閉塞感漂う田舎町を舞台に、幼馴染みの微妙な変化から始まるスリリングな物語。ホラーと青春ドラマを巧みに融合させ、SNSを中心に若い世代から絶大な支持を集める「光が死んだ夏」の魅力を徹底解説。
「光が死んだ夏」はどこで読める?
ヤングエースUPで連載中。
既刊5巻。おおよそ半年ペースでリリース。
以下の方法で読むことができます
- 電子書籍:eBookJapan、ブックライブなどで配信中。
多くの電子書籍ストアでは、無料で試しも読みできます。 - 紙の書籍:全国の書店で発売中。オンライン書店でも購入可能です。

作品基本情報
タイトル:「光が死んだ夏」
作者:モクモクれん
ジャンル:
ホラーミステリー
青春ドラマ
民俗学的要素を含む作品
社会批評
ターゲット読者層:
ホラー・ミステリー作品を好む読者
深い心理描写や哲学的テーマを楽しめる成人読者
社会問題や現代日本の課題に関心のある読者
実験的な表現や新しいマンガの可能性を求める読者
登場人物
辻中 よしき(つじなか よしき)

よしきは、物語の主人公の一人で、普通の男子高校生です。黒髪のショートヘアで前髪が長く、クールな性格を持っています。何事にも達観した考えを持つ一方で、複雑な感情を抱えています。
中学1年生の不登校気味の妹、かおるがおり、両親との関係も良好とは言えません。夜中に近所中に聞こえるほどの声で喧嘩する両親の姿は、よしきの家庭環境の複雑さを示しています。
物語の中心的な出来事である、幼なじみの忌堂光の変化にいち早く気づくのがよしきです。光が山で1週間行方不明になった後、まったく別人のヒカルが光を演じていることを見抜き、指摘します。しかし、光を失った悲しみを埋めるため、ヒカルの望みに応じて友人として過ごすことを選択します。
忌堂 光(いんどう ひかる)

忌堂光は、よしきの幼なじみであり、クラスメイトでもあった男子高校生です。白髪のベリーショートヘアが特徴的で、高校卒業後は祖父の椎茸農園を継ぐ予定でした。
物語の発端となる重要な出来事として、光が禁足地になっている山に行き、1週間行方不明になるという事件があります。この出来事の詳細は物語の謎の一つとなっていますが、光がヒカルと遭遇した時にはすでに瀕死の状態だったことが明らかにされています。
光の性格や趣味についての描写は少ないですが、ホラー映画を見て2時間気絶していたほど苦手としていたことが分かっています。また、親族から聞かされた迷信として、好きな人とすぐに結婚しないとその相手がウヌキ様に山に連れて行かれてしまうという話があり、これが物語の伏線となっている可能性があります。
ヒカル
ヒカルは、忌堂光の姿と人格、記憶を完全に模倣した未知の存在です。白髪をベリーショートヘアにしており、八重歯が特徴的です。物語の中で最も謎めいた存在であり、その正体は物語の核心部分となっています。
よしきに正体を見破られた際、説明しがたいドロドロとした何かがあふれ出すという描写があり、その非人間的な本質が垣間見えます。しかし、よしきを殺したくないという思いから、誰にも正体を明かさないよう懇願するなど、人間的な感情も持ち合わせています。
ヒカルは、もともと生きていたことがないと語り、光の模倣をしたことではじめてはっきりとした自我を持ったと言います。光の記憶は残っているものの実感は持っておらず、初めて見たもの、味わったものに強く感動する様子は、人間世界を新鮮な目で見ている存在であることを示しています。
朝子(あさこ)
朝子は、よしきとヒカルのクラスメイトの女子高生です。ハネ癖のある茶髪をショートヘアにしているのが特徴です。物語の中で重要な脇役として登場し、超自然的な要素を感知する能力を持っているようです。
朝子は、ヒカルが忌堂光ではないことに気づいている様子があり、さらにヒカルが人間ではないことにも勘づいているようです。しかし、その事実を口に出すことはしていません。この沈黙は、彼女の慎重さや状況の複雑さを理解する能力を示しています。
友人のユウキからは「あーちゃん」と呼ばれており、親しみやすい性格であることが伺えます。朝子の存在は、よしきとヒカル以外の視点を提供し、物語に新たな緊張感をもたらしています。彼女の能力や洞察力が、今後の物語展開にどのような影響を与えるのか、注目される存在です。
暮林 理恵(くればやし りえ)
暮林理恵は、よしきがスーパーで出会った中年の女性です。長い茶髪をうなじでまとめているのが特徴的です。一見普通の主婦に見えますが、超自然的な能力を持っている重要な人物です。
人には見ることのできないさまざまなモノが見えると話しており、よしきのそばによくないナニカがいることを察知します。彼女は、このままではよしきも人間ではいら
田中
後半で登場する謎めいた人物です。よしきとヒカルが学校の帰路で遭遇した際に初めて登場し、物語に新たな展開をもたらす重要な存在となっています。
田中の正体や目的は明確には示されていませんが、村の大人たちとの密談や、ヒカルに対する行動から、彼が単なる村人ではなく、何らかの特別な役割や能力を持っていることが示唆されています。
あらすじ
光の失踪と不可解な帰還
よしきの幼なじみである忌堂光が、禁足地の山で1週間行方不明になるところから始まります。
光が戻ってきたとき、よしきは彼が全く別人のヒカルに変わっていることに気づきます。ヒカルは光の姿と人格、記憶を完全に模倣していますが、その正体は得体の知れない未知のナニカでした。
よしきがヒカルの正体を見破ると、ヒカルは自分を殺さないでほしいと懇願し、よしきもまた光を失った悲しみを埋めるため、その申し出を了承します。この出来事が、これから起こる一連の不可思議な出来事の始まりとなります。
ヒカルの異質な本質
ヒカルは、光の記憶は持っているものの実感はなく、初めて見たものや味わったものに強く感動します。痛覚がほとんどなく、ひどいすり傷ができても全く気づきません。さらに、自分で腹部に大きな裂け目を作り、その中に手を入れると「タレに漬けた鶏肉に似た感触」がすると語ります。
このような描写は、ヒカルが人間ではない存在であることを強調し、読者に不気味さと違和感を与えています。
村の不気味な雰囲気
村には、古くから伝わる風習や禁忌が存在します。
例えば、ウヌキ様は忌堂家の人間には手を出さないという約束があるとされています。また、好きな人とはすぐに結婚しないと、その相手がウヌキ様に山に連れて行かれてしまうという言い伝えもあります。これらの設定は、村全体に漂う不穏な空気を醸成し、ホラー要素を強めています。
よしきの葛藤
よしきは、ヒカルが光ではないことを知りながらも、彼と過ごすことを選びます。
しかし、その決断は常に葛藤を伴います。よしきは光を失った悲しみを埋めるためにヒカルを受け入れようとしますが、同時にヒカルの異質さに戸惑い、恐れを感じています。この複雑な心理状態は、よしきの行動や判断に大きな影響を与え、物語の展開を動かす重要な要素となっています。
怪事件の連鎖
ヒカルの出現以降、村では不可解な事件が次々と起こり始めます。
怪死事件や不気味な出来事が頻発し、よしきの周囲にも危険が迫っています。これらの事件は、ヒカルの存在と何らかの関連があることが示唆されており、村全体を覆う不安と恐怖の雰囲気を作り出しています。
暮林理恵の警告
よしきは買い物中に暮林理恵という中年女性と出会います。彼女は人には見えないものが見える能力を持っており、よしきに対して身近にいる「ナニカ」から離れるべきだと警告します。
さらに、このままではよしきも人間ではいられなくなると忠告し、連絡先を交換します。この出会いは、よしきにとって重要な転機となり、ヒカルとの関係を見直すきっかけとなります。
朝子の気づき
よしきのクラスメイトである朝子は、ヒカルが光ではないことに気づいています。さらに、ヒカルが人間ではないことにも勘づいているようですが、口には出していません。朝子の存在は、よしきとヒカルの秘密が周囲に知られる危険性を示唆し、物語に緊張感を与えています。
村の歴史と秘密
村の歴史や秘密が少しずつ明らかになっていきます。村には「ノウヌキ様」や「クビタチ」といった不可思議な存在や概念が存在し、これらが村の因習や儀式と深く結びついています。
特に、忌堂家には何らかの重要な役割があることが示唆されており、光が山に入った理由もこれらの秘密と関連していると考えられます。
ヒカルの変化
ヒカルにも変化が見られます。当初は光の記憶だけを持つ無機質な存在でしたが、よしきとの生活を通じて徐々に感情や個性を持ち始めます。特に、よしきに対する強い執着心を示すようになり、時には危険な行動を取ることもあります。この変化は、ヒカルの正体に関する新たな謎を提示し、物語に複雑な展開をもたらしています。
謎の男・田中の登場
田中という謎の男が村を訪れます。彼は何らかの目的を持って村に来ており、ヒカルや村の秘密に関する情報を探っているようです。田中の存在は、物語に新たな展開をもたらし、よしきとヒカルの関係にも影響を与える可能性があります。
今後の展望
まず、ヒカルの正体と「ノウヌキ様」との関係が明らかになっていくでしょう。
また、忌堂家が村で担っていた役割や、光が山に入った真の理由も解明されると考えられます。よしきとヒカルの関係も、村の秘密が明らかになるにつれて変化していく可能性があります。
さらに、田中の目的や、彼が持つ情報も重要な鍵となるでしょう。村全体を覆う因習や儀式の真相も徐々に明らかになり、よしきたちが直面する危機はさらに深刻になっていくと予想されます。
見どころ
幼なじみが別人に!? 衝撃の展開
この作品の一番の見どころは、なんといっても冒頭の衝撃的な展開です。主人公よしきの幼なじみである光が、1週間の行方不明の後に戻ってきたものの、まったくの別人になっているという設定に、私は最初から引き込まれてしまいました。よしきが光ではない「ヒカル」と向き合う様子は、とてもリアルで心に響きます。失われた大切な人との関係を、似て非なるものとどう築いていくのか。その葛藤が丁寧に描かれていて、読んでいて胸が痛くなります。
ゾクゾクする不気味な描写
ホラー要素も、この作品の大きな魅力です。特に、音の描写が秀逸で、セミやカエルの鳴き声が不気味に表現されているのが印象的です。擬音がすべて活字フォントで表現されているのも特徴的で、それがかえって不気味さを増しています。また、ヒカルが自分の体を切り開くシーンなど、グロテスクな描写もありますが、不快にならない絶妙な加減で描かれていて、ゾクゾクしながらも読み進められます。
村の秘密と因習の謎
物語が進むにつれて明らかになっていく村の秘密や因習も、とても興味深いです。「ノウヌキ様」や「ウヌキ様」といった存在、村の地形が人の形をしているという設定など、民俗学的な要素が織り込まれていて、読むたびに新しい発見があります。これらの謎が徐々に解き明かされていく過程が、ミステリー要素としても楽しめます。
よしきとヒカルの複雑な関係性
よしきとヒカルの関係性の描写も、この作品の大きな魅力です。人間ではない存在と、人間らしい感情を持ち始める存在。その二人の関係が、友情なのか、それ以上のものなのか、曖昧なままで描かれているのが素敵です。読者の意見を見ても、BL的な要素を感じる人も多いようですが、それがストレートに描かれるわけではなく、繊細な筆致で表現されているのが好きです。
「タレに漬けた鶏肉」のような感触
この作品には、印象に残るシーンや表現がたくさんあります。中でも、ヒカルが自分の体の中に手を入れた時の感触を「タレに漬けた鶏肉に似た感触」と表現しているのは、読んでゾッとすると同時に、妙なリアリティを感じさせられます。こういった独特の表現が随所にちりばめられていて、読むたびに新しい発見があるのも魅力です。
結論:現代の青春ホラーの傑作
「光が死んだ夏」は、青春とホラー、ミステリーが絶妙にブレンドされた作品で、読むたびに新しい魅力を発見できる奥深さがあります。現代の青春を描きながら、古くからの因習や超自然的な要素を取り入れた独特の世界観は、他の作品では味わえない独特の魅力があり、間違いなく読む価値のある作品だと思います。
「光が死んだ夏」の世界観に合う音楽
コミトラの独断で、マンガの世界観に合う音楽を紹介します!
鬼束ちひろ – 月光
この曲の神秘的な雰囲気と深い歌詞は、作品の不気味さと哲学的な側面を反映しています。鬼束ちひろの独特な声質は、ヒカルの存在の不思議さを想起させます。
Dead Can Dance – The Host of Seraphim
この曲の民族的な要素と神秘的な雰囲気は、作品の民俗学的側面と超自然的な要素のイメージに合います。重厚な音楽は村全体を包む不穏な空気感を演出します。
Radiohead – How to Disappear Completely
この曲の幻想的な雰囲気と喪失感を帯びた歌詞は、よしきの心理状態や現実と非現実の境界線の曖昧さを表現しています。繊細な心理描写を想起させます。
感想・考察
怖いけど、どこか切ない青春ホラー
「光が死んだ夏」は、確かにホラー作品なのですが、読んでいると不思議と切なさが込み上げてきます。主人公のよしきが、幼なじみの光を失い、その姿をした「ヒカル」と向き合う姿に、私は何度も胸が締め付けられました。
ホラー要素は確かに怖いのですが、それ以上に心に残るのは、よしきとヒカルの関係性です。人間ではない存在と、人間らしい感情を持ち始める存在。その二人の関係が、友情なのか、それ以上のものなのか、曖昧なまま描かれているのが素敵だと思います。
例えば、ヒカルが自分の体の中に手を入れた時の感触を「タレに漬けた鶏肉に似た感触」と表現しているシーン。読んでゾッとする一方で、ヒカルの無邪気さや、人間とは異なる存在であることを改めて感じさせられ、不思議な感情になりました。
結局のところ、この作品は青春とホラーが絶妙にブレンドされた、独特の魅力を持つ作品だと思います。怖いけど、どこか切ない。そんな感情が入り混じる青春ホラーとして、とても印象に残る作品でした。
村の秘密が気になって眠れない!
「光が死んだ夏」を読んでいると、村の秘密にどんどん引き込まれていきます。「ノウヌキ様」や「ウヌキ様」といった存在、村の地形が人の形をしているという設定など、謎が次々と明かされていくのですが、それと同時に新たな疑問も生まれてきて、気がつけば夜中まで読み続けていました。
特に印象的だったのは、村の地形が人の形をしているという設定です。これって、単なる偶然なのでしょうか?それとも何か深い意味があるのでしょうか?考えれば考えるほど、謎が深まっていく感じがして、ワクワクしてしまいます。
例えば、忌堂家が過去に犯した禁忌についての言及があるのですが、これが村の秘密とどう関係しているのか、とても気になります。こういった謎が徐々に解き明かされていく過程が、ミステリー要素としてもとても楽しめます。
結局のところ、この作品の魅力の一つは、読者を巻き込んでいく謎の深さにあると思います。村の秘密が気になって眠れない!そんな経験をした人も多いのではないでしょうか。私も次の展開が楽しみで仕方ありません。
チェンソーマンとは違う、新しい感覚のホラー漫画
チェンソーマンと似ているという声を聞きますが、それとはまた違った魅力があります。チェンソーマンがスピーディーでアクション性の高いホラーだとすれば、この作品はじわじわと不気味さが迫ってくるような、静かで深みのあるホラーだと感じました。
特に印象的なのは、音の描写です。セミやカエルの鳴き声が不気味に表現されていて、読んでいるだけで背筋がゾクゾクします。擬音がすべて活字フォントで表現されているのも特徴的で、それがかえって不気味さを増しているように感じます。
例えば、夏の暑い日の描写で「ミーンミーンミーン」というセミの鳴き声が延々と続くシーン。普通なら何とも思わない音なのに、この作品では不気味さが滲み出ていて、読んでいて思わず身構えてしまいました。
結局のところ、この作品は従来のホラー漫画の概念を覆すような、新しい感覚のホラー作品だと思います。チェンソーマンとは違う魅力があり、じわじわと心に染み込んでくるような怖さがあります。ホラー好きの方には、ぜひ読んでいただきたい一作です。
最終回を想像すると、胸が痛くなる
「光が死んだ夏」は、まだ完結していない作品ですが、最終回のことを考えると、なんだか胸が痛くなります。よしきとヒカルの関係は、このままずっと続くことはできないだろうと思うからです。
ヒカルは、人間ではない存在です。しかし、よしきとの関わりを通じて、徐々に人間らしい感情を持ち始めています。この二人の関係が、最終的にどうなるのか。幸せな結末を迎えることができるのか、それとも悲しい別れを迎えることになるのか。考えるだけで胸が締め付けられます。
例えば、ヒカルが完全に人間になれたとしても、それは本当によしきが望むことなのでしょうか?光の記憶を持つヒカルが、完全に別人になってしまうことを、よしきは受け入れられるのでしょうか?
結局のところ、この作品の最終回がどうなるかは分かりません。しかし、どんな結末を迎えるにしても、きっと読者の心に深く刻まれる作品になるだろうと思います。最終回を想像すると胸が痛くなる。そんな作品に出会えたことに、感謝の気持ちでいっぱいです。

読者の声
たまたまWebで目にして面白いと思いました。
タイトルだけ見ると全く別の内容を想像したのですが、良い意味で違っていて大きく言えばホラー系に入るのかな。BL云々と書かかれたレビューもありますが、ほんの少しだけブロマンスというか、同年代の子が少ない集落での幼馴染みという関係性から来る、思春期ならではの感情の様に思えました。個人の好き嫌いと受け取り方は各々ではありますが、この作品を構成する要素としては必要なものと感じます。単行本が出てるのを知り直ぐに1〜3巻まで購入し、後に4巻も発売されたので、それは書店で即買いしました。好きな絵柄だったのもありますが、この先がどうなるのか引っ張られます。
初めて読む作者さんで、絵も上手な方なのですが、何よりも印象的なのは「音」です。
シャワシャワシャワシャワ…ゲコゲコゲコゲコゲコ…ザワザワザワザワ…カァカァカァカァ…絵の中に書き込まれる「音」の効果がすごい。紙面から音が聞こえてくる気がする。
絵柄とジャンルが合えば、是非読んでみて欲しい作品です!
Amazonより引用
小野不由美の「屍鬼」を想起する、田舎の濃密な空気感。コマ一つ一つの描写がとても丁寧。モノトーンの画面でベタ(墨塗り)の黒さが本来の黒さより際立っている。この手のコントラストが効いているホラー漫画は、個人的に大当たり。
2巻のストーリーでは、恐怖描写はまだジャブ程度で、ノスタルジックな夏の描写が多い。
しかし、心理描写での大胆な演出が徐々に露わになり、真っ黒な闇の一端を見せてくれる。本作のBL要素だが、世間一般に想像される「男同士のがっつりイチャイチャ」系ではない。
心理描写は繊細で、個人的には「トーマの心臓」的な性分化前の未成熟な愛を連想した。
なので、抵抗の強い人も割と読みやすいと思う。
しかしアガペーで昇華された「トーマの心臓」と異なり、こっちは和風クトゥルフ神話とでもいった冒涜の趣である。ベクトルは真逆。この先もSAN値直葬な展開が待ち構えていそうで、不穏。
よしきの苦悩も“なにか”の種類のない愛も、哀れなほどいとけないのに、周りの闇はひたすらじっとりと重く濃い。
Amazonより引用
ゾクゾクとする踏切、何が出てくるの?
シャワシャワと蝉のような蝉じゃないような啼き声、呻き声。
蒸れ群れとした暑さになにかが蠢く様子。
物語は外堀から少しずつ埋められていく、謎の男とノウヌキ様の正体。
まだ穴の空いたドーナツ。
刺された心臓もあってないような光が、自分の正体を考え始める。
辿り着いた答えの先にハッピーエンドはないような気がする。
夏の終わりにはなにかが終わるのでしょう、なんだかとても切ない。
ほっこりとした日常と非日常の狭間で、人の世と人じゃない世の狭間で、愛を叫ぶ。
Amazonより引用
「光が死んだ夏」をお得に読むには?
無料・試し読み
eBookJapanで試し読みできます。
試し読みの利点:
- 作品の世界観や魅力を事前に体験できます
- 作者の独特な表現や画力を直接感じ取れます
- 本編購入の判断材料として活用できます

お得に購入
eBookJapanでお得に購入できます。
キャンペーン、割引セールをチェック
会員登録は無料!初回は70%オフクーポンが貰えて3000円分無料に!
Tポイント獲得や、ポイント還元などがお得なキャンペーンが多数!
毎週金曜日のpaypayキャンペーンでさらにお得になる!
クーポンを利用すればまとめ買いでもお得に購入できる
\ 初回ログインで70%OFF!/
全巻セットを購入の場合は、漫画全巻ドットコムもおすすめ
電子書籍版と紙の書籍版の両方を取り扱い。好みの形式を選んで全巻セットを入手できます。
ポイント還元制度があり、お得に購入可能。
作者について
モクモクれん
活動履歴
短編「ピリオド」コミックジーン2021年6月号付録小冊子に収録
「光が死んだ夏」2021年8月31日より連載開始
「文豪ストレイドッグス 公式アンソロジー ~奏~」2023年2月3日発売にカラーイラスト寄稿
「一八三 手錠の捜査官」著:泉サリ2023年5月18日発売の装画・挿絵担当
作者のSNSリンク
「光が死んだ夏」まとめ
- 連載状況:「光が死んだ夏」はヤングエースUPで連載中
- 作者:モクモクれん
- コミックス情報:現在5巻まで発売、連載中
- 関連情報:アニメ化が正式に決定しているが、放映日は未定
- 読むには:割引クーポンを使えば、eBookJapanでお得に読める
- 作品の魅力:
日常と非日常が絶妙に融合したストーリー展開
現代の日本の田舎町を舞台としながら、古くからの言い伝えや秘密が色濃く残る独特な設定
青春ストーリーの形を取りながら、ホラーやミステリー、哲学的な問いかけを含む重層的な作品 - キャラクター:
よしき:クールな性格だが、失われた友人への思いと新たな存在への好奇心の間で揺れ動く複雑な心理を持つ
ヒカル:人間の姿をしていながら、明らかに人間離れした特徴を持つ不気味さと魅力を併せ持つ存在 - テーマ性:
人間と人間ではないものとの関係性
失われたものへの執着
未知なるものへの恐怖と好奇心
「人間とは何か」という根源的な問い - ジャンルの新規性:
ホラーミステリーと青春ドラマの要素を融合させ、民俗学的要素や社会批評も含む独特なジャンル。深い心理描写や哲学的テーマを楽しめる成人読者、社会問題や現代日本の課題に関心のある読者、実験的な表現や新しいマンガの可能性を求める読者に向いている - 読者の感想:
独特な世界観と深いテーマ性が印象的
「音」の効果的な描写が評価されている
心理描写の繊細さが魅力的
ホラー要素と青春ストーリーのバランスが良い - 今後の展望:アニメ化が決定しているため、さらなる人気の上昇が期待される。物語の展開としては、村の秘密がより深く掘り下げられ、よしきとヒカルの関係性がさらに複雑化していくことが予想される