
「きみを愛するつもりは一切ない」と宣言した完璧なエリート公爵が、泥だらけで野菜を育てる没落令嬢にどうしようもなく惹かれていく。
この両片思いのもどかしさに悶える読者が続出し、ブックライブの年間ランキングで総合・少女マンガ部門ともに1位を獲得した話題作です。2026年7月にはTVアニメの放送も決定。契約結婚の裏に隠された政治的秘密から、ユリウスのトラウマの正体、最新5巻までのあらすじまで、読む前に知りたいポイントをまとめてお届けします。
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「きみを愛する気はない」と言った次期公爵様がなぜか溺愛してきます あらすじ・ネタバレ
作品名:「きみを愛する気はない」と言った次期公爵様がなぜか溺愛してきます
原作:三沢ケイ
漫画:水埜なつ
ステータス:連載中
単行本:既刊5巻(2026年3月現在)
単話:24話(2026年3月現在)
連載媒体:ブックライブ
メディアミックス
TVアニメ
2026年7月より、テレビ朝日系列・BS朝日の「アニメA」枠にて放送が決定しています。制作はゼロジー×グラスの共同体制です。
エルサ役を石川由依さん、ユリウス役を斉藤壮馬さんが務めることが発表されており、放送前から大きな注目を集めています。
原作小説について
本作は小説のコミカライズではなく、小説家の三沢ケイ先生が漫画のためにストーリーを書き下ろしたオリジナル作品です。「小説家になろう」などに先行する原作テキストは存在しません。
ただし単行本2巻には、三沢先生による書き下ろしの番外編小説が収録されています。本編では描かれないキャラクターたちの日常が綴られており、単行本ならではの楽しみとなっています。
ボイスコミック
YouTubeの公式チャンネルでは、漫画のコマに声優の演技を乗せたボイスコミックが公開されています。エルサ役を高野麻里佳さん、ユリウス役を斉藤壮馬さんが担当しており、二人の焦れったいやり取りを声付きで楽しめます。なお、TVアニメ版ではエルサ役が石川由依さんに変更されています。
あらすじ ー 野菜を育てる令嬢と、愛を閉ざした公爵の契約結婚
没落貴族の令嬢エルサのもとに、国でも指折りのエリート貴族である次期公爵ユリウスから突然の求婚が届くところから物語は動き出します。困窮する実家と弟ハンネスの未来を守るため、エルサは一度も会ったことのない相手との結婚を決意しました。しかし結婚初夜に彼女を待っていたのは、「きみを愛するつもりは一切ない」という衝撃的な拒絶の言葉でした。
冷え切った新婚生活が始まるかと思いきや、エルサは卑屈になるどころか持ち前の明るさで庭を耕し、野菜を育て、メイドたちと裁縫を楽しみながら前向きに暮らし始めます。豪華な屋敷の片隅で土にまみれる彼女の姿は、社交界の虚飾に囲まれて生きてきたユリウスにとって、これまで出会ったことのない存在として映りました。
愛を信じず、政治的な義務として結婚を選んだ男の日常に、飾らない優しさと土の香りが少しずつ入り込んでいきます。拒絶から始まった二人の関係が、エルサの「生きる力」によって静かに変わり始める物語です。
「ネタバレ」あらすじ ー 血筋が招く嵐と、呪いの言葉に苦しむ二人
【ネタバレ注意】深掘りあらすじを見るにはここをタップ
契約結婚の裏に隠された国家機密
エルサは、100年前に滅亡した旧王家と現在の王家の両方の血を引くユカライネン公爵家の長女です。彼女が婚姻適齢期を迎えたことは、反政府勢力にとって「担ぎ上げるべき象徴」が現れたことを意味していました。ユリウスによる求婚は、アレクシス王太子が彼女を反乱分子から保護するために側近へ命じた政治的な任務だったのです。
三つの条件と、溶け出す氷の壁
ユリウスはエルサに「次期公爵の妻らしく振る舞うこと」「自分に干渉しないこと」「人前では仲睦まじいふりをすること」という三つの条件を突きつけます。幼少期に不仲な両親の間で冷え切った家庭を経験したトラウマから、恋愛そのものを信じられなくなっていたのです。
しかしエルサは条件を受け入れつつも、野菜嫌いのユリウスの健康を気遣って自家栽培の野菜で料理を作り、幼馴染のレベッカからユリウスの誕生日を聞き出して手作りのプレゼントを贈ります。家族の温もりを知らなかったユリウスは、見返りを求めないエルサの純粋な家族愛に触れて、頑なに閉ざしていた心を少しずつ開き始めました。
嫉妬が暴く本当の感情
エルサが街で男性と歩いているという報告を受けたユリウスは、激しい嫉妬に駆られて街を捜索します。その相手がエルサの弟ハンネスだと判明して安堵した瞬間、彼は自分がエルサに恋愛感情を抱いていることをはっきりと自覚しました。壊れたオルゴールの修理職人を探し回るなど、柄にもない献身的な行動が増えていきます。
パルニラ兄妹の暗躍と深まるすれ違い
ユリウスに一方的な好意を寄せるセラフィーナは、お茶会でエルサに嫌がらせを仕掛けます。その兄ヤルモもまたユリウスへの劣等感からエルサに接近し、二人の関係を壊そうと画策を始めました。ユリウスはエルサへの想いを伝えようと植物園デートを企画しますが、ヤルモの妨害に遭い告白は失敗に終わります。
激務と心労で倒れたユリウスをエルサが献身的に看病し、彼は「側にいてほしい」と本音をこぼします。夜会ではヘルコ子爵に口説かれるエルサを「大切な私の妻」と公言して守り抜き、溺愛の片鱗を隠しきれなくなっていきました。
涙の倉庫と、自覚した愛
エルサは孤児院でボランティア教員として働き始めますが、ヤルモとの会話をユリウスに目撃されて浮気を疑われるすれ違いが発生します。この誤解はシスターの説明で解け、ユリウスは孤児院を丸ごと買い取ってエルサの活動を全面支援しました。
地方視察に同行したエルサは、現地に現れたヤルモに倉庫で追い詰められ「あなたはユリウスに利用されているだけだ」と告げられます。契約結婚の現実を突きつけられて涙を流すと同時に、エルサは自分がユリウスを心から愛していることをはっきりと自覚しました。異変に気づいたユリウスが倉庫の扉を蹴破って救出し、二人の絆は新たな段階へ進みます。
夫婦としての成長と、迫る嵐の予感
王都に戻った後、幼馴染レベッカの家出騒動を二人で協力して解決したことで、ユリウスとエルサは夫婦としての絆をさらに深めました。エルサは「旦那様」から「ユリウス様」へと呼び方を変える練習を始め、少しずつ心の距離を縮めています。しかし五年に一度の貴族院議長選任投票に合わせて訪れたエルサの両親が、孤児院の子供の言葉から二人の関係に不安を抱く事態が生じており、物語は新たな波乱を予感させる展開を迎えています。
みさきガチ評価・徹底考察

- 政治的な陰謀と野菜作りという泥臭い日常の対比が、恋愛ものに奥行きを与えている
- 恋愛未経験同士の不器用なすれ違いが丁寧に描かれており、感情の変化に違和感がない
- 水埜なつ先生の繊細な作画が、キャラクターの微妙な表情の変化を見事に捉えている
- 感情の歩み寄りが非常に緩やかなため、展開の速さを求める方にはもどかしく感じられる
「みさきの総評」 ー 自分でかけた呪いに苦しむ男と、土の温もりで呪いを解く少女の再生譚。
政略結婚の冷たい出発点が、見返りを求めない日常の積み重ねによって本物の愛情へと変わる過程は、効率を求めがちな現代の心にそっと問いかけてくれます。
最初の一言が呪縛になる ー 契約結婚が生んだ感情のねじれ

この作品を読み進めるほど浮かんでくるのが、「なぜ二人はこんなにもすれ違い続けるのか」という疑問です。答えの鍵は、結婚初夜にユリウスが放った一言と、それを律儀に受け止めたエルサの誠実さにあります。
ユリウスはなぜ結婚初日にあんなに冷たかったのか
多くの読者が最初に引っかかるのがこのポイントでしょう。ユリウスの冷酷な宣言は、エルサへの悪意から出たものではありません。不仲な両親の間で育った彼にとって、愛情とは裏切りと隣り合わせの危険なものでした。愛してしまえば傷つく。だから最初に「愛さない」と宣言することで、自分が溺れてしまう可能性を封じようとしたのです。
つまりあの言葉は、エルサに向けた拒絶であると同時に、自分自身に課した防衛線でもありました。任務としての結婚を完遂するために、感情を挟まないと誓った「自分への呪い」だったと言えます。皮肉なことに、エルサの飾らない日常に触れるほどに、この呪いは彼自身を最も苦しめるものへと変わっていきました。
しかしそこにこそ、この物語の構造的な巧さがあります。ユリウスが冷たければ冷たいほど、後に見せる溺愛とのギャップが際立ち、読者の胸を打つ設計になっているのです。
エルサの野菜作りが「氷の公爵」を動かせた理由は何か
ユリウスが生きてきた世界は、情報を武器にして言葉の裏を読み合う社交界です。諜報活動として女性に接近する任務もこなしてきた彼にとって、人の好意には常に裏がありました。
そんな彼の前に現れたエルサは、屋敷の庭で泥にまみれて野菜を育て、それを使って料理を作り、見返りも計算もなくただ「家族として」接してくれる存在でした。土を耕し、種を蒔き、時間をかけて実りを待つという営みには、嘘をつく余地がありません。
ユリウスにとってエルサの野菜作りは、彼がこれまで触れたことのない「裏のない現実」だったのです。手作りの誕生日会を開き、野菜嫌いの健康を気遣い、弟を心配する。その一つひとつが政治的な計算とは無縁の、生活から生まれた自然な感情でした。だからこそ、どれだけ防壁を築いても防ぎきれなかったのでしょう。
契約結婚の「三つの条件」はいつ崩壊し始めたのか
ユリウスがエルサに課した三つの条件は、「公爵の妻らしく振る舞うこと」「干渉しないこと」「人前では仲睦まじいふりをすること」でした。この条件は一見すると壁のように機能していますが、物語の中で一つずつ意味が変質していきます。
「公爵の妻らしく振る舞う」は、エルサがお茶会を主催し孤児院で教壇に立つことで、形式ではなく実質を伴った活動へと変わりました。「干渉しない」は、ユリウス自身が嫉妬で街を走り回り、孤児院を買い取る時点で彼の側から完全に破られています。
そして「仲睦まじいふりをする」は、夜会でエルサを「大切な私の妻」と公言した瞬間、もはや「ふり」ではなくなっていました。条件を提示した本人が、誰よりも先にその枠組みを壊し始めている。読者がこのすれ違いに悶えるのは、二人がお互いを想い合っていることが誰の目にも明らかなのに、最初の「契約」という建前だけが二人を繋ぎ止めると同時に縛り続けているからです。
登場人物・キャラクター分析
登場人物相関図

主要キャラクター
エルサ・ユカライネン

没落した旧王家ユカライネン公爵家の長女で、19歳。困窮する実家を救うためにユリウスとの結婚を受け入れましたが、初夜に「愛するつもりはない」と突き放されても卑屈にならず、屋敷の庭を耕して野菜を育て始めるたくましさを持っています。裁縫や料理も得意で、誰に対しても分け隔てなく接する天然の強さが周囲を惹きつけます。物語が進む中で自分がユリウスを心から愛していることをはっきりと自覚し、「ユリウス様」と名前で呼ぶ練習を始めるなど、自分なりの方法で距離を縮めようとしています。
ユリウス・ロイアス

ロイアス公爵家の長男で、24歳。王太子アレクシスの側近として宰相補佐官を務めるエリート貴族です。眉目秀麗で社交術にも長けていますが、不仲な両親を見て育ったトラウマから恋愛そのものを信じられず、エルサに「愛する気はない」と宣言して契約結婚を強いました。しかしエルサの飾らない優しさに触れるうちに激しく惹かれていき、嫉妬や独占欲を抑えきれなくなっていきます。自分が放った最初の言葉に縛られ、想いを素直に伝えられないまま葛藤を深めている姿が、多くの読者の胸を締めつけています。
アレクシス・ヨーセフ・ラルト

ラルト国の第一王太子。旧王家と現王家の両方の血を引くエルサが反政府勢力に利用される事態を防ぐため、信頼する側近ユリウスにエルサとの政略結婚を命じた張本人です。冷静沈着に国政を司りながら、妻以外は愛せないという一途な一面も持ち合わせています。ユリウスとエルサの不器用な歩み寄りを、鋭い洞察力で見守っている存在でもあります。
脇を固める重要人物たち
ハンネス・ユカライネン

エルサの弟で、ユカライネン公爵家の長男。賢く、姉や家族を深く愛する心優しい少年です。姉の結婚に裏があるのではないかと鋭く疑う一面を見せる一方、街でエルサと歩いている姿をユリウスに目撃されたことで、無自覚にユリウスの嫉妬心を爆発させるきっかけにもなりました。現在は両親と共に王都を訪れ、エルサが教員を務める孤児院を見学しています。
ヤルモ・パルニラ

パルニラ伯爵家の長男で、ユリウスの王立学校時代からの同僚。孤児院で育ち養子として引き取られた過去を持つ努力家ですが、生まれながらに恵まれたユリウスへの強烈な劣等感が行動の原動力になっています。エルサの純粋さを利用してユリウスとの関係に亀裂を入れようと暗躍し、視察先の倉庫でエルサを追い詰めて告白するなど、物語の最大の敵対者として二人の前に立ちはだかっています。
セラフィーナ・パルニラ

ヤルモの妹で、パルニラ伯爵家の令嬢。ユリウスに一方的な好意を抱いており、お茶会でエルサが贈ったカフスボタンを自分が持っていると見せつけたり、夜会でユリウスに接近したりと、エルサへの嫌がらせを繰り返しています。ユリウスから直接警告を受けて惨めな思いを味わった後も、執着を捨てきれずにいます。
レベッカ・リーコネン

リーコネン侯爵夫人で、ユリウスの幼馴染。社交界の情報に精通し、穏やかで優しい性格の持ち主です。エルサの純粋さに惹かれて友人となり、セラフィーナの嫌がらせからエルサを庇うなど、二人の良き理解者として温かく見守っています。結婚記念日を忘れた夫エドモンドに腹を立てて家出騒動を起こしましたが、エルサたちの協力で無事に仲直りを果たしました。
エドモンド・リーコネン
リーコネン侯爵で、レベッカの夫。ユリウスの幼馴染でもあります。学者気質で、研究に夢中になると周りが見えなくなる不器用なタイプです。結婚記念日を忘れてレベッカに家出されるという失態を演じましたが、この夫婦のすれ違いと仲直りの過程が、ユリウスとエルサに自分たちの関係を見つめ直す大切なきっかけを与えました。
読者の評価と反響 ー 「もう言って」と画面に叫ぶ日々
溺愛ダダ漏れの公爵様に悶える声
本作を語るうえで外せないのが、読者の間で共有されている「もどかしさ」の熱量です。ユリウスが嫉妬で街を駆け回ったり、エルサの髪の先にそっと口づけしたりする場面では、多くの読者がキュンとした瞬間を報告しています。冷徹な宣言と現在の溺愛ぶりの落差そのものが、この作品最大のご褒美として機能しています。
お互いに想い合っているのに、最初の契約が足枷になって踏み込めない。この「両片思い」の構造を、読者は苦しみながらも楽しんでいます。恵まれた条件がすべて揃っているのに心だけが追いつかない不器用さが、読者を「見守り」の姿勢にさせているのです。
刊行ペースへの不満が裏返す愛着の深さ
一方で、繰り返し指摘されているのが単行本の刊行間隔の長さです。すれ違いが続く展開と発売ペースの遅さが重なり、離脱を匂わせる声も一部で見られました。
ただし注目すべきは、こうした声の多くが「それでも続きが気になって買ってしまった」という結論に着地している点です。新刊が出ればランキング首位に返り咲く求心力は、不満を抱えつつも離れられない読者の多さを物語っています。もどかしさを乗り越えた先にある温かさが、この作品を単なる恋愛漫画以上の存在にしているのかもしれません。
疑問を解消(Q&A)
読む前に気になるポイントや、読み進める中で浮かぶ疑問を整理しました。まずはここで不安を解消してから、物語に飛び込んでみてください。
みさき「きみを愛する気はない」と言った次期公爵様がなぜか溺愛してきますを一番お得に読む方法・まとめ
泥だらけの手が差し出す、嘘のない愛の形
水埜なつ先生の描く線は、ただ美しいだけではありません。ユリウスの視線がほんの一瞬揺れる瞬間や、エルサが言葉を飲み込んで微笑む表情の奥に、声にならない感情がにじんでいます。電子書籍の画面越しでも、指先に彼らの体温が伝わってくるような繊細さがこの作品の大きな魅力です。
「愛する気はない」という冷たい言葉から始まった関係が、土を耕し、食卓を囲み、相手の好き嫌いを覚えるという地味な日常の積み重ねによって、少しずつ本物に変わっていく。その過程にあるのは、派手なイベントではなく、誰かのために野菜を育てるような小さな誠実さの連続です。傷つくことを恐れて心を閉ざしてしまった経験がある方にこそ、エルサの飾らないまっすぐさは深く届くはずです。
2026年7月のTVアニメ放送を控え、物語はいよいよ加速していきます。二人がお互いの名前を呼び合い、契約ではなく自分の意志で隣にいることを選ぶ瞬間を、今からリアルタイムで追いかけてみてください。
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