高校生の些細ないたずらが大惨事を引き起こす。逃避行を続ける4人の若者たちの苦悩と成長を描くサスペンス青春劇。罪の重さ、償いの難しさ、人間の複雑さを鋭く描写。予想外の展開と深いモラルジレンマが読者を引き込む。青春の光と影が交錯する衝撃作。
「僕たちがやりました」はどこで読める?
週刊ヤングマガジンにて、2015年19号から2017年8号まで連載。
通称「僕やり」、コミックス9巻完結。
2017年7月18日からフジテレビ系にて窪田正孝の主演でテレビドラマ化された。
以下の方法で読むことができます
- 電子書籍:Kindle、eBookJapan、ブックライブなどで配信中。
多くの電子書籍ストアでは、無料で試し読みできます。 - 紙の書籍:全国の書店で発売中。オンライン書店でも購入可能です。
9巻完結
作品基本情報
タイトル:「僕たちがやりました」
原作:金城宗幸
漫画:荒木光
ジャンル:
サスペンス
青春ドラマ
心理スリラー
ターゲット読者層:
10代後半から20代前半
男性読者がメイン
社会問題や人間心理に興味がある読者
モラルジレンマや青春の葛藤に共感できる読者
主要キャラクター相関図
増淵 トビオ(ますぶち とびお)
主人公で、都立凡下高校に通う2年生の男子高校生です。「何事もそこそこが一番」と考え、平凡な日々を送ることを望んでいました。しかし、友人の丸山友貴が暴行を受けたことをきっかけに、復讐のために矢波高校に爆弾を仕掛けるという行動を取ります。
当初は軽い気持ちで始めた行動が、死者10人を出す大惨事へと発展し、トビオの人生は一変します。事件後、トビオは罪の意識に苛まれながらも、何とか日常を取り戻そうと努力します。幼なじみの蓮子との関係や、市橋哲人との出会いを通じて、自分の行動と向き合っていきます。
小坂 秀郎(こさか ひでろう)
小坂秀郎、通称「パイセン」は、トビオたちの友人で20歳の男性です。都立凡下高校のOBで、トビオらからは「パイセン」と呼ばれています。人並み外れた金持ちで、挨拶代わりに紙幣を渡すほど裕福な生活を送っています。
パイセンは風俗業界の大物・輪島宗十郎の息子ですが、父親からは愛されず、金銭的援助だけを受けて育ちました。明るく振る舞いながらも、親しい人間を作るのが苦手で、周囲とは金銭を渡すことでしかコミュニケーションが取れません。
丸山 友貴(まるやま ゆうき)
丸山友貴、通称「マル」は、トビオと同じ都立凡下高校に通う2年生の男子です。一見おとなしく周囲に合わせる性格に見えますが、実際は利己的で被害者意識の強い自分勝手な性格の持ち主です。
矢波高校の生徒たちから暴行を受けたことで、彼らへの強い憎しみを抱くようになります。この出来事が、トビオたちが矢波高校への復讐を企てるきっかけとなります。
事件後、マルは罪の意識をほとんど感じることなく、むしろ刹那的な快楽に溺れていきます。他の仲間たちから金を奪おうとするなど、クズっぷりを発揮します。
伊佐美 翔(いさみ しょう)
トビオと同じく都立凡下高校に通う2年生の男子です。トビオやマルと同様に矢波高爆破事件に加担しますが、他の3人とは異なる反応を示します。
事件後、伊佐美は罪の意識に苦しみ、亡くなった10人の自宅を訪れて謝罪するという行動を取ります。また、恋人の今宵との関係を通じて、自分の罪と向き合っていきます。
蒼川 蓮子(あおかわ れんこ)
トビオの幼なじみで、都内の女子高に通う2年生です。明るく知性的で、自分の意見をはっきりと述べる凛とした性格の持ち主です。
トビオとは高校が別なため一時期疎遠になっていましたが、トビオが市橋哲人に絡まれているところを助けたことをきっかけに、再び親しくなります。蓮子はトビオを密かに想っていますが、トビオが矢波高爆破事件の犯人なのではないかと案じています。
市橋 哲人(いちはし てつと)
都立矢波高校に通う2年生の男子です。
丸山友貴に因縁をつけ、大怪我を負わせたことが、矢波高爆破事件の引き金となります。
爆破事件で自身も大怪我を負い、車いす生活を強いられるようになります。この経験を通じて、市橋の人間性は大きく変化していきます。トビオと同じ病院に入院したことをきっかけに、二人は友人として親しくなっていきます。
市橋は将来パイロットになることを夢見ていましたが、事故によってその夢を絶たれてしまいます。絶望した市橋は最終的に自殺を図りますが、この出来事はトビオに大きな影響を与えます。
新里 今宵(にいさと こよい)
今宵は伊佐美翔の恋人で、都立凡下高校に通う1年生の女子です。派手な容姿をしていますが、実際は伊佐美以外の男性経験はなく、家庭的で肝の据わった性格の持ち主です。
母親を亡くし、漁師の父親はめったに家に帰れないため、実質的に一人暮らしをしています。この境遇が、彼女の成熟した性格形成に影響を与えているようです。
矢波高爆破事件後、今宵は逃亡中のトビオを一時的に自宅に匿います。また、伊佐美との関係を通じて、事件の真相に気づいていきます。
輪島 宗十郎(わじま そうじゅうろう)
輪島宗十郎は小坂秀郎(パイセン)の父親で、日本の風俗業界の「首領」と呼ばれる中年の男性です。パイセンとは会ったことがなく、金銭的援助だけを行っています。
宗十郎は強大な権力と金力を持ち、警察の重役とも深い関係にあります。この力を利用して、矢波高爆破事件をもみ消し、別の人物を真犯人として仕立て上げます。
飯室 成男(いいむろ なるお)
警察で警部補を務める若い男性です。矢波高爆破事件の真相を知っていますが、輪島宗十郎の力で事件がもみ消されてしまったことに憤りを感じています。
飯室は自分の力では事件の真相を暴くことができないと理解しつつも、トビオたち4人に接触し、事件の真実や宗十郎の存在について伝えます。さらに、「幸せを感じるたびに人の命を奪ったことを思い出せ」という言葉を投げかけ、彼らの罪の意識を強く刺激します。
用語集
矢波高爆破事件
都立矢波高校で発生した大規模な爆破事件です。増淵トビオ、小坂秀郎、丸山友貴、伊佐美翔の4人が仕掛けた小規模な爆弾が、プロパンガスに引火したことで大惨事となりました。死者10人を出す大事件となり、物語の主要な転換点となっています。当初はテロとの見方もありましたが、実際は4人の若者による復讐目的の行為でした。
都立凡下高校
増淵トビオ、丸山友貴、伊佐美翔、今宵が通う高校です。都立矢波高校とは道路一本挟んだ至近距離に位置しています。不良だらけの矢波高生たちに目をつけられ、暴力事件などの被害に遭うことが多く、生徒たちは日々矢波高生たちを恐れながら生活しています。校則では、生徒は全員部活動に所属し、毎日18時まで活動しなければならないとされています。
都立矢波高校
市橋哲人、松崎健象、ケント、有原が通う高校です。都立凡下高校とは道路一本挟んだ至近距離に位置しています。素行の悪い不良が集まる学校として知られており、被害を受けやすい凡下高校の生徒たちはもちろん、近隣住民たちからも嫌われ疎まれています。矢波高爆破事件の舞台となった学校でもあります。
フットサル部
都立凡下高校にある部活動の一つです。トビオ、友貴、翔は校則を守るため、この「フットサル部」に所属しています。しかし、実際には名ばかりの部活動で、自堕落に遊ぶだけの場となっています。この部活動は、彼らが学校で過ごす時間を正当化するための口実として機能しています。
クラウディア・トルネイド
今宵の父親が使用する技の名称です。今宵が伊佐美の子どもを妊娠したことを知った際、父親は怒りのあまりこの技を伊佐美にかけます。「身体を回転して投げ飛ばす」という描写から、何らかの投げ技であることが推測されます。この技名は、父親の怒りと驚きを表現するとともに、物語にユーモアを添える役割も果たしています。
あらすじ
平凡な日常から一転、大惨事へ
「そこそこ」の人生を望んでいた高校2年生の増淵トビオは、同級生の丸山友貴(マル)、伊佐美翔、そしてOBの小坂秀郎(パイセン)と共に、何不自由ない日々を過ごしていました。でも、ある日マルが近くの不良高校・矢波高校の生徒たちに暴行されたことをきっかけに、4人は復讐を企てます。矢波高校に忍び込み、小規模な爆弾を仕掛けるという軽はずみな行動に出たのです。
ところが、仕掛けた爆弾の1つがプロパンガスに引火し、予想外の大爆発を引き起こしてしまいます。死者10人を出す大惨事となり、4人は一夜にして殺人犯となってしまったのです。パイセンから口止め料をもらい、4人の逃亡生活が始まります。
逃亡生活と仲間の裏切り
パイセンは国外逃亡を提案しますが、空港で逮捕されてしまいます。残されたトビオとマルは、カラオケボックスで今後の人生について話し合います。しかし、マルは突如トビオを裏切り、金を持ち逃げしてしまうのです。
途方に暮れたトビオは、伊佐美の彼女・今宵の家に身を寄せることになります。そこで伊佐美と再会しますが、3人の生活も長くは続きません。矢波高校のリーダー・市橋が復讐のために動き出したのです。トビオは再び逃亡を余儀なくされ、ホームレス生活を送ることになります。
罪の意識との葛藤
事件から時間が経ち、トビオたちは元の生活に戻ろうとします。しかし、刑事の飯室成男が現れ、事件の真相を全て知っていることを告げます。飯室は「幸せを感じるたびに人の命を奪ったことを思い出せ」と言い、トビオたちに深い罪の意識を植え付けます。
この言葉に苦しむトビオは、学校の屋上から飛び降りようとしますが、一命を取り留めます。病院で偶然、爆破事件の被害者である市橋と再会し、奇妙な友情が芽生えます。しかし、市橋は後に自殺を図り、トビオの罪の意識はさらに深まっていきます。
自首への決意
罪の意識に押しつぶされそうになりながらも、それぞれの方法で生きようとするトビオたち。しかし、最終的に4人は再会し、自首を決意します。世間に向けて最高の自首をしようと計画を立てますが、パイセンの父親である風俗業界の実力者・輪島宗十郎の介入により、その計画は阻止されてしまいます。
自首の際、パイセンは実の父親に会うことができましたが、愛情を確認することはできず、むしろ殺されそうになります。パイセンは腹違いの弟・玲夢との争いの末、玲夢を殺してしまい、10年の刑期を受けることになるのです。
結末
事件から10年後、トビオたちはそれぞれの人生を歩んでいます。出所したパイセンの呼びかけで4人は再会しますが、その関係性は複雑なものとなっています。トビオは新しい恋人との間に子供ができ、幸せな生活を送ろうとしていますが、過去の罪の意識は完全には消えていません。物語は、トビオが自分の子供の名前を考えながら、過去の出来事を思い出すシーンで幕を閉じます。
見どころ
予想外の展開と罪の重さ
この作品の最大の魅力は、軽いノリで始まった物語が一転、重い内容へと変化していく展開です。高校生たちの「ちょっとしたいたずら」が取り返しのつかない大惨事を引き起こし、彼らの人生を大きく狂わせていく様子が、とてもリアルに描かれています。特に、事件後の逃亡生活や罪の意識との葛藤は、読者の心に強く響きます。「そこそこ」の人生を望んでいた主人公・トビオが、突如として殺人犯になってしまうという設定は、私たちに「もしも自分だったら」と考えさせられる要素があり、ページをめくる手が止まらなくなります。
複雑な人間関係と心理描写
登場人物たちの関係性や心理描写も、この作品の見どころの一つです。事件をきっかけに、それまで仲の良かった4人の関係にひびが入り、裏切りや疑いが生まれていく様子が緻密に描かれています。特に、マルがトビオを裏切って金を持ち逃げするシーンは、人間の弱さや利己的な面を如実に表現しており、衝撃的でした。また、トビオと市橋の複雑な関係性も興味深く、加害者と被害者という立場を超えて芽生える奇妙な友情は、人間関係の不思議さを感じさせます。
「生きること」の意味を問う
この作品は、単なるサスペンスや青春ドラマにとどまらず、「生きること」の意味を深く問いかけています。事件後、トビオたちは罪の意識に苦しみながらも、それぞれの方法で生きようとします。特に印象的だったのは、刑事の飯室が「幸せを感じるたびに人の命を奪ったことを思い出せ」と言うシーンです。この言葉は、トビオたちの心に深く刻まれ、彼らの人生に大きな影響を与えます。罪を背負いながら生きることの苦しさと、それでも生き続けようとする彼らの姿は、読者に深い感動を与えます。
市橋 死亡 – 衝撃の展開
物語の中盤で起こる市橋の自殺は、この作品の大きな転換点となっています。爆破事件の被害者であり、トビオと奇妙な友情を築いていた市橋の死は、読者に大きな衝撃を与えます。この出来事は、トビオの罪の意識をさらに深め、物語をより重厚なものにしています。市橋の死は、過去の行為が取り返しのつかない結果をもたらすことを象徴的に表現しており、読者に深い余韻を残します。
10年後の姿 – 成長と葛藤
事件から10年後の彼らの姿も、この作品の大きな見どころです。それぞれが異なる人生を歩み、一見すると普通の大人になっているように見えますが、過去の罪の影は完全には消えていません。特に、トビオが新しい恋人との間に子供ができ、幸せな生活を送ろうとしながらも、過去の出来事を思い出すラストシーンは印象的です。10年という時間が経っても消えない罪の意識と、それでも前を向いて生きようとする姿勢は、読者に深い考察を促します。
「僕たちがやりました」は、軽いタッチの絵柄とは裏腹に、非常に重いテーマを扱った作品です。青春、犯罪、罪の意識、そして「生きること」の意味を深く掘り下げており、読み終わった後も長く心に残る作品だと言えます。一気に読み進めてしまう展開の面白さと、読み終わった後に残る深い余韻のバランスが絶妙で、多くの読者の心に刺さる作品になっています。
ドラマ化情報
2017年7月からフジテレビ系列で実写ドラマ化されました。関西テレビで制作され、火曜日の午後9時から放送されました。全10回の放送となりました。
キャスト
主要キャストは以下の通りです:
- 増淵トビオ役:窪田正孝
- 伊佐美翔役:間宮祥太朗
- 丸山友貴(マル)役:葉山奨之
- 小坂秀郎(パイセン)役:今野浩喜
その他、蓮子役を永野芽郁、新里今宵役を川栄李奈、輪島宗十郎役を古田新太が演じるなど、豪華なキャストが揃いました。
原作マンガとの違い
ドラマ版では原作と異なる描写もありました。
例えば:
- トビオと蓮子が同じ高校に通っている設定
- トビオとマル、伊佐美が警察に逮捕される展開
音楽
ドラマの主題歌はMrs. GREEN APPLEとDISH//が担当し、ポップな楽曲がドラマの雰囲気を盛り上げました。
特筆すべき点
ドラマ版では、原作にはないサンシャイン池崎の「ジャスティス!」のネタが挿入されたり、女性教員が重要キャラクターとして登場するなど、オリジナルの要素も加えられました。また、原作では省略されていた爆弾を作るシーンが描かれるなど、細部にも工夫が凝らされています。
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感想・考察
罪の重さと人間の弱さ
この漫画を読んで、人間の弱さと罪の重さについて深く考えさせられました。軽はずみな行動が取り返しのつかない結果を招くというのは、現実世界でもよくある話です。でも、この作品ではそれが極端な形で描かれていて、読んでいてハラハラドキドキしました。
特に印象的だったのは、事件後の4人の変化です。同じ経験をしたはずなのに、それぞれが全く異なる反応を示すんです。マルのように罪の意識を感じずに逃げ出す人もいれば、トビオのように深く苦しむ人もいる。これって、私たちの日常生活でも似たようなことがあるんじゃないかなって思いました。
結局のところ、この作品は「人間とは何か」を問いかけているように感じます。極限状態に置かれた時、人はどう行動するのか。そして、その後どう生きていくのか。重いテーマなんですが、読み進めるうちに自分自身の価値観も揺さぶられる、そんな不思議な体験でした。
「そこそこ」の幸せとは
この漫画で繰り返し出てくる「そこそこ」という言葉が、妙に心に残りました。主人公のトビオが望んでいた「そこそこ」の人生って、実は多くの人が求めているものなんじゃないでしょうか。でも、その「そこそこ」が一瞬にして崩れ去ってしまう。そこから彼らがどう立ち直っていくのか、というのがこの物語の核心だと思います。
「そこそこ」の幸せを求めることは、決して悪いことじゃありません。むしろ、多くの人にとっては現実的な目標かもしれません。でも、この作品はその「そこそこ」の中にある幸せの尊さを教えてくれます。普通に学校に行けること、友達と遊べること、家族と過ごせること。事件後、彼らはそういった日常のありがたみを痛感するんです。
結局、「そこそこ」の幸せって、失って初めてその価値に気づくものなのかもしれません。この作品を通じて、私自身も日々の「そこそこ」な日常に感謝する気持ちが芽生えました。何気ない日常こそ、実は最も大切なものだったんだなって。
最後の笑顔
この漫画のラストシーン、トビオの笑顔が本当に印象的でした。10年後、新しい家族ができて幸せそうに見えるトビオ。でも、その笑顔の裏に隠された複雑な感情が、読者の心を揺さぶります。
なぜこの笑顔が心に残るのか。それは、この笑顔が単純な幸福を表しているわけではないからです。過去の罪の意識、失われた命への思い、それでも前を向いて生きようとする決意。全てが詰まった笑顔なんです。
トビオの笑顔には、罪を背負いながらも生きていく覚悟が見えます。例えば、子供の名前を考えるシーンで過去の出来事を思い出すところ。これは、彼が過去を忘れずに、それでも未来を築こうとしている証なんです。
結局、この最後の笑顔は、人間の強さと弱さ、罪と贖罪、過去と未来、全てが交錯した複雑な感情の表れなんだと思います。読者に「幸せとは何か」「どう生きるべきか」を問いかける、そんな深い意味を持った笑顔だったんじゃないでしょうか。
読者の声
全巻読んでの感想です!
おバカな高校生3人と輪をかけてバカな先輩(パイセン)が遊び半分に隣の高校に仕掛けた「イタズラ」。ただのイタズラのはずが、とんでもない惨事を引き起こしてしまう。
そして、彼らのとった行動は・・・。
ただのバカ騒ぎとエロが大好きな愛すべき高校生だったのが、自分たちが引き起こしたとはいえ、1つの出来事で人生が変わってしまう。
自業自得、自己責任、いろいろ言いようがあるが、読んでいるうちに、自分の中で、「これが自分だったら・・」とずっと自問自答していた。
「責任はとらなくちゃいけない、でもバレなければ・・・」、というループにはまるのだ。
これがバカなイタズラではなく、たとえば事故だとしたら、決して他人事ではない、誰にも起きうることなのだ。
罪と罰、そして償いとは何なのか、罪を犯した者は幸福になれるのか等々、ほんとに考えさせられました。
といって、小難しいコミックではない。すごいテンポで読ませます。私も一気に9巻いってしまって我ながらびっくりしている。
(途中、高校生たちのあまりにバカな発想と行動にあきれちゃったりもしました。笑)
上から目線で申し訳ない気もするが、画がとにかく上手だ。微妙な表情が実にうまく描けていて、ぐいぐい迫ってくる。
人物描写も素晴らしい。とりわけ、パイセンの人間像がほんとによく描かれていると思う。(誰かに良く似ているような気がするんだけど,
思い出せない・・・)
事件前、3人が無邪気にはしゃいでいる様子がほんとに楽しそうで、あとから切なくなります。
お勧めです!
Amazonより引用
抜群のストーリーテリングと絶妙なキャラクター配置
こういう話だったのか~、やられた!
1巻から二転三転する展開で楽しませてもらいましたが、今巻の展開がこの作品のテーマだったんですね。
本巻で主人公がなぜ彼でなければならなかったのかもよく分かりました。
小市民的であり、なんだかんだで根は善人である主人公はまさにこの作品のテーマにうってつけ。
弱いのに無神経でエゴイストのマルがいい対比になっています。
「幸せが」の回で主人公の心情がまっすぐに突き刺さってきて、もうこの作品から目が離せません。
あと、倫子ちゃんがかわいすぎます。
今宵ちゃんも寂しい子だと思うので、悪者になる展開にはしないで欲しいな。
Amazonより引用
あの状況ならこの終わり方がベストと言えるかもしれない。
最近Kindleで一巻を無料で読み、そこから8巻まで一気に購入して読みました。ものすごくこの漫画にのめり込みました。実際あり得ない展開が続きますがこれでいい!漫画なんだから。理不尽なことも多いですが現実はこの漫画よりはるかに理不尽です。だから8巻の最後を読み終えてこの最終巻が発売するまではいろんなことを想像しました。実は正直もっと救いのない終り方も想定していましたが、このような終わり方に少しホッとしています。みんなが生き続けるという選択肢を与えてくれた作者さんに感謝します。生きることにリアルを感じれない若い人たちが多いのかもしれませんが、この漫画では人を殺してしまったという罪悪感と、人の死をきっかけに生きることと向き合い続ける人生を描いています。しかもわりとコミカルで、ときにリアルで、でも残酷にエンターテイメント性も織り混ぜて。読んでいてスカッとしたり、共感したり、後悔したりすることが作者さんの意図するところなのかなぁと。私は最後まで読めてよかったと思っています。パイセンやトビオたちがこれからどう生きていくのかに想いを馳せるのも悪くないのかなぁと。
Amazonより引用
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作者について
荒木 光
あらき ひかる
日本マンガ塾在籍中の2007年、『僕の彼女いない歴』が、第192回スピリッツ賞に入選。同作が「ビックコミックスピリッツCasual」に掲載され、漫画家デビューとなる。2009年には『公衆トイレの中』で、第61回ちばてつや賞ヤング部門佳作を受賞した。その後、2011年「週刊ヤングマガジン」から『ヤンキー塾へ行く』で連載デビューを果たす。2015年、同誌19号にて連載を開始した『僕たちがやりました』(原作:金城宗幸)は人気となり、2017年にテレビドラマ化されるヒットとなった。その他の作品に『塾生★碇石くん』『あしたのジロー』(原作:森高夕次)など。
作者のSNSリンク
みつかりませんでした
「僕たちがやりました」まとめ
- 連載状況:「僕たちがやりました」は週刊ヤングマガジンで連載されていました。
- 作者:原作が金城宗幸、漫画が荒木光
- コミックス情報:全9巻で完結
- 読むには:割引クーポンを使えば、eBookJapanでお得に読める
- 関連情報:2017年7月からフジテレビ系列でドラマ化されました。
- 作品の魅力:予想外の展開と深い心理描写、複雑な人間関係、「生きること」の意味を問う重厚なテーマ性が魅力です。
- キャラクター:主人公のトビオを始め、それぞれのキャラクターが個性的で魅力的です。特に事件後の変化や成長が丁寧に描かれています。
- テーマ性:罪と贖罪、人間の弱さと強さ、「生きること」の意味など、深いテーマを扱っています。
- ジャンルの新規性:青春サスペンスでありながら、哲学的なテーマを織り交ぜた新しい作品です。心理描写を好む読者や、人間ドラマを楽しみたい読者に向いています。
- 読者の感想:展開の面白さや心理描写の深さ、テーマの重さに感銘を受けたという意見が多く見られます。一方で、登場人物の行動に違和感を覚えたという意見も一部あります。
- 今後の展望:完結作品ですが、10年後の描写があることから、さらにその先の彼らの人生を描いた続編の可能性も考えられます。