
煌びやかなドレスの下に、鋭い剣を隠し持ったことはありますか。
和泉かねよし先生が描く「コールドゲーム」は、自分を殺して生きることに慣れてしまった私たちの心に、冷たいけれど真っ直ぐな光を届けてくれます。
読み進めるうちに、ヒロインが握りしめる剣が、いつの間にか自分を支える「お守り」のように感じられるはず。あまりに過酷な展開に、読み続けるのが怖くなる瞬間もあるかもしれません。
最新10巻までのあらすじや読者の声、そして気になる謎まで。 この記事で、物語の本当の姿を一緒に見届けましょう。
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「コールドゲーム」の基本情報とあらすじ
作品名:「コールドゲーム」
原作:なし(オリジナル漫画作品)
漫画:和泉かねよし
ステータス:連載中
単行本:既刊10巻(2026年3月現在)
単話:40話まで配信中(2026年3月現在)
連載媒体:ベツコミ
メディアミックス状況
ボイスコミック
単行本5巻の発売を記念して、ドラマCD付き特装版が制作されました。若き王アーサー役を日野聡さんが演じており、緊迫感あふれる宮廷の空気が声でも表現されています。また、公式のPVも公開されています。あの冷徹な空気感を、ぜひ肌で感じてみてください。
あらすじ ー 少女が「剣」として生きる過酷な宮廷サバイバル
弱小国家であるB国の第五王女アルナは、自国の安泰を願い、強国E国の王妃候補として送り出されることになります。しかし、E国の宮廷は、正妃の座を巡って五人の妃候補たちが互いの命を狙い、毒殺や陰謀が日常茶飯事として横行する生き地獄のような場所でした。
アルナの父王は娘の身を案じ、アルナと容姿の似た侍女カミラを王女に仕立て、本物のアルナは護衛の女騎士「スミレ」として正体を隠して同行させるという奇策を講じます。王女の身代わりとして表舞台に立つカミラと、影から彼女を支え、周囲を警戒するスミレ。二人はいつ暴かれるかわからない恐怖と戦いながら、宮廷の荒波に身を投じることになります。
そこでスミレが出会ったのは、一見すると無能な従者のように振る舞いながら、その裏で鋭い知性と野望を秘めた少年、アーサーでした。正体を隠した王女と、同じく深い秘密を抱えるアーサー。二人の出会いは、血塗られた宮廷の勢力図を大きく塗り替えていくことになります。
「ネタバレ」あらすじ ー 喪失の果てに選んだ「共犯」という名の絆
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親友の死と「王の剣」としての覚醒
物語の大きな転換点は、スミレの分身として王女を演じていた親友カミラの死です。王宮内に渦巻く醜い嫉妬と陰謀の犠牲となり、カミラは命を落としてしまいます。スミレは絶望の淵で、カミラが遺した「片方の靴」を見つけます。それは、ただの少女として生きていた自分との決別の儀式となりました。 スミレはカミラの死を無駄にしないため、自らの心を鎧で固め、復讐と生存を誓います。そして、自分を救い、共に地獄を歩むことを提案した若き王アーサーの「剣」となる道を選びました。二人の関係は甘い恋ではなく、目的を達成するために互いを利用し、魂を削り合う共犯関係へと進化していきます。激化する正妃争いと北部戦役の終焉
物語は宮廷内の争いだけに留まらず、国を揺るがす戦火へと拡大していきます。スミレは男装の騎士として戦場に立ち、その卓越した武勇で「戦乙女」として名を馳せるようになります。100年続いていた北部との戦いも、アーサーの非情なまでの知略とスミレの活躍によって、ついにE国の勝利で幕を閉じました。 しかし、戦勝の喜びに沸く王都で彼らを待ち受けていたのは、さらなる深い闇でした。王都への凱旋を果たしたスミレたちの前に、それまで鳴りを潜めていた第五王妃マーゴが姿を現します。彼女の存在はこれまでの王妃たちとは一線を画す異質さを放っており、宮廷は再び予測不能な混乱へと突き落とされます。毒に侵された愛憎の行方
最新10巻では、かつての恋人同士でありながら、過酷な運命によって引き裂かれたケイとクリスティナの関係が描かれます。再会した二人の間には、もはや純粋な愛は残っておらず、そこにあるのは一服盛られたような不自然で不可解な情事の光景でした。
アーサーはスミレに対して不器用ながらも想いを告げますが、二人の前には依然として高い壁が立ちはだかっています。正妃の椅子を巡る「コールドゲーム」は、第11巻が発売される2026年秋に向けて、誰一人として逃げ出すことのできない最終局面へと向かって加速していきます。
みさきガチ評価・徹底考察

- フラワーコミックスの枠を逸脱した、緻密な国家間謀略と心理戦が織りなす圧倒的な構成力です。
- 和泉かねよし先生特有の、美しくも冷徹な瞳の描写がキャラクターの孤独と野望を雄弁に物語ります。
- 甘いロマンスを極限まで削ぎ落とし、魂の共犯関係を構築するまでの筆致にプロの凄みを感じます。
- 刊行間隔が非常に長いため待機時間は長いですが、それゆえに一冊の読み応えと密度は極めて高いです。
「みさきの総評」 ー 愛を語る前に、生き残れ。これは少女が「心」という名の最後の武器を研ぐ物語。
王宮を舞台に、少女が心と名を捨て王の剣へと変貌する過程を、和泉かねよしが圧倒的な画力で描く、少女漫画史上最も冷酷で高潔なサバイバル群像劇の傑作です。
「コールドゲーム」が描く、魂を凍らせて生き残るための生存ロジック

この物語が多くの読者の心を離さない理由は、きらびやかな宮廷を舞台にしながら、そこで行われていることが「剥き出しの生存競争」だからです。甘い言葉や美しいドレスは、相手を油断させるための毒にすぎず、誰もが自分の弱さを隠すために、分厚い氷の鎧を纏っています。
作者の和泉かねよし先生は、キャラクターたちが抱える絶望や孤独を、言葉ではなく、その鋭い視線やわずかな指先の震えで描き出します。読者が感じる「ゾクゾクするような緊張感」は、自分ならこの場所で一日でも正気を保っていられるだろうか、という問いへの身体的な反応なのかもしれません。
第五王妃マーゴが突きつける「理解不能な恐怖」の正体
「マーゴが怖すぎてホラー漫画かと思った」という読者の悲鳴は、彼女の行動に既存の「野心」や「嫉妬」といった論理が通用しないことから生まれています。これまでの王妃候補たちは、あくまで正妃という権力を求めて動いていましたが、マーゴの瞳に映っているのは、もっと底の知れない、ドロリと歪んだ何か。
彼女は相手を物理的に排除するだけでなく、その「心」を根底から腐らせる毒のような存在として描かれています。この得体の知れない恐怖は、彼女自身もまた、過去に何か決定的な形で自らの人間性を廃棄せざるを得なかったという、宮廷の犠牲者であることを示唆しているのかもしれません。
ケイとクリスティナの「一服盛られたような」不可解な邂逅
最新10巻で読者に最も大きな衝撃を与えたのは、かつての恋人であるケイとクリスティナが、あまりに不自然な形で肌を重ねるシーンでしょう。「ケイってば何してるの?!」という困惑は、彼がこれまでに守り続けてきた潔癖な誠実さを知っているからこそ、より深く心に突き刺さります。
しかし、このシーンを単なる裏切りや堕落として捉えるのは早計です。あの部屋に漂っていたのは情熱ではなく、泥沼の中で互いを窒息させ合うような、絶望の共有でした。愛が憎しみへと反転し、もはや自分たちが何者であったかも思い出せない場所で、彼らはただ「今この瞬間、自分を消し去るための行為」に耽っていたのではないでしょうか。
アーサーがスミレに放った「ムード皆無な告白」の真意
戦場から帰還したアーサーがスミレに告げた、あまりに淡々とした好意の表明に、拍子抜けした方も多いかもしれません。「もっとロマンチックな展開を期待していた」という声がある一方で、この「乾いた言葉」こそが、二人の関係の純度を証明しているとも言えます。
一歩足を踏み外せば死が待つ宮廷において、甘い囁きはしばしば致命的な隙となります。アーサーにとって「好きだ」という言葉は、愛の告白というよりは「君を絶対に裏切らない」という、血で書かれた契約書のような重みを持っています。二人の間にあるのは、恋という一時的な熱ではなく、同じ地獄を見てきた者同士にしか分からない、凍てつくような深い信頼なのです。
登場人物・キャラクター分析
登場人物 相関図

主要キャラクター
アルナ(スミレ)

弱小B国の第五王女でありながら、侍女のカミラと入れ替わり、護衛の騎士「スミレ」としてE国の宮廷に潜入しました。3巻でカミラを失い、5巻で彼女の遺品である「片方の靴」を見つけたことで友の死を確信します。それ以降はアーサーの騎士として生きる道を選び、北部との戦いでは「戦乙女」と称されるほどの武功を挙げました。
アーサー

強国E国の若き王ですが、当初は従者のように振る舞い、正体を隠してスミレの前に現れました。非情なまでの知略を駆使して北部との戦いを終わらせる一方、戦勝の後にスミレへ自らの好意を淡々と告げています。常に王としての義務を最優先し、自らをも駒として扱う、極めて合理的な判断力を持ち合わせています。
カミラ

アルナの侍女であり、王女の身代わりとして宮廷へと入りました。過酷な陰謀の渦中で王都からの逃亡を図りましたが、3巻終盤に命を落とすという凄惨な最期を遂げています。彼女の死は、スミレが「王の剣」として生きるための決定的な転換点となり、物語の序盤における最大の悲劇として記録されました。
脇を固める重要人物たち
エドワード・ヒューズ

アーサーの親族であり、スミレに対して真っ直ぐに想いを寄せ、彼女の窮地を幾度も救っている騎士です。
クリスティナ・ディアラム

かつてケイと愛し合っていましたが、実父の策略により前王へ差し出された過酷な過去を持つ第四王妃候補です。
マーゴ

最新10巻で表舞台に姿を現した第五王妃候補であり、その真意の掴めない言動で周囲を戦慄させています。
ケイ・サセックス

騎士としてアーサーを支える立場にあり、かつての恋人であるクリスティナとの間に深い愛憎を抱き続けています。
アン・グレゴリー

クリスティナの妹である第三王妃候補で、姉への強い対抗心を燃やしながら宮廷での生き残りを図っています。
リズィー・オブ・グレイ

E国出身の王妃候補であり、スミレが宮廷で最初に出会った女性です。華やかな生活を夢見て入宮しましたが、宮廷の「洗礼」とも言える陰謀の渦に巻き込まれ、物語の序盤で「最初の一人」として命を落としました。
ヘンリー

アーサーの異母兄であり、かつてE国の実権を握っていた残忍な王です。自分の地位を盤石にするため、王妃候補たちを互いに殺し合わせる「コールドゲーム」という仕組みを考案しました。
読者の評価と反響 ー 「地獄の底」で手を取り合う覚悟
少女漫画の皮を剥いだ、戦慄の心理サバイバル
「女同士の昼ドラ展開かと思ったら、もっと重いテーマ性があっておもしろい」という声は、本作が既存のジャンルの枠を完全に破壊したことを物語っています。
この感想はSNSで多くの共感を集めましたが、それは「最初の一人は確実にやる」という、少女漫画にあるまじき冷徹なセリフに象徴される「生存の論理」が、読者の予想を裏切り続けた結果です。単行本の帯に「このマンガがすごい!2019オンナ編ランクイン」の文字が刻まれているのは、この非情なまでの面白さが公に認められた証。そう確信しています。
痛みさえも「必要」だと思わせる、氷の上の歩き方
「マーゴが怖すぎてホラー漫画読んでるのかと思った」という読者の声は、最新10巻がもたらした心理的ダメージの深さを生々しく伝えています。
美しく着飾った王妃たちが、笑顔の裏で相手の精神を磨り潰そうとする光景は、読む者に痛みを感じさせますが、その痛みはやがて「この過酷な世界をどう生き抜くか」という切実な問いへと変わっていきます。「待って………11巻出るの2026年秋ってマ????」という血の滲むような叫びがこれほどまでに響くのは、読者がこの地獄の続きを、喉から手が出るほど欲しているからに他ならないはずです。
疑問を解消(Q&A)
この物語の扉を開く前に、多くの方が抱く不安や疑問を整理しました。
宮廷サバイバルという過酷な舞台設定だからこそ、事前に事実を確認しておくことで、より深く物語の行方を見守ることができるはずです。
みさき「コールドゲーム」を一番お得に読む方法・まとめ
氷の微笑の裏側にある、震えるほど純粋な生
「コールドゲーム」を読み終えたとき、心に残るのは甘い感傷ではなく、研ぎ澄まされた刃を突きつけられたような心地よい緊張感です。
和泉かねよし先生が描く人物の瞳には、過酷な運命に抗う者だけが宿す、言葉を超えた意志が宿っています。その細く繊細な線の一つひとつが、王宮という巨大な舞台装置の中で、誰にも譲れない誇りを守るための鎧となっているのです。画面を拡大して初めて気づくような装飾の緻密さや、キャラクターの表情の変化に、私たちは「生きる」という行為の重みを再確認させられます。
この物語は、自分自身の弱さと対峙するための静かな覚悟を読者に与えてくれます。
誰かを信じるという当たり前のことが、命懸けの賭けになる世界だからこそ、そこに咲く絆の美しさは他の追随を許しません。残酷な現実を直視しつつも、決して折れない心を持ちたいと願うすべての人に、この「氷の上の歩き方」を共鳴させてほしい。そう願わずにはいられません。読み進めるほどに深まる謎。そして、それ以上に深まる登場人物たちの絆を、ぜひ公式のクリアな画面で、作者の魂が宿る細部まで味わい尽くしてください。
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