
恋人の浮気、職場からの追放、婚活の失敗 ー 29歳にしてすべてを失った星野凛が出会ったのは、天才なのに生活能力ゼロの変人プログラマーでした。「偽装彼女」という嘘の契約から始まった二人の距離は、やがて本物の感情へと変わっていきます。
この記事では最新30話までのあらすじを整理しつつ、郁の過去に潜む「ノア」の謎や、2026年4月スタートのTVドラマ情報まで詳しくお届けします。
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「その天才様は偽装彼女に執着する」あらすじ・ネタバレ
作品名:「その天才様は偽装彼女に執着する」
原作:ちかふじ
漫画:村山犬
ステータス:連載中
単行本:既刊2巻(2026年4月現在)
単話:30話まで配信中(2026年4月現在)
連載媒体:COMICエトワール
メディアミックス
2026年4月23日より、CBCテレビ「ドラマトリップ」枠にてTVドラマの放送が開始されます。主演は今野大輝さん(B&ZAI)と加藤史帆さんで、制作はMMJが担当しています。漫画の繊細な表情描写が実写でどのように再現されるのか、注目が集まっています。
あらすじ ー 崖っぷちの29歳が差し出された手は「偽装」の契約書だった
星野凛、29歳。婚約目前だった恋人の浮気が発覚し、追い打ちをかけるように社内で悪評を流されて退職へと追い込まれました。恋も仕事も一度に失い、自己肯定感は地に落ちています。再起をかけて挑んだ婚活の場でも、見知らぬ男に台無しにされるという散々な目に遭いました。
そんな凛のもとに、兄から「引きこもりの天才プログラマーの生活を見てほしい」という仕事が舞い込みます。指定されたタワーマンションの扉を開けると、そこにいたのは婚活を潰したあの無神経な男 ー 若月郁でした。IT企業のCEOとして圧倒的な才能を持ちながら、日常生活は壊滅的。部屋は足の踏み場もない汚部屋と化しています。
郁は凛の真面目な仕事ぶりを気に入りますが、彼が提示したのは家事代行だけにとどまらない破天荒な契約でした。自分に群がる女性たちを遠ざけるための「偽装彼女」になってほしい ー 職を失い選択肢のなかった凛は、この奇妙な契約を受け入れます。他人に無関心なはずの郁が、なぜか凛にだけは強烈な独占欲をむき出しにし始めるところから、二人の物語は大きく動き出します。
「ネタバレ」あらすじ ー 偽りの恋が本物に変わるとき、天才の「罪」が目を覚ます
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偽装恋人契約 ー 嘘の関係が救いに変わるまで
偽装彼女として郁に同行した先は、凛が不本意に退職させられた元職場でした。そこで元親友の紗矢と再会し、凛の悪評を流した犯人が元恋人の宗太だったと告げられます。宗太から強引に復縁を迫られた凛を、郁は「俺の彼女だ」と宣言して救い出しました。郁の行動は単なるとっさの機転ではなく、凛の過去を事前に調べた上での計算された制裁でもあったのです。この一件を経て凛は郁への信頼を深め、半年間の偽装恋人契約を正式に結びます。
紗矢の暗躍と天才が仕掛けた完璧な罠
凛の元親友・紗矢がハイスペックな郁を手に入れようと本格的に動き出します。郁に「凛は浮気性だ」と嘘を吹き込みますが、郁は「凛以外入れる気ない」と一蹴しました。直接攻略を諦めた紗矢は、凛を呼び出して郁との肉体関係を捏造し、偽装契約の事実を盾に別れを要求します。しかし凛は郁を信じ抜き、きっぱりと拒否しました。
逆上した紗矢は自ら噴水に飛び込んで凛に突き落とされたと偽装しますが、郁は事前調査で自作自演を即座に見破ります。凛の悪評を流した真の黒幕が宗太ではなく紗矢だったことまで暴き、二度と近づくなと警告して完全に論破しました。
その後、紗矢は自社の機密情報漏洩と引き換えに、郁の会社との取引を打ち切らせる裏工作に出ます。「郁と別れなければ契約を潰す」と凛を脅迫し、凛は郁の仕事を守るために置き手紙を残して姿を消しました。必死に凛を探し出した郁は「仕事がダメになるのはいつものこと、凛がいなくなる方が嫌だ」と告げ、二人は両思いになります。
郁は紗矢に「凛と別れた」と嘘の報告をして彼女を呼び出し、紗矢の勤務先の社長室へ連行しました。情報漏洩の証拠を突きつけられた紗矢はその場で解雇を言い渡されます。凛が自ら「付き合っている」と答えたことで、偽装関係は終わりを告げ、二人は本当の恋人同士になりました。
本物の恋人へ ー 不器用すぎる二人の距離
正式な恋人になったものの、郁は突然凛に手を出さなくなります。不安になった凛は兄に相談し、自分が原因だと勘違いして積極的にスキンシップを図りますが、緊張で体が硬直してしまい空回りの連続でした。実は郁が我慢していた理由は「凛にアプローチされると理性が崩壊するから」。気持ちが追いつくのを待っていただけだったのです。
誤解が解けた二人はついに心も体も結ばれます。その後、郁は公園で恋愛の悩みを相談した見知らぬ男性の話を凛にしますが、凛はその人物が自分の幼馴染で元恋人の悠陽だと気づきました。
郁の過去 ー 「ノア」という名の罪
甘い日々の裏側で、郁は「ノア」という人物を見捨てたことを責められる悪夢にうなされていました。取引先の川城から過去のプログラミング大会について尋ねられた際も不快感を露わにし、「人違いだ」と拒絶しています。
同じ頃、凛の兄・昴は郁が過去に複数のハッキング事件を起こし、罪を他人に擦り付けて海外へ逃亡した疑惑があると凛に告げ、交際をやめるよう強く警告しました。混乱しながらも郁を信じることを選んだ凛でしたが、直接尋ねることができず思い悩みます。
一方、凛の幼馴染・悠陽が再登場しますが、目的は自身の結婚報告であり、恋のライバルではありませんでした。昴が郁を直接問い詰めると、郁は突然「金輪際、凛たちには近寄らない」と宣言します。凛をこれ以上危険に巻き込まないための自己犠牲でした。突然別れを告げられた凛は深く傷つきながらも、郁の真意を確かめるために再び彼のマンションへ向かっています。
みさきガチ評価・徹底考察

- 繊細な視線や表情の描写で郁の独占欲を伝える村山犬先生の画力が、キャラクターの感情を言葉以上に雄弁に語っている
- 偽装恋人→制裁→純愛→サスペンスと局面が切り替わるたびに物語の色が変わり、先の展開が読めない構成力がある
- 「どん底からの再生」と「天才の孤独」という二つの軸が交差することで、単なる溺愛ものにとどまらない奥行きが生まれている
- 分冊版は1話あたりのページ数が少なく、物語が佳境に入るほど「ここで終わるの?」という渇望感が募りやすい
「みさきの総評」 ー 嘘から始まった恋だけが、壊れかけた二人を本当に救える理由がここにある。
偽装の契約書が本物の愛に書き換わっていく過程を、制裁の爽快さと過去の痛みの両面から丁寧に描き切る構成が見事です。ドラマ化も決定し、今最も勢いのある溺愛ラブストーリーと言えます。
偽りの契約が二人にとって「本当の居場所」になった理由

凛と郁は、それぞれ深い傷を抱えた状態で出会いました。偽装という建前があったからこそ、傷つくことを恐れる二人が安全な距離を保ちながら互いを知ることができた ー この構造が、物語の土台を支えています。
郁はなぜ凛の過去を事前に調べていたのか
郁が凛に偽装彼女を持ちかけた時点で、彼はすでに凛の元職場でのトラブルや宗太との経緯を把握していました。単なる家事代行の相手にそこまでする必要はありません。
兄の昴を通じて凛の情報を得ていた可能性は高いものの、それだけでは説明がつかない周到さがあります。元職場への同行も、宗太への牽制も、すべて凛の過去を知った上での計算された行動でした。郁は「偽装彼女が必要だから」凛を選んだのではなく、「凛だから」偽装という名目を用意したのではないか。そう考えると、契約前から彼の執着はすでに始まっていたことになります。
この仮説が正しければ、物語冒頭で凛の婚活を邪魔した行動すら、意図的だった可能性が浮上します。今後の展開でこの疑問に答えが出るのか、注目したいポイントです。
「契約破棄を受理する」 ー 両思いの直後に放った言葉の真意
紗矢の脅迫によって凛が自ら身を引いた直後、郁は「契約破棄を受理する」と宣言しました。両思いになったばかりのタイミングでこの言葉を聞いた凛の衝撃は計り知れません。
しかしこれは、紗矢を罠に誘い込むための芝居でした。「凛と別れた」と紗矢に信じ込ませ、油断した彼女を社長室へ連れ出し、情報漏洩の証拠を突きつけて解雇に追い込む。郁は凛の痛みを利用したわけではなく、凛が受けた傷のすべてに報いるための最短ルートを選んだのです。
注目すべきは、この作戦が成功した後、「付き合っている」と最初に口にしたのが凛自身だったことです。郁の側から本物の告白をするのではなく、凛が自分の意思で関係を宣言する。偽装関係のイニシアチブは常に郁が握っていましたが、本物の関係は凛の言葉で始まりました。ここに、凛が「守られるだけの存在」から一歩踏み出した成長が表れています。
郁の悪夢に現れる「ノア」は物語をどこへ導くのか
郁の過去を巡る最大の謎が、悪夢の中で彼を責め続ける「ノア」の存在です。
郁は川城からプログラミング大会の話を振られただけで強い拒絶反応を示しました。兄の昴が語るハッキング事件の疑惑、そして「罪を他人に擦り付けた」という表現。これらを重ねると、ノアは郁の海外時代に深く関わった人物であり、郁が自分を守るために犠牲にしてしまった相手である可能性が浮かびます。
郁が凛に向ける執着の底には「もう二度と大切な人を見捨てない」という決意があるように見えます。しかし最新話で凛を突き放したのは、その決意とは真逆の行動でした。ノアの時と同じように、近くにいることで相手を傷つけてしまうという恐怖が、郁を同じ過ちへと引き戻そうとしているのかもしれません。
凛がこの恐怖を打ち破れるかどうかが、物語の最大の分岐点になるはずです。
登場人物・キャラクター分析
登場人物 相関図

主要キャラクター
星野 凛(ほしの りん)

29歳のアラサー女子です。婚約間近だった元恋人の宗太に浮気され、さらに社内で悪評を流されたことで退職に追い込まれました。兄の紹介で天才プログラマー・郁の家事代行を引き受けたことが、運命の転換点となります。
真面目で世話焼きな性格の持ち主ですが、度重なる裏切りによって自分に自信を持てずにいます。郁との「偽装恋人契約」を経て本物の恋人同士になり、少しずつ自己肯定感を取り戻していきました。しかし最新話では郁から突然別れを告げられ、その真意を確かめるべく彼のもとへ向かっています。
若月 郁(わかつき いく)

25歳のIT企業CEO兼天才プログラマーで、帰国子女です。プログラミングの腕は比類なきものですが、生活能力は壊滅的で、凛が来なければ部屋はたちまち足の踏み場もない状態に戻ってしまいます。
極度の人間嫌いで他人に壁を作る一方、凛に対してだけは強烈な独占欲と執着を見せます。凛を陥れた人物たちには天才的な洞察力で完璧な制裁を下す頼もしさがある反面、過去に「ノア」という人物を見捨てたトラウマを抱えており、悪夢にうなされる夜を過ごしています。凛を自分の闇に巻き込むまいと、最新話では自ら彼女を突き放す行動に出ました。
池本 紗矢(いけもと さや)

凛の元同僚であり元親友です。計算高く自己中心的な性格で、凛の元恋人・宗太と浮気した上、凛の悪評を社内に流して退職に追い込んだ張本人でした。
郁に執着し、自作自演の事件や情報漏洩を駆使して凛と郁を引き離そうと暗躍しましたが、郁の緻密な調査によってすべての不正を暴かれます。最終的には勤務先の社長から即座に解雇を言い渡され、社会的な制裁を受けて物語から退場しました。
脇を固める重要人物たち
星野 昴(ほしの すばる)

凛の兄であり、郁の友人でもあります。妹想いのイケメンで、凛に郁の家事代行の仕事を紹介し、二人の出会いのきっかけを作りました。恋愛相談に乗るなど良き理解者である一方、郁が過去にハッキング事件を起こした疑惑を知り、凛に交際をやめるよう強く警告しています。
悠陽(ゆうひ)

凛の幼馴染であり元恋人の男性です。爽やかで優しい雰囲気を持ち、公園で偶然出会った郁に恋愛の助言を与えた人物でもあります。凛の母親からは復縁を強く望まれていましたが、再会時に自身の結婚を報告し、凛との関係に区切りをつけました。
星野 千絵(ほしの ちえ)

凛の母親です。おせっかいな性格で、娘の結婚を心配するあまり、凛が郁と交際していることを知らないまま、幼馴染の悠陽との復縁を強引に後押ししていました。
宗太(そうた)
凛の元職場の同僚で、かつての恋人です。凛と婚約間近でありながら紗矢と浮気し、凛を裏切りました。紗矢に捨てられた後は凛に復縁を迫りましたが、郁に撃退されて以降は登場していません。
ノア
郁の悪夢の中に現れる男の子です。郁がかつて「見捨てた」と深い罪悪感を抱えている相手で、その正体は物語最大の謎として伏せられたままです。郁が凛に異常な執着を見せる理由、そして最新話で凛を突き放した行動の根底に、ノアの存在が深く関わっていると推察されます。
川城(かわしろ)
郁の出張先の担当社員です。難航していたプログラムのバグを郁がわずか2時間で修正したことに驚き、過去のプログラミング大会について尋ねましたが、郁は不快感を見せて拒絶しました。郁の過去に関する伏線を担う人物です。
読者の評価と反響 ー 「よくある話でしょ?」が「やめられない」に変わる瞬間
不器用な天才の溺愛に心を掴まれた読者たち
「偽装カップルものかと思って読み始めたら、1話で引き込まれた」という声がこの作品の入口を象徴しています。読者の多くは、使い古されたはずの設定に新鮮な驚きを感じたことを口にしています。
その驚きの正体は、郁というキャラクターの振り幅の大きさにあるようです。初登場ではもっさりした眼鏡の青年だった彼が、スーツに着替えた瞬間の破壊力に放心したという感想は数え切れません。仕事では誰も追いつけない天才でありながら、部屋はゴミ屋敷、凛の前では子どものように嫉妬する。この落差が「お世話したくなる」という母性にも似た感情を呼び起こし、読者を共犯者のように物語へ引き込んでいきます。
29歳で職を失った凛の境遇に「昔の自分を見ているようで苦しかった」と重ねる読者も多く、凛が郁の全肯定によって少しずつ前を向いていく過程を、自分自身の救いのように受け止めている声が印象的です。
凛の「奥手すぎる」問題は、実は読者を映す鏡
一方で、恋人同士になってからの凛に対しては厳しい意見も見られます。「29歳なのに緊張しすぎ」「せっかく郁が踏み込もうとしたのに自分から台無しにしている」という指摘は率直なものです。
ただ、この「もどかしさ」は物語が意図的に仕掛けている感情の揺さぶりでもあります。凛は過去に複数の男性から裏切られた経験を持ち、心の奥で「幸せになること」自体を怖がっています。だからこそ好意を向けられるほど身構えてしまう。読み手がイライラするのは、凛の不器用さに自分自身の臆病な部分を見てしまうからかもしれません。
「分冊版のページ数が少なすぎる」「いいところで終わる」という不満もよく見かけますが、これは裏を返せばそれだけ続きへの渇望が強いということです。読者が作品に怒れるのは、キャラクターを本気で好きになっている証拠でもあります。
疑問を解消(Q&A)
「その天才様は偽装彼女に執着する」について、読者からよく寄せられる疑問をまとめました。
みさき「その天才様は偽装彼女に執着する」を一番お得に読む方法・まとめ
嘘の契約書に書かれていなかった「本物の救い」の行方
どん底の29歳と、天才なのに生活が破綻した25歳。この二人が「偽装」という安全な距離感から始めたからこそ、互いの傷に触れることができたという構造が、この作品の芯にあります。
紗矢への鮮やかな制裁で胸がすく爽快さ、不器用な二人がすれ違いながらも本物の恋人になっていく甘さ、そして郁の過去に潜む「ノア」の影が物語を一変させるサスペンス。一つの作品の中でこれだけ異なる感情を味わえるのは、原作・ちかふじ先生の構成力と村山犬先生の表情描写が高い次元でかみ合っているからです。2026年4月にはTVドラマの放送も始まり、この物語に触れる入口はさらに広がっています。
郁の執着の正体を知ったとき、最初のページに戻って読み返したくなるはずです。その衝動ごと、楽しんでいただきたい一作です。
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