
「心撃の天使」と呼ばれる完璧美少女と、誰にでも優しい完璧美男子。
でもその正体は、毒舌な男前女子と、オラついた裏の顔を持つ男子だった!?
互いの「理想の仮面」の下に隠された秘密を知ってしまった二人が織りなすのは、スリリングで甘酸っぱい「共犯関係」。「第49回講談社漫画賞(少女部門)」を受賞した話題作「恋せよまやかし天使ども」。
ギャップ萌えの最高峰とも言える、騙し合いと純愛の行方を徹底紹介します。
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「恋せよまやかし天使ども」あらすじ・ネタバレ
作品名:「恋せよまやかし天使ども」
漫画:卯月ココ
ステータス:連載中
単行本:既刊6巻(2026年1月現在)
単話:ep.25(2026年1月現在)
連載媒体:デザート
あらすじ ー「完璧」の仮面を脱ぎ捨てる瞬間
周囲から「心撃の天使(エンジェル)」と崇められるほど、容姿端麗で品行方正な桂おとぎ。彼女には、実は口調が荒くプライドが高いという、誰にも見せられない裏の顔がありました。
そんな彼女が気になっていたのは、同じく「完璧な王子様」として振る舞う副委員長の一刻です。ある日、駅でトラブルに巻き込まれたおとぎは、つい隠していた本性を出してしまいます。
最悪なことに、その現場を一刻に見られてしまいます。しかし、彼もまた彼女を助ける際、普段の穏やかさからは想像もつかないような、荒々しい素の自分を露呈させてしまうのでした。
互いの秘密を知ってしまった二人は、誰にも言えない本当の自分を共有する「共犯関係」を結ぶことになります。
「ネタバレ」あらすじ ー 二人が選んだ本当の顔
詳細なネタバレを読む(タップして開く)
秘密を共有する共犯関係
おとぎと一刻は、学校では「完璧な生徒」を演じながら、二人きりの時だけは荒っぽい口調や素の態度で接するようになります。文化祭の準備やお化け屋敷の運営、オリエンテーション合宿といった行事を通じて、二人は少しずつ、互いの「裏の顔」に惹かれ始めます。
おとぎは、一刻が自分のために怒ってくれたり、自分にだけは嘘をつかない姿を見て、彼への恋心を自覚します。
恋のライバルの登場と波乱
そこへ、学年一のモテ男である二神雷が現れます。おとぎに興味を持った二神は、積極的に彼女へアプローチを開始します。一方の一刻は、おとぎと二神が親しくする様子を見て、これまで感じたことのない苛立ちや嫉妬を覚えるようになります。
勇気ある告白と、予想外の保留
自分の気持ちを抑えきれなくなったおとぎは、駅のホームで一刻に「好き」と想いを伝えます。しかし、一刻は「恋愛対象として見れるかわからない」と答え、その場では告白を受け入れませんでした。振られた形となったおとぎですが、諦めずに彼に好きになってもらう努力をすると宣言します。
向き合った心と交際の始まり
その後、二神がおとぎに本気の告白をしますが、彼女は一刻への想いを貫き、誠実にお断りします。その様子を目の当たりにし、さらにおとぎを失う怖さを知った一刻は、ようやく自分の本当の気持ちを認めます。
一刻は改めて、おとぎに対して「即答しなかったことを後悔している」と伝え、自分の言葉で告白しました。こうして二人は正式に交際を開始し、一刻はおとぎの家を訪れ、彼女の母親にも挨拶を済ませます。
みさきガチ評価・徹底考察

- 「完璧」という記号を背負わされたキャラクターたちが、その重圧に耐えかねて「裏の顔」を共有せざるを得ない設定の必然性。
- 顔の筋肉の細やかな動きを捉えた作画によって、嘘をついている瞬間の微かな違和感を視覚的に表現している点。
- 従来の少女漫画にありがちな「格好良さ」ではなく、不格好な素顔をさらけ出すこと自体を魅力として再定義している構成。
- 物語中盤、二神雷という強力な外部刺激が登場するまで、主人公二人の閉鎖的な関係性に依存しすぎて展開がやや停滞した箇所がある。
「みさきの総評」
社会的な期待に応え続ける「良い子」という息苦しさを逆手に取り、二人だけの「共犯関係」という密室を作ることで、読者を秘密の共有者へと巧みに引き込んでいきます。単なるギャップ萌えの枠に収まらず、仮面を剥ぐ際の痛みや葛藤、そこから生まれる人間的な成長を丁寧に描いた良作です。
「完璧」という偶像を演じる二人が、お互いの不完全さを武器にして距離を詰めていく設計図

(コミックDAYS https://comic-days.com/episode/4856001361160531516 より引用)
一刻が最初の告白を「保留」したシステム上の必然
一刻がおとぎの告白を即座に受け入れなかったのは、彼にとって「恋愛」が自分の完璧な外面を崩壊させるリスクそのものだったからです。
彼は周囲の期待に応え続けることで自己を保っている。
そこに「素の自分を知っている相手」との交際という変数が加わると、彼が積み上げてきた理想の自分という城が根底から揺らいでしまう。あの保留は、感情の欠落ではなく、自分を守るための防衛本能が、システムとして作動した結果にほかなりません。
その保留期間を経て、彼が「後悔」という非効率な感情を認めるプロセスこそが、この物語における「王子様」からの脱却を描く重要なパーツになっています。
二神雷という鏡が果たす役割
二神雷は、単におとぎに恋をするライバルとして配置されているわけではありません。彼は、一刻やおとぎとは対照的に「自分の感情に嘘をつかない」という特質を持っています。
その真っ直ぐな視線が、嘘を積み重ねてきた二人の不自然さを浮き彫りにする。
二神が敗北し、涙を流しながら身を引くシーンは、読者に「嘘を突き通した二人の勝利」ではなく、「本当の自分として生きる覚悟」の重さを再認識させる装置として機能しています。
彼という存在があったからこそ、二人の交際は単なる「仲良しごっこ」ではなく、現実味を帯びた「契約」へと昇華されたのです。
6巻ラストの「謎の視線」がもたらす緊張感の再構築
交際が始まり、物語の内部的な葛藤が一度解決したタイミングで、外部からの監視者(謎の男性)を登場させる。これは、物語が停滞するのを防ぐための非常に合理的なスイッチです。
「秘密を共有する二人」という閉じた関係性が、第三者の介入によって 再び「暴かれる恐怖」にさらされる。
ようやく手に入れた安息が、実はガラス細工のように脆いものであることを突きつける。
この演出によって、読者の視線は「二人のイチャイチャ」という消費から、「この平穏がいつ、どう壊されるのか」という物語の持続性へと再び引き戻されるのです。
登場人物・キャラクター分析
主要キャラクター
桂 おとぎ

「心撃の天使」と称される完璧な美貌で学園を支配していますが、本性は独善的で男勝り。自分の醜い部分まで肯定してくれた一刻に対し、泥臭いまでの執着と純粋な恋心を抱いています。共犯関係という境界線を越えた今、一人の恋人として彼の隣を歩む毎日です。
一 刻

外面は清廉潔白な優等生を貫きつつ、裏では荒っぽい口調で毒を吐く「ブラック」な顔を使い分けています。一時は自分自身の殻を守るために恋を遠ざけましたが、おとぎの真っ直ぐな想いに打たれ、へそピアスも刈り上げもすべてをさらけ出す覚悟を決めました。
二神 雷

学年一のモテ男でありながら、一刻に対抗心を燃やす熱い心を持っています。おとぎに本気で恋をし、完膚なきまでに振られましたが、その涙すらも自分の糧にする潔さを見せました。彼が名付けた「心撃の天使」という名は、今や彼女の誇りとなっています。
脇を固める重要人物たち
桃井 紅

おとぎのすべてを理解し、冷静なツッコミを入れながらも、彼女を傷つける者には容赦なく釘を刺します。
白羽 弦

一刻の幼馴染であり、過去の「黒歴史」を知る唯一の大人。眼鏡の奥で、若者たちの不器用な恋を静かに見守っています。
鳳 ネネ

一刻を「人類一かっこいい」と信じて疑わず、彼の背中を追い続ける純粋な憧れだけで動いています。
鳳 ノノ

騒がしい兄を冷ややかに見つめながら、図書室の隅で紅と静かな時間を共有することに安らぎを感じています。
おとぎの母
娘の幸せだけを願い「おとぎ」という名を授けました。挨拶に来た一刻の真剣な眼差しを信じ、娘を託します。
読者の感想 ー 剥がされる仮面と溢れ出す熱量
肯定的な意見
読者の叫びを眺めていると、こちらの喉の奥まで熱くなるような錯覚に陥ります。
「ブッ刺さる」「心臓が持ちません」という言葉が並ぶのは、この作品が私たちの「隠したい本音」を代弁しているからでしょう。
特に「ブラックいっこく」の破壊力については、スマホをスクロールする指が止まり、しばらく天井を見上げて呼吸を整えなければならなかった、という声に強く共感します。
私も、夜中の静寂の中で彼らの表情を一コマずつ追いながら、自分の顔がどうしようもなく緩んでいくのを止められませんでした。この「あおはる」の過剰摂取は、日常の乾いた心に、強烈な温度を注ぎ込んでくれます。
評価が分かれるポイントや懸念点
一刻が告白を「保留」した展開には、「なぜすぐに応えないのか」という戸惑いの声も上がりました。
でも、あの沈黙こそが彼という人間を象徴しています。完璧を演じることが生存戦略だった彼にとって、誰かを愛することは、自分を解体する恐怖と隣り合わせだったはず。
また、二神くんの涙に心を痛める読者が続出しているのも、彼が単なるライバルを超えた血の通った存在だからです。彼の幸せを願う声がこれほど多いのは、この作品がキャラクターを一人ひとり大切に描いていると、読者が信じているからこそでしょう。
疑問を解消(Q&A)
ページをめくる前にふと感じた小さな戸惑いや、読み終えたあとに胸の奥に残ったあの影の正体について。気になる点をまとめました。
みさき「恋せよまやかし天使ども」を一番お得に読む方法・まとめ
仮面を脱いだ先にある、自分だけの温度
「恋せよまやかし天使ども」は、私たちが社会の中で無意識に纏ってしまう「理想の自分」という鎧を、そっと解いてくれる物語です。
完璧であることに疲れたとき。誰にも言えない本音を喉の奥に押し込んでいるとき。おとぎや一刻が流す汗や、隠しきれない独占欲が、画面越しに熱を持って伝わってきます。
それは、単なるストーリーの羅列ではありません。
作者が一本ずつ丁寧に引いた線の繊細さや、言葉に詰まった瞬間の瞳に宿る微かな揺らぎ。公式の電子書籍で細部まで眺めて初めて、こちらの肌に直接届くものだと思っています。
他人の目を気にして、本当の自分を隠すことに少しだけ疲れてしまったあなたにこそ、この一冊を手渡したい。読み終えたあと、少しだけ鏡の中の自分を許せるようになっている。そんな静かな変化が、明日からの景色を優しく彩ってくれるはずです。
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