陰キャ男子と学園トップの美少女が織りなす、ドキドキの青春ラブコメディ。中二病の市川京太郎と人気モデルの山田杏奈が、偶然の出会いから互いを意識し始める。自己肯定感の低さと憧れが交錯する中、二人の距離は少しずつ縮まっていく。読者は、等身大の高校生の恋愛に共感しながら、キュンとする瞬間の連続に胸を躍らせること間違いなし。
「僕の心のヤバイやつ」はどこで読める?
チャンピオンクロスにて連載中。
既刊11巻。通称「僕ヤバ」
「次にくるマンガ大賞2020」Webマンガ部門で第1位、第5回「みんなが選ぶTSUTAYAコミック大賞」で大賞を受賞。
2023年4月に第1期、2024年1月に第2期テレビアニメ化。
以下の方法で読むことができます
- 電子書籍:Kindle、eBookJapan、ブックライブなどで配信中。
多くの電子書籍ストアでは、無料で試し読みできます。 - 紙の書籍:全国の書店で発売中。オンライン書店でも購入可能です。
作品基本情報
タイトル:「僕の心のヤバイやつ」
著者:桜井 のりお
ジャンル:
学園ラブコメディ
青春ドラマ
ギャップ萌え
ターゲット読者層:
10代後半から20代前半
男女問わず
学生時代の恋愛や青春に共感・興味がある読者
ギャップのある恋愛展開を楽しみたい読者
主要キャラクター 相関図
市川 京太郎(いちかわ きょうたろう)
主人公である中学2年生の男子生徒です。典型的な陰キャラクターで、自意識過剰で内向的な性格をしています。当初は中二病的な思考から、クラスメイトの山田杏奈を殺したいという歪んだ妄想を抱いていましたが、偶然の出来事をきっかけに山田に惹かれていきます。
京太郎は、豊富な語彙力と知識を持ち合わせており、時折その能力を発揮して周囲を驚かせることがあります。しかし、自己肯定感が低く、他人の言動に一喜一憂する傾向があります。山田との関わりが深まるにつれ、自分の感情と向き合い、少しずつ成長していきます。
山田 杏奈(やまだ あんな)
本作のヒロインで、京太郎のクラスメイトの女子中学生です。学校内のカーストの頂点に位置する美少女で、雑誌のモデルも務めています。一見クールで完璧な印象を与えますが、実際は天然で大雑把な一面も持ち合わせています。
杏奈は、学校では禁止されているお菓子を図書室で隠れて食べるなど、意外性のある行動をとることがあります。そのギャップが京太郎の興味を引き、二人の関係が始まるきっかけとなります。
小林 ちひろ(こばやし ちひろ)
杏奈の親友の一人で、クラスメイトの女子中学生です。おかっぱ頭の小柄な女の子で、世話焼きな性格をしています。学校では常に山田の面倒を見ており、二人の仲の良さが際立っています。
ちひろは山田のことを冗談で「クソデカアホ女」と呼ぶほど親密な関係にあり、山田からは「ちぃ」というあだ名で呼ばれています。
関根 萌子(せきね もえこ)
杏奈のもう一人の親友で、クラスメイトの女子中学生です。自身のことを「萌」と呼び、派手な外見と軽薄な言動が特徴的です。一見すると典型的な「ギャル」のような印象を与えますが、実は学年でもトップクラスの成績を誇る優秀な生徒です。
吉田 芹那(よしだ せりな)
杏奈と萌子と共に行動することが多い、クラスメイトの女子中学生です。やや短気な性格で、怒ると少々怖いところがあります。山田からは「にゃあ」というあだ名で呼ばれており、これは「芹那」から「せりにゃ」、そして「にゃあ」と派生した名称です。
足立 翔(あだち しょう)
京太郎と同じクラスの男子中学生です。茶髪のやんちゃなタイプで、神崎や太田と仲が良く、よく一緒に行動しています。山田杏奈のことが好きで、しばしば山田たちの女子グループに声をかけたり、ちょっかいを出したりしています。
足立は、典型的な思春期の男子中学生として、性的な話題で盛り上がったり、女子に対して軽はずみな発言をしたりすることがあります。しかし、その一方で純粋な一面も持ち合わせており、本気で山田のことを好きだという様子も描かれています。
神崎 健太(かんざき けんた)
京太郎のクラスメイトの男子中学生です。足立や太田と仲が良く、よく一緒に行動しています。坊主頭で一見まじめそうな外見をしていますが、実は三人の中で一番スケベな性格をしています。
神崎は、少し太めの体型の原さんのことが好きだと公言しており、このことから足立と太田からは「スケベ」呼ばわりされ、京太郎からは心の中で「ブス専くん」と呼ばれています。
原 穂乃香 (はら ほのか)
京太郎と同じクラスの女子中学生です。おとなしい性格で、少し太った体型をしています。自分の体型を気にしており、ダイエットに取り組んでいます。
原は、クラスメイトの神崎から好意を寄せられており、そのことをまんざらでもない様子で受け止めています。
南条 ハルヤ(なんじょう はるや)
京太郎たちより一学年上の3年生の男子生徒です。金髪のチャラい外見をしており、通学中に山田杏奈にナンパを仕掛けるなど、積極的な性格をしています。京太郎からは心の中で「ナンパ先輩」を意味する「ナンパイ」というあだ名で呼ばれており、嫌われています。
しかし、単なるチャラ男ではなく、思いがけない場面で思いやりのある行動を見せることもあります。例えば、京太郎が山田へのナンパを妨害しようとして川に落とした自転車を、事情を知らずに率先して引き上げようとします。
用語集
中二病
「中二病」は、思春期特有の精神状態や行動を指す言葉です。主人公の市川京太郎が、この中二病的な思考や行動を示しています。例えば、「殺人大百科」という本を読んだり、ダークファンタジー小説の構想を持っていたりします。この中二病的な性質が、物語の展開や主人公の内面描写に重要な役割を果たしています。
陰キャ
「陰キャ」は、内向的で社交性が低い人を指す俗語です。市川京太郎は典型的な陰キャとして描かれており、クラスに馴染もうとする気がなく、一人で本ばかり読んでいる様子が描かれています。
陽キャ
「陽キャ」は「陰キャ」の対義語で、社交的で活発な人を指す俗語です。ヒロインの山田杏奈は、クラスの人気者で陽キャの代表として描かれています。
スクールカースト
「スクールカースト」は、学校内での生徒たちの人気や影響力の序列を表す言葉です。この作品では、山田杏奈が「学園カーストの頂点」にいる存在として描かれています。このカーストの差が、主人公と山田の関係性や物語の展開に大きな影響を与えています。
青春格差
「青春格差」は、この作品のサブタイトルとして使われている言葉です。陰キャの男子中学生と陽キャの美少女との恋愛を描くことで、学校生活や青春時代における経験や機会の差を表現しています。この「格差」が物語の主要なテーマの一つとなっています。
あらすじ
陰キャ男子と陽キャ女子の出会い
中学2年生の市川京太郎は、クラスに馴染もうとする気がまったくない陰キャで、一人で本ばかり読んでいます。彼は、華やかな美人で陽キャの山田杏奈に対して歪んだ感情を抱いていました。ある日、京太郎は図書館で一人過ごす杏奈の姿を目撃します。杏奈が自由気ままに過ごす様子に、京太郎は目が離せなくなります。そして、社会の授業で杏奈がカッターを必要としていた時、京太郎が貸し出したことをきっかけに、二人は初めて言葉を交わすことになります。
心の変化と距離の縮まり
京太郎は杏奈との距離が近づくにつれ、自分が彼女のことを好きなのだと自覚していきます。一方、杏奈も京太郎に対して好意的な態度を見せ始めます。二人は徐々に接点を増やし、お互いを意識し合うようになります。京太郎は自分の気持ちに戸惑いながらも、杏奈のために行動することが増えていきます。
クリスマスイブのデート
クリスマスイブに、京太郎と杏奈は漫画本の貸し借りを理由に渋谷で待ち合わせをします。この日は、周りが恋人ばかりということもあり、京太郎は大いに動揺します。杏奈は自由気ままに振る舞い、パンケーキ店に行ったり、京太郎に洋服を選んでもらったりと、まるでデートのような時間を過ごします。帰り道、電車内の混雑で二人は手をつなぎ、そのまま一緒に帰宅することになります。
冬休みの出来事
京太郎は冬休み中に骨折してしまい、新学期を迎えます。利き手を骨折しているため文字を書くことができず、誰か親しい人のノートをコピーするように言われます。京太郎は杏奈に頼みたい気持ちと、クラスの人気者である彼女には頼みづらいという気持ちの間で葛藤します。
バレンタインデーの展開
2月14日、杏奈は京太郎にチョコレートを渡します。「勘違いしてもいいよ」という言葉とともに渡されたチョコレートに、京太郎の胸は高鳴ります。その後、二人は放課後に映画を見に行きます。京太郎は、女優を目指す杏奈の真剣な姿に、自分との距離を感じつつも、彼女の美しさに魅了されます。
卒業式での送辞
京太郎は卒業式で在校生代表として送辞を読むことになります。この役割を通じて、京太郎は自分自身の成長を感じると同時に、杏奈への気持ちをより強く自覚します。送辞を読み終えた後、京太郎は杏奈が自分のことを好きだと確信するのでした。
山田家での出来事
京太郎は杏奈の家に招かれ、二人で鍋を食べる機会を得ます。また、バレンタインデーのチョコレート作りの際には、杏奈の友人たちと一緒に山田家を訪れます。この時、京太郎は杏奈の母親と対面し、緊張しながらも挨拶をすることができました。
告白の瞬間
ある日、京太郎は杏奈の父親に会う機会があります。その時、京太郎は勇気を出して「僕は杏奈さんが好きです」と告白します。この告白は、二人の関係に大きな転機をもたらすことになります。
今後の展望
京太郎と杏奈の関係は、互いの気持ちを確認し合いながらも、まだ正式な交際には至っていません。今後は、二人の関係がどのように発展していくのか、また杏奈の芸能活動と京太郎との関係がどう調和していくのかが注目されます。さらに、周囲の友人たちや家族との関係性の変化、そして中学校卒業後の進路や将来の夢に向けての成長も、物語の重要な要素となっていくでしょう。二人の純粋な恋愛模様と、それぞれの成長の過程が、今後も丁寧に描かれていくことが期待されます。
見どころ
意外性のある主人公たち
最大の魅力は、主人公たちの意外性豊かな性格設定です。陰キャで中二病の市川京太郎と、学園カーストトップの美少女山田杏奈。一見すると正反対の二人ですが、互いの意外な一面に惹かれていく様子が実に興味深いんです。
京太郎は最初、山田に対して殺意すら抱いていましたが、彼女の天然な一面を知ってからは、どんどん惹かれていってしまいます。一方の山田も、京太郎の優しさや気遣いに気づいていき、徐々に好意を抱いていく様子が丁寧に描かれています。この「ギャップ萌え」的な要素が、読者の心をグッと掴んでいるんですよね。
リアルな青春の描写
中学生の青春をリアルに描いている点も見どころです。恋愛に対する不安や戸惑い、自己肯定感の低さ、友人関係の悩みなど、誰もが経験したことのある感情が細やかに描かれています。
特に印象的なのは、京太郎の自己肯定感の低さです。山田からの好意に気づかず、自分を卑下してしまう姿は、読んでいて切なくなります。でも、そんな彼が少しずつ成長していく様子を見るのは、とても温かい気持ちになりますよ。
丁寧な心理描写
登場人物たちの心理描写も見逃せません。特に京太郎の内面の変化が細かく描かれているのが印象的です。最初は自己嫌悪に陥りがちだった彼が、山田との関わりを通じて少しずつ自信を持っていく過程が、とてもリアルに感じられます。
例えば、山田からチョコレートをもらったときの京太郎の反応。喜びと同時に「これは友チョコに違いない」と自分を否定してしまう姿は、まさに思春期の男子そのものです。でも、そんな彼が少しずつ自分の気持ちに向き合っていく姿は、読んでいて応援したくなります。
ゆっくりと進展する関係性
二人の関係がゆっくりと、でも着実に進展していく様子がたまりません。一気に恋人同士になるのではなく、お互いの気持ちを確かめながら、少しずつ距離を縮めていく過程が丁寧に描かれています。
特に印象的なのは、クリスマスイブのデートシーン。まだ付き合っているわけではないのに、二人で手をつないで歩く姿は、まるで恋人同士のよう。でも、その後の二人の反応を見ると、まだまだ恋愛に不慣れな中学生なんだなと感じさせられます。このような等身大の描写が、読者の共感を呼んでいるんだと思います。
コミカルな脇役たち
主人公二人の関係性だけでなく、周りの友人たちの描写も魅力的です。特に、京太郎の姉や山田の友人たちのキャラクターが立っていて、物語に彩りを添えています。
例えば、京太郎の姉は弟思いで面倒見がいい反面、ちょっとブラコン気味なところがあって、コミカルな場面を作り出しています。また、山田の友人たちも、それぞれ個性的で、山田と京太郎の関係を後押ししたり、時には邪魔をしたりと、物語を盛り上げる重要な役割を果たしています。
「僕の心のヤバイやつ」は、青春の不器用さや恋愛の甘酸っぱさを丁寧に描いた作品です。等身大の中学生の姿に共感しつつ、少しずつ成長していく主人公たちを見守る楽しさがあり、読む価値が十分にある作品だと思います。
アニメ「僕の心のヤバイやつ」について
「僕の心のヤバイやつ」は2023年4月から6月までテレビ朝日系列にて第1期が放送され、2024年1月から第2期が放送されました。制作はシンエイ動画が担当しています。
キャスティング
主要キャラクターの声優陣は以下の通りです:
・市川京太郎役:堀江瞬
・山田杏奈役:羊宮妃那
原作との違い
アニメ化にあたり、原作の内容をほぼ忠実に再現しています。しかし、いくつかの微妙な違いや調整が見られます:
- セリフの微調整:一部のセリフが、テレビ放送に適した表現に変更されています。例えば、原作で使用されていた「性奴隷」という言葉が「セフレ」に変更されるなど、より穏やかな表現に置き換えられています。
- シーンの省略:原作の一部のシーンが、時間的制約や内容の都合により省略されています。例えば、足立が女子の爪の状態を見るシーンが削除されています。
- アニメオリジナル要素:原作にはない、アニメオリジナルのシーンや演出が追加されています。例えば、保健室での定期入れのエピソードはアニメオリジナルの内容です。
- 視覚的な演出:原作のマンガでは表現しきれない動きや表情、背景の細かい描写がアニメーションによって豊かに表現されています。
評価と反響
アニメ化に対する評価は概ね好評です。原作の雰囲気や登場人物の魅力を損なうことなく、丁寧に作品を再現していると評価されています。特に、キャラクターの心理描写や微妙な表情の変化など、原作の魅力を動きのある映像で表現することに成功しているという意見が多く見られます。
また、アニメ化によって原作マンガの単行本購入者向けの特典的な内容(単行本のあとがきやおまけ漫画など)が効果的に活用されており、原作ファンからも好評を得ています。
今後の展開
第2期の放送が2024年1月から開始されたことで、今後も原作の展開に合わせてアニメ化が継続される可能性が高いと考えられます。ファンからは、原作の魅力を損なわない丁寧な制作が続くことへの期待が寄せられています。
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感想・考察
山田父との出会い、緊張の瞬間
山田父との初対面シーンは、このマンガの中でも特に印象的でした。市川が山田の家でチョコレート作りに参加した際、突然現れた山田父。その圧倒的な存在感に、市川だけでなく読者の私もドキドキしてしまいました。
なぜこのシーンが印象的かというと、それまで山田の家族構成があまり明らかになっていなかったからです。突然現れた大柄な父親の姿は、市川にとっても予想外の出来事だったはず。山田父の無言で威圧的な雰囲気は、まるで娘の恋路を邪魔する障害物のよう。
でも、よく考えてみると山田父の行動は娘を思う気持ちの表れかもしれません。娘の家に男子がいることへの驚きと警戒心が、あの無言の圧力となって表れたんでしょうね。
この山田父との出会いは市川にとって大きな試練となりました。山田との関係を深めていく上で、家族の壁を乗り越えるという新たな課題が見えてきたわけです。このシーンを通じて、恋愛には相手の家族との関係も大切だということを改めて感じました。
「付き合う」ことの意味
「付き合う」ということの意味について深く考えさせられました。市川と山田は互いに好意を寄せ合っているのは明らかなのに、なかなか「付き合う」という一線を超えられません。これって、実は現実の中学生カップルにもよくある話なんじゃないでしょうか。
「付き合う」ことの重みは、特に中学生にとっては想像以上に大きいものです。単に好きな人と一緒にいるだけでなく、周囲の目や将来のことまで考えなければいけない。市川が山田との関係に慎重になるのも無理はありません。
例えば、市川が山田のモデルの仕事を見学に行ったシーン。そこで彼は山田の活躍する姿を目の当たりにし、自分との世界の違いを痛感します。これは「付き合う」ことの難しさを象徴しているように感じました。
「付き合う」というのは単なる恋愛のステータスではなく、お互いの人生に深く関わることなんだと思います。だからこそ、市川と山田の関係の進展がゆっくりであっても、それは決して悪いことではないんですよね。二人の関係がどう進展していくのか、これからも楽しみです。
告白の瞬間、心の声が届く時
「告白」のシーンは本当にドキドキしました。特に印象的だったのは、市川が山田に対して「勘違いしてもいいよ」と言われたバレンタインのシーン。これって、遠回しながらも明確な告白だと思いませんか?
告白というと、「好きです」とストレートに言うイメージがありますよね。でも、このマンガでは違います。「勘違いしてもいいよ」という言葉の裏には、山田の複雑な思いが隠されているんです。好きだけど、はっきり言うのは恥ずかしい。でも、気持ちは伝えたい。そんな女の子の心理が見事に表現されていて、思わずキュンとしてしまいました。
市川の反応も素敵でしたよね。最初は戸惑いつつも、徐々に山田の気持ちを受け止めていく様子が丁寧に描かれています。告白を受けた後の二人の関係の変化も、微妙な距離感の変化や表情の描写で上手く表現されていて、読んでいてニヤニヤが止まりませんでした。
この「告白」のシーンを通じて、言葉にしなくても心が通じ合うことがあるんだなと感じました。市川と山田の関係が、こういった小さな積み重ねで深まっていくのを見るのが本当に楽しいです。これからも二人の関係がどう発展していくのか、楽しみでなりません。
読者の声
話題になっているからアニメだけでも見て抑えておくかと思っていたのですが、アニメが予想以上によくて漫画も購入しました。
アニメも音声やツイヤバなどからの補足もあり、いいのですが、漫画のゆっくり心と仲が近づいていく空気感も悪くないです。
星4評価なのは全体的にみれば地味な内容と、徐々に心の成長が描かれる話であるので、前半は退屈ともいえるからです。
前半だけだと、陰キャにたまたま美少女が中学生という幼さもあり、なんとなく好きというだけのただの学園ラブコメにみえるからです。
実際には前半に幼さを描くことで、主人公の市川や山田の心の幼さと成長を描く話になっています。
また市川と山田の幼さとまっすぐさは現実にいないとはいえないレベルですが、
環境や家族や周囲の愛にかなり恵まれたものだからこそなので、かなりの少数派です。
そのために苛立ちや反発を感じる部分もなくはないです。
ただ恵まれているから、心に素直な叫びや行動が描かれているので、やはり良作シリーズです。
Amazonより引用
山田の抱えるコンプレックスを知る
傍若無人の山田にも過去にさまざまな失敗や挫折があった。
それもそうだ。
人より容姿が優れているだけで器量が人並み以上に悪いことは第一話から常に描写されていた。
だから
「いろいろ(習い事を)やらせてもらったのに、なにやっても人よりうまくできなくて、後から入ってきた子にどんどん抜かされるのが嫌で」
という彼女の言葉は『ああ、そうだ。そうだったに違いない』と思わされる。
これは血の気が引くほど心にズシンとくる。
そんな経験をすれば自分が憐れで、恥ずかしくて、立ち向かえなくなる。
市川京太郎はそうだった。
それでも彼女は前を向くことを選んだ。
Amazonより引用
ただ好きというだけではいられないのか
今までは山田と市川二人の関係性を成熟させていくことだけに
読者は注目していればよかったのだけれども
今後は家族や一部の友達以外の理解が得られるのか
ハラハラした展開になっていくのだろう。
タレントとして露出していく恋人と釣り合うための自分になるのか
山田と出会う前のように日陰者として生きていくのか。
イッチの覚悟と今後の成長にも注目していきたい。
とはいえ、急にスーパーヒーローになどなれるわけもなく
とどのつまりは山田にだけは認めてもらえるのであればそれでいいという
結論には落ち着くのではないかと思うし、それでいいと思う。
見ず知らずの人たちのやっかみなどを気にしていては恋などできない。
イッチも山田も己の道を突き進んでハッピーエンドをつかみ取ってほしい。
Amazonより引用
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作者について
桜井 のりお
さくらい のりお
日本の漫画家。女性。2003年5月『そーじの時間』で、第58回赤塚賞佳作受賞。また、同時期に『KIDNEY TROUBLE』で「週刊少年チャンピオン」第60回新人まんが賞特別奨励賞を受賞。同年8月、「週刊少年チャンピオン増刊号元祖!浦安鉄筋家族傑作選」に『こちら彼女、校門前。』が掲載されデビュー。2003年10月から「週刊少年チャンピオン」に『子供学級』を集中連載。好評を得て、翌2004年同誌にて同作の連載を開始。2006年3月より「週刊少年チャンピオン」にて連載開始した『みつどもえ』がヒットし、人気作家となる。その他の作品に『ロロッロ!』『僕の心のヤバイやつ』などがある。
作者のSNSリンク
「僕の心のヤバイやつ」まとめ
- 連載状況:「僕の心のヤバイやつ」最新話はチャンピオンクロスで読める
- 作者:桜井のりお
- コミックス情報:現在11巻まで発売、連載中
- 受賞歴:「次にくるマンガ大賞2020」Webマンガ部門で第1位、第5回「みんなが選ぶTSUTAYAコミック大賞」で大賞を受賞
- 関連情報:2023年4月に第1期、2024年1月に第2期テレビアニメ化
- 読むには:割引クーポンを使えば、eBookJapanでお得に読める
- 作品の魅力:陰キャの男子中学生と陽キャの美少女との恋愛を丁寧に描く青春格差ラブコメディ。日常の些細な出来事を通じて、二人の心の動きを繊細に表現している
- キャラクター:主人公の市川京太郎は自己肯定感が低く不器用な中二病の少年、ヒロインの山田杏奈は明るく天然な美少女。対照的な二人の関係性が魅力的
- テーマ性:青春期の恋愛、自己成長、コミュニケーションの大切さを描いている
- ジャンルの新規性:典型的な学園ラブコメに見えて、主人公の内面描写が深く、読者の共感を呼ぶ。中学生から大人まで幅広い層に支持されている
- 読者の感想:キュンキュンする展開や、キャラクターの可愛らしさ、丁寧な心理描写に高評価が多い。ゆっくりと進展する関係性にもどかしさを感じつつも、その過程を楽しむ意見が目立つ
- 今後の展望:二人の関係性がさらに深まり、高校生活や将来の夢など、新たな課題に直面していく展開が予想される。読者の期待に応えつつ、キャラクターの成長を描いていくことが期待される