小学生の野球界を舞台に、圧倒的な才能を持つピッチャー・綾瀬川次郎の苦悩と成長を描く青春スポーツ群像劇。才能ゆえに孤独を感じる主人公と、彼を取り巻く仲間たちの葛藤が鮮烈に描かれる。野球を通じて友情や競争、自己実現の意味を問い直す、爽やかさと切なさが共存する物語。
「ダイヤモンドの功罪」はどこで読める?
週刊ヤングジャンプにて連載中。
既刊7巻。おおよそ3ヶ月ペースでリリースされています。
以下の方法で読むことができます
- 電子書籍:Kindle、eBookJapan、ブックライブなどで配信中。
多くの電子書籍ストアでは、無料で試し読みできます。 - 紙の書籍:全国の書店で発売中。オンライン書店でも購入可能です。

作品基本情報
タイトル:「ダイヤモンドの功罪」
(だいやもんどのこうざい)
原作:平井大橋
ジャンル:
スポーツ漫画
青年漫画
人間ドラマ
成長物語
社会派作品
ターゲット読者層:
野球漫画ファン
スポーツ漫画愛好者
青少年向け作品を楽しむ読者
人間ドラマや成長物語を好む読者
社会問題に関心のある大人の読者
登場人物
綾瀬川 次郎(あやせがわ じろう)

本作の主人公で、小学5年生の男子です。あらゆるスポーツに関して天才的な資質を秘めており、特に野球では驚異的な才能を発揮します。身長169cm超えという圧倒的な体格を持ち、投手としての能力は群を抜いています。
性格は明るくまじめですが、周囲の様子を過度に気にしてしまう繊細さも持ち合わせています。自分の才能が特別であることに気づいてからは、その力を使うことで他人を傷つけてしまうのではないかという葛藤を抱えるようになります。
綾瀬川は、楽しく野球をすることを第一に考えており、時には相手チームに配慮して意図的に打たせようとするなど、勝利よりも全員が楽しめる試合を目指す傾向があります。この考え方は、チームメイトとの軋轢を生む原因にもなっています。
物語が進むにつれて、綾瀬川は自分の才能と向き合い、チームの一員としての責任を感じ始めます。監督からの助言を受け、期待することをやめないよう励まされ、成長の兆しを見せています。
雛 桃吾(ひな とうご)

小学5年生の男子で、関西の野球チーム「寝屋川ファイターズ」のキャッチャーです。努力家で上昇志向が強く、チームメイトの巴円とバッテリーを組んでいます。
U-12日本代表の入団テストで綾瀬川次郎と出会い、バッテリーを組むことになります。即席ながら見事なコンビネーションを見せましたが、同時に綾瀬川の圧倒的な才能に対して複雑な感情を抱くようになります。
桃吾は、綾瀬川の才能を理解しつつも、時に反発心を示します。特に、綾瀬川が相手チームに配慮して意図的に打たせようとする姿勢に強い怒りを感じ、暴力的な行動に出ることもあります。
物語が進むにつれて、桃吾は綾瀬川との関係性に悩み、チームの在り方について自分なりの考えを持つようになります。しかし、その考えは時としてチームの和を乱す原因にもなっています。
巴 円(ともえ まどか)

小学5年生の男子で、雛桃吾と同じく「寝屋川ファイターズ」に所属する投手です。味方の士気を鼓舞するピッチングが持ち味で、同年代の中でもずば抜けた投手として知られています。
円は、人間的にも非常に成熟しており、チームのムードメーカーとしての役割も担っています。桃吾とは幼なじみの関係にあり、強い絆で結ばれています。
U-12日本代表に選ばれた円は、綾瀬川次郎の登場により、自身の立場が脅かされる可能性に直面します。しかし、その詳細な反応や心境については、現在のmanga_factsの情報からは明確ではありません。
椿 宗一郎(つばき そういちろう)
椿 宗一郎は、小学5年生の男子で、U-12日本代表チームのキャプテンを務めています。一塁手として活躍し、打順ではクリーンナップトリオの一角を担っています。
椿は、なんでもそつなくこなせる人物で、小学生ながら本物のキャプテンシーを発揮します。チームの調和を重視し、綾瀬川次郎の才能を認めつつも、他のメンバーとの関係性にも気を配ります。
特に、綾瀬川と桃吾の対立に際しては、中立的な立場を保ちながらも、チームのために最善の判断を下そうと努めています。自主練習の提案など、チーム全体の向上を目指す姿勢を見せています。
並木 貴幸(なみき たかゆき)
並木 貴幸は、U-12日本代表チームの監督を務めています。元プロ野球選手で、現役時代は首位打者賞を何度も獲得した名選手でした。三塁手出身で、左打ちの選手です。
並木監督は、育成年代の指導者としても優秀な実績を持っています。綾瀬川次郎の才能を見出し、その成長を見守りながらも、適切な助言を与える役割を果たしています。
特に、綾瀬川の「敗けても楽しい」「相手に打たせてあげる」という考えに対して、プロフェッショナルとしての視点から指導を行い、期待することをやめないよう励ましています。並木監督の言葉は、綾瀬川の野球に対する思考の形成に大きな影響を与えています。
用語集
足立バンビーズ
綾瀬川次郎が所属する地元の硬式少年野球クラブです。初心者や小学校低学年も交えたチームで、技術の向上よりも楽しく野球を学ぶことを方針としています。綾瀬川にとって、このチームは競争することも誰かを負かすこともなく野球を楽しめる場所となっています。
U12日本代表
12歳以下(11〜12歳)の野球日本代表チームを指します。代表選手は特設サイトの一般公募と諸団体の推薦から選出され、各種の国際大会に出場します。綾瀬川次郎や雛桃吾らが所属するチームで、物語の主要な舞台の一つとなっています。
枚方ベアーズ
大阪にあるリトル・シニアチームです。シニア(中学部)は全国大会でほぼ10年連続優勝しており、作中の中学野球界の最高峰とされています。U12チームとは毎回対戦しており、物語の中で重要な役割を果たすチームの一つです。
リトル・シニアリーグ
アメリカ発祥の少年野球リーグシステムです。日本では、リトルリーグメジャー部門が10〜12歳で構成され、シニアリーグは中学1年~3年生で構成されます。一年の区切りを9月~翌年8月までとしており、選手は年齢に応じて各部門に所属します。この仕組みが物語の中で重要な役割を果たしています。
あらすじ
綾瀬川次郎の驚異的な野球の才能
綾瀬川次郎は、小学5年生にして169cm超えの身長と圧倒的な存在感を持つ少年です。あらゆるスポーツにおいて異才を発揮し得る、まさにダイヤモンドのような才能の持ち主です。
野球においても、初めての実戦で中学生の全国優勝チームを相手にノーヒットノーランを達成するほどの実力を見せつけます。しかし、その並外れた才能ゆえに、綾瀬川は周囲との軋轢や孤独に悩むことになります。
バンビーズでの野球との出会い
綾瀬川は、自分の才能に苦悩する中で少年野球チーム「足立バンビーズ」に出会います。このチームは弱小ながら、勝利よりも楽しむことを優先しています。ここで綾瀬川は、競争することも誰かを負かすこともなく野球を謳歌し、笑い合える友人も出来ました。
しかし、彼の才能は否応なしに彼を上のステージへと押し上げていきます。
U12日本代表への選出
綾瀬川の才能は、バンビーズの監督の目に留まり、U12日本代表の一次選考に無断で映像が送られます。
これにより、綾瀬川は否応なしに日本代表の世界に引き込まれることになります。ここで彼は、自身の才能と向き合い、チームメイトとの関係性に悩むことになります。
枚方ベアーズとの練習試合
U12日本代表として、綾瀬川は全国優勝10連覇の強豪中学生チーム・枚方ベアーズとの練習試合に臨みます。この試合で綾瀬川は、初登板ながらノーヒットノーランという驚異的な成績を残します。しかし、この圧倒的な結果は、チームメイトとの関係をさらに複雑にしていきます。
桃吾との確執
U12日本代表のキャッチャーである雛桃吾は、綾瀬川の才能に対して複雑な感情を抱いています。桃吾は綾瀬川の才能を認めつつも、彼の野球に対する姿勢に疑問を感じています。特に、綾瀬川が相手に打たせようとしたことに対して強い怒りを感じ、綾瀬川を殴るという暴力事件まで起こしてしまいます。
この出来事は、二人の関係をさらに悪化させることになります。
円の挑戦
巴円は、U12日本代表のもう一人の投手です。味方の士気を鼓舞するピッチングが持ち味で、同年代の中でもずば抜けた実力を持っています。
しかし、綾瀬川の存在により、チームの2番手投手として位置づけられてしまいます。円は、この状況に満足せず、1番手の座を奪い返そうという強い意志を持ち始めます。
椿の仲裁
椿宗一郎はU12日本代表のキャプテンです。
彼は、綾瀬川の才能を認めつつも、チーム全体の和を大切にしようとしています。桃吾が自主練習に反対した際も、椿は冷静に対応し、チームのために頑張ろうと呼びかけます。
椿の存在は、才能と人間関係の間で揺れ動くチームの中で、重要な調整役となっています。
大和の登場
園大和は、枚方ベアーズのリトルチームに所属する控え選手です。
彼は、綾瀬川とは対照的に、地道な努力を重ねて野球に取り組んでいます。大和は、野球は公平であり、試合での結果だけが重要だと考えています。彼の登場は、才能と努力の対比を物語に持ち込み、新たな展開の可能性を示唆しています。
並木監督の指導
U12日本代表の監督である並木貴幸は、綾瀬川の才能を認めつつも、彼の野球に対する姿勢に課題を感じています。
並木監督は、綾瀬川に対して「期待することをやめないでほしい」と伝え、自分自身にも相手にも高い期待を持ち続けることの重要性を説きます。この指導は、綾瀬川の成長に大きな影響を与えることになります。
チーム内の軋轢
綾瀬川の圧倒的な才能は、U12日本代表チーム内に様々な軋轢を生み出しています。桃吾をはじめとする一部のメンバーは、綾瀬川に対して反感を抱いています。
一方で、椿のように綾瀬川の才能を認め、チームのために活かそうとする選手もいます。この対立は、チームの団結や試合への取り組み方に影響を与え、物語の重要な要素となっています。
今後の展望
綾瀬川の才能とチームメイトとの関係性がさらに深く掘り下げられると予想されます。
特に、大和との対比や円との競争が重要なポイントになるでしょう。また、並木監督の指導の下、綾瀬川が自身の才能と向き合い、チームプレーヤーとしての成長を遂げていく過程が描かれると考えられます。
チーム内の軋轢がどのように解消されていくか、そして綾瀬川が真の意味でのライバルを見つけることができるかが、今後の物語の焦点となるでしょう。
見どころ
天才ピッチャー綾瀬川次郎の葛藤
この作品の中心となるのは、主人公の綾瀬川次郎です。彼は驚異的な野球の才能を持つ小学生ですが、その才能ゆえに周囲との軋轢に悩む姿が印象的です。特に、初めての公式戦で中学生チームを相手にノーヒットノーランを達成しそうになった時の葛藤は見逃せません。
綾瀬川は「相手がかわいそうだから打たせてあげよう」と考えますが、これが周囲との価値観の違いを浮き彫りにします。彼の純粋な思いと、勝利至上主義の野球界との対比が鮮やかで、読んでいて胸が痛くなります。
仲間との絆と対立
綾瀬川を取り巻く仲間たちとの関係性も、この作品の大きな見どころです。特に、キャッチャーの雛桃吾との関係は複雑で興味深いものがあります。桃吾は綾瀬川の才能に嫉妬しながらも、チームのために彼と向き合おうとする姿勢が印象的です。
また、チームのキャプテンである椿の存在も重要です。椿は冷静に状況を判断し、チームをまとめようとする姿勢が頼もしく感じられます。これらのキャラクター間の関係性が、物語に奥行きを与えています。
野球への純粋な愛と勝利への葛藤
この作品では、野球を純粋に楽しみたいという気持ちと、勝利を追求する競技としての野球の間で揺れ動く登場人物たちの姿が描かれています。特に綾瀬川の「敗けても楽しいチーム」を目指したいという思いは、読者の心に強く響きます。
一方で、日本代表として選ばれた選手たちの勝利への執着も描かれており、スポーツの持つ二面性が巧みに表現されています。この葛藤は、読者に「野球とは何か」「スポーツの本質とは」を考えさせる良いきっかけになっています。
才能がもたらす功罪
タイトルにもなっている「才能の功罪」というテーマは、作品全体を通して深く掘り下げられています。綾瀬川の圧倒的な才能は、チームに勝利をもたらす一方で、彼自身を孤立させ、周囲の選手たちの心を折ってしまうこともあります。
特に、綾瀬川が自分の才能に悩み、時に手加減しようとする場面は、才能ある人間の苦悩を如実に表現しています。これは、スポーツ漫画でありながら、人間ドラマとしても非常に奥深い作品だと感じさせられます。
リアルな野球描写と心理描写
この作品の魅力の一つは、リアルな野球描写と緻密な心理描写のバランスです。試合のシーンでは、細かな戦術や技術的な解説が織り交ぜられ、野球ファンも満足できる内容になっています。
同時に、選手たちの内面や葛藤も丁寧に描かれており、野球を知らない人でも十分に楽しめる作品となっています。特に、綾瀬川が相手チームに対して感じる思いや、チームメイトとの関係性の変化など、繊細な心理描写は見事です。
「ダイヤモンドの功罪」は、スポーツ漫画の枠を超えた人間ドラマとして、才能と努力、勝利と楽しさ、個人と集団の関係性など、普遍的なテーマを深く掘り下げている作品です。読者に様々な問いを投げかけ、考えさせる力を持った、非常に読み応えのある漫画だと言えるでしょう。
連載開始前の4つの読み切り作品について
ダイヤモンドの功罪は、連載開始前に読み切りを4回掲載しています。
ダイヤモンドの功罪と同名の登場人物も出ています。違う世界線ですが、共通する要素もあり、これらを読むことでよりダイヤモンドの功罪本編が楽しめると思います。
こちらも注目作品です。
ゴーストバッター
レポート代筆の罰を受け学校に居残っていた武藤寿は、裏庭で突如声をかけられる。
「お兄さん 野球やってはる人ですか?」
振り向いた先で佇むのは白いユニフォーム姿。
野球とは無縁だった寿に、不屈のバッターとの出会いが訪れる。
ゴーストライト
甲子園決勝戦でホームランを放たれ、綾瀬川次郎の高校最後の夏は終わりを告げる。
天才投手・綾瀬川を擁する雨谷高校の優勝を阻んだのは、金煌大阪の1年生打者・園大和。
かつて綾瀬川から初めてのホームランを奪った相手だった。

可視光線
寝屋川シニアの桃吾と円は、足立シニアに完敗を喫した。
足立には投手の円が意識せずにはいられない同世代一のエースがいる。
桃吾は円の真価を証明するためにも、ともにリベンジを誓うが——
サインミス
バッティング練習に励む桃吾は、練習場の一角で始まった恋愛話に思わず聞き耳を立ててしまう。
徐々に明らかになるマネージャーの意中の人はひょっとして……?
どこかの野球部のたわいない一幕。
感想・考察
才能の功罪 – 綾瀬川次郎の葛藤
「ダイヤモンドの功罪」の主人公、綾瀬川次郎の抱える葛藤に心を打たれました。彼の並外れた才能は、まさに両刃の剣。野球を純粋に楽しみたいという思いと、その圧倒的な実力が周囲に与える影響との間で揺れ動く姿に、読者として複雑な感情を抱きます。
綾瀬川が相手チームに対して「打たせてあげよう」と考えるシーンは、彼の優しさと同時に、才能ゆえの孤独を感じさせます。周りとの溝を埋めようとする彼の努力が、逆に仲間との距離を広げてしまう皮肉な状況に、胸が締め付けられます。
この作品は、才能の持つ光と影を鮮やかに描き出しています。綾瀬川の姿を通して、私たち読者も「才能とは何か」「勝負の本質とは」といった深い問いに向き合わされる。そこにこの漫画の真骨頂があるのではないでしょうか。
チームの在り方 – 勝利か楽しさか
「敗けても楽しいチーム」を目指す綾瀬川と、勝利にこだわる桃吾。この二人の対立は、スポーツチームの在り方について考えさせられます。勝利至上主義ではなく、楽しむことを大切にしたいという綾瀬川の思いは純粋で魅力的。でも同時に、日本代表として戦う以上、結果を求められるのも当然。
この葛藤は、スポーツに携わる人なら誰もが直面する問題だと思います。勝つことと楽しむこと、どちらも大切。でも、その両立は難しい。監督の「期待することをやめないでほしい」という言葉に、その難しさの中でもポジティブに前を向こうとする姿勢を感じて、グッときました。
結局のところ、チームの在り方に正解はないのかもしれません。でも、そんな答えのない問いに向き合い続ける登場人物たちの姿に、私たち読者も一緒に考えさせられる。そんなところにこの作品の奥深さがあるんだなって思います。
キャラクターの成長 – 椿の存在感
最近、椿というキャラクターの存在感が増してきて、すごく興味深いです。チームのキャプテンとして、綾瀬川と桃吾の間に立つ椿。彼の「桃吾派の奴も多いけど俺は違うよ」という発言には、グッとくるものがありました。
椿は単に中立的な立場というわけではなく、チームのために何が最善かを真剣に考えている。そんな彼の姿勢が、チームの雰囲気を少しずつ変えていく気がします。綾瀬川の才能を認めつつ、桃吾の思いも理解しようとする。そんなバランス感覚のある椿の存在が、今後のストーリー展開の鍵を握るんじゃないかって、ワクワクしながら読んでいます。
キャラクターの成長っていうのは、この作品の大きな魅力の一つ。特に椿の成長は、読んでいて心地よい。彼を通して、チームの一体感が生まれていく過程を見守れるのが楽しみです。
新たなライバルの登場 – 物語の転換点
最新話で登場した新キャラ、おそらく綾瀬川のライバルになりそうな存在。この展開には、正直ドキドキしています。今まで誰も太刀打ちできなかった綾瀬川に、対等に渡り合える相手が現れるかもしれない。そう思うと、次の展開が待ち切れません。
ライバルの登場は、きっと綾瀬川自身の成長にもつながるはず。今まで「手加減」を考えていた彼が、全力で戦える相手を得ることで、どう変わっていくのか。そして、そんな綾瀬川の変化が、チーム全体にどんな影響を与えるのか。
物語が新たな局面を迎えそうな予感に、わくわくが止まりません。綾瀬川が本当の意味での「ライバル」を得ることで、彼の野球に対する思いや、チームメイトとの関係性がどう変化していくのか。これからの展開が本当に楽しみです。
打ち切りの心配はないのか?
正直なところ、「ダイヤモンドの功罪」の打ち切りについては、あまり心配していません。理由は単純で、この作品の人気と評価がすでに高いからです。「このマンガがすごい!2024」オトコ編で1位を獲得し、「マンガ大賞2024」でも第5位に入賞。これだけの評価を得ている作品が、簡単に打ち切られるとは考えにくいんです。
それに、ストーリーの展開を見ていても、作者の平井大橋先生が長期的な視点で物語を紡いでいることが伝わってきます。キャラクターの成長や、新たなライバルの登場など、今後の展開を示唆する要素がしっかりと描かれています。
もちろん、漫画業界の状況は常に変化していて、何が起こるかわかりません。でも、「ダイヤモンドの功罪」の場合は、作品の質と人気、そして作者の構想力を考えると、むしろ長期連載に向かっていく可能性の方が高いんじゃないかなって、個人的には思っています。これからも安心して、この素晴らしい物語を楽しめそうです。

読者の声
読んでてシンドイ、けど面白い。
主人公はスポーツにおいて異端児レベルに天才の小学生綾瀬川くん、しかし彼にはメンタル的に問題があります。それは勝ち負けに関してどうでもいい、それよりも他人のことに気遣いをし過ぎる性格ということ。それが読んでいてとても苦しかった……全編通してほんわかにこりとすることは殆どなく、綾瀬川くんとそれを取り巻くキャラクターたちの葛藤が描かれているので完全にシリアス枠ですね。思わずレビューせずにいられないくらい令和の当たり漫画だと思います。有名タイトルの野球漫画をいくつか読んではいますが、仲間とワイワイ優勝目指して頑張るぞ!の努力友情勝利とは一味違います。正にタイトル通り。ネタバレしたくないのでストーリーについては深く書きませんが、読んでいて本当にシンドイです。特に凡人側の天才に対する考え方や身勝手さが人間臭いですね…。確かに投手として必要な競争心が欠けているのは致命的ですが……いや、でも何でもこなす、スポーツに関する全てを持っているとも言える選ばれた天才を見たら、嫉妬や畏怖でメンタルぐちゃぐちゃになる気持ちは分かる。せめてU-12のなかに椿くんや奈津緖くんがいてよかったなと思いました。もちろん批判的な雛くんの気持ちも分かります分かります。
読んでいて胸が苦しくて始終真顔になりました。野球より人間ドラマに重きをおいているので、優勝目指して頑張る系のストーリーではないので、そこは好み分かれるかとは思いますが、未読の漫画好きの方にはすごくオススメしたいです。
しかし絵柄の特徴、人間関係などの作り方がおおきく振りかぶってによく似ています。特に絵柄。あちらも大好きで読んでいますが、もしかしてひぐちアサ先生のアシスタントをしていた方なのですかね?新たな野球漫画に出会わせてくれてありがとうございます、この作者様には脱帽です。今後の流れにもとても期待しています!新刊楽しみ!
Amazonより引用
今まで様々な野球漫画を読んできましたが、本作品の切り口は非常に独特です。
主人公が天才過ぎるがゆえに、自分自身も含め登場人物ほぼ全員のメンタルにダメージを与えていきます。
主人公の中身は年相応で、悪い子ではなく、悪気も全くないのが読んでいてツライ。
チームのギスギス感がエグイ。この作者様は、どういう体験をすればこんなしっかりとした心理描写のある漫画を描けるのか?非常に不思議です!
絵は「おおきく振りかぶって」に近い雰囲気で、好き嫌いはあるかも
Amazonより引用
1番上を掛け違えたボタン
入団早々トラブった綾も、試合を重ねて共に生活を送るうちにチームメイトと打ち解け始める
…のだが、肝心の「野球」という目的に対してあまりに心構えが違う綾は根っこの部分でいまいち通じ合えない。
でも皆んなまだまだ小学生男子、くだらない話で盛り上がれるから些細な違いなんて跳ね除けてやる!ともならず。
圧倒的主人公気質の円、一本気に突き進む桃吾、意外な相性を発揮する奈津緒、そのほか綾を絶対視する者、冷めた目で一歩引いてしまう者とさまざま。ただ共通するのは、綾以外この歳で野球に人生賭けてるため、思わぬところから綾の強すぎる光が災いして火の手が上がる。
そして場面は変わり、意外なところでファン待望のあのキャラがちび助になって登場!
これからチームメイトは、綾は、自分の野球観にどう向き合ってくのか楽しみです。
余談ですが、最初は平井先生の絵はどちらかというと少し頼りない線が印象的で作画面が不安でしたが、完全に杞憂でした。
筋肉のつき方、繊細な表情の変化、試合描写、どれも少ない線ながら厳選されててとても上手いです。これからも応援させていただきます。
Amazonより引用
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作者について
平井 大橋
ひらい おおはし
漫画家。2023年、集英社「週刊ヤングジャンプ」にて、野球漫画『ダイヤモンドの功罪』を初連載。同作で「このマンガがすごい!2024」オトコ編第1位、「マンガ大賞2024」第5位を獲得。
作者のSNSリンク
作者のSNSは見つかりませんでした。
代わりに週刊ヤングジャンプ編集部を紹介します。
「ダイヤモンドの功罪」まとめ
- 連載状況:「ダイヤモンドの功罪」は週刊ヤングジャンプにて連載中
- 作者:平井大橋
- コミックス情報:現在7巻まで発売、連載中
- 連載開始前に、4つの読み切り作品を執筆。「ゴーストバッター」「ゴーストライト」「可視光線」「サインミス」
- 受賞歴:「このマンガがすごい!2024」オトコ編第1位、「マンガ大賞2024」第5位を獲得
- 読むには:割引クーポンを使えば、eBookJapanでお得に読める
- 作品の魅力:野球を通じて才能と葛藤を描く青春ドラマ。スポーツ漫画の枠を超え、人間ドラマや社会派要素も含む多層的な作品。繊細な心理描写と緻密な試合シーンが特徴。
- キャラクター:主人公の綾瀬川次郎を中心に、チームメイトや対戦相手など多彩なキャラクターが登場。それぞれが独自の魅力と成長ストーリーを持つ。
- テーマ性:才能の両義性、自己実現と他者との調和、スポーツの本質的な楽しさ、現代社会における教育や競争の問題を深く掘り下げている。
- ジャンルの新規性:スポーツ漫画でありながら、人間ドラマや社会派作品としての側面も持つ。野球ファンはもちろん、成長物語や人間模様を楽しみたい読者、現代社会の問題に関心のある大人まで、幅広い層に訴求する。
- 読者の感想:「読んでてシンドイ、けど面白い」「心理描写が秀逸」「野球漫画の新境地」といった意見が多い。主人公の才能と周囲との葛藤に共感する声が目立つ。
- 今後の展望:主人公の成長と新たな挑戦、チームメイトとの関係性の変化、より高いレベルでの野球の展開が予想される。社会的なテーマの掘り下げもさらに進むと考えられる。