
「身の丈に合った幸せで十分」と、自分の心に蓋をしていませんか?
岩下慶子先生が描く「むせるくらいの愛をあげる」は、そんなあなたの「普通」という殻を、鮮やかな絵の具で塗り替えてくれるようなお守りの一冊です。
破天荒なバンドマン・ガクの真っ直ぐすぎる言葉が、真面目な美大生・ひばりの世界をどう変えていったのか。この記事では、二人が歩んできた物語の軌跡や、魅力的なキャラクターたちの素顔、そして最新7巻で迎えた大きな進展について、じっくりと解き明かしていきます。
物語の重要な場面にも触れていますので、二人の恋の行方を一緒に見届けたい方は、ぜひこのまま読み進めてみてください。 読み終える頃には、あなたの毎日も少しだけ、鮮やかな色彩を帯びているはずですよ。
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「むせるくらいの愛をあげる」の基本情報とあらすじ
作品名:「むせるくらいの愛をあげる」
漫画:岩下慶子
ステータス:連載中
単行本: 既刊7巻(2026年2月現在)
単話:29話まで配信中(2026年2月現在)
連載媒体:デザート
あらすじ ー 才能が爆ぜる瞬間に震える美大生たちの純情
デザイナーを目指して美大に通う赤西ひばりは、周囲の個性に気後れし、「普通」であることにコンプレックスを抱いていました。そんなある日、アルバイト先のラーメン店で、強引で自由奔放なバンドマン、蒼生楽空(ガク)と出会います。ガクはひばりの才能を真っ直ぐに認め、彼女の世界を激しく、そして鮮やかに塗り替えていきます。
最初はガクの破天荒な振る舞いに反発していたひばりも、音楽に魂を燃やす彼の姿に、今までにない高鳴りを感じ始めます。それは単なる恋心ではなく、互いの表現に共鳴し、高め合うクリエイターとしての渇望でもありました。自分を殻に閉じ込めていた真面目な女子大生と、ルール無用の破壊力を持つバンドマン。
正反対な二人の出会いが、静かだった美大生活を爆音で揺らし始めます。ガクの放つ圧倒的な熱量に「むせる」ような感覚を覚えながら、ひばりは自分自身の「色」を見つけ出そうともがきます。二人の恋は、キャンバスとステージを往復しながら、誰にも止められない速度で加速していくのです。
「ネタバレ」あらすじ ー 奪われるプライベートと「偶像」への覚悟
【ネタバレ注意】深掘りあらすじを見るにはここをタップ
才能の共鳴とバンドの転換点
ひばりはガクが所属するバンド「パンテラネグラ」のフライヤーデザインを手掛け、クリエイターとしての才能を大きく開花させます。しかし、バンドには試練が訪れます。メンバーの京平が家庭の事情で脱退することになり、その穴を埋める形で、ひばりの幼馴染であり覆面歌手のリヒトが加入。この変革が、物語を予想もしない方向へと導きます。メジャーデビューという光と影
リヒトの加入で勢いを増したパンテラネグラは、ついに念願のメジャーデビューを掴み取ります。しかし、成功の代償は小さくありませんでした。プロとして「売れる」ことは、ガクがひばりだけの恋人でいられなくなることを意味します。SNSで注目を浴び、ファンに囲まれるガクを見て、ひばりの心には疎外感にも似た、言葉にできない「ざわつき」が広がっていきます。クリスマスイヴの誓いと残された余白
最新7巻では、幾度ものすれ違いを経て、クリスマスイヴに二人はついに想いを繋ぎ、心身ともに結ばれます。しかし、甘い夜の余熱も束の間、ガクが「公共の偶像」へと変質していく現実は、二人の関係をよりシビアなステージへと押し上げます。一番近くにいるのに、手が届かなくなるような恐怖。二人が選ぶ「愛の証明」の行方は、読者の想像を絶する展開を予感させます。
みさきガチ評価・徹底考察

- デザート連載陣の中でも群を抜く画面構成の密度と岩下慶子特有の瑞々しい筆致が読者の独占欲を激しく刺激します。
- バンドのメジャー進出を単なる成功体験に留めず大切な存在がパブリックに奪われる喪失感として描く構造が秀逸です。
- 自己肯定感を爆音の愛で塗り替え、心の底から視界がひらけていくような解放感がたまりません。
- バンドメンバーの入れ替わりによる情緒の揺らぎが激しいため読者によっては物語のスピード感に困惑する場合があります。
「みさきの総評」 ー 愛という名の執着が、世界を熱狂させる才能へと昇華される瞬間の目撃者になる。
甘い溺愛のみに終始せず互いの才能に敬意を払い高め合うクリエイター同士のヒリつくような関係性がデザート特有の美麗な描写と相まって読者の胸を爆音で揺さぶり続けます。
「普通」という殻を爆音で撃ち抜く、自己肯定の物語

(コミックDAYS https://comic-days.com/episode/14079602755476911507 より引用)
デザイナーを目指す中で「自分には何もない」と立ち止まってしまった経験は、誰にだって、身に覚えがあることですよね。この作品が、単なる恋愛漫画の枠を超えて私たちの胸に突き刺さるのは、ひばりが抱える「何者でもない自分」への焦りを、ガクという存在が肯定ではなく「破壊」によって救い出してくれるからです。
それは優しく手を引くような救済ではなく、真っ赤なペンキで既存の価値観を塗り替えてしまうような、暴力的なまでの情熱です。最新7巻で二人の関係が大きな節目を迎えた今、私たちがなぜこれほどまでに彼らの行く末に「ざわつき」を覚えるのか。その理由を、読者の皆さんが抱える切実な疑問と共に解剖していきたいと思います。
ガクの愛情表現は、なぜあんなに「心拍数」を狂わせるのか
「ガクのド直球な愛情が羨ましい」という読者の声が絶えないのは、彼がひばりの外見や性格だけでなく、彼女自身が否定していた「未完成な才能」を丸ごと愛でているからです。真面目すぎるがゆえにこじんまりとしていたひばりのデザインを、彼は「いい顔してんだから隠すな」という言葉で肯定し、彼女が恐れていた「冒険」を日常に変えてしまいました。
彼にとって愛することとは、相手を型にはめることではありません。むしろ相手が持っている本来の「色」を引き出し、世界へ向けて解き放つための熱量そのものなのです。この「自分さえ気づかなかった価値を見出してくれる」という感覚が、読者の深い承認欲求を揺さぶり、タイトル通り「むせるくらいの愛」として身体に刻まれるのだと感じます。
恋人が「みんなのスター」になっていく、あの冷ややかな寂しさの正体
「ガクがバズって有名になると、ひばりとの関係が心配」という声は、最新7巻を読んだ方なら誰もが抱く共通の痛みでしょう。クリスマス・イヴに二人がようやく結ばれたという幸福の絶頂で、同時に突きつけられるのは「ガクが自分だけの存在ではなくなる」という過酷な現実です。
自分だけが知っていたはずの彼の熱や、二人だけの合図が、メジャーデビューという光に晒され、不特定多数の「ファン」によって消費されていく。一番近くにいるはずなのに、社会的な偶像(スター)としての彼が巨大化するほど、プライベートな「恋人」としての自分の存在が希薄になっていくような感覚。この疎外感は、決して単なる嫉妬ではありません。それは、自分たちの聖域だった愛が、公共物へと変質していく過程で生じる、身を切るような寂しさなのです。
なぜ、この二人は「恋人」以上の関係に見えるのか
ひばりとガクの関係を支えているのは、甘い言葉ではなく「クリエイターとしての敬意」という強固な背骨です。ひばりが描くデザインがパンテラネグラの視覚的なアイデンティティとなり、ガクの歌声がひばりの創作のミューズとなる。二人の関係は、単に支え合うだけの恋人同士ではなく、互いの才能を喰らい合い、増幅させ合う「共犯者」に近いものです。
だからこそ、たとえガクがどれほど大きなステージへ羽ばたいたとしても、彼の音楽の「核心」を握っているのは自分であるという、ひばりだけの絶対的な自負が生まれます。社会的な成功やファンからの称賛さえも、二人が火をつけた「表現」という名の炎の一部に過ぎない。この才能を介した深い繋がりこそが、どれほど世界が二人を引き裂こうとしても揺るがない、愛のロジックの正体ではないでしょうか。
登場人物・キャラクター分析
主要キャラクター
赤西 ひばり(あかにし ひばり)

M美術大学グラフィックデザイン科の2年生です。周囲の個性に気後れし、自身の作るものが「普通」であることに強いコンプレックスを抱えていました。バイト先でガクにパソコンを壊された事件をきっかけに彼と深く関わるようになり、自身の殻を破るデザインを模索し始めます。ガクのバンドのフライヤー制作を通じて、クリエイターとしての才能を大きく開花させました。
蒼生 楽空(そうせい がく)

M美術大学油絵科の2年生で、バンド「パンテラネグラ」のボーカルを務めています。校舎の3階から飛び降りるなど、常識に囚われない破天荒な行動が目立つ人物です。ひばりの作品に宿る熱量を即座に見抜き、彼女を自身の世界へと強引に引き込みました。メジャーデビューという環境の変化に直面しながらも、ひばりへの真っ直ぐな執着を貫き続けています。
城戸 理人(きど りひと)

ひばりの幼馴染で、正体を隠して活動する人気アーティスト「バイフー」としての顔を持ちます。海外から帰国後、ひばりへの執着を見せると同時に、脱退したメンバーに代わって「パンテラネグラ」にギタリストとして加入しました。その圧倒的な実力でバンドのメジャー進出を牽引し、物語を新たな局面へと押し進める重要な要因となっています。
脇を固める重要人物たち
京平(きょうへい)

「パンテラネグラ」の初期メンバー。ギターを担当。
黒澤 丈一郎(くろさわ じょういちろう)

ドラムを担当しており、ひばりとガクの急接近を冷静な視線で見守りながらバンドの屋台骨を支えています。
あいり

ひばりの親友で、丈一郎に片想いし、一度フラれても諦めずに猛アタックしています。
志門(しもん)

デザイナー。個性的でホワホワした雰囲気を持つが、落ち込むひばりに的確なアドバイスをして彼女を導く良き理解者です。
氷室 ジュリ(ひむろ じゅり)

バンドのミュージックビデオに出演する人気女優であり、芸能界というパブリックな世界の厳しさを象徴する言動を見せました。
読者の評価と反響 ー 「ようやく」と「ざわつき」が交差する爆音の現場
「やっと!!!!!!!」という絶叫が証明する待望の瞬間
「やっと!!!!!!!!!やっと2人が!!!!!!結ばれました!!!!!!!!」という言葉が、最新7巻の発売直後からレビューサイトやSNSに激流のように溢れ出しました。累計発行部数が260万部を超え、渋谷TSUTAYAで大規模な特別展開が行われるほどの影響力を持つ本作において、この祝福の声は読者全員が共有していた切実な願いの成就でもあります。
劇中のミュージックビデオ撮影で描かれたキスシーンに対し、「昨夜ひばりとしたことと重なりすぎじゃないですか……」と、現実の二人の温度感を重ね合わせて動揺する読者が続出したのも印象的です。私生活での秘めやかな愛が、仕事という公の場で「演出」として消費されていく危うさを、多くの人が自分のことのように受け止めています。
幸福の絶頂で突きつけられる「遠くへ行く背中」への戸惑い
「ガクがSNSでバズってファンが増えると心配事が増えそう…」という声に象徴されるように、二人が結ばれた喜びのすぐ裏側には、成功に伴う喪失への予感がありました。自分だけが知っていたガクの熱量が、画面越しに数万の人々へ届けられる光景を見て、多くの読者が「ひばりが身を引いてしまうのではないか」という痛みを伴う不安を吐露しています。
最初は破天荒なガクの行動に「振り回されて辛い」と感じていた読者も、最新刊でデビューという過酷な現場へ向かう二人を見る頃には、「二人ががむしゃらにお似合い」と断じる力強い肯定へと変わっていきました。かつての「普通」に悩んでいたひばりが、ガクという爆音に揉まれて自分自身を掴み取っていく姿が、読者の心に静かな、けれど確かな勇気を灯していることが分かります。
疑問を解消(Q&A)
読み始める前に知っておきたい事実や、最新巻を読み終えた後に整理したい物語の分岐点をまとめました。
みさき「むせるくらいの愛をあげる」を一番お得に読む方法・まとめ
立ち止まった足元を、熱狂の色で塗り替えるために
「普通」という言葉の檻に閉じ込められ、呼吸の仕方を忘れてしまった時。
この物語は、そんなあなたの閉塞感を「爆音」で粉砕してくれます。ひばりがガクと出会い、自分の才能を「形」にしていく過程は、単なる成功譚ではありません。それは、誰かに見出されることで自分の価値を信じられるようになる、切実な「救済」の記録でもあります。
最新7巻で二人が辿り着いた場所は、決してゴールではありません。むしろ、個人的な愛が「社会」という荒波に晒される、本当の闘いの始まりです。
美しい瞳の描き込みや、まるで心臓の鼓動が聞こえてくるような線の勢いは、公式な媒体でこそ真価を発揮します。一コマごとに込められた作家の魂を、ぜひ鮮明な画質で、あなたの瞳に焼き付けてください。
今の自分を変えたいと願う人や、何かに熱中することを諦めたくない人にこそ、この一冊を手に取ってほしいと思います。
読み終えた後、あなたの目に映るいつもの景色は、きっと今までよりも少しだけ、鮮やかな色彩を帯びているはずです。
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