高校2年生の幼なじみカップル、福と宝。避妊の失敗から始まる予期せぬ妊娠に直面し、「気持ち悪い」と周囲から目を背けられながらも、自分たちの選択と向き合おうとする二人。10代の妊娠という重いテーマを、リアルな心理描写と社会の偏見、家族の葛藤を通して描く衝撃作。学校制度や性教育の在り方まで鋭く問いかける、誰もが考えるべき物語。
「あの子の子ども」はどこで読める?
別冊フレンドにて2021年6月号より連載。既刊9巻。
「あの子の子ども」は講談社、「出版社コミック担当が選んだおすすめコミック2022」第8位、第47回「講談社漫画賞」少女部門を受賞。2024年6月テレビドラマ化。
以下の方法で読むことができます
- 電子書籍:Kindle、eBookJapan、ブックライブなどで配信中。
多くの電子書籍ストアでは、無料で試し読みできます。 - 紙の書籍:全国の書店で発売中。オンライン書店でも購入可能です。

作品基本情報
タイトル:「あの子の子ども」
著者:蒼井 まもる
ジャンル:
青春ドラマ
社会派マンガ
ヒューマンドラマ
ターゲット読者層:
青春ドラマ
社会派マンガ
ヒューマンドラマ
登場人物
川上 福(かわかみ さち)

主人公で、16歳の高校2年生です。幼なじみの月島宝と交際中の、ごく普通の女子高生として物語は始まります。しかし、避妊の失敗により予期せぬ妊娠をしてしまいます。
福は当初、妊娠の事実に戸惑いと不安を感じますが、次第に出産を決意し、自分の意思を周囲に伝えていく強さを見せます。彼女の性格は穏やかですが、一度決めたことは最後まで貫く芯の強さを持っています。
月島 宝(つきしま たから)

福の恋人で、同じく16歳の高校2年生です。陸上部に所属しており、優秀な成績を収めています。福との幼なじみであり、両家の親にも認められた関係にあります。
宝は福の妊娠を知った後、最初は戸惑いを見せますが、すぐに福のことを支えようと決意します。彼は誠実で優しい性格の持ち主で、福の選択を尊重し、共に未来を考えようとする姿勢を見せます。
川上 幸(かわかみ こう)

福の兄で、大学3年生です。妹思いの優しい性格ですが、福の妊娠に対しては厳しい態度を取ります。
幸は福の妊娠にいち早く気づき、最初は強く反対の立場を取ります。彼は妹の将来を心配し、「子供が子供を育てる」ことの難しさを指摘します。しかし、福の決意の強さを知るにつれ、徐々に彼女の選択を受け入れていく様子が描かれます。
川上 晴美(かわかみ はるみ)

福の母親で、専業主婦です。福の妊娠に対して、比較的冷静な態度を取る人物として描かれています。
晴美は、福に「自分で決めるように」と言い、娘の選択を尊重する姿勢を見せます。この態度は、一見突き放しているように見えますが、実は福に責任ある決断をさせようとする深い愛情の表れです。
月島 直実(つきしま なおみ)

宝の母親で、介護士として働いています。福の妊娠に対して、最も強く反対の立場を取る人物です。
直実は、高校生の妊娠に対して厳しい見方をし、福に中絶を勧めます。彼女の態度は、社会的な常識や若者の将来を心配する大人の視点を代表しています。しかし、その背景には自身の若い頃の経験があることが後に明らかになります。
あらすじ
予期せぬ妊娠の発覚
高校2年生の福は、幼なじみの恋人・宝との性行為の後、体調の変化に気づきます。
避妊に失敗した可能性を心配した福は、一人で妊娠検査薬を購入し、陽性反応を確認します。突然の事態に戸惑い、福は誰にも相談できずに悶々とした日々を過ごします。
そんな中、福の兄・幸が妹の様子の変化に気づき、福と宝を呼び出すことになります。福は初めて自分の状況を打ち明けることになり、現実と向き合う第一歩を踏み出すのです。
産婦人科での初診察
福は一人で産婦人科を訪れ、妊娠8週目であることを告げられます。初めての診察で不安を抱えながらも、エコー検査で胎児の心音を聞いた福は、中絶手術を受けたくないという思いを強くします。
担当の女医さんは福を責めることなく、「どんな選択をしても、誰もあなたを責める権利はありません」と優しく声をかけます。この言葉に福は救われ、自分の気持ちと向き合う勇気をもらいます。一方、宝は福のことを考え、二人で子育てをするための方法を真剣に模索し始めます。
両親への告白と反応の違い
福と宝は、それぞれの親に妊娠の事実を打ち明けます。宝の母は強く反対し、福に中絶を勧めます。一方、福の母は「二人で決めること」と、福たちの意思を尊重する態度を示します。しかし、福はこの反応に「見捨てられた」ような気持ちになります。両親の対照的な反応は、福と宝に大きな葛藤をもたらします。特に宝の母との関係は悪化し、宝は母親から福と別れるよう言われてしまいます。二人が社会の中で直面する困難の始まりとなるのです。
学校生活の変化と友人との関係
福の妊娠が学校で噂になり始め、クラスメイトたちの態度が変化します。
特に、福の親友だった矢沢との関係に亀裂が入ります。SNSでは福の妊娠に関する書き込みが拡散され、宝も特定されてしまいます。この状況に福は孤独感を深めていきますが、同時に自分の選択に対する覚悟も固めていきます。
学校側は福に対し、卒業は難しいと伝えますが、福は「卒業する権利がある」と主張し、自分の未来のために闘う決意を示します。
通信制高校への転校決断
福は妊娠しながら学業を続けるため、通信制高校への転校を決意します。
この決断は、福が自分の将来と子どもの未来を両立させようとする重要な一歩となります。転校の過程で、福は担任の先生や養護教諭、スクールカウンセラーなど、学校の大人たちからの支援を受けます。彼らは福の状況を理解し、前例のない事態に対して柔軟に対応しようと努めます。この経験を通じて、福は周囲の大人たちの温かさに触れ、自分の決断に対する自信を深めていくのです。
宝の覚悟と成長
宝は福の妊娠を知ってから、父親としての自覚を持ち始めます。
彼は福を支えるため、アルバイトを始め、出産や育児に関する知識を熱心に学びます。また、福の両親に対しても、結婚の意思を伝えるなど、責任ある態度を示します。宝の真摯な姿勢は、周囲の大人たちの信頼を徐々に得ていきます。
しかし同時に、高校生である宝自身も進学や将来の夢との葛藤を抱えています。この葛藤を乗り越えようとする宝の姿は、若くして親になる決意をした彼の成長を表しています。
福の父親との対立
単身赴任中だった福の父が突然帰宅し、福の妊娠を知ります。
父は激怒し、福を無理やり病院に連れて行き、中絶を強要しようとします。この出来事は福に大きなショックを与え、家族関係に亀裂を生みます。父は福の意思を無視し、自分の考えを押し付けようとしますが、福は強く抵抗します。この対立は、福が自分の決断に対して揺るぎない意志を持っていることを示すとともに、家族の中での価値観の違いや世代間のギャップを浮き彫りにします。
SNSを通じた同世代の妊婦との出会い
福はSNSを通じて、同じく10代で妊娠しているライムという女の子と知り合います。
二人は似た境遇にあることから意気投合し、妊娠中の悩みを共有し合います。しかし、ライムの状況は福よりも厳しく、彼女は彼氏や家族、友人との関係も上手くいっていないことが分かります。
福はライムを助けたいと思いますが、自身の妊娠の進行や予期せぬトラブルにより、連絡が取れなくなってしまいます。この出来事は、福に同じ境遇の人々への共感と支援の難しさを実感させる経験となります。
出産への不安と期待
出産が近づくにつれ、福は期待と不安が入り混じった複雑な心境になります。
彼女は出産の痛みや育児の大変さに対する不安を抱えながらも、生まれてくる子どもへの愛情を深めていきます。妊婦健診では3Dエコー写真を見て赤ちゃんの姿に感動し、宝と共に幸せを噛みしめます。一方で、高校生である福と宝は、これから始まる親としての人生に対する不安も感じています。この時期、福は自分の体の変化や心の揺れを敏感に感じ取りながら、新しい人生への準備を進めていきます。
出産シーンと新しい家族の誕生
ついに福の出産の時が訪れます。陣痛が始まり、福は宝や家族に見守られながら病院に向かいます。
長時間に及ぶ陣痛と分娩の過程で、福は想像以上の痛みと闘いますが、周りの支えを受けながら懸命に頑張ります。そして遂に、福と宝の子どもが無事に誕生します。初めて我が子を抱く福と宝の姿は、若くして親になる決意をした二人の新たな人生の始まりを象徴しています。産まれた赤ちゃんに「真」という名前が付けられ、福と宝、そして両家の家族たちは新しい命の誕生を喜び合うのです。
結末
福と宝は、様々な困難を乗り越えて親になる決意を貫き、新しい家族としての一歩を踏み出します。
二人の前には、高校生の親として直面する課題がまだ多く残されていますが、周囲の理解と支援を得ながら、前を向いて歩み始めます。一方で、同じ境遇にありながら異なる選択をした人々の姿も描かれ、若年妊娠という問題の複雑さと多様性が示されます。
物語は、新しい命の誕生とともに、福と宝の新たな人生の始まりを印象づけて幕を閉じます。
見どころ
高校生カップルの葛藤と成長
このマンガの最大の見どころは、高校生カップルの福と宝が予期せぬ妊娠に直面し、悩み、成長していく姿です。二人の心の動きがとてもリアルに描かれていて、読んでいると自分のことのように感じてしまいます。特に、福が妊娠を知った時の戸惑いや不安、そして徐々に出産を決意していく過程は、胸が締め付けられるようでした。宝も自分なりに真剣に考え、福を支えようとする姿勢に、高校生とは思えない成熟さを感じました。
周囲の大人たちの反応
福と宝を取り巻く大人たちの反応も、この作品の見どころの一つです。特に印象的だったのは、福の母親の対応です。「自分たちで決めること」という言葉に、最初は突き放されたように感じましたが、実は深い愛情と信頼が込められていたんだと気づきました。一方で、宝の母親の強い反対や、福の父親の激しい怒りなど、様々な立場の大人たちの反応が描かれています。これらの描写を通じて、10代の妊娠という問題の複雑さと、それぞれの立場の人々の思いが伝わってきて、とても考えさせられました。
リアルな学校生活の描写
福の妊娠が学校で噂になり、周囲の反応が変わっていく様子も、このマンガの大きな見どころだと思います。SNSでの拡散や、クラスメイトたちの好奇の目など、現代の高校生を取り巻く環境がリアルに描かれていて、胸が痛くなりました。特に、親友の矢沢との関係性の変化は、友情の難しさと大切さを考えさせられる場面でした。
性教育の重要性
日本の性教育の不十分さについても考えさせられました。福と宝が妊娠のメカニズムや避妊方法について十分な知識を持っていなかったことが、この状況を引き起こした一因だと感じます。作者の蒼井まもるさんが、自身の経験から性教育の重要性を感じて描いたという背景も、この作品の深みを増していると思います。
妊娠・出産のリアルな描写
福の妊娠から出産までの過程が、細やかに描かれているのも印象的でした。妊婦健診の様子や、胎動を感じる瞬間、そして出産の痛みまで、リアルな描写に引き込まれました。これらの描写を通じて、命の尊さや、母親になるということの重みを感じることができました。
「あの子の子ども」は、10代の妊娠という重いテーマを真正面から描きつつ、登場人物たちの成長や周囲との関係性の変化を丁寧に描いた作品です。この作品は、年齢に関係なく、人生の選択や責任、そして命の尊さについて深く考えさせてくれる、読む価値のある素晴らしいマンガだと思います。
TVドラマについて

桜田ひより 細田佳央太が“高校生の妊娠”を真正面から描いた話題作に挑戦!
2023年度第47回講談社漫画賞を受賞した新時代の少女漫画をドラマ化!
“未成年の妊娠”と“いのち”に向き合う“ラブストーリーの一歩先”の物語
放送期間:2024年6月25日から9月17日まで
放送チャンネル:カンテレ制作・フジテレビ系列の「火ドラ★イレブン」枠
- 主演:桜田ひより(川上福役)、細田佳央太(月島宝役)
- その他の出演者:- 茅島みずき(矢沢望役)
- 野村康太(川上幸役)
- 橋本淳(沖田侑斗役)
- 野間口徹(川上慶役)
- 石田ひかり(川上晴美役)
- 河野純喜(飯田智宏役)
- 前田旺志郎(笹部隼人役)
- 美村里江(月島直実役)
- 脚本:蛭田直美
- 音楽:haruka nakamura
- 主題歌:THE BEAT GARDEN「わたし」
- オープニング曲:りりあ。「ねえ、ちゃんと聞いてる?」
- 監督:アベラヒデノブ、山浦未陽、松浦健志
- インターネット配信:カンテレドーガ、FOD、U-NEXT、TVerで配信
ドラマは好評を博し、TVerでの第1話の再生数が100万回を突破したと報じられています。さらに、カンテレドーガとTVerでの第1回の再生回数が、7月11日の時点で合わせて220万回を超えたとも報告されています。
感想・考察
現実を直視する勇気
最初に感じたのは「重い」という印象です。高校生の妊娠という、社会的にはタブー視されがちなテーマを正面から描いているからでしょう。でも、そこから目を背けずに描き続ける作者の勇気に、どんどん引き込まれていきました。
現実には、高校生の妊娠は珍しくありません。でも、多くの人はそれを「あってはならないこと」として扱います。このマンガは、そんな社会の態度に一石を投じているんです。妊娠した福や、彼女を支える宝の姿を通して、「正解のない問題」に向き合う若者たちの葛藤が生々しく描かれています。
読んでいると、自分だったらどうするだろう、と考えずにはいられません。そして、そこには簡単な答えはないことに気づかされます。これこそが、このマンガの力だと思います。読者に「考える」ことを促しているんです。
気持ち悪いと思えない現実
高校生の妊娠という題材は、一般的に「気持ち悪い」と思われがちな事象かもしれません。
でも、この作品はそんな偏見を見事に覆してくれます。主人公の福と宝は、避妊に失敗して予期せぬ妊娠をしましたが、二人とも真摯に向き合おうとする姿勢が印象的。特に宝は、妊娠について独自に調べ、福の体調を気遣い、将来のために働き始めるなど、むしろ大人以上の責任感を見せています。
周囲の反応から見える社会の課題
特に印象的だったのは、福と宝の周囲の人々の反応です。親や先生、クラスメイトたち、それぞれが異なる反応を示します。中には厳しい態度を取る人もいれば、支援的な人もいます。
これらの反応は、実は私たちの社会を映し出す鏡のようなものです。「高校生の妊娠」という事態に対して、社会がどのように対応するのか、その多様性と複雑さが浮き彫りになっています。
例えば、学校の対応。福の妊娠を知った先生たちは、最初は戸惑いを見せます。でも、徐々に福の学ぶ権利を守ろうとする姿勢に変わっていきます。これは、教育現場が抱える課題と可能性を示しているように感じました。
一方で、SNSでの噂の広がり方や、一部のクラスメイトの冷たい態度は、現代社会の影の部分を映し出しています。匿名性の裏に隠れた無責任な言動が、当事者をどれだけ傷つけるか。そんなことを考えさせられました。
結局のところ、このマンガは「社会の成熟度」を問うているんだと思います。困難な状況にある人々を、私たちはどう受け入れ、支援できるのか。そんな問いかけが、このマンガにはあるんです。
選択の自由と責任
最も考えさせられたのは、「選択」についてです。福は妊娠を知った時、中絶するか出産するか、という大きな選択を迫られます。そして、彼女は出産を選びます。
この選択は、決して簡単なものではありません。周囲の反対や、将来への不安と向き合いながら、福は自分の意志を貫きます。この姿勢に、私は深く心を動かされました。
同時に、この選択には大きな責任が伴います。高校生という若さで親になることの困難さは、想像を超えるものがあるでしょう。でも、福と宝は、その責任から逃げようとしません。
このマンガは、「選択の自由」と「その結果に対する責任」のバランスを、とても丁寧に描いています。そして、それは単に二人の問題ではなく、周囲の大人たち、ひいては社会全体の問題でもあるのです。
私たちは、自分とは異なる選択をした人を、どこまで受け入れ、支援できるのか。このマンガは、そんな問いを突きつけてくるんです。それは、読者一人一人に向けられた、静かだけれど力強いメッセージだと感じました。
性教育の重要性
改めて「性教育の重要性」を強く感じました。福と宝は、決して無知だったわけではありません。でも、彼らの知識は断片的で、不十分なものでした。
例えば、避妊の方法や、妊娠のメカニズム、そして妊娠した場合の選択肢について、彼らはあまり詳しく知りませんでした。これは、彼らだけの問題ではなく、日本の性教育の現状を反映しているように思います。
産婦人科の先生が福に丁寧に説明するシーンがありました。そこで初めて、福は自分の体と妊娠について、正確な知識を得ることができたんです。このシーンを見て、「こういう情報こそ、もっと早い段階で教えるべきだ」と強く思いました。
性教育は単に「妊娠を防ぐ」ためだけのものではありません。自分の体を理解し、大切にする。そして、パートナーとの関係性や、命の尊さについて考える。そんな広い意味での「性教育」の必要性を、このマンガは訴えかけているんです。
作者の蒼井まもるさんは、自身の経験から性教育の重要性を感じて、このマンガを描き始めたそうです。その思いが、作品全体を通して伝わってきて、読者である私たちにも、性教育について考えるきっかけを与えてくれています。
支え合うことの大切さ
最も心に残ったのは「支え合うことの大切さ」です。福と宝は、お互いを支え合いながら、困難な状況に立ち向かっていきます。
最初は戸惑い、時には対立することもありました。でも、二人は常に話し合い、理解し合おうとします。そんな二人の姿に、私は何度も胸を打たれました。
そして、二人を取り巻く人々も、少しずつですが変化していきます。最初は反対していた家族も、徐々に二人の決断を受け入れ、支えようとします。学校の先生たちも、試行錯誤しながら福をサポートしようとします。
特に印象的だったのは、福の親友・矢沢の存在です。最初は戸惑いながらも、福の味方でいようとする矢沢の姿勢に、友情の深さを感じました。
このマンガは、「一人で抱え込まない」ことの大切さを教えてくれます。どんなに困難な状況でも、誰かと繋がり、支え合うことで、道は開けていくんだと。そんなメッセージが、このマンガには込められているんです。
そして、それは単に登場人物たちだけの話ではありません。私たち読者も、この作品を通して、誰かの人生に寄り添い、支える体験をしているんです。そう気づいた時、このマンガの持つ力の大きさを感じずにはいられませんでした。

読者の声
ふわふわと消えちゃいそうな
絵の雰囲気が素敵です。重いテーマを感じさせないし、猫とか胎児とか、出てくる小さい命の儚さが伝わってくる気がします。
フクも宝も、生でやっちゃえ!とか一切思ってなかったのがまた悲しい。
院長先生の笑顔にこちらも救われるような気持ちになりました。
フクママの頭ぐしゃぐしゃ〜がもう、なんか、子持ちとしては泣けます…涙 もちろん大丈夫だよと抱き締めてあげたいけど、その時はショックで頭真っ白になって突き離してしまうかもと妙に共感してしまいました。宝ママは冷たく感じるけど、怒られることで「子どもの逃げ道」を見つけるフク…リアル…いやもうリアルすぎる。でも自分の幼さをすぐに理解していつも謝ってますよねフクちゃん。優しい子だなと思います。(連絡帳みたいになりましたが)
こんなに優しく考えさせてくれる漫画、学校で配ればいいのに。
教科書や再現ドラマはどうしても教室で茶化す空気になっちゃうし、漫画が1番わかりやすいです。
大人が読んで考えさせられるのもいいけど、何より今不安な女の子がとても救われると思います。男子はどうだろう…少年漫画のバトルに夢中でなかなか辿り着かないですよねえ。うーん…。
とかいろんなこと思いました。
私も娘が漫画読めるようになったらそっと置いとこう。
何巻まで続くんだろう、おろしたらすぐおわっちゃうから産むのかな?とは思うけど…。
とにかく楽しみにしています。
Amazonより引用
若者にこそ読んでほしい
この問題に直面したとき、
登場人物全員の反応がとてもリアルで
それぞれの想いが交錯する様子に
とても深く考えさせられた。
かと言って重々しく痛みを感じるだけの作品に
なっていないのは、
当事者の少年の誠実さゆえだと思う。
この場面で彼の様に振る舞える少年が世の中に
どれだけいるだろう。
「命」をテーマとして扱う難しさに
真っ向から挑んだ作品を若者たちに
読んでほしいと思った。
Amazonより引用
里親制度についてもっと補足が必要では
主人公が選ばなかった道だからこそ、巻末に里親制度についての詳しい説明があった方がいいと思いました。
「養子縁組とは」「里親とは」だけの見開き2ページだと少ないです。
主人公は産むか産まないかはとても悩むのですが、養子縁組制度を利用するかしないかはそれほど悩まず答えを出しているんですよね。
その結論に至った描写も薄く、「父親の言うように養子縁組を選んでもいいのでは?」と思いながら読み進めています
Amazonより引用
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作者について
蒼井 まもる
あおい まもる
日本の漫画家。愛知県出身。2021年、講談社「別冊フレンド」にて、高校生の妊娠をテーマとしたヒューマンドラマ漫画『あの子の子ども』を連載。同作で第47回「講談社漫画賞」少女部門を受賞。2024年6月にはテレビドラマ化された。その他の作品に『下級生』『さくらと先生』など。
作者のSNSリンク
見つかりませんでした。
「あの子の子ども」まとめ
- 連載状況:「あの子の子ども」は講談社「別冊フレンド」2024年8月号まで連載されていた
- 作者:蒼井まもる
- コミックス情報:現在9巻まで発売、完結しているが、番外編を収録した10巻が発売予定
- 受賞歴:第47回「講談社漫画賞」少女部門を受賞
- 関連情報:2024年6月からフジテレビ系列でTVドラマ化された
- 読むには:割引クーポンを使えば、eBookJapanでお得に読める
- 作品の魅力:高校生の妊娠という重いテーマを、リアルかつ繊細に描いている。主人公たちの心情や周囲の反応が丁寧に描かれ、読者の共感を呼ぶ
- キャラクター:主人公の福(さち)と宝(たから)が、未成年での妊娠という困難に直面しながらも成長していく姿が魅力的。周囲の大人たちも、それぞれの立場や考えを持つ立体的なキャラクターとして描かれている
- テーマ性:若年妊娠、性教育、家族のあり方、社会の偏見など、現代社会が抱える問題を多角的に描いている
- ジャンルの新規性:少女漫画でありながら、社会性の高いテーマを扱っている。中高生だけでなく、大人にも読んでほしい作品として評価されている
- 読者の感想:リアルな描写に共感する声が多い。主人公たちの成長や周囲の大人たちの対応に感動したという意見が目立つ。一方で、現実はもっと厳しいのではないかという指摘もある
- 今後の展望:本編は完結しているが、番外編の掲載が予告されている。主人公たちの今後の人生や、他の登場人物の物語が描かれる可能性がある