
「十字架のろくにん」をご存知でしょうか。凄惨ないじめが生んだ苛烈な復讐劇を描き、読む者の倫理観に強く問いかける重厚なバイオレンス・サスペンスです。
この記事では、まず作品の輪郭を掴むため、概要やテーマ、ネタバレに配慮したあらすじを紐解きます。次に、物語を動かす登場人物たち(相関図付き)や、心を抉るような見どころ、(元)書店員の視点から見た評価へと深く掘り下げていきます。実際に読まれた方々の評判にも触れつつ、Q&Aや用語集で疑問解消の一助となる情報もご用意しました。お得な閲覧方法や注意点も添えています。
手に取りやすい作品ではありませんが、深く心に残る読書体験となる可能性を秘めています。「十字架のろくにん」と向き合うための一助となれば幸いです。ぜひ最後までご覧ください。
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作品名:「十字架のろくにん」
作者:中武士竜
ステータス:連載中
巻数:19巻
連載:マガポケ
以下の方法で読むことができます
- 電子書籍:Kindle、eBookJapan、ブックライブなどで配信中。
多くの電子書籍ストアでは、無料で試し読みできます。 - 紙の書籍:全国の書店で発売中。オンライン書店でも購入可能です。
「十字架のろくにん」とは?【作品概要とあらすじ】
まずは基本情報をチェック
作者の中武士竜先生は、本作「十字架のろくにん」が代表作であり、人間の暗部や凄惨な状況を容赦なく描き出すことを得意とされています。本作は、講談社主催の「絶望コンペ」を通過したことでも話題となり、その衝撃的な内容が連載当初から注目を集めました。
マガポケで連載中で、2025年1月に最新19巻が発売されました。
ジャンルとテーマ解説
本作は、一般的に「バイオレンス・サスペンス」に分類されるでしょう。目を背けたくなるような過激な描写も少なくありませんが、同時に読者の心を掴む緊迫した展開が大きな特徴です。
中心となるテーマは「復讐」ですが、それだけではありません。加害者の抱える底知れぬ「悪意」とは何か、そして被害者がその過程で「許し」を見出すことは可能なのか、といった重い問いが投げかけられます。人間の持つ暗い側面や、極限状態における心の動き、そして正義とは何かを深く考えさせられる作品です。
刺激の強い描写に抵抗がなく、人間の心理や社会の暗部、単純な善悪二元論では割り切れない複雑な問いに関心のある方には、特に強く響くものがあるのではないでしょうか。
復讐劇の序章 | ネタバレなしのあらすじ
主人公の漆間俊(うるま しゅん)は、かつて家族を愛するごく普通の少年でした。しかし、小学5年生の頃、クラスメイトの至極京(しごく きょう)を中心とするグループから、「実験体A」と呼ばれ凄惨ないじめを受けるようになります。耐え忍ぶ俊でしたが、彼らの歪んだ悪意はエスカレートし、ついには俊からかけがえのない存在を奪う悲劇を引き起こします。すべてを失い、絶望の淵に立たされた俊。そして、父方の祖父の元へ身を寄せます。祖父がかつて旧日本軍の秘密部隊「北山部隊」に所属していた過去を持つことを知り、その指導の下で復讐のための知識と技術を身につけることを決意します。4年後、高校生になった俊は、心に誓った復讐を果たすため、静かに動き出すのでした。
物語の核心に迫る【⚠️ここからネタバレを含みます】
【ネタバレ注意】深掘りあらすじを見るにはここをタップ
第一の標的:千光寺克美
高校に進学した俊は、最初の復讐相手として同じ高校に通う千光寺克美を選びます。千光寺は改心を装い俊に近づきますが、その本性は変わっていませんでした。俊は一度は罠にはまるものの、祖父から教わった技術で形勢を逆転。千光寺を拘束し、かつて自身が受けたいじめを彷彿とさせる方法で精神的・肉体的に追い詰め、最初の復讐を果たします。
第二の標的:右代悠牙
次に俊が狙うのは、歪んだ性癖を持ち、裏で売春斡旋などを行う右代悠牙です。俊は右代を周到な計画で拉致し、彼が監禁していた恋人・花蓮の目の前で、特殊な拷問器具「苦悩の梨」を用います。花蓮は自ら右代に制裁を加えた後、命を絶ちます。絶望する右代に対し、俊は容赦なくとどめを刺しました。この過程で、俊は刑事にも疑われ始めます。
第三の標的:円比呂
至極京に心酔する円比呂が三人目の標的です。小物でありながら卑劣な円に対し、俊は「親指締め」や「引き伸ばし台」といった拷問器具を用意。しかし、拷問の最中に京(実際は京に扮した俊の祖父)が現れ、円は信じていた京自身の手によって絶望の中で命を落とすという、皮肉な結末を迎えます。幻覚剤を用いた俊の策略でした。
第四の標的:久我大地
「暴力」担当の久我大地との対決は熾烈を極めます。久我によって祖父が入院する事態となり、怒りに燃える俊は久我に柔道で挑み勝利。その後、シャコを用いた拷問を行いますが、人質だった杉崎杏奈(至極京の従姉)の介入で形勢が逆転。しかし、久我は杏奈を凌辱し死に至らしめます。逆上した俊は鬼の形相で久我を撲殺。この復讐の過程で、真相に近づいた安西刑事をも手にかけ、俊は後戻りできない一線を越えます。
第五の標的:至極京との対峙と挫折
ついに首謀者・至極京との対決へ。しかし、京は「革命倶楽部」なる組織を率いており、単純な復讐は許されません。意識を取り戻した弟・翔を人質に取られ、京の仕組んだ残酷なゲームに俊は翻弄されます。白川要の兄・純も巻き込まれ、悲劇が連鎖。祖父と翔もこの戦いで命を落とし、覚醒した俊は京に一矢報いるも、警察の介入により京を取り逃がし、自身は逮捕されてしまいます。俊は黙秘を貫き、懲役5年の刑を受けることになります。
新たな始まり:ジュージカと失われた記憶
5年後、出所した俊は記憶を失っていました。偶然出会った医師・北見高梧、川奈美々と共に「ジュージカ」と名乗り、嘱託殺人を行う日々を送ります。しかし、ある依頼がきっかけで革命倶楽部の影、そして「至極京」の名に触れ、俊は徐々に記憶を取り戻していきます。祖父の遺志を継ぎ、再び京への復讐を決意。北見たちもその戦いに協力することを誓います。
革命島での死闘:幹部への復讐
俊たちは、祖父と翔の仇である革命倶楽部幹部・安堂緑を追って、孤島「革命島」での潜入作戦を開始します。そこは倶楽部による洗脳と搾取、そして粛清が横行する狂気の場所でした。俊は安堂に捕らわれ拷問を受けますが、北見や川奈、そして島に潜んでいた協力者・鈴山麗央の助けを得て脱出。安堂と、彼と因縁のある来栖斗真を捕らえ、壮絶な拷問の末に復讐を果たします。しかし、この戦いで北見が命を落とすという大きな代償を払いました。
歪んだ執念:白川純の復讐劇
本土に戻った俊たちの前に、死んだはずの白川純が現れます。彼は妹・要の死の原因が俊にあると信じ込み、革命倶楽部と結託して歪んだ復讐計画を実行。俊の仲間である東千鶴を人質に取り、俊を精神的に追い詰めます。しかし、土壇場で純は自責の念に駆られ自害。事件は警察上層部と癒着する至極京によって闇に葬られます。
最終決戦へ:因縁の地・橋田小学校
革命倶楽部の幹部・百木早苗の存在、そして京の潜伏先が、かつての惨劇の舞台「橋田小学校」であることを突き止めた俊と川奈。町全体が革命倶楽部員で埋め尽くされる中、俊はかつてのいじめ加害者の親たちからの罵声を浴びながらも、決意を胸に校内へ。そこには京が用意した「漆間俊記念館」と、京自身の姿がありました。京は俊との過去、そして記憶の改ざんについて語り始めます…。(※以降の展開は、ぜひご自身の目でお確かめください。)
登場人物と作品の深掘り【キャラクター&レビュー】
物語を彩る登場人物たち【相関図あり】

漆間 俊(うるま しゅん)

本作の主人公。小学生時代に受けた凄惨ないじめで全てを失い、復讐を誓います。元は心優しい少年でしたが、祖父による特訓を経て、高い戦闘技術と冷徹な精神を獲得。復讐のためには非情な手段も厭いません。一方で、時折本来の優しさや葛藤も見せる複雑な内面を持ちます。
至極 京(しごく きょう)

俊をいじめたグループのリーダー格であり、最大の復讐対象。中性的な美貌と明晰な頭脳を併せ持ちます。その本質は純粋な「悪意」。理由なき殺人に価値を見出し、他者を実験対象のように扱います。人心掌握にも長け、周囲に強い影響を与えるカリスマ性と、底知れぬ異常性を秘めた人物です。
漆間 翔(うるま かける)

俊の弟で、明るい性格の持ち主です。兄が虐められている事実に気付いていましたが、京たちの暴挙により全身やけどで植物状態となり、一生寝たきりとなってしまいます。
漆間 昇(うるま しょう)

俊の父方の祖父であり、復讐の師。旧日本軍の秘密部隊「北山部隊」の元隊員です。殺人や拷問、死体処理といった裏の技術に精通。孫の復讐を肯定し、必要な技術と覚悟を徹底的に叩き込みます。冷静沈着ながら、俊にとっては最大の理解者であり、精神的な支柱ともいえる存在。
東 千鶴(あずま ちづる)

俊の同級生です。帰宅中に強姦されそうになったところを俊に助けてもらい、以降俊に好意を抱き、協力的な態度をとるようになります。
白川 要(しらかわ かなめ)

俊の同級生で、校内のマドンナ的存在の美少女です。実は俊の小学校時代の同級生で、当時は至極たちによるいじめの標的にされていました。俊が自分を庇ってくれたことで新たないじめの標的となってしまい、転校が決まったために助けられなかったことを後悔していました。
久我 大地(くが だいち)

いじめグループの一員で、「暴力」を担当。中学時代に柔道で全国優勝した実力者です。京とは幼馴染。小学生時代は柔道の技を俊で試し、高校では力で柔道部を支配。直接的な暴力で他者を屈服させることを好みます。粗暴な性格ですが、京に対しては従順な一面も。
右代 悠牙(うしろ ゆうが)

いじめグループの一員で、「イケメン」担当。秀麗な容姿を利用し、女性関係も派手です。小学生時代から歪んだ性への好奇心が強く、俊もその被害に。裏では売春斡奮や薬物売買にも手を染めています。表向きは好青年を演じている、二面性を持つ危険な人物。
千光寺 克美(せんこうじ かつみ)

いじめグループの一員で、「おもちゃ」担当。俊の最初の復讐対象となります。表向きは人当たりの良い優等生ですが、本性は弱い者いじめを好む卑劣な性格。改造エアガンでの攻撃を楽しみます。かつて俊と友人関係にあったという過去も持つ人物。
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容赦なき制裁 – 計算され尽くした復讐のリアリティ
本作の大きな引力は、主人公・漆間俊が実行する復讐の徹底ぶりにあると感じます。それは単なる暴力の応酬ではありません。祖父から受け継いだ特殊部隊の知識に基づき、ターゲットの特性や状況を分析し、最も効果的かつ精神的に追い詰める方法が周到に計画、実行されます。
いじめの描写が目を覆いたくなるほど凄惨であるからこそ、この計算された非情な制裁には、ある種の解放感や、歪んだ形ではありますが正義の執行を見届けたいという倒錯的な期待感を抱かせる力があります。単に過激なだけでなく、その背景にある技術や計画性が、復讐という行為に異様な説得力とリアリティを与えているのです。
読者の倫理観を揺さぶる問い -「復讐」と「許し」の狭間で
「十字架のろくにん」は、単なる復讐による爽快感を提供するだけではありません。物語の根底には、「復讐は許されるのか」「加害者を許すことはできるのか」という、非常に重く、普遍的な問いが横たわっています。
特に、いじめの首謀者である至極京は、理解を超えた純粋な悪意の象徴として描かれ、彼のような存在を前にした時、果たして「許し」という概念が成立するのか、読者自身の倫理観が試されるでしょう。復讐を進める俊の心理描写や、時折見せる葛藤も、このテーマに深みを与えています。読むことで、単純な善悪では割り切れない人間の複雑な感情や、社会の暗部について深く考えさせられます。
一瞬も目が離せない – 緊迫感溢れる心理戦と展開
各復讐ターゲットとの対峙は、単なる力のぶつかり合いではなく、緻密な計画と心理戦が繰り広げられるサスペンスに満ちています。俊がどのように相手を追い詰めていくのか、予期せぬ妨害や協力者の出現はあるのか、その一つ一つの展開から目が離せません。
特に物語が第二章へと進むと、記憶喪失や新たな組織の登場など、予測不能な要素が加わり、物語はさらに複雑な様相を呈していきます。一部で展開の遅さを指摘する声もありますが、次々と提示される謎や危機的状況が、読者を飽きさせず、常にページをめくる手を止めさせない強い引力を持っていると感じます。
みんなはどう感じた?リアルな感想・評判をのぞき見!
「引き込まれる!」「おじいちゃんが良い!」共感と評価の声
本作に対しては、「続きが気になって読む手が止まらない」「物語に引き込まれる」といった、作品世界への没入感やストーリー展開の吸引力を評価する声が多く寄せられています。特に、主人公・漆間俊が実行する周到かつ容赦のない復讐の過程に対しては、「スカッとする」というカタルシスを感じる、あるいはその徹底ぶり自体に強い関心を抱くという感想が見られます。過激な描写や重いテーマ性も、本作ならではの魅力として肯定的に捉えている読者も少なくないようです。
また、登場人物、特に俊の祖父(おじいちゃん)の存在感やキャラクター性を高く評価する意見が目立ちます。元特殊部隊員という異色の経歴を持ち、孫の復讐を冷静かつ的確にサポートする姿が、「頼りになる」「かっこいい」と好意的に受け止められています。加えて、復讐対象となるいじめ加害者たちの、常軌を逸したキャラクター造形が「濃い」と評され、物語の強度を高めているという見方もあるようです。
「描写がキツイ…」「展開に疑問も?」気になる意見もチェック
一方で、本作の特徴でもある過激な描写については、やはり強い抵抗感を示す意見も少なくありません。「グロテスクすぎる」「気分が悪くなる」「読むのが辛い」といった声は多く、特に暴力や性的な加害を含む表現が生理的に受け付けられない、と感じる方もいらっしゃるようです。この点は、本作を読む上で最も留意すべき点と言えるでしょう。
物語の展開に関しても、特に中盤以降について「話が引き伸ばされているように感じる」「復讐以外の要素が冗長」といった指摘が見られます。また、一部の登場人物、特にヒロイン的な立場のキャラクターの行動や言動が「理解しがたい」「物語の都合で動かされているように見える」といった厳しい評価も散見されます。初期の作画に対する言及もあり、全体として、読者の好みや価値観によって評価が大きく分かれる作品であることは間違いなさそうです。刺激的な内容を求める方には強く響く可能性がある反面、過激な表現や、時に論理性を欠くように見える展開が苦手な方は、少し注意が必要かもしれません。
【わたしのガチ評価】漫画好き女子が本音レビュー!

- 周到に計画された苛烈な復讐描写には、目を背けつつも引き込まれる力があります。
- 人間の持つ純粋な悪意や、復讐と許しを巡る倫理的な問いかけが非常に深いです。
- ターゲットを追い詰める過程や予期せぬ展開には、常に緊迫感が伴います。
- 暴力やグロテスクな描写が非常に過激なため、読む人を選ぶ可能性があります。
- 一部登場人物の行動原理には、時に理解が追いつかない部分も見られます。
特に素晴らしいと感じた点
復讐シーンは、単なる過激さだけでなく、その計画性と実行力に唸らされます。主人公が祖父から学んだ知識・技術を駆使し、相手の弱点や心理を突いて追い詰める様は、一種の知的な駆け引きのようでもあります。凄惨ないじめに対するカウンターとしての非情さには、読んでいて複雑な感情を抱きますが、その徹底した姿勢が物語の推進力となっていることは間違いありません。
そして私が特に心を掴まれたのは、本作が投げかける倫理的な問いの深さです。特に至極京というキャラクターは、理解不能なほどの純粋な「悪意」を体現しており、このような存在を前に「正義」や「許し」がどう機能するのか、深く考えさせられます。「復讐」という行為そのものの是非も含め、読後も簡単には答えの出ない重いテーマに向き合わせてくれる点は、本作の大きな価値だと感じます。
加えて、各ターゲットとの対決や、第二章以降の組織との対立など、物語は常に高い緊張感を保っています。周到な計画が思わぬ形で崩れたり、敵味方の入り乱れる予測不能な展開が続いたりと、ページをめくる手が止まらなくなる構成力は特筆すべき点です。単純な復讐劇に終わらない、サスペンスとしての質の高さも本作の魅力と言えるでしょう。
留意しておきたい点
ただし、本作を楽しむ上で留意しておきたい点も存在します。まず、繰り返しになりますが、暴力描写やグロテスクな表現が非常に直接的かつ過激です。これは作品の核となる要素でもあるため避けられませんが、精神的な負担を感じる方や、こうした描写が極端に苦手な方には、残念ながら強くお勧めすることは難しいかもしれません。読む前に、ある程度の心構えが必要となるでしょう。
また、物語が進む中で、一部の登場人物(特に、読者からはヒロイン的役割を期待されがちなキャラクターなど)の行動や思考が、やや唐突であったり、共感しにくいと感じられたりする場面があるかもしれません。これは、極限状況下での心理を描く意図があるのかもしれませんが、読者によっては物語への没入感を少し妨げる要因となる可能性も考えられます。
総合的な評価:★★★★☆ 4/5点
いくつかの留意すべき点、特に描写の過激さや展開の一部に好みが分かれる可能性はありますが、それを差し引いても、本作が持つテーマの深さ、読者の心を掴むサスペンス性、そして「悪とは何か」を問い続ける姿勢は、特筆すべきものがあります。人間の暗部や倫理観といった重い題材に正面から向き合い、強い読書体験を求める方にとっては、読む価値のある注目作だと評価します。倫理的なジレンマや、人間の心理の深淵に関心のある方には、ぜひ一度手に取っていただきたい作品です。
Q&A・用語解説【疑問解決】
作品世界の鍵となる言葉たち – 用語集
実験体A(じっけんたいエー)
いじめの主犯格である至極京たちが、主人公の漆間俊に対して使っていた呼び名です。俊を人間としてではなく、自分たちの好奇心を満たすための実験材料と見なしていたことを示す、非人道的な呼称です。
北山部隊(きたやまぶたい)
主人公・漆間俊の祖父が第二次世界大戦中に所属した旧日本軍の秘密部隊の通称です。「呉鎮守府第百一特別陸戦隊」が正式名称。殺人や拷問等の特殊技術を専門とし、俊が復讐に用いる技術の源となります。
苦悩の梨(くのうのなし)
作中で復讐のために用いられる拷問器具の一つです。「ペア・オブ・アンギッシュ」とも呼ばれます。体内に挿入し、内部で開くことで激しい苦痛を与える器具として描かれており、本作の過酷な描写を象徴しています。
革命倶楽部(かくめいくらぶ)
物語の後半(第二章以降)で登場する、至極京が設立し率いている組織です。表向きは自己啓発セミナーなどを行いますが、実態は洗脳や犯罪も厭わないカルト的な集団であり、俊たちの新たな脅威となります。
ジュージカ
記憶を失った漆間俊が一時的に身を置くことになる少人数の組織です。医師の北見高梧が中心となり、依頼を受けて殺人を請け負っています。SNSアカウント名としても使われます。
気になる疑問を解決!Q&Aコーナー
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【注意喚起】漫画を読む際の違法サイト利用について
時折、「十字架のろくにん raw」といった検索を通じて、非公式なウェブサイトで漫画を閲覧しようとされる方がいらっしゃるようですが、これは非常に危険な行為ですので、絶対におやめください。
いわゆる海賊版サイトや、漫画のrawファイル(未加工データ)を違法にアップロード・ダウンロードする行為は、著作権法に違反します。利用者自身が法的な責任を問われる可能性があるだけでなく、これらのサイトにはウイルスやマルウェアが仕込まれている危険性が極めて高いのが実情です。安易にアクセスすることで、個人情報が盗まれたり、お使いのデバイスが故障したりする深刻な被害に繋がる恐れがあります。
そして何より、このような違法な閲覧は、作品を生み出してくださった作者の方々や、出版に関わる方々の正当な利益を奪い、新しい素晴らしい作品が生まれ続けるための創作活動そのものを脅かす行為に他なりません。作品への愛情や敬意を示すためにも、必ず正規の配信サービスや電子書籍ストアを通じて、安全に作品を楽しまれることを強くお願いいたします。
作者について
中武 士竜
なかたけ しりゅう
漫画家。2020年、講談社「別冊少年マガジン」にて、サスペンス漫画「十字架のろくにん」
この深い読書体験を あなたにも
「十字架のろくにん」という作品は、目を背けたくなるような現実と、そこから生まれる苛烈な復讐を描きながら、私たちに「正義」や「悪意」、そして「許し」とは何かを、容赦なく問いかけてきます。この記事を通じて、その衝撃的な内容だけでなく、物語の奥底に流れる重いテーマ性の一端でもお伝えできていれば幸いです。
ページをめくるごとに、怒りや悲しみ、そしてある種の解放感と、しかしそれだけでは終わらない複雑な感情に揺さぶられるでしょう。それは、単なる気晴らしの読書では得られない、深く、そして重い問いをご自身の内に抱えることになる、忘れがたい読書体験となるはずです。簡単には答えの出ない問いだからこそ、読み終えた後も長く心に残り、考え続けるきっかけを与えてくれるのではないでしょうか。
多くの作品に触れてきましたが、本作ほど人間の持つ暗い側面と、そこから派生する根源的なテーマに真摯に向き合った作品は稀有だと感じます。私自身、読み進める中で何度も立ち止まり、「正しさ」の危うさや、人が人を「裁く」ことの意味について深く考えさせられました。作者である中武先生の、この困難なテーマを描き切ろうとする覚悟のようなものも感じ取れます。
過激な描写も多く含まれるため、全ての方にお勧めできるとは正直に申し上げて言えません。しかし、もしあなたが人間の心の深淵や、倫理の境界線について深く思考するきっかけを求めているのであれば、この作品は避けて通れない一作となるかもしれません。ぜひご自身の目で、この物語が描き出す世界とその問いかけを受け止めてみてください。