「後ハッピーマニア」で描かれる45歳の恋愛事情!タカハシ親子がムカつく!?

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「後ハッピーマニア」は、あなたの心に響く大人の恋愛ドラマです。45歳の主人公・加代子の人生の転機を通じて、日常に潜む喜びや葛藤を鮮やかに描き出します。

安野モヨコの鋭い洞察力と繊細な描写が、中年女性の自立と成長、そして新たな恋の可能性を魅力的に表現します。突然の離婚宣告から始まる加代子の奮闘や、探偵事務所でのアルバイトを通じた自己発見など、リアルな人生の岐路が共感を呼びます。

30代後半から50代前半の方はもちろん、人生の転換点に立つすべての人に、笑いと涙、そして希望を与える物語です。あなたの人生に新たな視点をもたらすかもしれません。

もくじ

「後ハッピーマニア」はどこで読める?

最新話は、FEEL YOUNGで連載中。
既刊5巻。おおよそ13ヶ月に1回のペースでリリースですので、完結までまだかかりそうです。

以下の方法で読むことができます

  • 電子書籍:KindleeBookJapanブックライブなどで配信中。
    多くの電子書籍ストアでは、無料で試し読みもできます。
  • 紙の書籍:全国の書店で発売中。オンライン書店でも購入可能です。
後ハッピーマニア1
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作品基本情報

タイトル:「後ハッピーマニア」

著者:安野モヨコ

ジャンル:
青年女性向け漫画
ラブコメディ
社会派ドラマ
人間ドラマ
現代日本社会批評
中年女性の自己実現物語

ターゲット読者層:
30代後半から50代前半の女性
恋愛や人生の岐路に関心がある成人読者
社会問題や現代の生き方に興味を持つ知的読者
「ハッピーマニア」の原作ファン
中年期の生き方や人間関係に悩む読者

主要キャラクター 相関図

後ハッピーマニア 相関図
後ハッピーマニア 主要キャラクター 相関図

高橋 加代子(たかはし かよこ)

 高橋 加代子(たかはし かよこ)

高橋加代子は本作の主人公で、45歳の専業主婦です。旧姓は重田で、独身時代は「シゲカヨ」のあだ名で呼ばれていました。15年前に高橋修一と結婚しましたが、物語の冒頭で突然離婚を切り出されます。

ショートヘアのスレンダーな体型で、スタイル抜群であり、服装や髪形にこだわりを持っているため実年齢よりも若く見えます。性格はわがままで子供っぽいところがあり、それを自覚しつつも改善できずにいます。

結婚生活中も、家出をしたり浮気をしたり、気に入らないことがあると修一に暴力を振るったりと、身勝手に振る舞っていました。しかし、突然の離婚宣告をきっかけに、少しずつ現実を受け入れ、自分の人生を見つめ直し始めます。

高橋 修一(たかはし しゅういち)

高橋 修一(たかはし しゅういち)

高橋修一は41歳の会社員で、高橋加代子の夫です。スポーツ刈りで眼鏡をかけており、健康に気を遣っているため実年齢よりも若く見えます。誠実でまじめな性格で、家事も積極的にこなし、お金に関しても堅実でしっかり者です。

しかし、恋愛経験が乏しいため、夢中になると一人だけでテンションが高くなってしまい、相手を困惑させることもあります。15年間、加代子の精神的に不安定な人間性を理解し、彼女一筋の人生を送っていましたが、半年前に本田詩織と出会ったことをきっかけに彼女に惹かれるようになり、加代子との離婚を決意します。

しかし、詩織には既婚者とは交際できないと断られており、片思い状態にあります。それでも詩織へのアプローチを続け、仕事よりも彼女を優先するなど、恋に暴走する様子が描かれています。

本田 詩織(ほんだ しおり)

本田 詩織(ほんだ しおり)

本田詩織は30代の薬剤師で、高橋修一の思い人です。
胸まで伸ばしたロングヘアに眼鏡をかけ、一見地味な印象ですが、薄化粧でもわかるほどの美人です。優し気な雰囲気と愛想のよさで男性受けが非常に良いです。

過去にストーカー被害に遭った経験から、必要以上に男性とのかかわりを避け、恋愛から遠ざかっていました。しかし、電車で気分が悪くなった際に修一から介抱されたことをきっかけに親しくなり、彼に恋愛感情を抱くようになります。

修一が既婚者であることを知ってからは距離を取ろうとしますが、修一の熱心なアプローチに次第に心を開いていきます。

藤堂 ヒロミ(とうどう ひろみ)

藤堂 ヒロミ


藤堂ヒロミは50歳の女性で、化粧品会社の社長を務めています。高橋加代子の親友で、加代子からは「フクちゃん」というあだ名で呼ばれています。ウェーブボブヘアのスレンダーな体型で、スタイル抜群です。仕事柄もあり、服装や髪形にこだわりを持っているため、実年齢よりも若く見えます。

歯に衣着せぬ言動で、気の強い性格をしており、他者の問題点もはっきりと指摘します。自分を甘やかしがちな加代子のお姉さん的な存在となっています。しかし、仕事の成功と多忙さから家族との距離ができており、夫の藤堂秀樹の不倫や息子の耀司が秀樹の不倫相手の家に入り浸っていることを知りながら黙認しています。

藤堂 秀樹(とうどう ひでき)

藤堂 秀樹


藤堂ヒロミの夫で、藤堂耀司の父親です。会社員として働いています。外見的特徴として、癖のある髪の毛を撫で付け髪にしており、顎ひげを生やして、眼鏡をかけています。

結婚当初はヒロミと仲がよく、彼女の気の強い性格も好んでいました。しかし、ワインスクールで出会った寿子と不倫関係になってからは、彼女に骨抜きにされて家に戻らなくなっています。

また、秀樹の不倫は、ヒロミと息子の耀司との関係にも影響を与えています。

藤堂 耀司(とうどう ようじ)

藤堂 耀司

秀樹とヒロミの息子で、高校生です。マッシュヘアで、顔立ちはどちらかというとヒロミに似ています。

幼い頃、高橋加代子に面倒を見てもらった経験があり、加代子との関係も物語の中で重要な要素となっています。

父親の秀樹が寿子と不倫していることを知った上で秀樹に味方しており、現在は寿子の家に入り浸っています。母親のヒロミとは、彼女の仕事が忙しくなった頃から徐々に関係が悪くなり、現在も仲はよくありません。

寿子(ひさこ)

寿子

寿子は59歳の女性で、表情筋エクササイズのエステサロンを経営しています。藤堂秀樹の不倫相手です。離婚経験が2回あり、最初の離婚の慰謝料でエステサロンを開業し、二人目の夫との死別後の遺産で表情筋エクササイズのサロンを始めました。

肩まで伸ばした外巻きセミロングヘアで、太めの体型ながら、髪形や服装にこだわりを持っており、華やかな印象を与えます。男性の扱いを心得ており、心をつかむのもうまいため、男性に非常にもてます。

秀樹とはワインスクールで知り合い、すぐに彼を気に入ってアプローチを始め、不倫関係となりました。男性との交際では、時には母親のように世話を焼き、時には交際初期の恋人のように甘えながらも、セックスにおいては完全に主導権を握って虜にしています。秀樹も、この居心地のよさから抜け出せずにいます。

三島

三島

かつて藤堂秀樹と同じ大阪にある会社に勤めていた男性です。涼し気な印象の細身のイケメンで、関西弁で話すという特徴があります。

既婚者の女性や、精神的に不安定な女性に対して積極的にアプローチするという特異な行動パターンを持っています。そのため周囲からはひそかに、問題のある女性を「事故物件」に例え、「事故物件専」と呼ばれています。

15年前、上司である秀樹の家で開かれたホームパーティに参加した際、東京の自宅から大阪の秀樹と藤堂ヒロミの家まで衝動的に家出して来た高橋加代子に出会い、彼女のことを気に入ります。そして肉体関係を持とうとしましたが、加代子に断られてしまいます。

井澤

井澤

加代子の職場の同僚。高橋修一に似ており、加代子に好意を示す。

翔太

翔太

出張ストレッチ&女性向け風俗サービスのスタッフ。藤堂 ヒロミと付き合っている。

あらすじ


突然の離婚宣告と加代子の混乱

45歳の高橋加代子は、15年間の結婚生活の末、突然夫の高橋修一から離婚を切り出されます。加代子は修一に無関心で、妻としての役割を果たしていませんでした。結婚当初から性格の不一致を感じ、家出をしたり、浮気をしたり、時には修一に暴力を振るったりと、身勝手に振る舞ってきました。しかし、修一はそんな加代子に対していつも優しく接していたため、加代子は修一が自分を見捨てることはないと思い込んでいました。

この予想外の展開に、加代子は現実を受け入れられず、友人の藤堂ヒロミの家に転がり込みます。ヒロミは加代子よりも年上で、化粧品会社の社長を務める成功した女性です。加代子はヒロミを「フクちゃん」と呼び、彼女を精神的な支えとしています。

修一の片思いの真相と加代子の複雑な心境

加代子が自宅に戻ると、修一から衝撃の事実を告げられます。修一は浮気をしているのではなく、友人として親しくなった本田詩織に片思いをしているだけでした。詩織は30代の薬剤師で、優しい雰囲気と愛想の良さから男性に人気がありました。しかし、過去のストーカー被害のトラウマから、男性との関わりを避けていました。修一は駅で体調を崩した詩織を介抱したことがきっかけで彼女に惹かれるようになりましたが、詩織からは既婚者とは交際できないと断られていたのです。この状況を知った加代子は、意外にも修一の恋を応援する立場になっていきます。加代子のこの反応は、彼女の複雑な心境と、自分の行動への反省を示しています。

加代子の探偵としての才能発見

加代子は、友人知人に頼まれて尾行などの探偵的な仕事をするようになります。彼女のスタイルの良さと、若く見える外見は、この仕事に適していました。加代子は、人々の行動を観察し、状況を分析する能力に長けていることに気づきます。この経験を通じて、加代子は自分が探偵業に向いていることを発見します。彼女は調査会社で働き始め、新たなキャリアを築き始めます。

新たな才能の発見は、加代子の人生に新しい可能性をもたらし、自立への道を開きます。探偵としての仕事は、加代子に自信を与え、離婚後の生活に新たな意味を見出させる重要な転機となります。

フクちゃんの家庭崩壊と寿子の策略

加代子の親友であるフクちゃん(藤堂ヒロミ)も、夫の藤堂秀樹の不倫問題に直面しています。秀樹の不倫相手である寿子は59歳の女性で、表情筋エクササイズのエステサロンを経営しています。寿子は男性の扱いに長けており、秀樹を完全に支配下に置いています。寿子は秀樹を「一人では何もできない男」にし、フクちゃんの家庭を脅かしています。

さらに、フクちゃんの息子である耀司も寿子の家に入り浸るようになり、家庭の崩壊が進んでいきます。フクちゃんは仕事に忙しく、家族との距離が開いていたことも、この状況を悪化させる要因となっています。寿子の執拗な攻撃は、フクちゃんの仕事や家族関係にまで及び、フクちゃんを精神的に追い詰めていきます。

詩織のトラウマと新たな恋の芽生え

修一が思いを寄せる詩織は、過去にストーカー被害に遭った経験から、男性との関わりを避けていました。しかし、修一との出会いをきっかけに、徐々に心を開いていきます。詩織は修一の誠実さに惹かれつつも、彼が既婚者であることに葛藤を感じています。詩織の心の傷は深く、人間関係に慎重になっていましたが、修一の優しさと誠実さに少しずつ心を許していきます。しかし、修一の既婚者という立場が、二人の関係の障害となっています。詩織は自分の気持ちと道徳的な判断の間で揺れ動き、複雑な心境に陥ります。

加代子の自立への苦闘

離婚を機に、加代子は自立の必要性に直面します。長年専業主婦だった彼女にとって、仕事を見つけ、一人で生活することは大きな挑戦です。探偵としての才能を活かし、調査会社で働き始めることで、加代子は少しずつ自立への一歩を踏み出していきます。しかし、長年の依存的な生活から抜け出すのは容易ではありません。加代子は経済的な不安や、一人暮らしの寂しさと闘いながら、自分の人生を再構築しようと奮闘します。この過程で、加代子は自分の強さと弱さに向き合い、徐々に成長していきます。

タカハシと詩織の同棲生活の始まり

修一と詩織は同棲を始めますが、二人の生活スタイルの違いが浮き彫りになります。修一は詩織に理想の女性像を投影し、高揚感に浸っていますが、詩織は現実的な問題に直面し始めます。修一は仕事よりも詩織との関係を優先し、重要なプレゼンテーションをキャンセルしてまで詩織に会いに行くなど、非常に情熱的な態度を取ります。一方、詩織は修一との同居生活に戸惑いを感じ始めます。二人の生活習慣の違いや、修一の過度な期待が、徐々に関係性に亀裂を生み始めます。この同棲生活は、二人の関係の真価を問うものとなっていきます。

三島の再登場と加代子の成長

加代子の過去の恋愛相手である三島が再び物語に登場します。三島は相変わらず問題のある女性を好む傾向がありますが、加代子は年齢を重ねたことで、以前とは異なる冷静な対応をします。

三島は加代子の家に転がり込もうとしますが、加代子は以前のように簡単に受け入れることはしません。この再会は、加代子の成長を示す重要な場面となります。

耀司の成長と家族の葛藤

フクちゃんの息子である耀司は、両親の問題に巻き込まれながらも、冷静に状況を分析する力を持っています。寿子の本質を見抜き、父親の秀樹から距離を置くようになります。耀司は一時期、寿子の家に入り浸っていましたが、やがて寿子の真の姿に気づき、フクちゃんの元に戻ります。

この経験を通じて、耀司は大人の複雑な関係性や、家族の重要性について深く考えるようになります。耀司の成長は、大人たちの混沌とした状況の中で、希望の光となっています。彼の冷静な判断力と家族への愛情は、フクちゃんにとって大きな支えとなります。

今後の展望

今後は、加代子の探偵としての成長と、自立への挑戦が続くと予想されます。

彼女の新しい仕事での経験や、人間関係の変化が描かれるでしょう。修一と詩織の関係性の変化、特に同棲生活での摩擦がより詳細に描かれる可能性があります。二人の関係が進展するか、あるいは破綻するかが注目点となります。

フクちゃんと寿子の対立は更に激化し、耀司の役割が重要になっていくでしょう。フクちゃんの仕事と家庭のバランス、そして自身の幸せの追求が描かれると考えられます。

加代子と三島の関係性も、新たな展開を見せる可能性があります。全体として、中年期を迎えた登場人物たちの、恋愛、仕事、家族関係における葛藤と成長が、より深く、複雑に描かれていくことが予想されます。

見どころ | タカハシがムカつく!? 複雑なキャラクター設定

タカハシがむかつく!? 共感と反感を呼ぶ複雑な人物像

正直、タカハシのことを見ていると、イラッとしちゃうんです!でも、それが逆にこのマンガの魅力なんですよね。

タカハシって、15年も一緒にいた奥さんを突然ポイってする勇気(?)はどこから来てるんでしょうか。しかも、その理由が同僚への片思いだなんて、ちょっと引いちゃいます。大事なプレゼンをすっぽかしてまで女性に会いに行くなんて、仕事できる人なの?って思っちゃいますよね。

でも、不思議とタカハシのことを完全に嫌いになれないんです。15年間も加代子さんの気まぐれに付き合ってきたなんて、ある意味すごいなって。そう考えると、タカハシも人間らしいなって思えてきて…。

結局、タカハシを見ていると、自分の周りにいる男性のことを思い出しちゃって、モヤモヤしちゃうんです。完璧な人なんていないってことなのかな?でも、そんな複雑な気持ちにさせてくれるところが、この漫画の魅力だと思います。タカハシのキャラクター、本当に上手く描かれているなって感じます。

リアルな中年女性の恋愛と人生

この作品の最大の魅力は、45歳の主人公・加代子を中心に描かれる、リアルな中年女性の恋愛と人生です。突然の離婚宣告から始まるストーリーは、私たち読者の心をグッと掴みます。加代子の戸惑いや葛藤、そして少しずつ自立していく姿は、同世代の女性にとってとても共感できるものです。

特に印象的なのは、加代子が探偵事務所でアルバイトを始めるシーンです。これまで専業主婦だった彼女が、新しい環境で自分の才能を発見していく過程は、まるで私たち自身の可能性を見ているようで、とてもワクワクします。「図太くなるけど、逃げたり蓋したりなかったことにするのが上手くなるんだよ」というセリフは、大人になることの複雑さを見事に表現していて、思わずハッとさせられました。

複雑な人間関係の描写

この作品のもう一つの見どころは、登場人物たちの複雑な人間関係です。加代子を取り巻く友人や元夫、そして新しい恋愛対象など、それぞれのキャラクターが持つ背景や思惑が絡み合って、ドラマチックな展開を生み出しています。

特に、加代子の親友であるヒロミの家庭問題は、現代社会の縮図のようで興味深いです。夫の不倫、息子の反抗、そして仕事と家庭の両立など、多くの女性が直面する問題がリアルに描かれています。ヒロミが「心が硬化する」と語るシーンは、大人の恋愛や人間関係の難しさを端的に表現していて、胸に刺さりました。

ユーモアとシリアスのバランス

この作品の魅力の一つは、重いテーマを扱いながらも、ユーモアを交えた描写で読者を楽しませてくれるところです。加代子のハイテンションで意味不明な言動は、リアルな状況の中でも思わず笑ってしまうポイントです。

例えば、加代子が探偵事務所で新人研修を受けるシーンは、彼女の不器用さと新しいことへの挑戦を同時に表現していて、クスッと笑いながらも応援したくなります。このようなユーモアとシリアスのバランスが、重たくなりがちなテーマを読みやすくしているんです。

キャラクターの成長と変化

この作品の大きな魅力は、キャラクターたちの成長と変化を丁寧に描いているところです。特に加代子の変化は印象的で、最初は自分本位だった彼女が、周囲の状況や他人の気持ちを考えられるようになっていく過程が見事です。

また、修一と詩織の関係の変化も興味深いです。理想と現実のギャップに直面する二人の姿は、恋愛の本質について考えさせられます。「永遠の愛なんて本当は誰も誓えない」というセリフは、大人の恋愛の難しさを端的に表現していて、深く共感してしまいました。

時代を反映したリアルな描写

この作品の素晴らしいところは、現代社会の問題や価値観をリアルに反映している点です。例えば、ストーカー被害や不倫、離婚など、現代の大人が直面する問題が赤裸々に描かれています。

特に印象的なのは、寿子というキャラクターです。59歳という年齢でありながら、男性を魅了する術を持つ彼女の存在は、年齢に関係なく自分らしく生きる女性の姿を象徴しているようで、とても興味深いです。

このマンガは、現代の複雑な人間関係や恋愛観を鋭く描き出しながら、キャラクターたちの成長を通じて希望も与えてくれる、素晴らしい作品です。アラフィフの生き方や恋愛観を考えさせられる、現代的な大人の物語として、非常に読む価値があります。

感想・考察

「後ハッピーマニア」に見る大人の恋愛と人生

アラフィフ女性の等身大の姿を描く

安野モヨコさんの「後ハッピーマニア」を読んで、まず思ったのは「こんなにリアルで痛々しい大人の恋愛漫画、今までなかった!」ということです。主人公のカヨコが45歳になって、突然夫から離婚を切り出されるところから物語が始まるんですが、その展開がもう衝撃的でした。

カヨコの言動や心情が、時に笑えて時に切なくて、でも共感できちゃうんですよね。「今別れるって。あたしはもう45才なんだょ!」というセリフに、思わず「わかる~!」って叫びそうになりました。年齢を重ねるごとに、恋愛に対する不安や焦りが増していくのって、本当によくわかります。

そして、カヨコだけじゃなくて周りの登場人物たちも、みんな複雑な事情を抱えていて、それぞれの人生模様が丁寧に描かれているのが素晴らしいと思いました。特に、フクちゃんこと藤堂ヒロミの存在が印象的です。カヨコの親友でありながら、自身も夫の不倫に悩まされているフクちゃん。彼女の強さと脆さが絶妙なバランスで描かれていて、読んでいて胸が締め付けられる思いでした。

恋愛至上主義からの卒業

この漫画を通して、安野モヨコさんが伝えたかったのは、恋愛至上主義からの卒業なのかなって思います。若い頃は恋愛が全てだと思っていたカヨコが、年を重ねて少しずつ成長していく姿が印象的でした。

特に、カヨコが探偵の仕事を始めるあたりから、自分の人生を見つめ直し始める様子が描かれていて、そこがすごく良かったです。恋愛だけじゃなく、仕事や友情、自分自身との向き合い方など、人生の様々な側面に目を向けていく過程が丁寧に描かれていて、読んでいて勇気をもらえました。

それでも、カヨコの恋愛に対する執着心は簡単には消えず、時々暴走しちゃうところが人間らしくて好きです。完璧な大人になんてなれないけど、それでも少しずつ前に進んでいく。そんな等身大の姿に、きっと多くの読者が自分を重ねているんだろうなって思います。

笑いと共感を呼ぶリアルな描写

この漫画の魅力って、シリアスな展開の中にもユーモアがたっぷり散りばめられているところだと思います。カヨコの突飛な行動や、周りの人たちとのやり取りが本当に面白くて、思わず声を出して笑ってしまうことも多々ありました。

例えば、カヨコが一人で現場猫の真似をしているシーンとか、探偵業に興味を持ち始めるあたりの描写とか、本当に笑えるんですよね。でも、その笑いの中にも、人間の弱さや切なさが垣間見えて、そこがこの漫画の奥深さだと感じました。

安野モヨコさんの絵柄も、このストーリーにぴったりだと思います。登場人物たちの表情や仕草が本当に生き生きとしていて、感情の機微まで伝わってくるんです。特に、カヨコの顔の描写が秀逸で、喜怒哀楽がはっきりと表れていて、見ているだけで楽しくなります。

「後ハッピーマニア」は、大人の恋愛と人生を描いた作品として、本当に秀逸だと思います。笑いあり、涙あり、そして何より共感できる要素がたくさんあって、読み終わった後も余韻が残る素晴らしい漫画です。これからの展開が本当に楽しみです!

後ハッピーマニア
コミック・トライアル作成のイメージ画像

読者の声

シゲカヨ…!一巻の最後の病室での反応、そういうところ好きやで!
一巻ラストの『タカハシと詩織ちゃんの姿を見た時のシゲカヨの反応』に彼女の憎めないところが集約されてると思うんですよね!そうそう!もうそんな人どうでもいい!先行こう!
カヨコはやってることもめちゃくちゃで人間もいい加減なところあるし貞操観念に関してはゲスな部分もめっちゃあるし、でもなんか最終的に憎めないのは、こういう感じで『うじうじしない!』からかと。
タカハシは幸せになれると良いけど…。詩織ちゃんは…、もう運命だったんじゃないかな…。かなり両想いみたいだし頑張っておくれ。
シゲカヨはきっとタカハシとは運命の人じゃなかったんだよ。普通じゃない人だけど良い人、合う人がいるはず。応援してる。
なんだかんだ2巻もめっちゃ楽しみなの罪深い…。ぐいぐい読ませる『後ハッピーマニア』凄い。
Amazonより引用

 本作のテーマはカヨコの「ゼロから始める、女性としての自立」か

20代の頃は歩く恋愛体質だったカヨコから恋愛と性的欲求が消えて、安定と安らぎを求める大人になったけれど
自分が落ち着いたら、今度はタカハシが超恋愛体質に舞い戻ってきて
たち悪いことに部分的に誠実なので愛人にもできず、45歳スキルなし職歴なし男なし友人ほぼなしで離婚されることに……
カヨコ本人が言うとおり「恋愛も性行為も今更」なのでできる気がしない。
そもそも既に男達からは女扱いされず、容赦ない値踏み攻撃を受ける
(タカハシ含め40男どもは軒並み主人公達より優位に立ってて、
同年代女に対して恋愛強者・弱者関係が大逆転)
奔放に男から男へ渡り歩いた旧作までの彼女は見る影もなく、人生崖っぷちに立たされます。

面白くて2巻まで読みましたが、結局、本作での着地点はカヨコの自立なのかなぁと。
つらい気持ちと女扱いされない身体を引きずって社会の荒波に飛び込み、地に足つけて働いた
その先にヨリが戻るのかも知れないし、そうでない幸せもあるのかも知れない。
現に就職フラグも立ちつつありますし、NTR友人の会社もピンチになっていますし、今後も興味深く見守りたいと思います。

それにしてもタカハシ親、善良そうに見えて不倫相手が若く性格良く出産も出来る優良物件だと見ると、手の平返してカヨコを陥れようとするって本当に欲望に正直でひどい(笑)
似たもの親子かも知れない(笑)
Amazonより引用

話の筋はシリアスだけどギャグがたくさんあって楽しく読んでます。耀司くんかっこいい
カヨコは探偵の仕事見つかって自立できそうな希望が見えてきましたね。
タカハシにはもう詩織で良いんじゃないかなと思ってしまいました。ここまでしといてカヨコと復縁とか見たくないです。
寿子の悪役ぶりもすごいですね。寿子の若いころの回想シーンまで出るとは!w

和太鼓のエピソードを見て感じたのですが、カヨコにとって、タカハシは好みのタイプじゃないってところに根本的原因があると思いました。
前作ではタカハシは誠実だったから好みじゃなくても結婚したけど、今はもう不倫するようになって誠実さが無くなり
好みじゃないというところだけが残ってしまった。
外見ではなく中身で選んだのは美談に見えるけど、その中身が悪いほうに変わったら何も好きな要素が無くなりますからね。人間て変わるし。
カヨコには本当に好きでドキドキできる人と結ばれてほしいですね。

個人的には細谷は微妙ですが…。
最終的にはカヨコが探偵になれるように助けていたから根は良い奴なのはわかるのですが、
地味な顔のくせに超イケメンにしか許されないような俺様ムーブやツンデレしてくるのが痛すぎます。
アップの地味な顔が出てきて俺様なセリフを言うたびムカつくんですが、これ魅力的な男として描いてるつもりなんですかね。
ちょっと心配になりました。

正論王と呼ばれる詩織の姉の正論は、
恋愛の場合いくら正論を言ってもというか正論であればあるほど、無意味どころか逆効果で
母親が子どもに言う「宿題しなさい!」みたいな感じになるんだなと勉強(?)になりました。
正論だけの人は鈍感です。

後半でいきなりカヨコが風俗の青年を買ったのもびっくりしました。
なんだこのキャラは〜っwでも笑った!
三島が再登場してきてどうなるか気になります。
Amazonより引用

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作者について

安野 モヨコ

あんの もよこ

株式会社カラー取締役。東京都杉並区出身、多摩市育ち。血液型O型。関東高校(現・聖徳学園高校)卒業。別名義に安野 百葉子(読み同じ)。
夫は映画監督の庵野秀明。同じ漫画家の小島功は伯父にあたる。

代表作:シュガシュガルーンハッピー・マニアさくらん働きマンオチビサン

作者のSNSリンク

「後ハッピーマニア」まとめ

  • 連載状況:FEEL YOUNGにて連載中
  • 作者:安野モヨコ
  • コミックス情報:現在5巻まで発売、連載中
  • 読むには:割引クーポンを使えば、eBookJapanでお得に読める
  • 作品の魅力:現代の中年女性の心情を鮮やかに描き出し、リアルで赤裸々な内面世界を表現している⁠⁠​
  • キャラクター:主人公の加代子を中心に、複雑な心理や関係性を持つ個性的なキャラクターが登場する⁠⁠​
  • テーマ性:「幸せとは何か」という普遍的なテーマを中年期という視点から掘り下げ、現代社会における女性の自己実現や家族観、ジェンダーロールの再定義などを扱っている⁠⁠​
  • ジャンルの新規性:青年女性向け漫画、ラブコメディ、社会派ドラマ、人間ドラマ、現代日本社会批評など複数のジャンルを融合させており、30代後半から50代前半の女性や、恋愛や人生の岐路に関心がある成人読者に向いている
  • 読者の感想:キャラクターの行動や心理描写に共感する意見が多く、特に主人公の加代子の成長を応援する声が目立つ。一方で、一部のキャラクター(特にタカハシ)に対して「ムカつく」という反応も見られる⁠⁠​
  • 今後の展望:加代子の自立や新たな人間関係の構築、他のキャラクターの成長や変化など、予測不可能な展開が期待される
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