讃えられない仕事に光を当てた物語 ー「アンサングシンデレラ」全15巻完結ガイド

「本ページはプロモーションが含まれています」
アンサングシンデレラ
コミック・トライアル作成のイメージ画像

「薬剤師っていらなくない?」 ー 主人公が自らに投げかけるこの問いから、物語は始まります。「アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり」は、医師でも看護師でもない、医療現場で脚光を浴びにくい病院薬剤師にスポットを当てた医療漫画です。2025年に全15巻で堂々完結し、2020年には石原さとみ主演で実写ドラマ化もされた本作は、医療従事者からも厚い支持を集めてきました。この記事では、ドラマと原作の違い、瀬野章吾の運命、最終巻の結末、そして専門用語の解説まで、読む前に知りたい情報を一通り整理してお届けします。

ブックライブなら、アプリ・登録不要。ブラウザですぐ読める。

もくじ

「アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり」あらすじ・ネタバレ

作品名:「アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり」
作者:荒井ママレ/医療原案:富野浩充
ステータス:完結
巻数:全15巻
話数:全75話
連載媒体:月刊コミックゼノン

メディアミックス

実写ドラマ「アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋」

2020年7月から9月にかけて、フジテレビ系「木曜劇場」枠で放送されました。主演は石原さとみさん(葵みどり役)、瀬野章吾役は田中圭さんが務めています。原作とは設定が異なる点があり、主人公の経験年数や瀬野章吾の背景設定など、複数のキャラクター描写に変更が加えられています。

スピンオフ「アンサング・シンデレラ ANOTHER STORY 〜新人薬剤師 相原くるみ〜」

西野七瀬さんが演じる新人薬剤師・相原くるみに焦点を当てた全5話のスピンオフドラマで、FODにて配信されました。本編とは異なる視点から、若き薬剤師の葛藤と成長が描かれています。

小説版

扶桑社より小説版(ノベライズ)が刊行されています。漫画とは別の文章表現で物語を味わいたい読者に向けた展開です。

あらすじ ー 「薬剤師っていらなくない?」から始まる物語

葵みどりは、萬津総合病院に入社して2年目の病院薬剤師。担当は小児科病棟。患者さんの「当たり前の毎日」を守るために奔走しているはずなのに、医師に疑義照会の電話を入れれば見下され、看護師には急かされ、自分の存在意義を見失いそうになる日々を送っています。

そんなみどりの前で、蜂に刺されてアナフィラキシーショックを起こした男性が救急搬送されてきます。心停止状態。通常のアドレナリン注射では効きが悪く、現場が緊迫する中、先輩薬剤師の瀬野章吾がβブロッカーとの相互作用を見抜いて助け舟を出します。

「薬剤師がいなければ救えなかった命がある」 ー その事実が、みどりの胸に深く刻まれていきます。

不器用で熱血な新米薬剤師が、小児科の女の子、透析を受ける小学校教師、てんかんを抱えた妊婦、そして災害に見舞われた避難所の人々と向き合っていく。讃えられなくても、誰かの「当たり前」を守り続ける ー その尊さを描く医療ヒューマンドラマの幕開けです。

ネタバレあらすじ ー 萬津総合病院から避難所まで、葵みどりが歩んだ道のり

以下はストーリー全体の流れを時系列でまとめたネタバレ要約です。未読の方はご注意ください。

【ネタバレ注意】深掘りあらすじを見るにはここをタップ

序盤 ー 萬津総合病院での奮闘と「最後の砦」としての覚醒

みどりは入社2年目の病院薬剤師として小児科病棟を担当しながら、自身の存在意義に疑問を抱える日々を送っています。内科医に疑義照会の電話を入れて邪険に扱われ、落ち込むみどりに、主任薬剤師の瀬野章吾は「自分で自分の立ち位置を決めちまったらそこから進めなくなるぞ」と叱咤します。アナフィラキシーショックで救急搬送された患者の救命現場では、瀬野が薬学的知見でピンチを救う場面に立ち会い、みどりはチーム医療における薬剤師の役割を目の当たりにします。小児科では1型糖尿病の渡辺奈央が注射の時間をわざと変えて病院内で倒れる事件が起きます。みどりは奈央が病気への不安と孤独を抱えていることに気づき、薬の味見をして飲みやすい方法を一緒に考えるなど、患者と信頼関係を築く姿勢を学んでいきます。

中盤 ー 病院の外と内、薬剤師同士の連携と葛藤

透析患者の新田奏佑が利用していた夜間営業ドラッグストア「ナカノドラッグ」では、薬剤師の小野塚綾による調剤が雑で飲み忘れが多発していました。みどりは抗議の電話をかけますが、小野塚は「医者には逆らえないのに責任だけ押し付けられる」と無気力な態度で電話を切ります。直接乗り込んだみどりは、24時間営業ワンオペという過酷な労働環境を突きつけられフリーズしてしまいます。瀬野は小野塚に近隣薬局との合同勉強会を提案し、参加した小野塚はみどりの熱意を聞いて新田に調剤ミスを謝罪。前向きさを取り戻します。三人で在宅医療専門の「笹の葉薬局」を見学した小野塚は、代表・仁科敦夫の仕事ぶりに感銘を受けて転職を決意。ステップアップしていく小野塚の姿にみどりは焦りを覚えますが、「葵さんは芯が通っているから大丈夫だ」と励まされ、二人は戦友のような関係になっていきます。

終盤 ー 命の選択、災害医療、そして薬剤師の使命の確立

小児科と産婦人科を兼任することになったみどりは、てんかんを持病に持つ妊婦・向坂千歳を担当します。母親の世津子は「てんかんの娘に子育ては無理だ」と過保護で否定的な態度を取り、千歳は「普通になりたい」という思いから抗てんかん薬をこっそり捨ててしまいます。みどりは「自分が普通だと証明するためではなく、生まれてくる赤ちゃんのために薬を飲んで」と説得。世津子のもとを訪れて千歳の力になってほしいと訴え、安産祈願のお守りを託されます。みどりの粘り強い関わりに支えられて、千歳は無事に女児を出産します。物語の終盤、隣町が台風による水害に見舞われ、みどりはボランティアとして避難所に赴きます。ノロウイルスの疑いがある患者が発生すると、避難所職員と密に連携して二次被害を防ぐ消毒作業を徹底。過酷な状況下で人々の命と生活を守り抜いたみどりは、「現場に必要な薬剤師」としての立ち位置を確立し、医療の最後の砦としての使命を全うして物語は完結します。

さいとうさん
薬剤師さんって、こんなに患者さんの命に直接関わる仕事だったんですね。
みさき
はい。「薬を渡すだけ」の仕事ではなくて、医師の処方の見直しから患者さんの生活背景まで踏み込んでいく場面が、本当に多く描かれています。読み終えるころには、薬局や病院での薬剤師さんの見え方が変わっているはずですよ。

ガチ評価・徹底考察

アンサングシンデレラ
画像
総合評価
( 4.5 )
メリット
  • 現役薬剤師による医療原案で、現場のリアリティが他の医療漫画と一線を画します
  • 主人公の葛藤と成長を軸に、薬剤師という職業の存在意義そのものを物語で描き切っています
  • 医薬品不足・在宅医療・災害医療など、現代医療の課題に踏み込んだテーマの幅広さがあります
デメリット
  • 専門用語と医療制度の話が密度高く描かれるため、軽く読み流したい読者にはやや骨太に感じられます

「みさきの総評」 ー 讃えられない仕事に光を当てる、誠実な医療漫画
医療従事者からも厚い支持を集めた、薬剤師という職業の矜持を描いた完結作です。

「アンサング」が問いかけるもの ー 物語が描く薬剤師の本質

画像
コミック・トライアル作成のイメージ画像

本作のタイトル「アンサング」は「讃えられない」を意味します。物語全体を通じて、なぜ薬剤師が讃えられないのか、それでもなぜ存在するのかという問いが繰り返し投げかけられます。ここでは、作品の構造を読み解く上で重要な3つの問いを掘り下げます。

「薬剤師っていらなくない?」 ー 物語が用意した答えとは

第1話で投げかけられる「薬剤師っていらなくない?」という問いは、本作を貫く背骨のようなテーマです。この問いに対して、本作は単純な答えを用意しません。

序盤の蜂アナフィラキシーのエピソードでは、βブロッカー服用中の患者にアドレナリンが効きにくいという瀬野の薬学的判断が、医師の蘇生処置を補完して命をつなぎます。これは「薬剤師がいなければ防げなかった事態」の典型例として描かれていますが、毎回こうした派手な救命場面が用意されているわけではありません。

むしろ物語が積み上げていくのは、地味な疑義照会の積み重ね、患者の生活背景に踏み込む服薬指導、薬剤師同士が連携して飲み忘れを防ぐ仕組みづくり ー こうした目立たない仕事の集積です。読者は読み進めるうちに、「いらない」と問われた答えが「いる」という結論ではなく、「讃えられないけれど誰かの当たり前を支えている」という構造そのものに置き換わっていくことに気づかされます。

最終話で災害派遣薬剤師として避難所に立つみどりの姿は、この問いへの最終回答といえます。脚光を浴びる場面ではなく、限られた医薬品と情報の中で人々の健康を守る現場でこそ、薬剤師の専門性が機能する ー その構造を物語の結末に置いたことが、本作の誠実さを示しています。

主人公はなぜ天才肌ではなく「不器用な熱血漢」なのか

主人公をクールな天才ではなく、空回りすることもある熱血漢に設定したことには、明確な意図が読み取れます。

みどりは知識量で言えば瀬野章吾に遠く及ばず、合理性で言えば刈谷奈緒子に敵いません。それでも物語の中心に立てるのは、彼女が「患者の生活そのもの」に踏み込む情熱を持っているからです。お薬カレンダーを手作りする、薬の味見をして飲みやすい方法を考える、患者の家族に直接会いに行く ー こうした行動はすべて、効率からは外れます。

しかしこの「効率からの逸脱」こそが、薬剤師の仕事を「処方箋通りに薬を渡す」から「患者の生活全体を支える」へと拡張する原動力として描かれています。みどりが優秀な薬剤師であれば、本作のテーマは成立しなかったはずです。空回りも失敗も含めて主人公を描いたことで、読者は薬剤師の仕事を「結果」ではなく「向き合い方」で捉え直すことができるようになっています。

小野塚綾という存在が、物語にもたらした「もう一つの軸」

ナカノドラッグでワンオペを続ける小野塚綾の登場は、本作の構造を大きく広げています。みどりの所属する萬津総合病院だけを舞台にすれば、本作は「病院薬剤師の物語」で完結したはずです。しかし小野塚が登場することで、物語は「病院の外で働く薬剤師」「在宅医療に携わる薬剤師」へと視野を広げていきます。

最初の対立場面で小野塚がみどりに「病院の外で理想を振りかざすな」と言い放つ瞬間は重要です。この一言は、みどり自身の正論が、薬剤師業界全体の構造的な過酷さを見落としていたことを浮き彫りにします。みどりは小野塚をきっかけに、薬剤師という職業が病院の中だけで完結するものではないという視点を獲得していきます。

その後、小野塚が在宅専門の笹の葉薬局へ転職する展開は、薬剤師のキャリアパスの多様性を物語の中に組み込む役割を果たしています。みどりが「現場に必要な薬剤師」を萬津総合病院で確立する一方で、小野塚は「患者の生活に密着する薬剤師」を在宅医療で確立する ー 二人の歩む道が並走することで、本作は「ひとつの正解」ではなく「それぞれの場所で果たす役割」という結論にたどり着いています。

登場人物・キャラクター分析

主要キャラクター

葵みどり(あおいみどり)

葵 みどり

萬津総合病院薬剤部に勤務する2年目の病院薬剤師で、本作の主人公です。トレードマークはおだんごヘア。快活で物怖じしない熱血漢として、患者の「当たり前の毎日」を守るために奔走します。「薬剤師っていらなくない?」という根源的な問いを抱えながら、疑義照会や服薬指導を通じて薬剤師の存在意義を体現していく人物です。後に小児科と産婦人科を兼任し、災害派遣薬剤師として避難所活動にも踏み込んでいきます。

瀬野章吾(せのしょうご)

瀬野 章吾

萬津総合病院薬剤部の主任薬剤師で、みどりの直属の指導役にあたる存在です。30代前半。無愛想で口数は少なく、カップラーメンを好む喫煙者という不器用な一面を持ちながら、救急救命室で豊富な知識を駆使して患者の命を救うプロフェッショナルです。「自分で自分の立ち位置を決めちまったらそこから進めなくなるぞ」という言葉でみどりを叱咤する、彼女が目指すべき理想の薬剤師像でもあります。

相原くるみ(あいはらくるみ)

相原くるみ

みどりの後輩にあたる新人薬剤師で、調剤室と内科病棟を担当しています。背が高めで、真面目かつ勉強熱心な性格です。新人特有の不安や知識不足に悩みながらも、先輩たちの指導を受けて着実に成長していきます。物語が進むと泌尿器科や腎臓内科の病棟も任されるようになり、複雑な症例と真摯に向き合う薬剤師として独り立ちしていきます。

脇を固める重要人物たち

羽倉龍之介(はくらりゅうのすけ)

羽倉龍之介

くるみと同期にあたる新人薬剤師で、整形外科病棟を担当しています。マッシュルームカットに丸眼鏡、表情の少ないドライな性格の左利き。父親が病院院長であり、医学部受験に失敗した過去を抱えた上で薬剤師の道を選んだ青年です。鋭い観察眼と冷静な判断力で、整形外科の患者と真摯に向き合っていきます。

刈谷奈緒子(かりやなおこ)

刈谷 奈緒子

萬津総合病院薬剤部のベテラン薬剤師で、調剤室の責任者的な立場を担っています。生真面目で超合理主義、整理整頓を徹底する「鉄の女」と称される存在です。無駄を省き、病院経営と患者の安全を両立させるために厳しく目を光らせる、組織の屋台骨のような役割を果たします。

江林隆二(えばやしりゅうじ)

がん薬物療法認定薬剤師の資格を持つ先輩薬剤師で、抗がん剤治療の専門家として登場します。寝癖がついた飄々とした風貌で妻子持ち。普段の軽さとは裏腹に、確かな信念を持ってがん患者の治療と緩和ケアに尽力し、みどりたち後輩に的確な助言を与える人物です。

販田聡(はんださとし)

萬津総合病院薬剤部の部長です。恰幅の良い体型で癒し系の雰囲気を持ち、現状維持を好む事なかれ主義な面もあります。それでも部門のトップとして組織をまとめ、後進の薬剤師たちが働きやすい環境を保つ役割を担う温厚な上司として描かれます。

小野塚綾(おのづかりょう)

小野塚 綾

28歳。当初は24時間営業のドラッグストア「ナカノドラッグ」のワンオペ薬剤師として、無気力でスレた態度でみどりと対立する人物です。瀬野やみどりとの関わりをきっかけに薬剤師としての意識を取り戻し、在宅医療に特化した「笹の葉薬局」へ転職。緩和薬物療法認定薬剤師の取得を目指して新たな道を歩み始める、本作のもう一つの軸を担うキャラクターです。

仁科敦夫(にしなあつお)

在宅医療に特化した「笹の葉薬局」の代表です。満面の笑みを浮かべる温和な雰囲気の人物で、患者の生活に密着する仕事ぶりは小野塚やみどりに大きな影響を与えます。地域医療を支える在宅医療のあり方を、現場の手本として静かに示していく存在です。

豊中(とよなか)

萬津総合病院・救急救命部の看護師です。飄々とした気怠い話し方をしますが、即時の判断力と行動力を兼ね備えています。救急現場で瀬野やみどりの能力を冷静に評価し、医師・看護師・薬剤師が職種を超えて連携する場面で重要な役割を果たします。

読者の評価と反響 ー 「ありえない」が「あるある」に変わるまで

本作は、医療従事者と一般読者の双方から強い反応を集めた稀有な作品です。特徴的なのは、ドラマ版で離れた読者が原作で評価を反転させるパターンが複数見られたこと。共感の層と抵抗感の層を、両面から見ていきます。

「漫画はあるある」 ー 現場のリアルに共感する声

最も多く寄せられているのが、医療従事者からの「現場のリアルに頷けた」という声です。病院薬剤師として働く読者からは、「処方間違えるからいけねーんだろー!ほんとそれな……。こっちはしたくて疑義してるんじゃない、これが仕事だからやっている」という、登場人物のセリフへの強い共感が寄せられています。患者にも看護師にも医師にも煙たがられがちな職場での葛藤が、過剰な誇張なしに描かれている点が支持される理由のようです。

医療従事者以外の読者からも、「薬局に行って分からないことがあれば積極的に薬剤師さんに質問するようになった」「薬剤師さんを見る目が変わった」という、行動変容を伴うコメントが目立ちます。新たに薬剤師国家試験に合格した読者からは「薬学部での学びが深まるにつれ、作品の理解が深まっていくのも面白かった」という、専門家視点での感想も寄せられています。エンターテインメントとして消費されるだけでなく、職業観そのものに影響を与えている点が本作の読まれ方を象徴しています。

「ありえない」の声と、その先にある原作の真価

一方で、特にドラマ版を視聴した医療従事者からは「あんな薬剤師いない」「看護師の株が下がる」「医師が無能すぎる」といった違和感の声も少なくありませんでした。薬剤師が医師や看護師の業務に踏み込みすぎているという批判は、現場で働く方々にとって看過できない問題提起だったのでしょう。

ただし注目すべきは、この違和感層の中にも「ドラマで離れたが、原作を読んでみてびっくり、めっちゃリアル」「漫画はあるある」と評価を反転させる読者が一定数存在することです。ドラマ版が物語性を優先して薬剤師の越権行為をやや派手に描いたのに対し、原作は他職種との連携や失敗を含めて丁寧に積み上げているため、現場感覚と齟齬が起きにくい構造になっているようです。ドラマで本作に違和感を覚えた方こそ、原作で印象が変わる可能性のある作品といえます。

疑問を解消(Q&A)

「アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり」を読む前、あるいは読み終えた後に気になりやすいポイントをまとめました。ドラマと原作の違い、最終回、専門用語まで一通り整理しています。

「アンサング」というタイトルにはどんな意味が込められていますか?

「アンサング(unsung)」は英語で「讃えられない」「世に知られていない」を意味します。医師や看護師のように脚光を浴びるわけではないけれど、患者さんの「当たり前の毎日」を支えている病院薬剤師の姿を、タイトルそのもので表現しています。「シンデレラ」と組み合わせることで、表舞台に出ない主役という本作のテーマを示唆しています。

漫画は完結しましたか?全部で何巻ですか?

はい、原作漫画は2025年5月、月刊コミックゼノン掲載の第75話をもって完結しました。単行本は全15巻です。連載は2018年5月にスタートし、約7年にわたって続いたシリーズが、災害派遣薬剤師として活動するみどりの姿で幕を閉じました。

「疑義照会」とは何ですか?作中で重要な意味を持っていますか?

疑義照会は、薬剤師が処方箋の内容に疑問(用量・飲み合わせ・重複処方など)を見つけたときに、処方医へ問い合わせて確認する業務のことです。薬剤師法第24条で義務付けられており、これが完了するまで薬剤師は薬を調剤できません。本作では「患者の安全を守る最後の砦」として、薬剤師の職能の象徴的な行為として繰り返し描かれます。

病院薬剤師と街の薬局薬剤師は何が違うのですか?

病院薬剤師は病院内の薬剤部に勤務し、入院患者への服薬指導や注射薬の無菌調製、医師・看護師への医薬品情報提供など、チーム医療の一員として現場に深く関わります。一方、薬局薬剤師は処方箋に基づく調剤と服薬指導が中心です。本作ではみどり(病院薬剤師)と小野塚(当初はドラッグストア、後に在宅専門薬局)の対比を通じて、両者の役割の違いと連携の重要性が描かれます。

ドラマ版と原作漫画にはどのような違いがありますか?

主に以下の点が異なります。原作のみどりは入社2年目の薬剤師ですが、ドラマでは経験年数の設定が変わっています。瀬野章吾の背景や健康状態、相原くるみの登場頻度・役回りなど、主要キャラクターの描写にも違いが見られます。ドラマ版が物語性を強めた演出を取り入れているのに対し、原作はより合理的で現場のリアルに寄った描写が特徴です。原作ファンの間では「ドラマと別物として楽しむ」という捉え方が主流のようです。

【⚠️ネタバレ注意】瀬野章吾は最終的にどうなりますか?ドラマのように重病になりますか?

ネタバレ回答を見る(タップして開く)

原作漫画では、ドラマ版のような重篤な病に倒れる展開は描かれていません。瀬野章吾は最終話に至るまで萬津総合病院薬剤部の主任薬剤師として、後進の指導と患者の治療にあたっています。ドラマでは物語性を高めるために独自の重篤な設定が加えられていますが、原作の瀬野は「みどりの理想像であり続ける指導者」としての役回りを最後まで全うします。

【⚠️ネタバレ注意】最終回はどのような結末を迎えますか?

ネタバレ回答を見る(タップして開く)

最終話では、みどりが台風による水害に見舞われた隣町の避難所へ災害派遣薬剤師として赴きます。避難所でノロウイルスの疑いがある患者が発生すると、職員と密に連携して二次被害を防ぐ消毒作業を徹底し、被災者の健康を守り抜きます。「現場に必要な薬剤師」「医療の最後の砦」としての立ち位置を確立したみどりの姿で物語は完結。読み終えた読者から「薬剤師さんを見る目が変わった」という声が多く寄せられた、本作のテーマを集約する結末になっています。

さいとうさん
ドラマと原作で瀬野さんの扱いがそんなに違うんですね。原作の瀬野さんも気になってきました。
みさき
ドラマの瀬野さん像が強く印象に残っている方ほど、原作の瀬野さんの「ぶっきらぼうだけど後輩を見ている」雰囲気にハマるかもしれません。最終話まで彼が薬剤師でいてくれることの安心感も、原作ならではの読み味ですよ。

「アンサングシンデレラ」を一番お得に読む方法・まとめ

讃えられないからこそ、誠実に描き切った医療漫画の到達点

「アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり」は、医師でも看護師でもない、医療現場で脚光を浴びにくい病院薬剤師にまっすぐ光を当てた7年間の物語でした。「薬剤師っていらなくない?」という第1話の問いから始まり、最終話で災害派遣薬剤師として避難所に立つみどりの姿に至るまで、本作は派手な救命劇に頼らず、地道な疑義照会と服薬指導の積み重ねで薬剤師の存在意義を立証してきました。

医療従事者からの「漫画はあるある、ドラマはやりすぎ」という声が示すように、現場のリアリティを優先した描写が本作の根幹にあります。みどりの空回りも、小野塚のスレた態度も、ドラッグストアのワンオペ問題も、すべてが業界の構造の中で必然性をもって配置されています。だからこそ読者は、薬剤師という職業を「結果」ではなく「向き合い方」で捉え直すことができるようになっています。

ドラマで本作に触れた方も、まだ未読の方も、原作15巻でしか味わえない読後感があります。讃えられない仕事に光を当てる ー その誠実さに触れたとき、薬局や病院での薬剤師さんの見え方が、きっと少し変わるはずです。

購入するなら「ブックライブ」がお得!

初回限定 ー 1冊が70%OFF(割引上限なし)
合本版やセット本にクーポンを使えば、シリーズをまとめてお得に入手できます。クーポンは1冊限り・登録から24時間以内なので、購入する本を決めてから登録するのがおすすめです。

その他のサイトで読みたい場合

BookLive
ブックライブ

初回70%OFFクーポン配布中!
1冊限定・割引上限なし。合本版に使うのがお得。

Kindle
Kindle (Amazon)

Amazonアカウントで即購入OK。
圧倒的な品揃えと使いやすさ。

楽天kobo
楽天Kobo

最初の1回限定、実質70%ポイント還元。
600万冊の巨大な棚を、いつもの楽天ポイントで賢く攻略。

Renta!
Renta!

48時間100円からのレンタル機能。
少しだけ読みたい時に最適。

ebookjapan
eBookJapan

PayPayポイント高還元でお得。
背表紙表示の本棚機能が魅力。

DMMブックス
DMMブックス

年3回のスーパーセールが超強力。
初回購入クーポンも配布中。

漫画全巻ドットコム
漫画全巻ドットコム

紙も電子も「全巻まとめ買い」専門店。
クリアカバーや限定特典付きのセットが豊富。

みさきからの推薦

さいとうさん
「アンサングシンデレラ」、衝撃で言葉が出ませんでした。こういう手触りの作品、他にもあったら読みたいです。
みさき
その気持ち、よく分かります。アンサングシンデレラに近い読み心地の3作品を選びました。順番にご紹介しますね。
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
もくじ