中学2年生の優等生・神城千夏。誰からも信頼され、友人たちと仲良く過ごす日々。しかしある日、彼女は自分の中に潜む「化け物」の存在に気づく。清廉な仮面の下で蠢く狂気が、やがて周囲の闇を引き寄せ、暴走を始める。サイコサスペンスの新境地を開く衝撃作。
抑圧された感情が引き起こす破壊衝動。完璧な優等生を演じる少女の胎内で育まれる「悪意」が、読者の理性と感情を翻弄する。生理という女性特有の身体現象を通して描かれる社会への異議申し立て。そして、その狂気に共感してしまう私たちの心の闇。
「私の胎の中の化け物」はどこで読める?
コミックDAYSにて連載中。
6巻完結。
以下の方法で読むことができます
- 電子書籍:Kindle、eBookJapan、ブックライブなどで配信中。
多くの電子書籍ストアでは、無料で試し読みできます。 - 紙の書籍:全国の書店で発売中。オンライン書店でも購入可能です。
作品基本情報
6巻完結

タイトル:「私の胎の中の化け物」
わたしのはらのなかのばけもの
漫画:中村すすむ
ジャンル:
サイコホラー・サスペンス
学園もの、ダークファンタジー
社会派、心理描写、ミステリー要素
ターゲット読者層:
主な年齢層:16歳以上の青年層
女性読者からの共感を得やすい作品性
心理描写、社会問題、ダークな展開を好む読者
現代社会における抑圧や違和感に敏感な読者層
登場人物
神城千夏(かみしろ ちなつ)

本作の主人公。中学2年生。黒髪ロングの美少女です。小学校まではバスケ一筋で活発な性格でしたが、中学では清楚な優等生として振る舞っています。先生からの信頼も厚く、友達とも仲良く過ごしていましたが、ある日自分の中の「悪意」に気づきます。生理による体調不良を母親に理解してもらえないことをきっかけに、周囲への不信感や破壊衝動が芽生え始めます。冷静かつ計画的に他者を破滅に導いていく一方で、その行動に退屈さを感じるという複雑な心理を持っています。
山中槐(やまなか えんじゅ)

中学3年生。癖のある髪とそばかすが特徴的な少女です。同級生からの壮絶ないじめを受け、自殺未遂の過去を持っています。千夏と出会い、共に復讐を果たしてからは彼女の協力者として行動するようになります。千夏の狂気に共感し、心酔していく様子が描かれています。
寺田悟(てらだ さとる)

千夏のクラスメイト。美術部に所属する目立たない存在です。文化祭の準備中にクラスの陽キャたちから酷い扱いを受けていました。千夏と共に文化祭を台無しにした後、彼女の協力者の一人となります。芸術的な感性を持ち、千夏の異常性に独特の魅力を見出しています。
青砥和芭(あおと かずは)

千夏たちの中学校のOB。職業は心理カウンセラーです。一見すると穏やかな好青年ですが、母校で多発する事件の存在を知ってからは自分の「同類」がいるとして千夏に接触してきます。快楽殺人を楽しむサイコキラーとしての一面を持っており、千夏との対立が描かれます。
暁良(あきら)
千夏の友人です。思いやりのある性格で、常に周囲に気を配る傾向があります。紗絵の姉が亡くなってから、紗絵を支える役割を担ってきました。千夏の異変に気づき始め、真相を探ろうとする行動を取り始めます。
紗絵(さえ)
千夏の友人で、暁良の幼なじみです。力のある者に依存する傾向があり、学校生活を送っています。姉を亡くした過去を持ち、その出来事が彼女の性格形成に影響を与えています。マラソン大会での出来事をきっかけに、クラスでの立場が弱くなっていきます。
あらすじ
初潮と化け物の目覚め
中学入学前日、千夏は初めての生理を経験します。体調不良を訴える千夏に、母親は「女の子はみんな我慢している」「辛いのはみんな一緒」と冷たく突き放します。幼い頃から明るく活発だった千夏は、この体験を境に徐々に変化していきます。母親からの理不尽な対応は、千夏の中に潜んでいた「化け物」を目覚めさせるきっかけとなります。かつてのバスケ少女から優等生へと仮面を被り始めた千夏の内側で、抑圧された感情が蠢き始めるのです。
セクハラ教師への反撃
生理による体調不良で休みたいと頼むも聞き入れられず登校した千夏は、担任の塚田先生からセクハラまがいの行為を受けます。普段から我慢を強いられている千夏でしたが、友人の紗絵から「嫌いな人はいないのか」と問われたことで、自分の本当の感情に気づきます。保健室で意識を失った後、再び塚田先生からセクハラを受けた千夏は、突如として湧き上がる衝動のまま、彼を階段から突き落としてしまいます。この行動は、千夏の中の「化け物」が初めて表に現れた瞬間となります。
文化祭での暗躍
クラスメイトから軽視されている美術部員の寺田悟に近づいた千夏は、まず彼の大切な美術作品を破壊します。時間をかけて描いた絵が引き裂かれているのを発見した寺田に、千夏は巧みに接近。「クラスメイトをめちゃくちゃにしよう」と誘い、文化祭を台無しにする計画に巻き込んでいきます。千夏は寺田の負の感情を丁寧に引き出し、彼の怒りと憎しみを育てていきます。クラスが一致団結するはずの文化祭は破壊され、この事件を通じて寺田は千夏の最初の協力者となっていきます。
OBカウンセラーとの対峙
湖畔での野外学習中、学校のOBで心理カウンセラーの青砥和芭が千夏に接触してきます。初対面にも関わらず千夏のことをよく知っている青砥に不信感を抱いた千夏は、彼の過去を調査。かつて生徒が水難事故で亡くなった現場に居合わせていたことを突き止めます。図書館で過去の事故について調べていた千夏の前に現れた青砥は、突如として千夏による塚田先生殺害の事実を暴露。「もっと好きに行動すればいい」とアドバイスする青砥に、千夏は彼もまた「同類」であることを悟ります。しかし、快楽殺人への興味を示す青砥に対し、千夏は強い嫌悪感を抱き、両者の対立が始まります。
マラソン大会での転機
マラソン大会当日、生理で体調が悪化した千夏はコースを外れます。千夏はもはや母親に相談することもなく、「あの人に何か言ったところでしょうがないんだよね…」と諦めの境地です。一緒に走っていた友人の紗絵は千夏を置いて行ってしまい、この選択が後に大きな意味を持つことになります。この出来事をきっかけに、「千夏を見捨てた」という噂が広がり、紗絵の立場は学校で急速に弱くなっていきます。千夏は紗絵の立場の変化を冷静に観察しながら、次の行動を計画していきます。
殺人鬼との対決
千夏は殺人鬼に捕らえられますが、協力者の助けを得て形勢を逆転させます。拘束された状態で殺人鬼の自慢話を聞かされる中、千夏は相手が最も恐れているのは溺死だと見抜きます。殺人鬼を前にしても動じることなく、むしろ笑みを浮かべながら、相手の恐怖を巧みに引き出していきます。最終的に、千夏は殺人鬼もろとも池に飛び込み、相手を溺死させることに成功します。しかし、事件後の千夏の表情には退屈さが垣間見え、殺人という重大な行為にさえも特別な感情を抱いていない様子が描かれます。
友情の歪み
暁良は紗絵の姉の死後、「紗絵を支えなさい」と言われて以来、彼女の面倒を見続けてきました。この経験から、暁良は常に他人に気を使う性格となっています。しかし千夏は、この二人の関係に巧妙に亀裂を入れていきます。紗絵と暁良のケンカを誘発させ、暁良に自身の抱える闇の一端を見せることで、彼女を混乱に陥れます。暁良は次第に千夏の異変に気づき始め、真相を探ろうとしますが、それは千夏の罠への一歩となっていきます。
結末
物語は遊園地近くの建物の屋上という、象徴的な場所でクライマックスを迎えます。千夏は紗絵の父親に、自分の命と娘の命、どちらを選ぶかという究極の選択を迫ります。これまでの事件の真相が次々と明らかになっていく中で、千夏の「化け物」としての本質が完全に露わになっていきます。友達も、人生も、自分の生死さえもが、彼女にとってはただの玩具でしかなかったという衝撃の真実が明かされていきます。
見どころ
優等生の仮面の下に潜む「本当の私」
この作品の最大の見どころは、主人公・千夏の二面性の描写です。清楚な優等生として周囲から信頼される表の顔と、他者を破滅に導く裏の顔。特に印象的なのは、その切り替えの自然さです。彼女の笑顔は時に天使のように優しく、時に悪魔のように不気味。その描き分けが見事で、読んでいて背筋が凍る瞬間が何度もあります。
社会への異議申し立てとしての狂気
「女の子はみんな我慢している」という母親の言葉に象徴される、理不尽な社会の抑圧。この作品は、そうした日常的な抑圧への異議申し立てとしての側面も持っています。千夏の「化け物」としての部分は、実は私たち読者の中にも潜んでいる感情の表れなのかもしれません。その意味で、この作品は単なるサイコホラーを超えた深みを持っています。
協力者たちの心理描写
山中槐や寺田悟など、千夏の協力者となっていく人物たちの心理描写も見事です。彼らは単なる共犯者ではなく、それぞれが自分の意思で千夏の世界に引き込まれていきます。特に印象的なのは、美術的な感性を持つ寺田が千夏の異常性に芸術的な魅力を見出していく様子。狂気に魅了されていく過程が繊細に描かれています。
緻密に仕組まれた心理戦
千夏が他者を破滅に導いていく手法が実に緻密です。相手の弱点を見抜き、負の感情を育て、最後は自らの意思で破滅への道を選ばせる。特に殺人鬼との対決シーンでは、相手の最も恐れる死に方を見抜いて利用する冷徹さが印象的です。サスペンスとしての完成度も非常に高いと感じます。
生理という象徴的モチーフ
作品のタイトルにある「胎」という言葉と、生理という身体現象が重要な意味を持っています。女性特有の身体験が、社会からの抑圧や理不尽さと結びつけられる表現は斬新です。千夏の狂気の始まりが初潮と重ねられているのも、この作品ならではの特徴といえるでしょう。
結論:なぜ読むべきか
この作品は、現代社会に生きる私たちの心の闇を鮮やかに切り取った傑作です。優等生の仮面の下に潜む「化け物」は、実は誰もが持っている感情の極北を表現しているのかもしれません。
感想・考察
「悪」の描き方が斬新
このマンガの最大の特徴は、「悪」の新しい描き方にあります。主人公の千夏は確かに他者を破滅に導く「悪役」なのですが、どこか共感できる部分があるんです。それは彼女が直面する理不尽な状況が、私たちの日常にもよくある光景だから。特に千夏の母親の「女の子はみんな我慢している」という台詞は、多くの女性読者の胸に刺さるはず。このように、社会の歪みから生まれる「悪」を描くことで、単なるサイコホラーを超えた深みが生まれています。
表層と深層の対比がスリリング
このマンガが持つスリリングな魅力は、登場人物たちの表の顔と裏の顔の対比にあります。例えば、槐や寺田は最初は被害者として登場するのに、千夏との出会いを経て加害者へと変貌していく。でも、それは単なる堕落ではなく、むしろ本来の自分を取り戻していくような印象すら受けます。特に寺田が千夏の異常性に芸術的な魅力を見出すシーンは衝撃的。日常の中に潜む非日常を描く手法が秀逸です。
読者の心をかき乱す展開
この作品を読んでいると、自分の中にある「化け物」の存在に気付かされます。千夏が見せる笑顔の裏にある狂気は、私たちの心の中にも確かにある感情かもしれない。普段は抑え込んでいる感情が、この作品を通じて少しずつ顔を覗かせる。その意味で、この作品は読者の心を巧みにかき乱すサスペンスとして機能しています。
最後まで読み終えた後も、どこか心に引っかかる余韻が残るのは、まさにこの作品の真骨頂なのかもしれません。

読者の声
このままサイコパス路線で終わるのか?
読み始めると引き込まれるだけの魅力がある。なぜ主人公がこうなってしまったのかという物語も、説得力があって最後まで読ませてくれる。もともとの性格が我が強く、何らかの理由からエゴを不要なほど押さえつけるその反動だったことが窺えるけれど、その理由が描かれていればもっと良かったかもしれない。
多少ご都合主義的な部分(そんな都合のいい家族崩壊があるかい)もあったが、劇的で面白いので問題ない。気になるのはその次の話の方で、前の話と比べて少々展開が杜撰な印象を受ける。前回は対象に自業自得な部分も多く読む側もそれなりに納得はいくけれど、次の美術部の話はそれがない。
そんな部員を強引に自分の玩具にして楽しむ姿は、他人の不幸を味わいたいがだけの些末な自己満足に終わりがちだ。2巻に手を出す気になれなかったのは、どうせ玩具で遊んで飽きたら壊して終わりなんでしょ?と思ってしまうからだ。こういう火遊びは最初は楽しいけれど、すぐに飽きてしまう。より強い刺激を求めて次々と玩具を見つけ、飽きたら捨てるの繰り返しで切りがない。
最後は自身が破滅するか、周りが破滅するかのどちらにしか行き先がないので、1巻で先が読めてしまう。彼女が狂気からどこかで醒めなければ誰も救われないし、そうでなければ読む側が先に飽きてしまうだろう。その兆候がどこかで描かれていれば2巻に手が伸びたかもしれないが、主人公は完全に狂気に飲み込まれてしまった印象なので、このまま最後まで行ってしまいそうだ。
狂気に陥るまえまでが面白いのは、正気が狂気の崖の上でつま先立ちしているからなのだが、そんな葛藤がなくなってしまえば残るのはただの狂人の話になるだけだ。それはそれで面白いのかもしれないが、長続きはしない。
Amazonより引用
1、2巻は星4でしたが、この巻で星5に。
2巻ラストで出てきた先輩殺人鬼キャラとの対決の巻です。
1、2巻は面白いのは面白いけどやや微妙だなぁ、と、
星3~4という気持ちで読んでいました。
が、この3巻では主人公の精神性がより明確になることで
一気に作品の魅力があがりました。
1、2巻を買って似たような気持ちだった人にぜひ読んでもらいたい3巻です。1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
Amazonより引用
主人公の魅力
3巻では先輩殺人鬼に攫われた所で終了。
もちろん誰もが予想する通り逆転しますが、その手法がそろそろ読者=常識人におもねるような、ほどほどの処刑になる連載タイミングかなと不安視していました。が、全くそんな事はなくさらにサイコパスっぷりと破滅願望を見せてくれます。
仲間の二人もちらちらと描くだけでもしっかりと安く無い自分の価値観がある事が伝わり、主人公の存在を支えてくれます。
4巻を読んでもう5巻が楽しみです!
Amazonより引用
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作者について
中村すすむ
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「私の胎の中の化け物」まとめ
- 連載状況:コミックDAYSで2022年1月29日から2024年11月9日まで連載。
- マガジンエッジKCより全6巻完結。
- 読むには:割引クーポンを使えば、eBookJapanでお得に読める
- 作者:中村すすむ
- 作品の魅力:
緻密な心理描写と巧みなサスペンス展開
社会派作品としての側面を持つ重層的なストーリー構成
日常と非日常が交錯する独特の世界観 - キャラクター:
二面性を持つ主人公・神城千夏の魅力的な人物描写
被害者から加害者へと変貌していく協力者たちの複雑な心理
それぞれの登場人物が持つ闇の描写が秀逸 - テーマ性:
社会における抑圧と解放
女性特有の身体験を通じた社会批評
優等生という仮面の下に潜む「化け物」の存在 - ジャンルの新規性:
サイコホラーとしての要素を持ちながら、社会派作品としての深みを併せ持つ
特に10代後半から20代の女性読者からの共感を得やすい作品性 - 読者の感想:
社会への異議申し立てとしての側面に共感する声が多い
心理描写の緻密さを評価する意見が目立つ
主人公の行動に共感と恐怖を同時に感じるという感想が特徴的