いから「友達」になるまで(1巻)
遥巳の体操服にキスマークを付けてしまったあこは、謝罪もクリーニングの申し出も受け入れてもらえず、冷たく突き放されます。それでも遥巳は、あこのリップの塗り方を見かねて正しい付け方を教えてくれるなど、ぶっきらぼうな優しさを覗かせました。やがてあこは、遥巳が見知らぬ女子に盗撮され、つきまとわれている場面に出くわします。人を遠ざける態度は自分を守るためのものかもしれないと感じたあこは、「理由がなくても友達になりたい」と真っ直ぐに伝えました。
遥巳に近づくあこは、遥巳に片想いする2年生の田村美里たちに目を付けられ、トイレで「お清め」と称して水を浴びせられてしまいます。それでも「服が早く乾く」「先輩が来てくれて嬉しい」と笑い、仕返しを考えもしないあこの姿に、遥巳の心は少しずつ動いていきました。嫌がらせをした女子たちを問い詰めて謝らせたあと、遥巳は自分から「友達になろう」と口にし、二人は正式に友達になります。
体育祭のリレー勝負と、遥巳の家への招待(2巻)
体育祭でリレーの選手に選ばれたあこは、嫌がらせを続ける田村に「負けた方が言うことを聞く」という勝負を自分から持ちかけます。結果として勝負そのものは無効になりましたが、最後まで全力で走り抜いたあこの姿に、田村は張り合う気持ちを失っていきました。この一件をきっかけに二人は和解し、田村はあこの良き理解者へと変わります。遥巳の幼なじみで親友の甲崎天馬も、はじめはあこを過激なファンの一人と疑って冷たく接していましたが、裏表のない性格を知るうちに態度を和らげていきました。
距離が縮まったあこは、遥巳の実家の美容室に新しい薬剤のモデルとして招かれ、遥巳の母親やスタッフから温かく迎えられます。ところが施術中、スタッフの口から「遥巳は過去のある出来事以来、女子を避けている」と聞かされ、あこは「しおり」という女性の名前を初めて耳にしました。遥巳の冷たさには、自分がまだ知らない理由があるのかもしれない。あこの中に、小さな引っかかりが残ります。
写真の女性・しおりと、遥巳が女子を避ける理由(3巻)
遥巳から借りたテスト対策の過去問プリントに、遥巳と大人の女性が親しげに並ぶ写真が挟まっていました。胸の奥がざわつく感覚に戸惑いながら、あこは自分が遥巳に恋をしていると自覚します。気になって写真のことを尋ねたものの、遥巳から冷たく突き放され、あこは声を上げて泣くほど落ち込みました。考え抜いた末、あこは雨の中で遥巳に謝りに行きます。
その必死さに向き合った遥巳は「俺にも話す時間くれない?」とあこを家に招き、自分の口で過去を語り始めました。写真の女性・しおりは、実家の美容室で働いていた努力家のスタッフです。遥巳をモデルにしたヘアカット動画が大きく拡散されて店は繁盛したものの、過激なファンの矛先がしおりに向かい、ひどい誹謗中傷を受けた彼女は美容師を辞めることになりました。自分のせいで大切な人の人生を狂わせたという思いが、人を遠ざける遥巳の態度の根にありました。
花火大会の夜と、天馬の宣戦布告(4〜5巻)
遥巳の過去を受け止めたあこは、彼を笑顔にするために自分ができることを探し始め、遥巳も少しずつあこに心を開いていきます。あこは遥巳を花火大会に誘おうとしますが、その直前に天馬に呼び止められ、結局3人で出かけることになりました。遥巳だけを見つめるあこを一番近くで見ていた天馬は、いつの間にか自分の中に芽生えた感情を持て余すようになっていきます。
花火大会の当日、あこは遥巳としおりを引き合わせようと計画します。天馬と花火を見た帰り道、あこのもとへ遥巳がやって来て、二人きりの時間が訪れました。しおりときちんと話してほしいと頼み込むあこに、遥巳は「そのかわり俺のお願いも1つ聞いてね」と条件を出します。一方で天馬はあこへの想いを自覚し、親友である遥巳に「あこを振り向かせる」と宣戦布告しました。遥巳との友情は手放さないまま正面から告げるところに、天馬らしい真っ直ぐさが表れています。その後、遥巳は話をするため、もう一度しおりに会いに行くことに。
美桜の片想いと、夜のプールの写真(6巻の到達点)
夏休みが明け、あこのクラスメイトの美桜が見違えるほど可愛くなって登校してきます。美桜が恋をしている相手が遥巳だと知ったあこは、動揺のあまり思わず遥巳を避けてしまいました。事情を知らない遥巳はその態度を誤解し、「学校ではもう話しかけない」とあこに告げます。想いを自覚したばかりのあこにとって、これ以上ないほど苦しい言葉でした。
追い打ちをかけるように、夜のプールで遥巳とあこが一緒にいる写真を美桜に見られてしまい、三人の関係はさらにこじれていきます。人を巻き込むことを何より恐れてきた遥巳にとって、あこが周囲の視線にさらされる事態は、しおりの件を思い起こさせるものでもあります。落ち込むあこに、天馬は「全部解決できる方法」として思いもよらない提案を持ちかけました。遥巳・あこ・天馬・美桜の想いがそれぞれの方向へ動き出したところで、物語は7巻へ続きます。
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みさき疑問を解消(Q&A)
購入前に気になりやすい点と、読み進めた方から出やすい疑問にお答えします。ネタバレを含む質問は後半に折りたたんであるので、気になるものだけタップしてください。
【⚠️ネタバレ注意】遥巳が女子を避けるようになった理由は何ですか?
実家の美容室で働いていたスタッフ・しおりが、遥巳をモデルにしたヘアカット動画の拡散をきっかけに過激なファンから誹謗中傷を受け、美容師を辞めてしまったことが原因です。自分に近づく人がまた傷つくことを恐れ、遥巳は人を寄せつけない態度をとるようになりました。3巻で、遥巳自身があこを家に招いてこの過去を打ち明けます。
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【⚠️ネタバレ注意】天馬はあこにどう動きますか?
4巻で遥巳に一途なあこを見守るうちに惹かれ始め、5巻の花火大会の日に、遥巳へ「あこを振り向かせる」と宣戦布告します。親友としての関係は保ったまま、正面からライバルになると告げたのが天馬らしいところです。6巻では、落ち込むあこに「全部解決できる方法」として思いがけない提案を持ちかけます。
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【⚠️ネタバレ注意】6巻の夜のプールの写真で、あこと遥巳はどうなりますか?
美桜の片想いを知ったあこが遥巳を避けたことで、遥巳は「学校ではもう話しかけない」とあこに告げ、二人の距離は開いてしまいます。そこへ、夜のプールで二人が一緒にいる写真を美桜に見られ、関係はさらにこじれました。6巻の時点で騒動は収まっておらず、天馬の提案が次の展開の鍵を握っています。
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みさきガチ評価・徹底考察

- 遥巳の瞳や表情の作画に、SNSで100万回再生される設定を納得させる説得力がある
- 3巻でしおりの過去が明かされ、1巻からの冷たい態度の意味が反転する構成
- 田村・天馬・美桜を悪役にせず、全員が本音でぶつかる誠実な人間関係
- あこの猪突猛進な言動が「空気を読まない」と映りやすく、遥巳が心を開く速さに唐突さを覚える読者もいる
「みさきの総評」 ー 冷たさの理由を知ってから、もう一度1巻へ
圧倒的な作画で読ませながら、遥巳の過去が明かされるたびに序盤の場面の意味が変わる、読み返したくなる学園恋愛です。
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遥巳の冷たさと、6巻でこじれた関係を読み解く

(マーガレット リマコミ+ https://rimacomiplus.jp/margaret/series/a41d088ee00dd より引用)
本作は王道の学園恋愛の形をとりながら、タイトルの小道具や遥巳の言動に、関係の行方を示す手がかりが置かれています。3つの切り口から順に読み解いていきます。
ティントは奥まで染まる ー タイトルに込められた恋の進み方
化粧品のティントは、唇の表面に色を乗せるのではなく、奥まで染み込ませて落ちにくくするタイプのリップです。本作ではこの性質が、あこの恋の進み方にそのまま重ねられています。
出会いのきっかけは、厚塗りのリップが遥巳の体操服に残したキスマークでした。ロマンチックとは程遠い「汚れ」から始まったからこそ、あこの存在は遥巳の記憶に簡単には拭えない印として残ります。きれいな始まりを用意しなかった点に、作者の狙いが読み取れます。
恋心の自覚も、一瞬で燃え上がるのではありません。3巻で写真を見たときのモヤモヤとして少しずつ滲み出し、気づいたときにはもう奥まで染まっている。タイトルはその過程を先回りして示していると読めます。
染まっていくのは、あこの側だけではありません。人を遠ざけてきた遥巳が、5巻の花火大会の夜にあこと天馬が一緒にいたことで感情を揺らす場面は、読者の間でも「これはもう恋だ」と受け止められています。二人がそれぞれ相手の色に染まっていく物語として読むと、タイトルの意味がより深く響きます。
遥巳の女嫌いは、嫌悪ではなく防御
遥巳が女子を寄せつけない理由は、女性そのものへの嫌悪ではありません。3巻で語られたとおり、しおりが自分を起点とした誹謗中傷で美容師を辞めた経験が、「自分に近づく人は傷つく」という恐れとして残っています。
そう考えると、1巻で体操服を脱ぎ捨てて「捨てておいて」と言った態度も、関わりを最小限にするための線引きとして見えてくるはずです。読者の中には「女嫌いならそんな行動はしない」という指摘もありますが、嫌悪の表現ではなく、関係をその場で断ち切るための行動と読めば筋が通ります。
一方で、リップの塗り方を教える、嫌がらせを受けたあこのもとへ駆けつけるといった行動には、人を守りたいという本来の性格がにじみます。冷たさと優しさが同居しているのは矛盾ではなく、優しさが防御の形をとっている状態です。
だからこそ、あこの真っ直ぐさは遥巳にとって厄介であり、同時に救いにもなりました。遠ざけても離れていかない相手に出会ったことで、遥巳は保ってきた線引きを守りきれなくなっていきます。
「学校ではもう話しかけない」は突き放しなのか?
6巻で遥巳があこに告げたこの一言は、表面だけを見れば冷たい拒絶です。直接のきっかけは、美桜の片想いを知って動揺したあこが遥巳を避けてしまったことで、遥巳はその態度を誤解しました。
ただ、遥巳の過去を知る読者には別の読み方もできます。人目の多い学校で距離を置くことは、あこを好奇の視線や噂から遠ざける手段にもなるからです。しおりの件で「近くにいる人が標的になる」ことを経験した遥巳が、同じ選択に傾くのは自然な流れと考えられます。
皮肉なことに、その直後には夜のプールで一緒にいる写真を美桜に見られ、距離を置こうとした判断は裏目に出ます。守るつもりの線引きが、かえって誤解を深めてしまう。6巻の苦しさはここにあります。
そこへ差し込まれるのが、天馬の「全部解決できる方法」という提案です。親友でありライバルでもある天馬が何を差し出すのかによって、遥巳が過去の恐れを越えて踏み込めるかどうかが試されることになりそうです。7巻では、遥巳が線引きを手放せるかが大きな焦点になると予想します。
登場人物・キャラクター分析
主要キャラクター
都本あこ(つもと あこ)

本作の主人公で、高校1年生の女の子です。恋もメイクも初心者でしたが、親友の真菜に刺激されてリップ・ティントを塗り始めました。前向きで素直、思い立ったら一直線の性格で、水を浴びせられても笑顔を返すほどの打たれ強さの持ち主です。
その真っ直ぐさは遥巳の閉じた心を動かす一方、周囲から浮いてしまう原因にもなっています。6巻時点では遥巳への恋心をはっきり自覚しているものの、美桜の片想いを知って遥巳を避けてしまい、関係のこじれに悩んでいます。
愛川遥巳(あいかわ はるみ)

あこの1学年上、高校2年生の先輩です。実家は美容室で、自身も美容師を志しています。モデルを務めたヘアカット動画がSNSで100万回以上再生された校内の有名人ですが、盗撮やつきまといに悩まされ、女子を遠ざけてきました。
感情を表に出さないクールな態度の奥には、しおりの件で負った傷と、人を巻き込みたくないという繊細な優しさがあります。あこに惹かれながらも、6巻では「学校ではもう話しかけない」と距離を置いてしまいました。
甲崎天馬(こうさき てんま)

高校2年生で、遥巳の幼なじみにして数少ない親友です。明るく気が回り、思ったことを率直に口にする性格をしています。はじめはあこを過激なファンの一人と疑っていましたが、裏表のなさに触れて見方を改めました。
遥巳に一途なあこを近くで見守るうちに自分も惹かれ、5巻では遥巳に「あこを振り向かせる」と宣戦布告します。6巻では落ち込むあこに、思いがけない提案を持ちかけました。
美桜(みお)
あこのクラスメイトで、高校1年生の女の子です。夏休み明けに見違えるほど可愛くなって登校し、その理由が遥巳への片想いだったことから、あこにとって複雑な存在になります。
美桜の気持ちを知ったあこが遥巳を避けたことで、6巻の関係のもつれが始まりました。夜のプールの写真を目にした美桜自身も、揺れる立場に置かれています。
脇を固める重要人物たち
田村美里(たむら みさと)
遥巳のクラスメイトで、遥巳への片想いからあこに嫌がらせをしていた2年生です。トイレで水を浴びせるなど序盤の敵役として登場しますが、体育祭のリレー勝負を経てあこと和解しました。今ではあこの良き理解者として、相談相手になってくれる頼もしい存在です。
真菜(まな)

あこの同級生で親友です。恋人ができて垢抜けた姿があこの「変わりたい」という気持ちに火をつけ、リップを塗り始めるきっかけになりました。恋の相談に乗るアドバイザーとして、迷うあこの背中を押し続けています。
しおり

遥巳の実家の美容室で働いていた元スタッフです。努力家でしたが、遥巳をモデルにした動画が拡散されたことで過激なファンの誹謗中傷の標的となり、美容師を辞めました。
遥巳が女子を遠ざけるようになった原因に深く関わる人物です。5巻の花火大会の日には、あこの計らいをきっかけに遥巳と向き合う機会が生まれます。
遥巳の母
遥巳の母親で、実家の美容室のオーナーです。新しい薬剤のモデルとして訪れたあこを温かく迎え入れ、二人の関係を穏やかに見守っています。あこにとっては、遥巳の家族の側から安心をくれる大人の一人です。
美容室の男性スタッフ
遥巳の実家の美容室で働くスタッフです。施術中のあこに、遥巳が過去の出来事以来女子を避けていると打ち明け、あこがしおりの存在を知るきっかけをつくりました。
絵に惹かれて読み始め、あこへの評価で分かれる
作画と遥巳の色気に引き込まれる声
もっとも多いのは作画への称賛です。表紙の瞳に吸い込まれそう、遥巳の美男子ぶりを見るだけでも読む価値がある、といった声が各レビューサイトに並んでいます。ストーリーに注文をつける読者でさえ絵の美しさは認めている点に、本作の強みがはっきり出ています。
序盤で一度離れたものの、連載が進んでから読み返して遥巳のかっこよさと色気に引き込まれ、離脱したことを後悔したという感想もありました。関係の変化が積み重なるほど魅力が増していくタイプの作品です。
5巻の花火大会では、遥巳の苛立ちがしおりへの罪悪感ではなく、あこが天馬と二人でいたことに向いていたと分かった瞬間、思わず声が出そうになったという感想も見られます。気が回る天馬を応援したくなる読者も多く、誰も悪者にならない三角関係の切なさが支持を集めています。
「あこが苦手」という声と、その受け止め方
一方で不満が集中するのは、主人公あこの言動です。空気を読まずに暴走している、押しが強く善意の押しつけに見える、完成された遥巳の相手としては幼すぎる、といった指摘は少なくありません。遥巳が急にあこへ心を開く展開に唐突さを覚えたという声もあります。
ただ、作中でもあこは周囲から明らかに浮いた存在として描かれているのも事実です。水を浴びせられる場面が示すように、その暴走は物語の中で全面的に肯定されているわけではなく、良くも悪くも一貫したキャラクターとして扱われています。「こういう子だ」と分かってくると読みやすくなった、という感想があるのもそのためでしょう。
遥巳の過去を踏まえると、人を遠ざける壁を越えるには、多少強引なほどの真っ直ぐさが必要だったとも読めます。好みは分かれますが、あこへの違和感は物語の仕掛けと表裏一体の要素です。
「恋するリップ・ティント」を一番お得に読む方法・まとめ
冷たさの理由が分かると、最悪の出会いが違って見える
「恋するリップ・ティント」は、メイク初心者のあこと、女子を遠ざける遥巳が最悪の出会いから距離を縮めていく学園恋愛です。1巻の冷たい態度は、3巻でしおりの過去が明かされることで意味が反転し、読み返すたびに受け取り方が変わります。
5巻の天馬の宣戦布告、6巻の美桜の片想いと夜のプールの写真を経て、物語は四人それぞれの想いが絡む局面に入りました。電子版の7巻は2026年11月25日に配信予定で、天馬の提案がどう転ぶのかに注目が集まっています。
作画の美しさは誰もが認めるところで、あこの性格が合うかどうかは1巻で判断できます。続きを早く追いたい方は分冊版、まとめて読みたい方は単行本と、読み方に合わせて選んでみてください。
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みさき


